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2011年2月28日 (月)

シュロモ・ミンツ 1

このところシベリウスのヴァイオリン協奏曲をよく聞いていて、
リサ・バティアシヴィリとヴィクトリア・ムローヴァで
大好きな曲なのである。この寒いのにシベリウス!ではあるが、
シベリウスは交響曲や交響詩や…特に好きな作曲家だ。
今日はシュロモ・ミンツの演奏で聞いている。
ジェームズ・レヴァイン指揮ベルリンフィルとの共演で
1986年6月ベルリンのイエス・キリスト教会で収録。
このCDは1980年代後半に評判になったディスクで
シュロモ・ミンツはアバドとよく録音していたヴァイオリニストだが、
DGで一通りの協奏曲それにソナタなどを出していたと思うけど
最近はあまり名前を聞かなくなってしまった。
このときの録音では、指揮者はアバドでなくレヴァインだが、
シベリウスとドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲である。
ものすごく久しぶりに聞いていて…20年ぶりぐらい?…
改めて聞くとすごくいい。これはやはり名演だ。
ミンツは極上の美音だけどちょっと細い印象があって、
しかしここでのシベリウスでは、激しさと緊迫感が漂っている。
かなりカッコよく!そしてレヴァイン指揮のベルリンフィルもいい。
熱い演奏だが、それはあくまでも緊張感のある響きの点であり、
シベリウスの冷たい音色を壊してしまうことはなく、とにかく最高!
北欧と東欧の涼しい音楽を聞いて熱くなってしまった。

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2011年2月27日 (日)

落語につぶやき 86~よかちょろ

名人桂文楽の十八番「よかちょろ」を聞いている。
明るく楽しい…実にバカバカしい…大好きな噺である。
旦那が道楽者の若旦那に説教をしていて
「私は親だから許しても天が許さない。」という台詞があり、
これが…小満ん師匠の「べけんや わが師、桂文楽」に
たしか書いてあったと思うのだが、
「私は許しても天が許さないよ。」という
文楽師匠がお弟子さんにお小言をいうときの
得意の台詞だったそうなのである。この場面ももちろん
小満ん師匠の「よかちょろ」に忠実に受け継がれている。

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2011年2月26日 (土)

横浜の風景から 151~三サバ参り

境川沿いに存在する「サバ神社」をめぐる「七サバ参り」に
立春の日に行ってきたので、泉区の和泉川沿いにも
三つの「サバ神社」があるのだが、今日は「三サバ参り」に行ってきた。

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相模鉄道いずみ野線のいずみ中央駅からスタートで
最初に泉区和泉町の「佐婆神社」。ここを訪ねるのは三度目か。
後ろの陸橋は相鉄いずみ野線。車窓からも神社の境内が見える。

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「佐婆神社」である。

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和泉川に沿って歩く。後ろの建物は泉区役所。

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いずみ中央の駅に戻って、さらに南を目指す。
少し歩いて「右橋」から和泉川の上流を見る。

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泉区和泉町の「中之宮左馬神社」。立派な境内だ。

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「中之宮左馬神社」である。

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社殿の横には地神塔や庚申塔など
石塔が集められている。

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庚申塔が二基。

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再び和泉川沿いに南に向かって下流へ。
御蔵橋に続いて、関島橋にて上流を見る。

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宝心寺というお寺の境内に庚申塔。
右の石塔は大山道の道標にもなっている。

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草木橋にて和泉川の上流を見る。
正面の陸橋は市営地下鉄のブルーライン。
地下鉄ではないけれど、湘南台の近くで
この辺では一部地上を走っている。

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泉区和泉町の「第六天神社」。
境内の隣には「弁天池」があり、
親孝行の息子が池の水を樽に汲んで
病気の酒好きな父親に飲ませたところ酒になって、
それを知った村人が一儲けしようと汲んでみたら
元の水に戻ってしまった…という孝子伝説が残っている。

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そして今日の三番目の「サバ神社」で和泉町の「鯖神社」。

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神社は「鯖神社」と呼ばれているが「鯖大明神」とある。

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鯖神社から再び和泉川沿いに戻ってきたが、
この「鍋屋橋」で和泉川とはお別れ。
川を渡ると下飯田町で…ここで引き返す。

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「下飯田」交差点の近くで東泉寺というお寺があるが、
その横には「琴平神社」があった。

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鳥居から参道の横に石塔が集められていた。

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右は庚申塔である。三猿もいる。
左はわからない。

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琴平神社から少し歩いた道路沿いに双体道祖神。

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しばらく歩き下飯田町の渡戸橋近くにある「左馬神社」。
こちらへは前回の「七サバ参り」のときにもお参りしているのだが
境内の奥に庚申塔があることを後で知り、
つまり前回は見落としたのだが…それで再び訪れた。

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左が庚申塔で右は堅牢地神塔。社殿の右奥にあった。

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近くにはいずみ野線のゆめが丘駅があり、
長閑な農業地区を歩いて行くと馬頭観世音があった。

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梅林の向こうにはゆめが丘の駅が見える。
相鉄線では「湘南台」とこの「ゆめが丘」が新しく、
特に「ゆめが丘」は個性的なデザインが特長で…

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しかし「ゆめが丘」は農業地区の真ん中に駅があって、
周辺には住宅地もないし、店舗もないし、
土曜日の午後というのにこの様子。
駅は自動改札だから駅員の姿も見えないし、
ホームにも客はいなくて…静かだ。のんびり帰宅。

