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2011年5月31日 (火)

クリフォード・カーゾン 2

今日は1967年のクリフォード・カーゾンを聞いている。
イシュトヴァン・ケルテス指揮ロンドン交響楽団と共演した
モーツァルトのピアノ協奏曲で…これは有名な録音。
1967年10月のイ長調K.488と同じ年12月のハ短調K.491。
カーゾンの一音一音をしっかり聞かせるところなどは
一世代昔的な印象ではあるけれど、しかしその一方で
落ち着きのある音楽…カーゾンならではの自然体の表現、
ここに漂う気品に満ちた空気は時代を越えて素晴らしいのである。
それほどには表情を創り込むことはしないで、
その辺はあえて避けているようにも淡々と弾き進めていくが
しかしここが格調の高さでもあるように感じられる…
クリフォード・カーゾンの芸風なのであり、深いものがある。
その逆には、イシュトヴァン・ケルテスの指揮は活気に満ちて
表情豊かに新鮮な響きを引き出しているのであり、
ケルテスのモーツァルトという点でも魅力的である。

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横浜の風景から 181

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泉区緑園6丁目にある「相模武蔵乃境 道しるべ」の碑。
ここは現在の地名でいうと…泉区緑園と旭区柏町の区境であり、
かつては相模の国と武蔵の国の国境だったわけだが、
その国境の道として、少し歩いたところにも
「相武国境之道」の道標があって、そちらは以前に紹介した。

石碑に刻まれている昔の地名でいうと…この場所は
「相模国鎌倉郡中川村岡津字須郷谷しんたく」だそうである。
戸塚区は横浜市になる以前…戦前は鎌倉郡であった。
「中川村」という地名はなくなってしまったが、
泉区桂坂には「中川地区センター」という施設もあり、
「中川」という地名がかつて存在していたことは
今もしっかり受け継がれている。そして「岡津」という…
泉区岡津町は現在も存在して、緑園の隣は岡津町だが、
今ある緑園の住宅地が造成される…その昔には
この辺は戸塚区岡津町だったということか…なるほど。

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2011年5月30日 (月)

映画「落語物語」 横浜で鑑賞

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先週と今週は映画「落語物語」が横浜に来ていて、
やっと観に行けた。楽しかった。いい作品だ!
3月に銀座の東劇ですでに観てきた友人たちからは
「面白いよ!」と聞かされていたので、期待して行ってきた。
スクリーンの端から端まで、すべてが落語で満たされていて
ひとつひとつがこだわりの絵になっている…
落語ファンにはたまらない映画なのである。
小三治師匠も書いているけれど、しん平師匠はすごい。
落語に詳しくない人が観ても…感動的な物語であり、
すっかり興味をもってしまう…実に魅力的な「入口」であると思う。
落語の世界の日常が、作りごとのない自然体に描かれていて
そこが何とも心地のよい…気付くと話の中に入っているのだ。


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おかみさんを演じる田畑智子さんが素敵だったのだけど
ここは俳優として出演している落語家さんに注目することにして
主役(級)のわさびさんはもちろんよかったのだが、
権太楼師匠の「おじいちゃん、行こう」と孫に連れられ…
そのあまりにもおじいちゃんに見えてしまった病院でのシーン。
売れっ子の弟子を心配げに見つめる小円歌さん。
そして私の大好きな志ん橋師匠が、楽屋で前座さんに小遣いをやる場面。
財布から最初五千円札が出てくるのだけれど、それをわざわざしまって、
千円札を出し直して、前座役の小権太さんに渡すと大喜び。
そして同じく前座で小春役のわさびさんも「ありがとうございます」って大声で。
その後、高座で志ん橋師匠は「居酒屋」を演じていたが、素敵!
協会幹部の会議のシーンも印象的で、こういってはたいへん失礼なのだけど
会長役の文楽師匠が、貫禄があって、説得力があって、驚くほどカッコよかった。
人気だけで芸歴の浅い噺家にトリをとらせるのは反対な師匠方の中で
芸の厳しさをきっぱり言い切った小袁治師匠も素敵!見惚れた。
あんまり役に立たない医者の役の南喬師匠も似合っていた。それは失礼か。
とにかく適材適所に隅々まで完成度の高い素晴らしい映画だった。絶賛。

