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2011年4月30日 (土)

黒門亭で〆治・小勝・白酒・今松

3月末から一ヶ月ぶりの黒門亭。
本当は先週行こうと予定していたのだけど、
嵐で大荒れだったので、断念したのだった。
今日のお目当ては小勝師匠と今松師匠だけど
白酒さんも出るので…もっと早く出なくてはいけなかった。
第1部の朝早くから通し券狙いの列ができて、
結果的には「7番」で大丈夫だったのだけど…
第2部はもちろん札止めで…混んでたいへんだ。

第1部
三遊亭ございます:転失気
三遊亭歌扇:竹の水仙
柳家〆治:お菊の皿
神田茜:赤穂義士伝~好き好き金右衛門様
三升家小勝:鼠穴


今日の前座さんは歌之介一門の「ございます」さん。
兄弟子が「ありがとう」で弟弟子が「しあわせ」。
噺の方は…お馴染みの「転失気」と「子ほめ」だが、
前に聞いたときよりもさらにパワーアップしていたような。
大型連休で和尚さまとご隠居はちょっと調子が狂ったらしい。
その辺も笑いに取り込んでしまうところは大物か!
歌扇さんが甚五郎ネタで「竹の水仙」が来た。
宿屋の親父とか…勢いがあって、迫力のあるメリハリで
今日はすごくよかった。人物描写が豊かになってきている。
〆治師匠が怪談噺のマクラから「お菊の皿」。そういう季節か!
4月も終わりで花見の噺が消えると…寄席では夏の噺がスタート。
今日の「お菊の皿」がすごくよかったのだ。
〆治師匠の渋い印象が魅力で素敵!この噺は…バカバカしい…
ちょっとおふざけにするのが面白さのような気がするのだけれど
〆治師匠の仕上がりは、きれいできちんとしていて…
その整理整頓されている情景が心地よかった。
私の方でもずいぶん聞き方が変わってきていて、
好みもどんどん動いているなというのをここでも感じる。
仲入り後に講談の神田茜さん。節電に関する楽しいマクラから
「赤穂義士伝」の「岡野金右衛門」で…吉良邸絵図面を手に入れる場面。
ここは茜さんの改作で…講談に出てくる人物は美男美女ばかりだけど
そんなことがあるはずない…という設定でおてかちゃんがブスだったら…
という「好き好き金右衛門様」。面白かった。会場は爆笑!
討ち入り後のおてかちゃんの人生もハッピーエンドで素晴らしい!
第1部のトリは小勝師匠の「鼠穴」。この噺も兄弟での助け合い…
人が支え合うという内容が含まれているけれど
明日から小勝師匠や吉原朝馬師匠、ひびきわたるさん、
松旭斉美智さん、お弟子さんのう勝さんで
福島にチャリティー寄席に出掛けるそうである。
そういう話も感動的だし、「鼠穴」もよかった。
小勝師匠は明るいネタをよく聞いているので、
「鼠穴」のような…火事の場面など、迫力ある劇的な展開で…
絶望の淵で松の木に首をくくるところなども…追いつめられる…
こうした人情噺ももっともっと聞きたいなという一席であった。

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第1部と第2部の間にちょっと散歩に出て、
黒門町のイモリの黒焼屋の写真を撮ってきた。

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小満ん師匠の「薬違い」を聞いていると
噺の中にこの店が登場して…詳しくはまた改めて。

第2部
三遊亭ございます:子ほめ
桃月庵白酒:松曳き
むかし家今松:おかめ団子
柳家小きん:阿武松

白酒さんは「松曳き」だった。大好きな噺である。
面白い。白酒さんの「松曳き」は爆笑に次ぐ爆笑。
言葉の巧みさとそのスピード感が快感である。
でも以前に最初に聞いたときの方がもっと面白かった。
今日はもう知っているので…安心して聞ける感じ。
続いて、待ってました!の今松師匠。ネタは「おかめ団子」。
白酒さんの爆笑の一席が、記憶から消去されてしまうほどの
この一席で白酒さんが遠く以前のことのようになってしまう…
それぐらいの圧倒的な力…実に渋いが、そんな印象なのである。
落語の本当の姿って、こうあるべきじゃないか…って、
何か考えさせられてしまう…恐ろしいほどの存在感。
私は白酒さんも大好きなのだけど、いま流行の爆笑落語って、
何か違うんじゃない?ズレてしまっているんじゃない?って
そこまで感じさせられてしまう今松師匠の一席というのは、
何なのだろう。淡々と落語を語って、特別な演出などないし、
ひたすら本質のみで…噺の本来の姿に忠実に寄り添うのみの…
しかし聞いている人を夢中に引き付ける…
噺の世界に引き込んでしまう…不思議な力をもっている。
恐ろしい。何かこの危険な香りの漂う…媚薬のような…
人は危険なものほど惹かれるということである。
今日のトリは小きんさんの「阿武松」。相撲ネタであった。
「花筏」や「佐野山」そしてこの「阿武松」といろいろあるけれど
「阿武松」がやっぱり一番いいかなという。人情があって、
その恩に応えるという…美しい相撲道の噺であり、
現在の大相撲もこれから再スタートするようだけど…
この噺のように清く、礼儀正しくあってほしいという。

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2011年4月29日 (金)

キース・ジャレット 8

今日は1972年のキース・ジャレット。
「Expectations」というアルバムを聞いている。
デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、
ポール・モチアンが参加するアメリカン・カルテットに
サム・ブラウン、アイアート・モレイラも加わっている。
1972年4月5,6,27日にニューヨークで収録。
実はこのCDは、15年ぐらい前か…かなり昔から持っていて、
そちらは最初にCD化された時代のディスクで
今回はその後のリマスターで音質改善されているという録音である。
音の比較をしているわけではないので…その点にはこだわらずに
若い頃のキース・ジャレットでこのアルバムの素晴らしさは、
ずっと私の中で強烈な印象としてあり続けているのだが、
あまりに多様で混沌とした中から巨大なエネルギーが溢れ出す…
この凄まじい興奮は、何とも表現しがたい感動である。
それ以前のアルバムと比べて…民俗儀式のような曲はなくなって
メロディ的には親しみやすい方向へと向かっているのだが、
しかしその仕上がりには、やはり強烈な力に圧倒される。

CDR673

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2011年4月28日 (木)

