オッターとメルヴィン・タン
昨日はマルコム・ビルソンによるモーツァルトを聞いたが、
久々だとフォルテピアノの音色があまりに心地よかったので
今日もモーツァルトとハイドンを聞くことにした。
メルヴィン・タンによるフォルテピアノの演奏である。
アンネ・ゾフィー・フォン・オッターと共演した歌曲集。
1994年9月にストックホルムで収録されたもの。
実に魅力的!モダン楽器もいいのだけれど
こうして聞いているとモーツァルトやハイドンは
ピリオド楽器の方がいいのでは…とつい思ってしまう。
やはりフォルテピアノの音量って小さくて
ピアノが遠くから優しく聞こえてくる感じで
歌とピアノのバランスが通常の歌曲とは全く違うが、
オッターの歌がメルヴィン・タンのピアノにまさに寄り添い、
室内楽的というか…小さな空間での贅沢な味わいである。
鑑賞しているこちらも音楽に吸い込まれていくような
この感覚は古典様式における独特なものなのだろう。
ハイドンのカンタータ「ナクソスのアリアンナ」は
オペラ的な雰囲気で表現の幅も拡大する…最高!
ARCHIV 447 106-2
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