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2011年5月29日 (日)

落語につぶやき 96~かんしゃく

昨日は小三治師匠の「かんしゃく」を聞いたのだが、
すると今日は…黒門町の文楽師匠を聞きたくなってしまい
もう何ともいいなあ…という。癇癪の情景で感動するのも変だけど。
怒りまくっている社長の激しさは、小三治師匠の方が凄まじい。
でも明治の男の雰囲気という点では、文楽師匠はさすがだ。
社員の山田君が訪ねてきて、しかし社長は家の者にお小言ばかり。
山田君は奥様に「今日は込み入ったお願いがあって伺ったのですが、
旦那様はご機嫌がよろしくないようですので、またお伺いいたします」
とこっそり帰ってしまい、それで社長は山田君が見えないようだがと探して、
「お~い、山田君」って大声で叫んで、ここが面白くて最高なのだが、
文楽師匠にはその台詞はなくて、ということは小三治師匠のオリジナル?
「かんしゃく」という噺については、以前にも書いているのだが、
ここでもう一度、落語事典でこの噺のことを調べてみると
益田太郎冠者の作であるが、初代圓左から三代目圓馬へ
そして八代目桂文楽へと伝えられたそうである。

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2011年5月28日 (土)

柳家小三治 「かんしゃく」

今日は小三治師匠の「かんしゃく」と「猿後家」を聞いている。
明治期の空気が感じられる「かんしゃく」という噺が大好きで
ここでの二席の小三治師匠のマクラが何となく似ているようで
つまりは…やはりネタ的にはくっ付くのかもしれないけれど
今日のテーマはというと…癇癪もちの会社社長の旦那さま、
そして「猿」という言葉に異常に反応するおかみさん…
これらの人にどうご機嫌を伺うか?という噺である。
小三治師匠の味わい深い名人芸でとにかく面白いのだけれど
しかしここでの噺って、気難しい人といかに付き合うか…
いろいろ考えさせられる…奥の深い噺のような。
癇癪もちの社長と猿後家のおかみさん、どちらも
キャラ作りがかなり強烈で…これはたまらない!

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2011年5月27日 (金)

キース・ジャレット 11

今週も1973年のキース・ジャレットで
「Solo Concerts」から1973年7月12日のブレーメンでのライブ。
3月20日のローザンヌから少し時間がたって夏になっているが、
こちらも素晴らしい。ブレーメンの方がさらに…私的には気に入る。
こんなにも変わるというのは、可能性の豊かな人であり、
それもあって、同じアルバムに二日のコンサートが収められている
ということではあるのだけれど、それにしても感動的である。
前衛的な方向性で実験的な要素は減っているが、まとまりよく…
全体の統一感はこちらで、一枚の内容、完成度は高い。
こういう演奏を聞いてしまうと…キース・ジャレットのソロは
やっぱり最高だ!という気持ちになってしまって、
ますます深いところにはまっていくようである。

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2011年5月26日 (木)

アンドレ・プレヴィン 4

アンドレ・プレヴィン指揮ロサンゼルス・フィルによる
バルトークの管弦楽のための協奏曲と
ヤナーチェクのシンフォニエッタのCDを聞いている。
1988年5月3日にUCLAのロイス・ホールで収録。
今も…録音当時もプレヴィンは大好きな指揮者なので
このバルトークは期待して、発売と同時に買ってきたのだが、
どうも音が気に入らなかったのだけど、20年がたって、
いま聞き直してみても…やはりちょっと不満。
TELARCは録音の良さが評判なのだが、このCDに関しては、
色彩があまり感じられず、乾いた響きであるのが気になる。
金管のスッキリした音色がまっすぐにこちらに来るのもいいし、
音の輪郭でシャープな仕上がりも申し分ないのだが、
プレヴィンにしては、ドライな音であることに違和感を覚える。
PHILIPSが録音したロサンゼルス・フィルの音とはずいぶん違うので
アメリカのメーカーは、こういう感じが好みということか…
録音のことはいいとして、演奏についてであるが
プレヴィンの指揮だとこの作品の組み合わせでも
それほど民俗的な方向へとは向かわずに
中庸を保って、なめらかな流れを作り出している。