マリインスキー劇場2008/2009

ヴァレリー・ゲルギエフ指揮マリインスキー劇場管弦楽団で
ショスタコーヴィチの交響曲第2番と第11番。
第2番が2010年2月4-6日、
第11番が2009年2月14-16,18-20日、
サンクトペテルブルクのコンサートホールでの演奏。
ライブの表記がなく…CDのための収録が行われたのか?
会場の空気が感じられるような…素晴らしい録音。
空間の大きさとそこに満たされる音の広がり、
新しいホールで理想の残響が実現されているのだが…
それを見事にとらえた録音ということであり、
こういう演奏を聞くと実に幸せな気持ちになる。
ゲルギエフの精妙にしてしなやかな音楽が魅力的であり、
この透明で柔らかい響き…特に弱音の美しさは感動的だ。
第2番の交響曲では、コーラスの冒頭にサイレンが鳴り響いて、
一瞬、緊張が漂うが、こんなのははじめてだ。興味深い。
そして第11番だが、こちらは通常…派手な情景描写で
映像的な効果を意識する演奏が多い中で
ゲルギエフは…意外にも…といっていいのか?
全く描写的ではない…交響曲を純粋に表現することに徹して
結果的には、作曲者ショスタコーヴィチの内面にまで
深く踏み込んでいくことに成功して、
現在のゲルギエフを感じ取れる…名演であると思う。

MARIINSKY MAR0507

「ヴァレリー・ゲルギエフ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年4月27日 (水)

ピエール・ブーレーズ

ピエール・ブーレーズの新譜といいたいところだが…
去年の年末に買ってきて、今頃になって聞いているという
マーラーの歌曲集「子供の不思議な角笛」と交響曲第10番。
歌っているのは、マグダレナ・コジェナーのメゾ・ソプラノ、
クリスティアン・ゲルハーヘルのバリトンで何とも旬な感じであり、
クリーブランド管弦楽団の演奏で2010年2月に収録。
これがライブ録音なのか!驚きだ。さすがにブーレーズ。
クリーブランドのセヴェランス・ホールで優秀な録音にまずは拍手!
新聞の批評か何かで…このCDだが、ブーレーズが歳をとって
すっかり丸くなっているとそういう記事を読んだのだが、
一体何を聞いているのか?どこをどう聞いたら
そういう感想が出てくるのか?評論家なんて、全く当てにならない…
たしかにテンポ設定はゆったりとしたものに感じられ、
歌うところなどは表情豊かに心のこもった表現だが、
響きはスッキリと隅々にまで徹底したコントロールが行き届いている。
もしかしたら…共演しているのがクリーブランド管弦楽団でもあるし、
ブーレーズがいちいち細かい指示を出さなくても
オケのメンバーは、ひとりひとりにまでブーレーズの音楽を深く理解して、
こうした方向性の仕上がりになるのは、自然な成り行きなのかも。
細やかなところまで…あらゆるすべての要素がクリアに響きだすように
入念に作り込まれているけれど、音楽を創るその作業において、
指揮者とオーケストラの間に共通のルールが確立されているのであり、
ブーレーズという存在が、こういう音楽を生み出すのであって、
本当に毎回…納得させられてしまうのである。驚きの完成度だ。
交響曲第10番も後期ロマン派的な濃厚で豊潤な響きと
もうこれは現代音楽ともいえる不安定で迷走する半音階の旋律、
それらが共存して…まとまっては壊れる…を繰り返す、
この作品の特徴を明解にクローズアップさせて聞かせる…
さすがにブーレーズはわかっている人で説得力がある。
この交響曲第10番からの「アダージョ」というのは、
正直あまり好きな作品ではなくて…第9番までで十分というのが
私の素直な気持ちなのだけど、このブーレーズの演奏は
今まで聞いてきた中で最も素晴らしいことははっきりといえて、
目からウロコ的な部分には、これまで何を聞いてきたのかと
今回もまた…ブーレーズのマーラーは決定的といえる名盤であった。

DG 00289 477 9060

「ピエール・ブーレーズ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年4月26日 (火)

ダニエル・バレンボイム 12

昨日のアバド盤に続いて…歌劇「ローエングリン」を
ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン国立歌劇場で
1998年1月の録音なので…配役もだいぶ最近の顔ぶれに近く、
ペーター・ザイフェルトのローエングリン、エミリー・マギーのエルザ、
テルラムントはファルク・シュトルックマンで
オルトルートがデボラ・ポラスキ、式部官にロマン・トレケル、
そして注目なのが、ハインリヒ王がルネ・パーペという…素晴らしい。
このバレンボイムの演奏は非常にいい出来というイメージがあって、
久しぶりに聞いてみても…やはり私は好きである。お気に入り盤だ。
ベルリン・シュターツカペレのまさにドイツ的な渋い音色に
バレンボイム独特の輝きと艶を与えていく…それによって
実に落ち着いた響きながら明るく…勢いが感じられて、
重厚感のある音楽に躍動する力が内面よりわき起こってくる。
この時期のローエングリンというとペーター・ザイフェルトかもしれないが、
どこまでも清々しい爽やかな騎士という…いつもこの仕上がりだけど
それよりも今日のヨナス・カウフマンのどこか影があって、
苦悩する感じ…薄幸なイメージの方が、深みが感じられて…
ルネ・パーペはバレンボイムのお気に入りで抜擢だろうけれど…
今と変わらぬ貫録ある声ですでに存在感を示している。
そしてテルラムントのファルク・シュトルックマンだが、
さすらい人ウォータンを重ねてしまうけれど…実にいい。
ひとつ珍しいのは、バレンボイムは第3幕で
一般に省略されている部分を復活させていたのだった。
あれあれあれ…と普段聞かないこの場面は何か変な感じがして、
慣れとは恐ろしい…せっかく聞かせてくれているのだけど
かなりの違和感があるのには、実に興味深いことである。

TELDEC 3984-21484-2

「ダニエル・バレンボイム」に関する記述はホームページにもございます
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2011年4月25日 (月)

