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2011年2月 1日 (火)

落語につぶやき 84~宿屋の仇討

「宿屋の仇討」と「庚申待ち」は別々の噺ながら
後半の展開が同じで…それは型の違いであるということは
以前から知っていたのだが、落語事典に解説があった。
現在一般的に演じられている「宿屋の仇討」は大阪種で
志ん生さんの録音が残っている「庚申待ち」は東京種だそうである。
「宿屋の仇討」も侍の万事世話九郎は、昨晩は小田原の宿に泊まり、
今晩は神奈川の宿に滞在している…という点で、場所や設定は
江戸の噺に作り変えられているのだが、元は上方噺ということか。
その点では「庚申待ち」は、馬喰町の旅籠屋が舞台。
以前にも述べたが、「庚申講」は江戸時代に関東で多いに流行り、
上方よりも関東で一般に話が通じる…しかしながら昭和から平成へ
「庚申講」というものが、人々の間で理解されなくなってしまったので
噺は面白いので「宿屋の仇討」の形で現在に残っているということか。

この噺の別名に「甲子待ち」というのもあるけれど
おそらく中身は「庚申待ち」とほぼ同じ内容で
宿屋でなぜ人々が集会を催しているのか?という設定の違いであろう。
つまり庚申の日に庚申講が集まっているのか?それとも
甲子の日に甲子講(きのえ講)が集まっているのか?の違いではないかと。

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