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2011年2月25日 (金)

キース・ジャレット 3

今日は1971年のキース・ジャレットを聞いている。
「Facing You」というピアノ・ソロのアルバムで
ここからがECMのマンフレッド・アイヒャーのプロデュース。
最初の印象は思ったよりも爽やか…とはいえ
表現意欲にあふれる思い入れの強い…という点で
後の展開に比べるとまだまだ洗練されていない要素もあるのだが、
8曲の収録で後半少し単調に飽きてくるという…まだこれから。
キース・ジャレットのソロというスタイルの原点はここにある…
というので聞き手にとっても特別な想いがあるのだ。

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2011年2月24日 (木)

神奈川の建築家とつくる家

私のことを紹介して下さっている本で
「神奈川の建築家とつくる家」(建築ジャーナル)が
2月23日の発行でその翌日である今日、
でき上った本が手元に送られてきた。
気になっていた写真の仕上がりもいい感じで満足。
これから書店に並ぶのではないかと…
amazonや楽天ブックスでもやはりまだ出ていない。
本の表紙の画像がないのだが、
建築ジャーナルのホームページにもまだ紹介がなくて
また改めてご案内します。A4判の1500円(+税)。
神奈川県内の34人の建築家が五十音順に紹介されていて
私は「つ」で19番。ぜひご覧になってください。

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2011年2月23日 (水)

ヴィクトリア・ムローヴァ 1

ヴィクトリア・ムローヴァのデビュー盤となった
チャイコフスキーとシベリウスのヴァイオリン協奏曲。
小澤征爾指揮ボストン交響楽団との共演で
1985年10月17-19日にボストンのシンフォニーホールで収録。
この時期のムローヴァはまさにレオニード・コーガンを思わせる演奏で
その後、今日では大きく演奏スタイルを変えてしまっているのだが、
いかにも1980年代という…過去の演奏という気もするけれど
当時の名盤であり、もちろんそれは今聞いても素晴らしい。
シベリウスが意外に暖かみのある音色で穏やかであり、
それは小澤征爾の存在か…ボストン交響楽団の音色か…
第3楽章など、今日の感覚からすると驚くほど長閑である。
しかしとはいえ…ムローヴァの音の冴えは圧倒的であり、
鋭く引き締まった辛口の音楽スタイル、厳しく研き抜かれた造形と
小澤征爾が引き出す豊かで柔軟性のある響きとが
バランスよく融合しているような…非常に興味深い録音である。

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2011年2月22日 (火)

ゾルターン・コチシュ 1

先日、レイフ・オヴェ・アンスネスのラフマニノフで
ピアノ協奏曲第3番を聞いたが、すごくよかったので
昔から私のお気に入りでゾルターン・コチシュの演奏が聞きたくなり、
今日は久しぶりに出してみた。第2番と第3番が入っているCD。
エド・デ・ワールト指揮サンフランシスコ交響楽団で
第2番が1984年10月13,14日、第3番が1983年10月17,18日
サンフランシスコのデイヴィス・シンフォニーホールで収録されている。
ラフマニノフ本人の演奏が一番速いと思うのだけど
このコチシュの演奏も超特急で特に第3番は流れるように進む。
スピード感は爽やかな仕上がりを生み出すが、
しかしコチシュの音が美しくて、透明な響きであり、
センスいい都会的な感覚に支配されて、実に快適。
ラフマニノフはたっぷりと歌って、ひたすら感動する演奏もいいけれど
このコチシュの演奏は、逆の位置にあって、ひとつの究極であると…
私はいいと思う。素晴らしい。それにしてもすごい集中力!

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2011年2月21日 (月)

バイロイト音楽祭2010

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バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」の指揮者
アンドリス・ネルソンスの写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2010年のバイロイト音楽祭から歌劇「ローエングリン」(新演出)。
7月25日、音楽祭の開幕公演である。まずは全体を通して。
ヨナス・カウフマンとアンネッテ・ダッシュの存在が大きいと思うが、
概ねは評判に終わったようで…録音での鑑賞ではあるので
とりあえずアンドリス・ネルソンスの指揮について最初の印象。
よく鳴り、明るく躍動し、色彩豊かな…極めて健康的といえる…
オペラ的な要素の強い演奏である。でもちょっと能天気であり、
独りよがりに突き進む場面も多く、ここは渋い音が欲しいな…
ここは精妙に聞かせてほしいな…というところで
どんどん前に行ってしまうので、私には不満も多い。
少ししたら改めてじっくり聞いていく予定だが、
エヴェリン・ヘルリツィウスのオルトルートは聞きものである。

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年2月20日 (日)

三遊亭圓生「位牌屋」「代脈」

昨日は黒門亭で志ん吉さんの「代脈」を聞いてきたので
今日も「代脈」を聞きたくなってしまい、圓生師匠の録音で
「転失気」「位牌屋」「代脈」の三席を聞いている。
「噺がつく」といって寄席では御法度なのだが、
どうもテーマを決めて、似ている噺を集めて聞きたいという
私のいけない癖なのだが、三席とも「小僧さんのお使い」で
「転失気」と「代脈」は屁にまつわるという共通点も。
「位牌屋」と「代脈」もオウム返しで大失敗。
「位牌屋」は面白くて、楽しくかわいらしい噺だが、
小さなお位牌をサービスでもらってきて、「何にする?」
「夕べ生まれた坊っちゃんのになさい」という…オチはブラックだ!
圓生師匠の「代脈」も医者見習いの銀南は大人っぽい。
与太郎キャラということらしいけど…バカ扱い。
白酒さんの銀南は、バカというよりドジなのが愛嬌で。