クラウディオ・アバド 11

先週は2010年のバイロイト音楽祭から
アンドリス・ネルソンス指揮による歌劇「ローエングリン」を
たっぷり聞いたのだが、まだ「ローエングリン」を聞いていて…
今日はクラウディオ・アバド指揮ウィーンフィルによる演奏。
1991年11月と1992年5,6月にウィーンの楽友協会で収録。
ウィーンフィルが独特の繊細な表現を聞かせていて、
特に弦などは、こう聞かされちゃうともう何もいえない…という
清々しく透明な「ローエングリン」に仕上がっているが、
私にはどうも…やはりウィーンの響きはちょっと軽い。
アンドリス・ネルソンスの若々しい元気な演奏を聞いていたので
するとアバドの指揮は、大人の対応というか…常に乱さずに…
しかしどうもつまらない。こうなるとネルソンスは面白かった。
ジークフリート・イェルザレムやチェリル・ステューダー、
オルトルートがワルトラウト・マイヤーというのは豪華であり、
いかにも1990年代のワーグナー録音という顔ぶれだが、
歌手もどうも今の感覚と違うな…という。やはり物足りない。
あのエヴェリン・ヘルリツィウスのオルトルートを聞いてしまうと
ワルトラウト・マイヤーには、魔女的な要素が全く感じられなくて…
何でこんなにまともに歌っているのだろう…という疑問が。
もちろんワルトラウト・マイヤーには自分のスタイルがあるし
芸術の方向性があるわけだから…望む方が間違いかもしれないけれど
しかしエヴェリン・ヘルリツィウスの強烈さには圧倒された。
ハルトムート・ウェルカーのテルラムントがうれしいのだが、
まだここではそれほど存在感が発揮されていない。
10年以上がたって、2005年のバイロイト音楽祭で
同じテルラムントを歌っていたが、そちらは圧倒的印象であった。
オルトルートの魔法とひとつになって、テルラムントの不気味さが
この「ローエングリン」という作品を面白くして、
ローエングリン、エルザとの対比を創り上げるのである。

DG 437 808-2

「クラウディオ・アバド」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年4月24日 (日)

横浜の食風景から 3~四号家

20110424e

「横浜の風景から」に「食」を加えて
瀬谷区南瀬谷にある家系ラーメンの「四号家」。
日向山団地という住宅地の中にあるのだが、
環状4号線沿いにあるので「四号家」である。
ここが私の一番好きなラーメンの店。
しょうゆ豚骨の家系スープであるが、
私の好みにぴったりで、今日もおいしかった。
思い起こすともう10年ぐらい通っていると思う。
そんなにしょっちゅう行くわけではないけれど
ひと月に何回か行くこともあれば、
半年ぶりに行くこともあるし…しかしこれまで
繰り返し食べても決して飽きることのない…
むしろ慣れた味に安心するような
ラーメンは親しみやすく…また実に奥が深いのである。

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横浜の風景から 163

行きたいコースがあって、地図も作ってあったのだが、
午前中にバタバタして、出るのが遅くなってしまったので
逆に地図も持たずに…思いつきでぶらぶら歩いてきた。
でもやはり適当に歩いているとダメで…新しい発見はなし。

瀬谷区宮沢や南瀬谷を経由して、
その辺はよく知っている地域だが、
瀬谷区下瀬谷の相沢川の流域を歩いてみた。

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相沢川に沿って、下瀬谷1丁目を歩き、
環状4号線を越えると下瀬谷2丁目に入るが、
たまたま見つけた住宅地の神社である。
狐の絵が飾られていて、お稲荷さんであろう。

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下瀬谷3丁目をしばらく歩き、境川を渡ると大和市である。
大和市上和田の長閑な農業地区や森林保全地域を歩いたが、
特に発見はなく、小田急線桜ケ丘の近くで引き返してきた。

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再び境川であるが、橋を渡ると横浜市に戻ってくる。
泉区上飯田町の松並の近くでこの辺はよく知っている風景。

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上飯田町の大きな農家に飾られていた鯉幟。
懐かしい…というか、鯉幟って、あまり見かけなくなった。
都会の住宅事情では、鯉を泳がす場所がない。
今日は風が強くて、元気すぎて…暴れている感じ。

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2011年4月23日 (土)

4月23日の感想

私自身の感想は…料理は火を使いたいのでガスは必要。
しかしIHクッキングヒーターを使っている人の話だと
非常に使いやすくて便利な道具であると。安全だし。
すると深夜電力で給湯を賄う「オール電化」は魅力である。
この震災が起こるまで…東京電力のオール電化住宅は
宣伝量もすごかったし、実際に絶好調だったのでは。
しかし今回の原発事故で東京電力は信頼を失い…
電力に偏って依存する生活を続けるべきか…
オール電化住宅は、これからどうなっていくのか…

ここで今日、設備会社さんから聞いてきたいい話。
ガスがつながっていたとして…しかし給湯にしても
ガス・ファンヒーターを使うにしても…ガス器具の多くは
電気がなければ動かないのである。
ガスだけで機能するのはガスコンロぐらいか。
結局は現代人の生活は電気に頼らざるを得ないのであり、
ここで「オール電化」の是非を問うても解決にはならない。
しかし原子力発電の危険性は周知のとおりで
今後発電所を増やすことは難しいであろう。
そしてCO2排出量を考えれば、火力発電にも頼れない。
重要なのは、電力消費をいかにして抑えていくかなのである。
その点では、例えばソーラー発電で使用電力の一部を賄ったり
他には…節電効果の大きいエコ家電を積極的に取り入れるとか
電球をLEDに交換するとか…たいしたことは浮かばないが、
設備計画の上でそうした努力が重要になっていくのではないかと。
エコの観点から効率のよいものって、まだまだ普及率が低く、
設備機器の初期費用があまりにも大きな負担なのである。
国の補助金なども受けられるが、着工数が増えれば、
すぐにその上限に達して、いっぱいになってしまうだろうし、
いろいろ難しい。しかし考えるべきときが来ているのはたしかだ。

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2011年4月22日 (金)

バイロイト音楽祭2010

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バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」第3幕第3場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2010年のバイロイト音楽祭から歌劇「ローエングリン」。
7月25日の公演でアンドリス・ネルソンスの指揮、
演出はハンス・ノイエンフェルス。今日も第3幕である。
第3幕の後半で東方遠征の出陣となると
ブラバントの軍勢(合唱団)はネズミのマスクを取る。
ここで…やっぱりネズミの世界の茶番劇ではなかったのだと
どういう意味付けがあるのだろうか。気になる。

第3幕第3場のローエングリンが自らの素性を語る
長い独唱だが、ヨナス・カウフマンがあまりに素晴らしく…
これまでのところを勢いで大きく歌うことを抑えて
徹底的にバランスをコントロールして、
ここに最大の見せ場をもってきたのかな…と
それぐらいに感動的な歌である。聞かせている。

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それに対して、最後までオルトルートがはむかってくるが、
ここがまたすごい迫力で圧倒される。
オルトルートは異教徒の魔法使いということだが、
写真のようにヘルリツィウスがまさに魔女的で!

