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2011年4月25日 (月)

クラウディオ・アバド 11

先週は2010年のバイロイト音楽祭から
アンドリス・ネルソンス指揮による歌劇「ローエングリン」を
たっぷり聞いたのだが、まだ「ローエングリン」を聞いていて…
今日はクラウディオ・アバド指揮ウィーンフィルによる演奏。
1991年11月と1992年5,6月にウィーンの楽友協会で収録。
ウィーンフィルが独特の繊細な表現を聞かせていて、
特に弦などは、こう聞かされちゃうともう何もいえない…という
清々しく透明な「ローエングリン」に仕上がっているが、
私にはどうも…やはりウィーンの響きはちょっと軽い。
アンドリス・ネルソンスの若々しい元気な演奏を聞いていたので
するとアバドの指揮は、大人の対応というか…常に乱さずに…
しかしどうもつまらない。こうなるとネルソンスは面白かった。
ジークフリート・イェルザレムやチェリル・ステューダー、
オルトルートがワルトラウト・マイヤーというのは豪華であり、
いかにも1990年代のワーグナー録音という顔ぶれだが、
歌手もどうも今の感覚と違うな…という。やはり物足りない。
あのエヴェリン・ヘルリツィウスのオルトルートを聞いてしまうと
ワルトラウト・マイヤーには、魔女的な要素が全く感じられなくて…
何でこんなにまともに歌っているのだろう…という疑問が。
もちろんワルトラウト・マイヤーには自分のスタイルがあるし
芸術の方向性があるわけだから…望む方が間違いかもしれないけれど
しかしエヴェリン・ヘルリツィウスの強烈さには圧倒された。
ハルトムート・ウェルカーのテルラムントがうれしいのだが、
まだここではそれほど存在感が発揮されていない。
10年以上がたって、2005年のバイロイト音楽祭で
同じテルラムントを歌っていたが、そちらは圧倒的印象であった。
オルトルートの魔法とひとつになって、テルラムントの不気味さが
この「ローエングリン」という作品を面白くして、
ローエングリン、エルザとの対比を創り上げるのである。

DG 437 808-2

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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» ベームの「さまよえるオランダ人」(1971年バイロイト・ライヴ) [クラシック音楽ぶった斬り]
質実剛健でしかも含蓄に富んだこの演奏は、《オランダ人》の解釈の一つの理想と言えるのではなかろうか。 [続きを読む]

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