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2011年2月19日 (土)

黒門亭で伯楽・小里ん・朝太

今日は少し寒い中、朝から黒門亭へ。
お目当ては小里ん師匠で…さらには伯楽師匠も
そして二ツ目では志ん吉さんと第2部のトリは朝太さん。

第1部
古今亭きょう介:子ほめ
古今亭志ん吉:代脈
金原亭伯楽:落語解説
林家二楽:紙切り
柳家小里ん:一人酒盛


前座さんはきょう介さん。その後には志ん吉さんなので
偶然だろうけど志ん橋一門の兄弟で出演だ。
きょう介さんは実は久しぶりな気がする。
ちょっと不器用そうだけど丁寧にきちんと高座を務めているところ
志ん橋師匠の芸が伝わっているなと私は応援している。
目の動きとか所作も細かなところを決して疎かにしない…
噺の流れでごまかさない…このまま歩めばきっと大きくなるのだ。
続いて兄弟子の志ん吉さん。ちょっと意外?なところで「代脈」。
志ん吉さんは声もいいし、すごく上手いので安心して聞いているのだが、
今日の主役は医者見習いの銀南だけど…爽やかすぎるよ!って。
ちょっと大人っぽい銀南かな?というのは、白酒さんのイメージと比較で
もうちょっと子供っぽくて、ずるくて、生意気で…という方が面白いかな?
それはこれから時間をかけて作り込んでいくキャラ作りであり、
いまは志ん吉さんの口から志ん吉さんの言葉で「代脈」が語られており、
もちろんそれこそが大切なことで、話芸の魅力はそこにあるのだが、
さらには志ん吉さんという存在が消えて、銀南が現れたらもっと魅力的だろうと…
まだ志ん吉さんが姿も声も噺もいいよ!というきちんと演じられている状態で
いつの日かその外側の形を崩しはじめる段階がくることを期待!
新二ツ目なので…そんなのは先の先のことなのか。
志ん坊時代からお気に入りの前座さんだったので期待が大きくて!
今日はお客の中にお子さんがいて、4年生のお兄ちゃんと1年生の妹さんだが、
それで伯楽師匠が「落とし噺とは…」というので小噺でオチの解説。
扇子と手拭いで「手紙を書く」「たばこを吸う」「そばを食べる」所作の解説。
芝居の舞台を例にして、上下の解説。これが楽しい。リラックス!
文生師匠との小学校をまわって、子供たちに落語を聞かせて歩いた話や
今日はお喋りで終わったのだが、こういうのもすごく心地よくて、魅力的な師匠。
仲入り後、紙切りの二楽さんが、同じくお子さんを意識しつつの進め方だけど
こちらはまた毒のあるトークなので…面白すぎ!だけど…それ以上は書けない。
「ここだけの話にして下さいよ…」って、二楽さんも言っていたけど
意外とどこでも喋っていることなのではないか?とは感じつつ…でも面白すぎ。
紙切りの作品は素晴らしく「桃太郎」「桂小南治」「バニーガール」「ドラえもん」。
第1部のトリは待ってました!の小里ん師匠。「一人酒盛」である。
小里ん師匠はいうまでもなく…素晴らしすぎ。酒が進んでいく中で感動の芸。
熊さんが留さんを相手に結局一人で全部飲んでしまうのだけど
ほとんど独りごとのような内容ながら…目の先…手の先、指の先…には
しっかりと相手の存在、そのやり取りが見えてきて、何て素晴らしいのだ。
最初に留さんはおかみさんに「言うことしっかり言わないとダメだよ!」って
説教されて熊さんのところに行くのだが、熊さんも途中に留さんに向かって
「お前もどんどん飲まないとダメだよ」という一応酒を勧めているのだけど
そこでまたいろいろなことが起きて、留さんには一滴も行かない…というトリック、
ここがまた鮮やかに説得力のある…実に面白いところで本当にお見事。
ついには留さん…カンカンになって怒って、怒鳴るのだが、その迫力!
怖いぐらいの凄まじさだけど、小里ん師匠はいいな…って、今日は満たされた。

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第2部 光る二ツ目の会 105
古今亭きょう介:手紙無筆
春風亭一左:粗忽の釘
柳家花ん謝:紙入れ
古今亭朝太:干物箱