ずっと聞いていたいが、「ローエングリン」はこの辺で。
来月はティーレマン指揮の「ラインの黄金」に進みたいと思う。

CDR670/671/672

「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年4月21日 (木)

バイロイト音楽祭2010

20110421a

バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」第3幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2010年のバイロイト音楽祭から歌劇「ローエングリン」。
7月25日の公演でアンドリス・ネルソンスの指揮、
演出はハンス・ノイエンフェルスである。
今日はいよいよ第3幕を聞きはじめた。
有名な前奏曲から第1場へ幕が開くと
客席がいきなりざわついて、ブーイングが起こるので
やはりノイエンフェルスの演出には何かがあるのだろう。
ここで再びアンドリス・ネルソンスの指揮について、
第1幕の後半や第3幕第1場の有名な結婚行進曲など
どうもオーケストラと合唱がかみ合っていない印象で
リハーサルのときよりも少々ネルソンスが走ったのか…
合唱が付いていけていないようなところがあり、
まあこの辺は初日ゆえで…その後は改善されているだろう。
評価の高いアンドリス・ネルソンスの指揮であるが、
私は以前からの通り、すべてがいいとはいえないのだけど…
しかし繰り返し聞けば聞くほど、音がたいへんに美しくて、
若々しいしなやかな躍動感は最大の武器であるし、
結果的には大成功ということになるのだろうか。

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第3幕はローエングリンが大活躍なので
ヨナス・カウフマンをたっぷり聞けるという
うれしいところである。録音だとどうも前に出てこないが、
しかしまさに細かいところにまでデリケートに歌っていて
ここに映像があったなら…それは素晴らしいであろう。

CDR670/671/672

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http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年4月20日 (水)

バイロイト音楽祭2010

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バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」第2幕第3場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2010年のバイロイト音楽祭から歌劇「ローエングリン」。
7月25日の公演でアンドリス・ネルソンスの指揮、
演出はハンス・ノイエンフェルスである。
今日も第2幕を第1場の途中から聞いている。
第3場の舞台写真で合唱団のメンバーは
人に見えて…ネズミのしっぽが付いていて、
男声合唱も頭の被り物はないが、足がネズミのまま。
どういう意味があるのだろう…興味あり。
しかし正装であり、女性もパーティー衣装というのは、
ローエングリンとエルザの婚礼を祝っているのだと思うが。

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こちらはローエングリンのいる第5場かと思うが、
エルザとローエングリンの横にいる防護服の男…
無菌室の中にいるような…そんなイメージであるけれど、
研究用マウスの行動を監視しているという感じか。
この前の第4場で…オルトルートであるが、
名前も素性も明かさぬ騎士(ローエングリン)は
魔性に違いないと主張するのだが、その場面での
エヴェリン・ヘルリツィウスがまたすごい迫力で感動だ。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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横浜の風景から 162

20110420

泉区上飯田町で日向山団地の外れのダイコン畑。
土の中の水と栄養を吸い上げて、
元気に青々と育っている姿は美しい。
収穫はまもなくなのだろうか?
精魂込めて作っている生産者の方々の想いを考えると
福島県や茨城県の収穫したものを処分しないといけない辛さ、
漁業で捕ってきたものを受け入れ拒否されることの苦しみ、
それはさぞや身を斬られる思いであったろうと考えさせられる…

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2011年4月19日 (火)

バイロイト音楽祭2010

20110419a

バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」第2幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2010年のバイロイト音楽祭から歌劇「ローエングリン」。
7月25日の公演でアンドリス・ネルソンスの指揮、
演出はハンス・ノイエンフェルスである。
今日は第2幕を第1場の途中から聞いている。
まずはテルラムントとオルトルートの二重唱。
呪いのこもった不気味な場面で…しかしここが
たまらなく魅力的な聞きどころ。お気に入りである。
テルラムントはハンス・ヨアヒム・ケテルセンで
そしてオルトルートがエヴェリン・ヘルリツィウスという
何とも素晴らしくて、すぐにはまってしまう。
エヴェリン・ヘルリツィウスの圧倒的な存在感。
思わずブリュンヒルデを思い出してしまうが、
オルトルートも新たなはまり役といっていい…感動的だ。

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第2場へと進むとエルザ(アンネッテ・ダッシュ)が登場で
オルトルートは巧みにエルザをそそのかすのであり…
ローエングリンへの疑惑を引き起こさせる。
映像ではなく…録音での鑑賞ということなのだが、
エヴェリン・ヘルリツィウスがあまりにすごくて…
この迫力に比べるとヨナス・カウフマンがどうも目立たない…
録音には向かない声なのだなと…その点は残念である。
舞台演出上の「ネズミ」の意味も知りたいし、
この「ローエングリン」はぜひ映像を観てみたい!

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年4月18日 (月)

バイロイト音楽祭2010

20110418a

バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」第1幕第1場の舞台写真である。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

2010年のバイロイト音楽祭から歌劇「ローエングリン」。
7月25日の公演でアンドリス・ネルソンスの指揮、
ハンス・ノイエンフェルスの新演出による上演である。
今日は第1幕と第2幕の冒頭部分を聞いている。
注目のハンス・ノイエンフェルスの演出だが、
ドイツ国王ハインリヒ一世の出征に際して
集結した土地の貴族たちであるが…ネズミである。
白いネズミと黒いネズミがいるようだが、見た目は恐い。
実験用マウスが飼われている研究室という設定か?
録音は初日の公演なので、第1幕が終わって
ブラボーは恐らくヨナス・カウフマンの追っかけだろうが、
案の定、かなりのブーイングである。恒例ではあるが…
しかしこの演出は、評価としては高いようなので
ネズミたちはバイロイトの聴衆に拒否されたとしても
それなりの説得力があったということなのだろう。
詳しい内容がわからないので…興味ひかれる部分ではある。

