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2011年3月 5日 (土)

黒門亭で志ん丸・志ん橋・志ん弥

今日は三月の第一週。どうも暖かくならないが…
というより今朝などは寒かったけれど、がんばって朝から黒門亭へ。
いや、それほどがんばることもなく、楽しく毎度の御徒町へ。
お目当ては大好きな志ん橋師匠で…そして志ん弥師匠も!
第1部のトリは志ん丸さんなので、志ん橋・志ん丸で親子会だ。
ネタ出しされているのも「お茶汲み」「汲みたて」とうれしい噺が聞ける。

第1部
柳家さん市:初天神
初音家左吉:狸札
三遊亭多歌介:長屋の花見
古今亭菊龍:ちしゃ医者
古今亭志ん丸:お茶汲み


前座さんはさん市さん。先月も聞いて、最近よく会うが、
さん市さんは上手い。人物描写がいきいきと表情豊かで
そして第2部は「金明竹」だけど、言立てもバッチリ!
続いて左吉さん。えっ、「たぬき」…それも「札」。
前座ネタじゃん…とはいえ、狸がかわいくて、きちんとオチが付いた。
左吉さんって、爽やかで…噺の仕上がりもいつも清潔な印象が残る。
多歌介さんは、季節ネタということで「長屋の花見」。春が来た。
お酒ではないお茶け…長屋の衆は拒否している。
それに大家さんに結構いろいろ歯向って!面白い。
仲入り後、菊龍師匠が…これははじめて聞く噺。知らない。
「ちしゃ医者」だった。演目だけ知っているような…珍しい。
菊龍師匠もいいなあ。やっぱり人物描写が魅力的で噺も面白くなる。
そして志ん丸さん。すごくよかった。「お茶汲み」も実演ははじめて。
長屋の風景もいいし、女郎買いで花魁や若い衆や廓の描写、
この噺は登場人物が多いけれど、それぞれがしっかり描きこまれて、
場面ごとにきっちり絵が変わっていくし、お見事でした!
実は花粉症でかなり大変とのことで…マクラでは自虐的に御謙遜だったけど
噺の完成度は、聞いているこちらにとっては大満足の大喜びの出来。

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第2部
柳家さん市:金明竹
蜃気楼龍玉:親子酒
古今亭志ん橋:野ざらし
古今亭志ん弥:汲みたて

開口一番、さん市さんの「金明竹」が鮮やかに決まって、
続いて弥助さん…ではなく龍玉さんが登場。
真打昇進してからは、今日がはじめてだ。
ネタはお馴染みの「親子酒」だけど、たっぷり、じっくりで
酒飲みの場面はやっぱり上手い!芸が細かい…所作も丁寧に。
喋っていない…見せる場面に重点が置かれているので
その辺はこちらもきちんと受け止めないとこの魅力はわからない。
不思議なのだけど、真打になって、一気に本格派の貫禄が漂って…
志ん橋師匠はバカの番付から釣りの話題…来た!「野ざらし」。
師匠の「野ざらし」は二度目である。でも聞けば聞くほど…深い。
好きなのは扇子を使って、釣竿に巻き付けられた糸をほどくところ。
本当に絵が広がって、竿の先から糸が伸びて、先に針が付いている…
見えるのである。志ん朝師匠から伝わる緻密な芸のこだわりだが、
志ん橋師匠の「野ざらし」は、楽しいと同時に感動の域に来ている!
後半のバカ騒ぎは、パッと明るく、この賑やかさを見ていると
「愛宕山」を聞いてみたい!って思ったのだが、ぜひお願いします。
そして今日のトリは志ん弥師匠の「汲みたて」。カッコいい!
志ん弥師匠は素敵!こちらの噺も長屋の衆がそろって出演で
そのわいわいのやり取りが見事に絵になって、稽古の師匠も色っぽいし、
与太郎の抜けている姿もこれもまた実に与太郎なのであり、素晴らしい。
「汲みたて」はなかなか聞けないけれど、噺の展開にも変化があって、
面白いし、いい!すっかりはまってしまった。

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