開口一番のきょう介さん「手紙無筆」の後、「光る二ツ目の会」がスタート。
一左さんが「粗忽の釘」。一朝一門の春風亭の「粗忽の釘」だと思うのだが、
柳家の「粗忽の釘」と古今亭の「粗忽の釘」がミックスされた感じで
でもよかったのが、最初に前の長屋を出る前に…箪笥を背負うところで
おかみさん「おじいさんは引越しの間、二階で寝ているよ」と
これは「おじいさんを二階に忘れてきた…そそっかしい」という
本当のオチにつながる部分であり、最後まで行くかも!と期待したのだが、
「明日からここにほうきを掛けに来ないといけない」で現在のオチだった。
ちょっと残念。あと仏壇を開けて「お宅は門徒ですな」もいい。
中には阿弥陀様が祀られているという。細かいところまで詳しく。
花ん謝さんは今回が初めて聞く。マクラの辺は、初花さんタイプ?
後半、ちょっと勇ましい旦那で珍しい印象だったが、
それゆえに新吉・旦那・おかみさんと三人の存在が際立っていた。
今日のトリは朝太さん。大好きな二ツ目さんである。ネタは「干物箱」。
面白かった。バッチリ!特に何か書く必要もなく、朝太さんは心地いい!
今日聞いていて思ったのだけど…サゲに関して
「善公は器用だね。今度はお父っつぁんにそっくりだ」というオチ、
すごく面白い…なんて、今までは感じたこともなかったので
何か今日の朝太さんの「干物箱」は感じるものがあったらしい。
噺を聞いて、発見があったときって、すごく印象に残るものなので
「干物箱」という噺が、私の中に入ってきてくれたなあ…というのは喜び。

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2011年2月18日 (金)

キース・ジャレット 2

今日は1968年のキース・ジャレットを聞いている。
「Somewhere Before」というアルバムで
1968年10月30,31日のロサンゼルスでのライブ。
チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアンとのトリオ。
こちらもまだECMのマンフレッド・アイヒャーと出会う前で
スタンダードなジャズであり、実験的な要素はあまり見られず。
しかし3曲目の「Moving Soon」は極めてコンテンポラリーな内容。
こういう曲で異常に興奮するのだが、1970年代に向けてこれからだ。

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2011年2月17日 (木)

ミケランジェリのラフマニノフ

先週、レイフ・オヴェ・アンスネスのラフマニノフで
ピアノ協奏曲第4番を聞いたが、すごくよかったので
この第4番というと有名なのがミケランジェリの演奏である。
ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調とのカップリングで
エットーレ・グラチス指揮フィルハーモニア管弦楽団
1957年3月にロンドンで収録された録音。
このディスクも聞くのは久しぶりだ。素晴らしい。
ステレオ録音の最初期で古いものなので
ピアノの音色が少々曇りがちな気もして…
ミケランジェリの透明な輝きが聞けないのは残念だが、
しかしそれにしても圧倒的説得力による確信に満ちた演奏である。
50年以上も昔の録音とは思えない現代的な感性は今も色褪せない。
アンスネスや現在のピアニストの方が軽い響きを多用して
強弱をより明瞭に表現しているような気もするが、
ミケランジェリは音における質量というか…そこに均質感を求めて、
指の動きは速くても音楽の構造に骨太な造形を作りだすところが
やはり独特な仕上がりであると…その辺は一世代昔的でもあるのかも。

EMI CDC 7 49326 2

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2011年2月16日 (水)

カルロ・マリア・ジュリーニ 1

これも懐かしいディスクを出してきた。久しぶりに聞く。
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ベルリンフィルによる
フランクの交響曲ニ短調と交響詩「プシュケ」から「プシュケとエロス」。
1986年2月6,7日にベルリンのフィルハーモニーで収録。
この時期のジュリーニの演奏は、とにかくテンポが遅くて
低音が恐ろしく深みのある響きを作りだすところなど
すべてがブルックナーに聞こえてくる傾向があるのだが、
このフランクは名演として評価されているけれど、やはり素晴らしい。
元々が重々しく、粘りがちな音楽にジュリーニは精妙な表現を求めて、
同じく色彩的な音色が氾濫する音楽であえて渋く抑制した音作りであり、
引き締まった巨大空間というべきか…ジュリーニという人がよく表れている。
それにしても悠然とした構えであり、この大きさを受け止めるのには、
聞いているこちらにもそれだけのものを求められているといえよう。
そういうのには…このディスクをはじめて聞いた中学生のときには、
あまりに遅いのであり、それ以来、フランクの交響曲というこの作品が
長らく私にとってのトラウマ的存在となってしまったのだ。
この交響曲の魅力に気付かせてくれたのは、明解に爽快に
快速に駆け抜けるデュトワ指揮の演奏であったのである。

DG F35G20124

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2011年2月15日 (火)

横浜の風景から 150

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雪の後、きれいな青空に晴れわたり、
いつもながらの地元の仕事だが、
これから春に向けて動きそうなので、
設計をはじめる前にもう一度敷地を見てきた。
その後、少し歩いたところにある
旭区さちが丘の日吉神社にお参り。
暖かくなったので、雪はあっという間に消えて…

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鳥居の「日吉神社」の文字。
新しく作りかえられたばかりなのですごくきれい。

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2011年2月14日 (月)

カルロス・クライバー 1

お馴染みの名盤でベートーヴェンの交響曲第7番。
ウィーンフィルとの1975年の録音である。
1975年11月26-29日、1976年1月16日にウィーン楽友協会で収録。
CDの型番を見てもらうとわかるのだが、LPからCDに移行した時期のもので
私が持っているのは最初の頃のディスク。それから25年ぐらいたつので
再発売を繰り返して、現在手に入るものの方が音質はよいのかも?というのは
この演奏は何となく響きが薄いような気がして、特に弦に深みがないのだが、
最近の新しいディスクで聞いている方…いかがなものであろうか。
しかしその一方でクライバーのディテールへのこだわり、
明瞭な透明性を求めるあまりの結果であるのかも…というのも感じるのである。
まあしかしそれにしても素晴らしい。クライバーの天才的な名演である。
ベートーヴェンの第7番は、その後のウィーンフィルの定期演奏会(1982)、
コンセルトヘボウでのライブ、バイエルン国立管弦楽団とのライブ、
同じく1986年の来日公演、90年代後半にはバイエルン放送交響楽団とも…
様々な音源が残されているが、どれも魅力的であるのはクライバーの存在。