TELARC CD-80174

「アンドレ・プレヴィン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年5月25日 (水)

横浜の風景から 180

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相鉄線西谷駅の近くで西谷商店街にある
保土ヶ谷区西谷町の西谷不動尊明王。
ここは駅の南側だが、北口を出ると
国道16号線の八王子街道が通っている。
今も昔も街道が通っていたと思うのだが
西谷というところは、駅の近くでも
八王子街道以外は農業地区に指定されていて
歴史を伝えるものがたくさん残っていそうで
しかし歩いてみるとどうも見つからない。
そういう中でこちらの不動尊が商店街の中にあった。

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2011年5月24日 (火)

落語につぶやき 95~意地くらべ

11月13日の「柳家小満んの会」(日本橋亭)で
「意地くらべ」という噺がネタ出しされていて
聞いたことないし、知らないネタなのだけど
ネット上に五代目小さん師匠の録音を見つけて
今日はどんな噺なのか聞いてみている。
江戸っ子は強情っぱりということで
マクラは「強情灸」の朝湯の情景と同じで。
でも噺に入るとこれは面白い。なるほど。
強情者が大集合で…八つぁん、金を貸せ…
返す…受け取らない…じゃあ返すか…
また受け取らない…行ったり来たり…
しかし強情者というのは筋を通すということで
心は清々しいというか、気持ちのいい噺なのだけど
これが…何事も度が過ぎると困るということである。
落語事典で調べてみると…岡鬼太郎の作で
サゲは中国の笑話「笑府」からとったとある。

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2011年5月23日 (月)

神奈川の建築家とつくる家

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私のことを紹介して下さっている本で
「神奈川の建築家とつくる家」といういえづくり本。
相変わらず…相鉄沿線のこの辺の本屋さんでは
あまり見かけない…という話が聞かれて、
私が書店を調べて回ったわけではないのだけれど
せっかくなのにそれでは困るな…という思いで
どんどん宣伝していかないといけないかな…
ということで、ネットでの取り扱いのご案内です。

発行元の建築ジャーナル社のページ
建築ジャーナルへ
ネット書店での取り扱いは
amazonへ
楽天ブックスへ
紀伊國屋書店BookWebへ

神奈川県内の34人の建築家が五十音順に紹介されていて
私は「つ」で19番。ぜひご覧になってください。

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2011年5月22日 (日)

柳家権太楼 「くしゃみ講釈」

今日は権太楼師匠の「くしゃみ講釈」と「不動坊」。
お馴染みの爆笑二席を聞いている。何度聞いても面白い。
「意趣返し」というのでネタがくっ付くかもしれないが、
今日のテーマは…「講釈師」つながりというので選んでみた。
「くしゃみ講釈」では、唐辛子を火鉢に仕込むけど
「不動坊」でも瓶から餡ころを出すところなど
何となく似ているなという印象ではある。
「くしゃみ講釈」では犬糞を付けられた一龍斎貞能に仕返しで
「不動坊」では、不動坊火焔が巡業先で死んじゃうけど
同じ講釈師でなくてよかった…という。
権太楼師匠の定番ネタかと思うけど
本当に全く隙のない面白さで完璧だ!

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2011年5月21日 (土)

横浜の風景から 179~八王子街道3

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八王子街道も西谷に近づいてくるが、
「梅の木」交差点のすぐ横にある
細い階段を上がっていくと富士山神社がある。

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参道は階段の連続で…かなり急だし、
ちょっとした山登りという感じで…たいへん。

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山の頂上に富士山神社。
保土ヶ谷区西谷町である。
高台で気持ちがいい。

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富士山神社というだけに浅間神社の石塔もある。

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境内からこれまで歩いてきた上星川方面を見下ろす。

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こちらは西向きで冬ならば富士山が拝めるだろう。
新幹線も通っている西谷の街を一望できる。

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富士山神社の山の頂上から見ると
木が植わっていたり、電線も通っていて、
その辺は眺望によろしくないが、
こちらは少し下りたところからの風景。
視界を妨げるものがなくて、感動する。