20110418b

第1幕第3場でローエングリンが登場で

ヨナス・カウフマンの歌声が聞こえてくる。
これが相変わらずの暗い声で低い声で曇った声という…
しかし生で聞くと声がすごく通るということなので、
どうも録音には向かないのか…なかなか判断が難しい。
でもその存在感は、映像で見たときなど明らかで、
ここでもきっと素晴らしいローエングリンなのだろう。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年4月17日 (日)

バイロイト音楽祭2010

20110417

バイロイト音楽祭のホームページより
歌劇「ローエングリン」第1幕への前奏曲で
ローエングリン役のヨナス・カウフマンである。
http://www.bayreuther-festspiele.de/

結局、聞きはじめるのがずいぶん遅れてしまったが、
2010年のバイロイト音楽祭から歌劇「ローエングリン」。
7月25日、音楽祭の開幕公演であり、
ハンス・ノイエンフェルスの新演出による上演である。
今日は第1幕と第2幕の冒頭部分をパソコンに取り込み。
今週、ゆっくり聞いていきたいと思うが、音での鑑賞なので
どうしても気になるアンドリス・ネルソンスの指揮であるが、
流れはいいが、もっと雄弁に語りだすような表現がいいのだけど
まあ、初年度なので、2011年以降の今後に期待するが、
ティーレマンの「ローエングリン」が聞いてみたいと
ふと思ってしまった。一方でネルソンスのこの印象だと
「さまよえるオランダ人」などもきっといいに違いない。

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「バイロイト音楽祭」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年4月16日 (土)

4月16日の感想

仕事について…まずい状況だ。
まずい…というのは今にはじまったことではないけれど
震災以降、いろいろなことが止まったままのような気がして、
これから先、前に進む気配がない。桜の春も終わったのに…
2月にスタートした案件だが、地震も絡み…
他の要素も絡んでいるけれど、スケジュールは大幅遅れ。
つまりは業務報酬が入る時期も遅れるということ。
それよりこの先、仕事が流れてしまったら
最悪の場合、入金がゼロになることも考えられる。
3月11日という日を境にして日本という国が
これだけ大きく変わってしまったのだから
もう何が起きてもおかしくないという…
このマイナス思考からどう脱したらいいというのだ。

夕方からN響定期公演のFM生中継を聞く。
私の大好きな指揮者でロジャー・ノリントンであるが、
演奏会の冒頭に東日本大震災に関連して
メッセージと被災者に捧げる演奏。
エルガーの弦楽のためのエレジー。
来週出演の予定だったディートリヒ・ヘンシェルもキャンセルだそうだし、
今年の「熱狂の日」音楽祭も出演者のキャンセルが相次いで中止。
そういう中で…進んで来日してくれたメータやドミンゴ、そしてノリントン、
こういうときだからこそ日本へ来てくれたアーティストには感激。
ノリントンの今日のベートーヴェンとエルガーも最高だったけど
以前から大ファンだったのだが、またさらにその熱烈が強まった。

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神奈川の建築家とつくる家

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私のことを紹介して下さっている本のご案内です。
「神奈川の建築家とつくる家」といういえづくり本。

東日本大震災以降、日本中が自粛ムードであり、
今後さらなる不況が進むことも考えられますが、
建築においても厳しい逆風であることを感じます。
これから住宅を計画されている方がいらっしゃいましたら
こうした本などを参考にしていただいて
ぜひお仕事お待ちしております。

発行元の建築ジャーナル社のページ
建築ジャーナルへ
ネット書店での取り扱いは
amazonへ
楽天ブックスへ
紀伊國屋書店BookWebへ

神奈川県内の34人の建築家が五十音順に紹介されていて
私は「つ」で19番。ぜひご覧になってください。

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2011年4月15日 (金)

キース・ジャレット 7

今週も金曜日は1971年のキース・ジャレット。
今日は「Birth」というアルバムを聞いている。
デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、
ポール・モチアンが参加するアメリカン・カルテットである。
1971年7月15,16日にニューヨークで収録。
ここでもありとあらゆる楽器が用いられて、
とてもカルテットとは思えない多様さだ。
同じ期間(1971年7月8,9,15,16日)に制作された
「The Mourning Of A Star」「El Juicio」と共通の方向性であり、
民俗音楽の要素が表れたり、かなりの壊れっぷりには…
ファンにはたまらない興奮をもたらすという…素晴らしい。
3曲目の「Spirit」などは、まさに民俗音楽だが、
その仕上がりはというと…かなり恐いものがある。
そして最後の6曲目「Remorse」は、いつものことながら
チャーリー・ヘイデンのベースに引き込まれる。

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2011年4月14日 (木)

今日の月は…月齢10.5

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二日たって、今日は月齢10.5に。
だいぶ丸くなってきたが、この青空は今日までらしい。
出てくる時間も遅くなって、16時49分の東の空高く。

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横浜の風景から 161

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泉区和泉町の八幡神社にお参りしてきた。
一日も早く元通りの生活を取り戻せますようにと…
こちらへも何度か伺って、以前にもご紹介しているのだが、
今日は桜がきれいだったので写真を一枚。
他のところの桜はもうそろそろ終わりで葉桜になっているが、
八幡神社の桜は少々遅咲きなのか?待っていてくれたようだ。

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少し歩いたところのキャベツ畑で
和泉川のまわりは農業地区となっているが、
その先にはいずみ野の街が見える。

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横浜の風景から 160

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真っ直ぐな新しい道は気持ちいい。
瀬谷区阿久和南の県営阿久和団地の横を通っている道で
かまくら道にはまだ接続していないのだが、
阿久和小学校に向かって、その先は松陽高校の方へ抜ける道。
去年か一昨年ぐらいに開通したと思うのだけど
まだまわりには何にもないので、すると道そのものが意味不明だが、
将来は瀬谷柏尾道路にまで伸びていくのだろうか…何十年後?