DG F35G21031

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2011年2月13日 (日)

柳家小三治 「鼠穴」

去年の年末は「富久」をよく聞いて、
幇間の久蔵さんに気持ちが向いていたのだけど
同じく火事をきっかけに大きな人生の転換を迎えるという
「鼠穴」という噺をその頃から聞きたいと思っていたのだが、
今日はその思いを叶えて、久しぶりに小三治師匠の録音で。
1987年10月の鈴本演芸場での高座だそうである。
やっぱり「鼠穴」は素晴らしい。10年たって、店を大きくし、
兄さんのところへ商売の元手で借りた「三文」を返しに行くところで
兄弟で腹を割った話をして、なぜ三文しか貸さなかったのか…
心にある本当の思いを語るところ、ここはやはり感動的だ。
それに鼠穴から火が入って、三つの蔵が焼け落ちてしまう場面、
目の前に激しい炎の情景が広がるようで小三治師匠はすごい!

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2011年2月12日 (土)

キース・ジャレット 1

以前にキース・ジャレットにはまったことがあり、
たしか二十歳の頃だと思うのだけど、
中学校からの親友にジャズファンがいて、
彼はビル・エヴァンスが好きだったのだが、
キース・ジャレットの話も聞いていたので
それで当時のこと、あるとき横浜のHMVで
ふと…ジャズのコーナーに吸い込まれて、
キース・ジャレットのCDを買ってきたという。
それが「At the Deer Head Inn」というアルバムだったのだが、
どれがいいとかわからなかったので…新しい録音で
ECMのジャケット・デザインの好みで選んだりして。
その出会いが衝撃だったのですっかり虜になったのだが。

それでまた…なぜか?20年近い月日が過ぎて…
ふと…キース・ジャレットが聞きたくなった。
私は、ジャズは専門ではないので…何も書けないが、
でも年代順に聞いていけば、何か感じられるのではないかと。
今日は1967年の「Life Between The Exit Signs」というアルバム。
ECMのマンフレッド・アイヒャーと出会う前の録音であり、
キース・ジャレットがリーダーとして、はじめての作品だそうである。
チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアンとのトリオ。
1967年5月4日 ニューヨークのアトランティック・レコーディング・スタジオ。

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2011年2月11日 (金)

レイフ・オヴェ・アンスネス

レイフ・オヴェ・アンスネスの最新盤で
ラフマニノフのピアノ協奏曲第3番と第4番
アントニオ・パッパーノ指揮ロンドン交響楽団と共演。
第3番は2009年3月7,9,10日、
第4番は2010年4月30日、5月1日に収録。
パッパーノ指揮ベルリンフィルとの第1番と第2番の続編であり、
第3番に関しては、パーヴォ・ベルグルンド指揮オスロフィルで
1995年のCDがすでにあり、今回は再録音ということになる。
爽やかな演奏である。ロシアでもアメリカでもなく…
北欧のラフマニノフを聞かせるところがアンスネスならでは。
メカニックな部分でのこのクリアな感覚は驚異の仕上がりといえるであろう。
同時に力強い立体的な造形が冴えわたり、深みのある音色が魅力だが、
しかしこの透明な音楽であり、クールな装いに徹底してこだわっているという…
アンスネスは意識的に色彩を消し去って、モノトーンに黒のフォーマルである。
こういう引き締まったラフマニノフもいいのではないか…と私は思う。
アントニオ・パッパーノの指揮もいい。とにかくセンスは最高!という演奏だ。

EMI 6 40516 2

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2011年2月10日 (木)

リサ・バティアシヴィリ

昨日に続いて、リサ・バティアシヴィリを聞いているが、
今日は最新盤でDGに移籍しての最初の録音。
エサ・ペッカ・サロネン指揮バイエルン放送交響楽団と共演して
ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番
ギヤ・カンチェリのヴァイオリンと声(テープ)と弦楽合奏のためのV&V
再びショスタコーヴィチでこちらは楽しい…抒情的なワルツ。
後半には何とエレーヌ・グリモーが登場して、
アルヴォ・ペルトの鏡の中の鏡、ラフマニノフのヴォカリーズ。
協奏曲が2010年5月、グリモーとの演奏が2010年11月の録音。
このCDは素晴らしい。ショスタコーヴィチは圧倒的な名演だ。
安定したテクニック、その技巧的な場面においても音は美しく、
客観的に緻密に攻めていきながら、白熱した盛り上がりを聞かせる。
ショスタコーヴィチの第1番って、数多くのヴァイオリン協奏曲の中でも
一番好きな作品かもしれないが、それもあるのかもしれないけれど
それにしてもリサ・バティアシヴィリの演奏には夢中にさせるものがある。
全体の選曲もすごくいいと思うのだけど、カンチェリとペルトはヒーリングで
予想以上にリラックスして聞ける内容だ。面白い企画。