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横浜の風景から 178~八王子街道2

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八王子街道を歩き、峰岡町の交差点で
パチンコ店の前に正一位稲荷大明神。
住所は保土ヶ谷区川辺町のようだ。

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横浜新道のガード下を少し南に行ったところに
保土ヶ谷区和田1丁目の杉山神社。
帷子川沿いには杉山神社がいくつもあるが、
こちらは和田町の杉山神社である。

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神社の境内には庚申塔があった。

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和田町の駅前から横浜国大へ
昔、通っていた懐かしい通学路だが、
その途中に和田稲荷神社があった。
久しぶりに歩いたけれど、この辺は全然変わっていない。

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毎日通っていた場所だけど、
神社の中に入ってみたのは今日がはじめて。
よく知っている風景なのにすごく新鮮な気持ち。

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JR貨物線を越えたすぐ先に石塔が三基。
左は双体道祖神、中央に庚申塔、
右のは地神塔で「南無大堅牢地神」とある。

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こちらも杉山神社。上星川の杉山神社。
保土ヶ谷区上星川2丁目である。

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鳥居の横には地神塔で「堅牢地神宮」とある。

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杉山神社のすぐ先を右折して、山に上っていくが、
保土ヶ谷区上星川2丁目の神明社。

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横浜の風景から 177~八王子街道1

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相鉄線の天王町駅から旧東海道を歩いて
帷子川を渡るとすぐに橘樹神社がある。
保土ヶ谷区天王町1丁目で旧東海道の保土ヶ谷宿。
江戸方見付のすぐ近くだが、歴史もあるのだろう。
たいへん立派な神社で予想以上の規模に驚いた。

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社殿の横には庚申塔が三基。堂内に納められている。
横浜市で最古の青面金剛塔だそうである。

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庚申堂の横には神田不動尊。
こちらも華やかに祀られている。

旧東海道を江戸に向かって進み、
八王子街道(国道16号線)に出るが、
左折して、八王子方面へ向かう。

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保土ヶ谷区宮田町2丁目の延命地蔵尊。
隣接の建物に挟まれた作りが独特の雰囲気。

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階段を上がっていくとお地蔵様が祀られている。
延命地蔵尊と水子地蔵尊だそうだ。

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横浜から歩いて帰ると… 3

巨大地震が来て、交通手段を失う…
そのときどうやって家まで帰るのか?
ということは、これからはよく考えて
行動しなければいけないと思うのだけれど
とりあえずは…横浜で震災に遭遇したとして、
自宅までは歩いて戻れるというコース、
そしてその時間やどのくらい疲れるものなのか?
その辺を把握しておこうと…実際に歩いてみる企画。
今日はその第3回。といっても先週に続いてで
同じく相鉄線の天王町をスタートして自宅まで。
コースは違って、今回は八王子街道を歩く。
現在の国道16号線だが、鶴ヶ峰からは厚木街道。
時間的には先週とほぼ同じで…4時間ほど。
寄り道をしているが、携帯の歩数計は21300歩ぐらい。
八王子街道の途中の風景は続きをご覧ください。

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2011年5月20日 (金)

キース・ジャレット 10

今週も1973年のキース・ジャレット。
「Solo Concerts」から1973年3月20日のローザンヌでのライブ。
キース・ジャレットがピアノ・ソロで…即興で演奏するという
独特のスタイルを完成させていくのだが、
CD化されている録音では、このローザンヌでのライブが
最も古い日付であり、興味深い記録である。
印象としては、すでに透明な響きで美しい仕上がりであり、
後半のパート2では、実験的な要素も加わって、
民俗音楽的であったり、前衛的でもあったり、
音が重なって、カオスが巨大な力を生み出す…
非常に面白いし、そして感動的なのである。

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横浜の風景から 176

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泉区緑園3丁目にある山王明社。
緑園都市の住宅街の中にあって
この街が造られたのって、私が子供の頃だが、
そのときに現在の形に整備されたのだろうけれど
きっと神社は、そのずっと昔からあったのだろうと…
ここにあったのか?それともどこかから遷宮されたのか?
興味あるところだ。緑園のまちづくり資料を見れば、
きっと記述があるのだろう。昭和50年代のこと?