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2011年4月13日 (水)

横浜の食風景から 2~盛光堂

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「横浜の風景から」に「食」を加えて
旭区中尾にある和菓子屋さんの「盛光堂」。
希望が丘のお店ではあるのだが、
今宿方面に歩いて15分ぐらいだろうか。
わが家とは駅から見て全く反対側なので
一年に数回も行かないお店ではあるけれど
こちらの方面に行った際には立ち寄って、
土産を買ってくる。大福や豆餅など。
桜も終わるとこれからの季節は柏餅だ!
中尾郵便局のまわりがちょっとした商店街になっていて、
肉屋やそば屋、表具店、八百屋もあるけれど、
今宿や中沢の方面にもう少し行ったところである。

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2011年4月12日 (火)

ラドゥ・ルプー 1

またもモーツァルトのピアノ協奏曲であるが、
今日は1974年のラドゥ・ルプーで聞いている。
ユリ・シーガル指揮イギリス室内管弦楽団と共演して
1974年3月に収録されたイ長調K.414とハ長調K.467。
広く知られる…こちらも名演の中の名演であろう。
イ長調の第12番が繊細で透明で何という美しさ!
ルプーは細やかな表情付けながら、極端に抑制した表現であり、
弱音を多用することによって、要所に輝きを与えていく。
その自在さは自由なようで、実は精妙にコントロールされているのであり、
しかしそれが意図的なものに響くことはないし、いつも自然な音楽で…
これがルプーの天才的なところ、好きな人にはたまらない魅力なのである。
その揺らぎ加減というか、光の戯れがあって、夢中になってしまう。
ハ長調の第21番は、モーツァルトの音楽もより発展しているのを感じるが、
しっかりとした構えがあって、ルプーの音にも大胆さが加わり、
躍動感もさらに増している。本当に素晴らしいモーツァルトだ。
ルプーはK.491やK.595や…他の協奏曲も演奏しているが、
正式な録音はこの2曲のみというのは、実に残念である。

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今日の月は…月齢8.5

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昨日の震災から一か月ではあるけれど
このところまた大きな余震が続いて、今日も揺れた。
緊急地震速報の合間に午後は外出していたのだが、
南の空高くに半月よりも少し丸い月が横たわって。
月の満ち欠けを見るのは久しぶり。
春になると空が霞んで、月や星もあまり見えず…
しかし今日は風が強かったせいか…空がきれいで。
戻って調べてみると月齢8.5。16時36分の南の空。

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2011年4月11日 (月)

柳家権太楼 「笠碁」「試し酒」

週末に「百年目」を聞いて、人情噺の長講だが、
ちょっと普通の噺を聞きたいな…という
あと…さん喬師匠を聞いたので、連想ゲームじゃないけど
すると「柳家権太楼が聞きたい!」となってしまい、
今日は権太楼師匠の「笠碁」と「試し酒」を聞いている。
この二席、また噺がくっ付く…寄席では厳禁だが、
テーマは「頑固な年寄りの意地の張り合い」という。
権太楼師匠の「試し酒」は普段からよく聞いているのだが、
また聞いてしまい、そして何度聞いても面白いし、
これを聞いていれば、ご機嫌になれるという。
権太楼師匠の田舎者(久蔵さん)は味があって、
近江屋の旦那との対比が実に見事。そこが聞きどころ。
「試し酒」はもちろん酒を飲んで酔っ払う場面に注目だが、
録音で聞くと…またいろいろな魅力を発見できる。
本当に笑って笑って、心から素晴らしい…という。

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2011年4月10日 (日)

柳家さん喬 「百年目」

今日も「百年目」だ。さん喬師匠の素敵な一席。
同じ噺をしつこいな…って思われてしまうかもしれないけれど
春の噺なので…これでもう来年まで基本的には聞かないので。
圓生師匠の「百年目」は非常に厳しいというか…
それが格調高さではあるのだが、お店奉公の実に険しい人生、
番頭さんは恐いし、旦那はというとさらに厳格なお方で
リアルといえば、これが真実の世界を伝えているのかもしれない。
それに比べるとさん喬師匠は、もっと穏やかであり、優しさがあり、
旦那の懐の深い人間の大きさが噺に奥行きを感じさせて
まさに人情噺という…春の明るさと爽やかな風が印象的だ。
向島の花見で船の障子を開けた瞬間に「元禄花見踊り」が聞こえて、
鳴り物入りの花見の描写、ここは絶品である。何とも華やか。
芸者衆のお喋りで情景を語り伝えるのもいい。本当に魅力的。
番頭さんが完全に酔っていて、旦那と出くわしたときの落差にも感服。
「何かのお人間違いでございましょう」という旦那の声に
「その声に聞き覚えがある」という番頭さんには思わず笑ってしまう。
さん喬師匠の演じる旦那は優しいお方で…救われる。感動。
後半の…番頭さんが店にはじめて来て、なかなか仕事を覚えない…
それが今ではこんなに立派なお方になりました…という場面、
ここは実演などで聞いていると涙が出てきてしまうけれど
さん喬師匠のひと言ひと言が心に響いてきて、これぞ名演だ。

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2011年4月 9日 (土)

圓生百席 「百年目」

先週の「花見の仇討」に続き、春の噺で「百年目」を聞いている。
圓生百席から六代目圓生師匠による長講一席。
「百年目」を本寸法で聞くと大体50分から1時間ほどだが、
ここでの圓生師匠も64分である。マクラは8分ほどで
現在の会社と比較しつつ…かつての大店の仕組みから
小僧から番頭さんへのいかに苦労して出世していくかの話。
今じゃとても理解できない厳しい世界だが、
それが後半の内容へとつながっていくのである。
向島の花見で…旦那がお幇間医者の玄伯さんと一緒で
「桜はもう満開。明日辺りからそろそろ散るかも」といっているけれど
本当はまさにこの週末が、そんな情景になるはずだったのだが、
今日はあいにくの悪天候で春の嵐という…花は落ちてしまう…
世の中は自粛傾向にあり、せめて噺の中で花見の風景。
「文七元結」のときにも書いたが、圓生師匠による
店の旦那と番頭さんの描きわけって、本当に素晴らしい。
一番偉いのはもちろん旦那だが、その旦那も
番頭さんの言葉には耳を傾け、どんなことも聞きいれたという。
それだけの重みが、丁寧な言葉と大切に接する様子から伝わってくる。
旦那は奥にいて、店を支配しているのは番頭さんであり…
大店の建物の造りや人の動きなど、様々なことが見えてくる。

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2011年4月 8日 (金)