DG 00289 477 9299

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2011年2月 9日 (水)

リサ・バティアシヴィリ

リサ・バティアシヴィリが、サカリ・オラモ指揮
フィンランド放送交響楽団と共演した
シベリウスとマグヌス・リンドベルイのヴァイオリン協奏曲。
シベリウスは2007年5月11,12日のライブ録音で
会場はヘルシンキのフィンランディア・ホールである。
リンドベルイはスタジオ録音のようだが、2007年6月5-7日の収録。
ちょっとこの時期には寒かった。凍りつきそうな感じ。
フィンランド放送交響楽団のモノトーンで透明な音色は独特である。
しかしこれぞ!という仕上がりであろう。私は好きである。
特に後半のマグヌス・リンドベルイには感動した。
世界初録音ということだけど、この作品は素晴らしい。
マグヌス・リンドベルイは現代音楽の作曲家でありながら
今日ではそれほど現代音楽的には考えられていないようだけど
この作品も響きは現代でありながら理解しやすく受け入れられると思う。
リサ・バティアシヴィリの近現代作品への適性は興味深いところ。

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2011年2月 8日 (火)

深夜便 落語100選から

「ラジオ深夜便 落語100選」
毎月最終週の火曜、水曜の深夜に放送されているが、
録りためた三席をCD化して聞いている。

入船亭扇辰:茄子娘
金原亭世之介:幾代餅
桂南喬:妾馬

扇橋一門のお馴染み「茄子娘」と
「幾代餅」「妾馬」は番組では長講の30分。
扇辰さんはもちろんのこと…世之介師匠と南喬師匠という
「深夜便 落語100選」の噺家のセレクトって、私的には好き。
茄子娘の女の子…扇辰さんの子供の声って、本当に上手い。
世之介師匠の「幾代餅」が面白くて、もちろんいい噺だけど
これは魅力的な録音だ。そして南喬師匠の「妾馬」はうれしい。

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2011年2月 7日 (月)

ニューイヤーコンサート2011

元日に行われたウィーンフィルのニューイヤーコンサート。
フランツ・ウェルザー・メストの指揮が実に自然体で
これまでに登場の指揮者と違って、個性の押し付けをしない…
ウィーンフィルとひとつになって、これぞネイティブな語り口。
というのは、テレビで生中継を見たときに感じたことなのだが
CDで改めて聞きなおしてみるとメストならではのメリハリのきいた
キビキビとした音楽の運びが心地よく、清々しい新年のスタート。
他所の人が無理に真似をして、訛りを再現しようとすると
おかしなことになってしまうのだが、そういうことが一切ないので
ウィーン独特の音色が不思議なぐらいに洗練されて、
かのウィーンフィルもいつも以上に流麗にすばしこいのである。
メストは本当にいい。このしなやかな響きはたまらない。
選曲に関しては、知らない曲が多く…かなり地味な印象もあるのだが、
しかし聞くとこれが楽しくて…魅力たくさんの内容なので
メストはさすがに聞かせているな!とこちらの集中力も途切れない。
今年はリストの生誕200年にちなんでメフィストワルツが演奏されているが、
まるで花園に迷い込んだ蛇のようで…しかしこれが実にいいのである。
軽めの響きで爽快にまとめているので、調和が崩れることはないのだ。

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2011年2月 6日 (日)

黒門亭で菊丸・白鳥・柳朝

一ヶ月ぶりの黒門亭だ。寄席で聞く落語もそれ以来。
今日のお目当ては菊丸師匠で、二部には白鳥さんも出る!
そして結論から先に書いてしまうけど…柳朝さんがよかった!


第1部
柳家おじさん:たらちね
柳家喬の字:浮世床
古今亭菊丸:うどん屋
橘家二三蔵:まんじゅう怖い
柳家〆治:阿武松


前座さんは「おじさん」さん。前座になりたての頃に一度聞いて
なぜかそれ以来、チャンスがなかったのだけど、すごくよくなった。
表情が明るくなって、落ち着いて、堂々と喋る貫禄の存在。
喬の字さんが「浮世床」を通しでサゲまで。寝小便のオチ。
「太閤記」をスラスラ読めないところ…しつこい場面ではあるけれど
ここが喬の字さんだと面白くて、失礼ながらドジキャラが意外に似合う!
芝居の掛け声もよかったし、すごく楽しい「浮世床」だった。
そして菊丸師匠の「うどん屋」が絶品。前半の酔っぱらいが絡むところ
酔った表情や仕草や呂律の回らない言葉使い…とにかく描写がリアルで
後半のうどんを食べる場面も思わずお腹がすいてしまう…
寒い夜に鍋焼きの湯気が上がっているような
鰹だしの香りがこちらにまで届いてくるような…感動の一席であった。
やはり食べ物の噺で味や匂いや温かさの感じられるのは素晴らしい。
仲入り後に二三蔵師匠が「まんじゅう怖い」でパクパク食べた後、
この絶妙な時期に〆治師匠が「阿武松」という…これはネタ出しで。
少しずつ笑いを盛り込んでいるのだけど、〆治師匠の語りは締まっていて
「阿武松」はいい噺だし、やはりすごくよかった。そういえば…
最初に「八百長のなかった頃のお噺です」と断りが入って、面白い。
相撲の力士で…若手から兄弟子にそして師匠へと順に移るところで
だんだん声が低くなっていき、その演じ分けもすごく印象的だった。

