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2011年2月23日 (水)

ヴィクトリア・ムローヴァ 1

ヴィクトリア・ムローヴァのデビュー盤となった
チャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲。
小澤征爾指揮ボストン交響楽団との共演で
1985年10月17-19日にボストンのシンフォニーホールで収録。
この時期のムローヴァはまさにレオニード・コーガンを思わせる演奏で
その後、今日では大きく演奏スタイルを変えてしまっているのだが、
いかにも1980年代という…過去の演奏という気もするけれど
当時の名盤であり、もちろんそれは今聞いても素晴らしい。
シベリウスが意外に暖かみのある音色で穏やかであり、
それは小澤征爾の存在か…ボストン交響楽団の音色か…
第3楽章など、今日の感覚からすると驚くほど長閑である。
しかしとはいえ…ムローヴァの音の冴えは圧倒的であり、
鋭く引き締まった辛口の音楽スタイル、厳しく研き抜かれた造形と
小澤征爾が引き出す豊かで柔軟性のある響きとが
バランスよく融合しているような…非常に興味深い録音である。

CDR661

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全体は恰幅のよい表現力をもち、構成も安定しており、風格がある。 [続きを読む]

受信: 2011年3月23日 (水) 18:41

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