キース・ジャレット 6

今週も1971年のキース・ジャレットを聞いている。
「El Juicio」というアルバムで…チャーリー・ヘイデン、
ポール・モチアン、そしてデューイ・レッドマンが参加して
ここからがアメリカン・カルテットでの活動である。
1971年7月8,9,15,16日にニューヨークで収録。
これもいい。非常に熱くなるエネルギッシュな展開。
ありとあらゆる楽器を持ち替えて、4人とは思えない多様さ。
音楽的にもいろいろな要素が持ち込まれて、
民族音楽への方向性は、私は好きである。
アルバムの表題にもなっている「El Juicio」は感動的。
チャーリー・ヘイデンのベースに合わせて、
どこかの部族が儀式を行っているような…
この世界観には、はまってしまう。

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2011年4月 7日 (木)

マレイ・ペライア 1

1975年のマレイ・ペライアでモーツァルトを聞いている。
イギリス室内管弦楽団を弾き振りして
1975年9月12-15日にロンドンで収録された
変ホ長調K.449とハ短調K.491のピアノ協奏曲。
このところアシュケナージや古楽器のマルコム・ビルソンや…
モーツァルトのピアノ協奏曲をよく聞いているけれど
ペライアの全集もまた名演の中の名演である。
1975年のこの録音で全集がスタートした。
現在のペライアからするとこの当時の演奏は
ただひたすらにデリケートな音色なのではないかと
何となくそんなイメージがあるのだが
もちろん細やかで繊細な表情付けは圧倒的だけど
しかしひとつひとつの音がしっかりとした存在感で
いきいきと主張しているのに深く感動する。
さすがにペライアで本当に素晴らしい。
音の美しさもだけど、やはり音楽の躍動感が違う。

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2011年4月 6日 (水)

落語につぶやき 90~肝つぶし

先月の落語研究会で放送された
さん喬師匠の「肝つぶし」を録画で見て、
聞き終えて思い出したけど、この噺はそういえば、
以前に圓生師匠の録音を聞いていたのだけど
噺の筋がすっかり抜けてしまっていた。
さん喬師匠で聞くと思いだして、面白い!
人の生き肝を飲ませるというところは
かなりスプラッターで気持ち悪いけれど…
そして実の妹を殺して、義理の弟を助ける…という
ここも常軌を逸した所業であり、信じられない…
この場面をリアルに描くべきか…それとも
芝居仕立てにもっていく方がいいのか…
その辺は好みの分かれるところで
しかしここで圓生師匠もさん喬師匠も恐ろしくリアルである。
でも「肝をつぶしたよ」「もう薬にならねえ」というオチは面白い。

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今年の圓朝まつりは…

8月に行われる落語協会の圓朝まつり…
夏の大規模停電やこの先の余震の心配など
今年の夏がどうなっているのだろう…という
先のことが全く見えないのが何とも不安だが、
そして三社祭や祭とつくものがみな中止や自粛となっているのが
いまの沈んだ気持ちを表しているけれど
時間もたって、今年の夏の圓朝まつりはどうなるのだろう…という
小袁治師匠のブログ「新日刊マックニュース」に記述がある。
⇒ ブログはこちら
⇒ 圓朝まつりに関する記事はこちら
今年は圓朝まつりそのものを見直すチャンスで
お祭り騒ぎではない…法要に重心を置いた催しにする方向で
(昔は「圓朝忌」といってご命日に行われる法要であった)
自粛でない…粛々と行うために準備中だそうである。
今年は特別な年になってしまったので
圓朝まつりもそれにふさわしく開催されることに期待!
先のことに少しずつ希望をもって、毎日を平常心で過ごそう。

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2011年4月 5日 (火)

横浜の風景から 159

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ちょっと寄り道をして、二俣川のニュータウンにある
中沢町公園の桜を見てきた。ここの桜はたいへんに立派だ。
旭区中沢3丁目にあるごく普通な児童公園である。
今日もたくさんの子供たちが元気に遊んでいた。

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今年は花が遅れているというけれど、まだこれからだ。
週末には見頃になるか…来週には満開になっているだろう。

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2011年4月 4日 (月)

フランス・ブリュッヘン 1

バッハを聞かない私であるが、
全く聞かないわけではないけれど…
このところ、聞こうかなという気持ちになっており、
今日はフランス・ブリュッヘンの指揮による
管弦楽組曲全曲のCDを出してみた。
CD持っている…ということになるけれど
管弦楽組曲はこのブリュッヘン盤のみで
十年以上前にこれを買ったときも同じく
バッハを聞かないと…って、思ったからであり、
それ以降、さらに…とはならなかったので
現在があるような。基本的に古楽好きではないのだ。
ブリュッヘンがここで指揮しているのは、
エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団で
1994年10月にロンドンのヘンリー・ウッド・ホールで収録。
聞いた印象は、かなり室内楽的な仕上がりで
それは18世紀オーケストラではなく、
エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団と共演しているという
その辺でブリュッヘンの目指している方向性の表れなのか…
でもちょっとやはり、今回も感じるけれど、全体に穏やかで
ブリュッヘンにしては、守りに入っているような。
木質系の音色は心地よいのだろうけれど
音楽の内面から湧きおこってくるような生命力は感じられない。
刺激が少ないので、私のようなリスナーには退屈してしまう。

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2011年4月 3日 (日)

圓生百席 「花見の仇討」

春の噺で「長屋の花見」は今年も実演で聞いているが、
このところ「花見の仇討」を聞きたくて…今日は圓生百席から。
時間的に余裕があるので前半には「錦の袈裟」を組み合わせ。
この二席は、趣向を凝らすというテーマで選んだのだが、
本当はネタが付くので厳禁だけど、私はそういう企画が大好きで…
今ではお馴染みの「花見の仇討」だが、圓生師匠の芸談を聞くと
まだ大正の頃の話か…師匠の四代目橘家圓蔵がこの噺を演じていて
当時は他の噺家は全くやっていなかったそうな…珍しかったそうで
圓生師匠はもちろん四代目圓蔵の型を継承しているので
この噺はたどっていくとすべて「品川の圓蔵」にたどり着くとのことである。
私が最初に聞いた「花見の仇討」は五代目柳家小さんの録音だったので
ちょっと意外な印象でもあり、いま聞けるのはみな圓生型といっていいのかも。

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2011年4月 2日 (土)

