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2011年3月25日 (金)

スヴャトスラフ・リヒテル 1

今日はスヴャトスラフ・リヒテルのベートーヴェンで
ピアノ・ソナタ 第30番から第32番の3曲を聞いている。
晩年に録音されたもので1991年10月に
ドイツのルートヴィヒスブルク、オルデンスザールで収録。
これらの作品は、同時期のライブ録音も残されているが、
PHILIPSからのこの演奏はスタジオ収録のようでもあり、
といって、ミスタッチや音のムラはそのままの状態で
明らかに放送録音とは別のものだが、
どういう経緯で収録されて、レコードとして
発売されるようになったのかは不明である。
でも第32番では、客席での咳の音、
演奏後の拍手も聞こえ…表記はないがライブ録音だ。
基本は軽めの音色で…肩の力の抜けた
いかにも晩年のリヒテルらしい演奏だが、
技巧的にも集中力の点でも衰えを知らない…
とはいえ、若いときの驚異的な凝縮度ではなく、
逆らえない衰えを表現と音楽の深まりで克服している。
リヒテルならではの厳しい姿勢が貫かれ…
剛柔を自在に弾き分けた陰影ある響きは見事だ。
近づきがたいような偉大さを示しつつ…
聞けば聞くほどに引き込まれていくのは、
やはりリヒテルという演奏家の凄みなのであり、
ベートーヴェンの素晴らしい音楽とともに感動的である。

PHILIPS PHCP-5119

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