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第1部と第2部の間で少し時間があったので湯島天神へ。

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男坂を上ったのだけど、すごい人出で…さすがに受験シーズンだ。


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絵馬の数にも驚くが、すでにお礼参りも多いみたいで。

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参道に店が並んでいるのだけど、これは「梅まつり」と思ったら、
2月8日からだそうである。梅はまだこれからだ。


第2部
柳家おじさん:平林
三遊亭白鳥:雪国商店街
春風亭柳朝:明烏
林家源平:愛宕山


開口一番の「おじさん」さん「平林」の後、白鳥さんのネタ下し。
地球温暖化と環境問題を考える!ということで「雪国商店街」。
白鳥さんの雪ん子がかわいくて…後で雪女も登場するし、
この辺はメルヘンチックな白鳥ワールドだ。
ネタ下しの探りながらという…この空気感も面白さだし、
とてつもない展開にびっくり仰天というのが新作の魅力。
続いて柳朝さんが「明烏」だ。これがまたよかった!
今風な空気が漂っているのだけど、源兵衛と太助の荒っぽさ、
それに比べて時次郎の初な若旦那ぶりがはまっていて、
私的にはすごく気に入った「明烏」だったのである。
柳朝さんが吉原の華やかさや美しさをうまく語りだす。
名人文楽の「図々しい学校を卒業して」も挿入されていたし、
花魁の衣装や様子、大見世の情景など、解説もうれしい。
柳朝さんの語りの上手さもあるけれど
落語に対する美意識みたいなものが伝わってきて、見事!
今日のトリは源平師匠の「愛宕山」。
マクラにて、前座時代の圓生師匠とのやり取りが面白すぎ。
噺の方は短めに…あっという間の「愛宕山」だった。

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2011年2月 5日 (土)

横浜の風景から 149~七サバ参り 2

昨日(立春)の七サバ参りに関して
その道中で見つけた石塔やサバ神社以外の神社など
ここにまとめておきたいと思う。

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瀬谷区下瀬谷から境川を渡って、
大和市上和田の左馬神社にて
鳥居の横に数多くの石塔が集められていた。

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青面金剛の庚申塔である。右にも文字塔。

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大和市は庚申塔が多いのか?右が庚申塔。

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上和田の左馬神社から下和田の左馬神社へ向かう途中
交差点の角で庚申塔を見つけた。文字塔。

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同じく下和田へ向かう途中で「生養山薬王院」。
江戸時代に上和田村を知行地としていた
旗本の石川家が、村内に屋敷を構えていたが、
元和年中に内室が目を患い、薬師如来に祈念することで
見えるようになったと現在の伽藍を再建したそうである。

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薬王院の横に石塔が集められており、
三基とも庚申塔である。

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薬王院の近くで交差点にあった
お地蔵さまと双体道祖神。

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しばらく後で…泉区上飯田町から藤沢市高倉に入り、
七ツ木神社へ向かう途中で地図には神社の表記がないのだが、
稲荷大明神の幟があって、お稲荷さんである。

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そのお稲荷さんの鳥居の下に最近作られたであろう双体道祖神。
夫婦というより兄妹?今風な作りだが、かわいらしかったので。

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七ツ木神社の入口には庚申供養塔。

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こちらも庚申塔が二基。左が文字塔「庚申供養」で
右の庚申塔には三猿が確認できるが、上部は判読不能。

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そして道祖神。左は双体道祖神のような…
七ツ木神社の入口には様々な石塔がある。

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藤沢市高倉から渡戸橋で境川を渡り、
泉区下飯田町の左馬神社にて、こちらも入口にある石塔四基。
左から二番目は三猿のいる庚申塔である。

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2011年2月 4日 (金)

横浜の風景から 148~七サバ参り 1

今日は立春で厄除けの七サバ参りへ。
朝のうち、急ぎの事務仕事だけ済ませて、
結局出るのが11時過ぎになってしまったのだが、
瀬谷の駅に到着したのは11時35分。
暖かな快晴の青空で境川に沿って七サバ神社をめぐる。

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昨年11月にも来た瀬谷区橋戸3丁目の「左馬社」。
この神社で「七サバ参り」のことを知ったのである。
境川と和泉川の流域に12社のサバ神社が存在しているが
こちらの左馬社が最も北に位置するサバ神社である。

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鳥居に「左馬社」とあるのだが、それは昔の呼び方で
現在は社殿(写真)にあるように「左馬神社」としているようである。

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しばらく歩き中原街道に出て、瀬谷区下瀬谷3丁目から
新道大橋で境川を渡り、大和市上和田へ。

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大和市上和田にある左馬神社。立派な神社だ。

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こちらの神社も現在は「左馬神社」であるが、
社殿(写真)にあるように以前は「左馬社」であったのかも。

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途中「生養山薬王院」に立ち寄ったりもしたのだが、
40分ほど歩き、今度は大和市下和田の左馬神社。
森に囲まれた雰囲気のある素晴らしい神社である。

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奥に社殿があって、参拝経路をまわり、お参りする。

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境川を目ざして下り、緑橋を渡って、泉区上飯田町へ。

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泉区上飯田町の飯田神社。
こちらも去年の12月に来ているし、何度か参拝している。
現在は「飯田神社」だが、かつては「鯖神社」であったそうだ。