横浜の食風景から 1~いち家

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「横浜の風景から」に「食」を加えて
その「1」にちなんで横浜家系ラーメンの「いち家」さん。
浜っ子で横浜人の私はもちろん家系ラーメンが大好きで
しかし希望が丘の街には、これまで店がなかったのだが、
ついに3月11日(なんと震災の日)にオープン!
開店から二週間ほどして、行ってみたところ
実に私の好みの味で…今日も帰りに食べてきた。
家系という共通のスタイルがありながら
いろいろな店で食べてみると意外に味は様々で
行列している店だからといって、並んで食べてみると
思ったほどでもなかったり…それは好みの問題だけど
「いち家」さんは、スープがまろやかで角がなくて、
あと私のポイントである焼豚と味付玉子がおいしい。
ここはおいしいなと思う店でもスープに何かクセがあったり
野菜から出る酸味なのか…豚骨からの苦みなのか…
専門的なことはわからないが、「いち家」さんのスープは
そうした点からもすごくバランスがとれていると思う。
麺にもよく味が絡んで、今日もおいしかった。
相鉄線「希望ヶ丘」の駅からバス通りを上って行って、
そばの「八十一」のところを右へ曲る。
すると黄色い看板が見えるのですぐにわかるのでは。

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横浜の風景から 158 八王子街道 2

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旭区今宿東町へ入り、「今宿東町」の交差点から
再び八王子街道の旧道へ入るが、
「今宿小学校入口」のバス停前にあった庚申塔。

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八王子街道の旧道沿いにあった双体道祖神。

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双体道祖神から尾根道目指して坂を上がっていくが、
五叉路にあった…これは弥勒塔だそうである。

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旭区今宿西町へ入り、黒塗りが印象的な本立寺。
トタン屋根の簡素な造りだが、しかし何とも味わいのある建物。

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本立寺の横には、今宿神明社がある。広い境内。

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今宿神明社の境内にあった双体道祖神。

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今宿神明社から西に向かって歩くが、住宅街にある庚申塔。
文字塔四基と左から二番目は地神塔。
こちらでは今も庚申講が行われているのか?
右から二番目が昭和55年、一番右の新しい石塔は西暦2040年。
庚申の年の計算で説明があったが、それによって
西暦2040年という年号を入れたようである。

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今宿西町の長屋門。これは素晴らしい!
瀬谷区、泉区にもいくつか長屋門が残されているが、
こちらの長屋門も非常に保存状態がいいのでは。美しい。

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再び八王子街道の旧道に戻ってきて、
お店の横にあったお地蔵さま。
街道沿いだから当たり前かもしれないけれど
それにしてもこの辺は、お地蔵様が多い。

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さらにお地蔵様が二体。こちらは有名だそうで
「目の地蔵さん」と呼ばれて、親しまれているそうである。

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日影橋で帷子川を渡り、今宿南町から
保土ヶ谷バイパスを跨いで…今宿のニュータウンを経由し
中沢から中尾、希望ヶ丘へ戻り、帰宅。

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横浜の風景から 157 八王子街道 1

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国道16号線の八王子街道だが、その旧道を歩いて、
畠山霊堂の薬王寺へ向かう途中、その入口に
お地蔵様らしき石塔と地神塔を祀る祠が。

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畠山重忠は北条時政の策により攻められ、
帷子川に向かってこの鶴ヶ峰付近に陣を構え、
対する北条の数万騎は、二俣川の大地(万騎が原)から
攻め寄ったそうだが、滅ぼされた畠山重忠と一同は
六ヶ所に葬られ、六ツ塚というそうである。
その六ツ塚の薬王寺畠山霊堂にあった石塔。
何とも味のある表情をされているので。
どういう石塔かはわからない。

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旭区の史跡地図にあったので行ってみた「すずり石水跡」。
こちらも畠山重忠に関する史跡で…鶴ヶ峰に陣をはった際に
ここで墨をすったそうである。住宅街でこの表示があるのみ。

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鶴ヶ峰神社のすぐ上にある「駕籠塚」。
畠山重忠公の内室「菊の前」はこの地で
重忠公の戦死を聞かされ自害し
駕籠ごと埋葬されたと伝えられている。

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駕籠塚から少し歩いたところの鶴ヶ峰神社。

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階段を上がると鶴ヶ峰神社の社殿。
たいへん立派だ。逆に下っていったのだが、
街道からここまでの参道も整備されていた。

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横浜の風景から 156

今日は八王子街道を歩いてみようと思うが、
往きだけ相鉄線で鶴ヶ峰まで行って
あとはのんびり散歩である。春の日の午後。

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旭区役所のすぐ近くにある「首塚」。
鎌倉時代の史跡で畠山重忠公の首が祀られた場所。
畠山重忠の史跡は万騎が原など二俣川周辺にも多いが、
二俣川付近で戦死したそうで、首はこちらに祀られた。

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こちらは旭区役所の反対側で厚木街道に面して
帷子川のすぐ横に公園のような印象だが、
やはり畠山重忠公にまつわる「さかさ矢竹」という史跡。
戦死の直前に「我が心正しければ…繁茂せよ」といって
矢を地に突きさしたところ、自然に根付き、茂り続けたという。

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2011年4月 1日 (金)

キース・ジャレット 5

今日は1971年のキース・ジャレットを聞いている。
「The Mourning Of A Star」というアルバムで
1971年7月8,9,16日と8月23日にニューヨークで収録。
チャーリー・ヘイデン、ポール・モチアンとのトリオ。
ここにデューイ・レッドマンが加わり、この先は
アメリカン・カルテットになるのだが、ここではトリオ。
冒頭からその滅茶苦茶ぶりに興奮してしまい、
これはいい!って、すっかり虜になってしまうのだが、
より前衛的なものにこそ、大きな力が宿るのであり、
若き日の天才によるまさにあふれんばかりの才能に感動。
トリオとはいえ打楽器を中心に様々な楽器、音を用いて、
左右2チャンネルのオーディオではありながら
音が移動する…空間への強い意識が感じられる
極めてコンテンポラリーな実験的試みだ。
破壊的な音楽から美しいメロディの存在するものまで
とにかく多彩で…その引出しの多さに時間を忘れる。

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神奈川の建築家とつくる家

20110308

私のことを紹介して下さっている本で
「神奈川の建築家とつくる家」といういえづくり本。
大きな書店に行けばあると思うけど
地域の普通の書店ではあまり見かけない…
ということなので、ネットでの取り扱いのご案内です。

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私は「つ」で19番。ぜひご覧になってください。

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