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2011年4月26日 (火)

ダニエル・バレンボイム 12

昨日のアバド盤に続いて…歌劇「ローエングリン」を
ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場で
1998年1月の録音なので…配役もだいぶ最近の顔ぶれに近く、
ペーター・ザイフェルトのローエングリン、エミリー・マギーのエルザ、
テルラムントはファルク・シュトルックマンで
オルトルートがデボラ・ポラスキ、式部官にロマン・トレケル、
そして注目なのが、ハインリヒ王がルネ・パーペという…素晴らしい。
このバレンボイムの演奏は非常にいい出来というイメージがあって、
久しぶりに聞いてみても…やはり私は好きである。お気に入り盤だ。
ベルリン・シュターツカペレのまさにドイツ的な渋い音色に
バレンボイム独特の輝きと艶を与えていく…それによって
実に落ち着いた響きながら明るく…勢いが感じられて、
重厚感のある音楽に躍動する力が内面よりわき起こってくる。
この時期のローエングリンというとペーター・ザイフェルトかもしれないが、
どこまでも清々しい爽やかな騎士という…いつもこの仕上がりだけど
それよりも今日のヨナス・カウフマンのどこか影があって、
苦悩する感じ…薄幸なイメージの方が、深みが感じられて…
ルネ・パーペはバレンボイムのお気に入りで抜擢だろうけれど…
今と変わらぬ貫録ある声ですでに存在感を示している。
そしてテルラムントのファルク・シュトルックマンだが、
さすらい人ウォータンを重ねてしまうけれど…実にいい。
ひとつ珍しいのは、バレンボイムは第3幕で
一般に省略されている部分を復活させていたのだった。
あれあれあれ…と普段聞かないこの場面は何か変な感じがして、
慣れとは恐ろしい…せっかく聞かせてくれているのだけど
かなりの違和感があるのには、実に興味深いことである。

TELDEC 3984-21484-2

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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室内管弦楽団でありながらフルオケのような分厚い響きで歌い上げていくのも、素晴らしいと思う。 [続きを読む]

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