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境川沿いに歩いて、長後街道にぶつかり、
高鎌橋を渡って、藤沢市高倉へ。

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飯田神社から40分ほど歩いたが、
藤沢市高倉の七ツ木神社。
こちらもかつてはサバ神社であったそうで
しかし正確な古称は不明のようである。

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渡戸橋で境川を渡って、今度は泉区下飯田町へ。
境川の上流を見ている。

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泉区下飯田町の左馬神社。
山と森に囲まれて、何とも落ち着く。

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社殿にて「左馬神社」。静かだ。心安らかに。

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渡戸橋へ戻って、再び境川を渡り、
今度は境川の下流を見ている。

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しばらく歩き、湘南台の住宅地へ近づいてくるが、
相鉄線の陸橋を見て、ここで境川とはお別れ。

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藤沢市湘南台7丁目の今田鯖神社。
平成になってからも二度の火災にあい、
現在の社殿は平成14年に新しい御神体が納められたとのこと。

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まだ新しいたいへんきれいな社殿だが、「鯖神社」である。

全部で七社、最後の今田鯖神社を出たのが15時。
瀬谷駅から3時間半の七サバ参りであった。
湘南台の駅に向かい、相鉄いずみ野線で帰路に。
また機会があったら、ぜひ歩きたいと思う。
そして今度は和泉川沿いの三サバ参りだ。

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2011年2月 3日 (木)

「サバ参り」の考察

大和市・藤沢市と横浜市の境界を流れる境川。
その流域に「サバ」と読む神社が多く存在していて
現在は名称が変わってしまったけれど
かつては「サバ」であった神社も含めると
全部で12社あるという。

なぜ「サバ」か?については諸説があるようだが、
横浜市瀬谷区橋戸の左馬社にてその由来の解説を読むと
祭神の「左馬頭(さまのかみ)源義朝」によるらしい。

かつて境川流域の村では、疱瘡、麻疹、百日咳など
疫病が流行すると川の東西に点在する神社をまわり、
厄除けをする七サバ参りが盛んだったそうである。
しかしながら現在では、それがどの七社だったのか?
というのは不明で、残されている文献でも様々だそうだ。

そこで私なりに地図で調べて
境川の東西に位置している神社と
和泉川の東西に位置している神社とで分類してみた。

境川の上流(北)から
左馬社(横浜市瀬谷区橋戸3丁目20-1)
左馬神社(大和市上和田1168)
左馬神社(大和市下和田1108)
飯田神社(横浜市泉区上飯田町251)
七ツ木神社(藤沢市高倉1126)
左馬神社(横浜市泉区下飯田町1389)
鯖神社(藤沢市湘南台7丁目192)

和泉川の上流(北)から
佐婆神社(横浜市泉区和泉町4814)
中和泉左馬神社(横浜市泉区和泉町3253)
鯖大明神(横浜市泉区和泉町709)

その他
佐波神社(藤沢市石川139)
左馬神社(藤沢市西俣野)

境川沿いに七社あるのだが…

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2011年2月 2日 (水)

落語につぶやき 85~十八壇林

昨年7月の柳家小満んの会で
小満ん師匠は「十八壇林」という噺を演じていて、
志ん生さんの「鈴ふり」を聞くとマクラで
関東十八壇林の場所とお寺の名前を
言立てのように述べているのだが、この辺について
落語事典で調べてみた。さすがに載っている。
一応「十八壇林」で演目に数えられている。
しかし「鈴ふり」のマクラなどに使う噺とある。
「芝の増上寺をぬけると赤羽橋に出る」というあたり
芝周辺のことをきちんと説明しておかないとわからないし、
寺の名前を言立てにする部分を面白く膨らまして
昔僧侶をしていた先生と八五郎のやり取りにして
お馴染みの長屋の風景に仕上げるという
この辺は小満ん師匠の工夫なのではないかと。
詳しくは師匠に聞いてみないといけないのだが。

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2011年2月 1日 (火)

落語につぶやき 84~宿屋の仇討

「宿屋の仇討」と「庚申待ち」は別々の噺ながら
後半の展開が同じで…それは型の違いであるということは
以前から知っていたのだが、落語事典に解説があった。
現在一般的に演じられている「宿屋の仇討」は大阪種で
志ん生さんの録音が残っている「庚申待ち」は東京種だそうである。
「宿屋の仇討」も侍の万事世話九郎は、昨晩は小田原の宿に泊まり、
今晩は神奈川の宿に滞在している…という点で、場所や設定は
江戸の噺に作り変えられているのだが、元は上方噺ということか。
その点では「庚申待ち」は、馬喰町の旅籠屋が舞台。
以前にも述べたが、「庚申講」は江戸時代に関東で多いに流行り、
上方よりも関東で一般に話が通じる…しかしながら昭和から平成へ
「庚申講」というものが、人々の間で理解されなくなってしまったので
噺は面白いので「宿屋の仇討」の形で現在に残っているということか。

この噺の別名に「甲子待ち」というのもあるけれど
おそらく中身は「庚申待ち」とほぼ同じ内容で
宿屋でなぜ人々が集会を催しているのか?という設定の違いであろう。
つまり庚申の日に庚申講が集まっているのか?それとも
甲子の日に甲子講(きのえ講)が集まっているのか?の違いではないかと。

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