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境内に石塔が七基。左の二基は道祖神。
新しくて、最近作られたもののようだ。

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右の四基は庚申塔でそのうちの左にある二基。
緑園の街は大造成で山林が宅地化されたが、
周辺にあった庚申塔はここに集められたのだろう。

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庚申塔四基を右側から見るとこのような配置である。
右側の二基は、三猿のいる文字塔。

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2011年5月19日 (木)

5月19日のおいしい感想

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母が雑誌の写真を見て、これ食べたいと
片岡護シェフの「夏の冷製パスタ」で
スーパーで鰹の土佐作りを買ってきて、
パスタはいつも私が味付けをするので
本日の仕上がりはこんな感じに。
冷製パスタ 鰹のカルパッチョ添え
そうしたら父がビール飲もうと
今日はご馳走だ。おいしかった。

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落語につぶやき 94~七八一九

昨日の「柳家小満んの会」で聞いてきた「七八一九」。
小満ん師匠の作で昭和56年の噺だそうである。
「七八一九」とは何?というのがあるけれど
それを最初にいってしまったらつまらない…
ということで、噺の内容を思い出してみる。

八つぁんではないのだけど…物知りのご隠居を訪ねるという
いかにも落語らしい風景だが、このご隠居…物知りといっても
ちょっと怪しいところもあって、知ったかぶりの傾向があり。
気の合わない仲間でトラベルに行くことになった。
「お前、気の合う仲間だろ」「気なんて合うもんじゃないですよ」
「ひとりが憚りに立ったら、みんなで行かないといけない」
気が合わないのでトラブルになるのだが、
案の定、旅先が決まらず…サイコロを振って決めることに
「四五の半」…東五北四で東北に行くことになった。
それで「奥の細道」とはどこですかね?という質問。
「奥の細道は場所ではなく…松尾芭蕉の旅日記だよ」というので
松尾芭蕉が詠んだ歌と名所の話題で東北・北陸を巡るという噺。

千住…行春や鳥啼魚の目ハ泪
「どういう意味ですか?」「芭蕉には魚の目があったんだよ」
ご隠居は知ったかぶりで…ウソばかり。
魚の目はありません。去り行く春の愁いに
鳥は悲しげに鳴き、魚の目には涙があふれている。

日光…あらたうと青葉若葉の日の光
平泉…五月雨の降残してや光堂
出羽国山越え…蚤虱馬の尿する枕もと
山寺…閑さや岩にしみ入る蝉の声
最上川…さみだれをあつめて早し最上川
佐渡…荒海や佐渡によこたふ天河


親しらず子しらず…一家に遊女も寝たり萩と月
遊女が出てきて興味津津だが…「どういう意味ですか?」
「芭蕉が遊女を買ったんだよ」…またまたご隠居、ウソばかり。
隣の部屋に越後新潟の遊女が同宿していて
たまたまひとつ屋根の下に泊ることになったが
自分のような男と遊女の取合せというのは
空の月と萩の花のようなもので
無縁のようで不思議な取合せの妙味もある。

というのでこの遊女の歌が気に入って
「奥の細道」から「親しらず子しらず」の北国へ旅に出ることに。
それからしばらくして…旅行の土産をもってきた。
「旅先のキヨスクで買った文明堂のカステラですけどね」
「わざわざ(ずいぶん遠いところから)ご苦労だったね」
旅の報告がはじまって、夜行列車で行くことにしたけれど
「こんな重箱みたいなとこで寝てられるか」というので
お通夜で酒盛りになり…車掌さんも巻き込んで乗務員室で大騒ぎ。
「親しらず子しらず」まで糸魚川から九里
「奥の細道」と同じくここからは歩いて行くことにしようと…
夕方にはフラフラになってしまい、足も前に出ず…
「そこでシャレがあるんですよ…松尾芭蕉もヒッチハイク」
ということで「シッチハイク(七八一九)」という一席。

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2011年5月18日 (水)

第104回 柳家小満んの会

今日は関内ホールで…横浜の「柳家小満んの会」だ。
前回の3月は計画停電や相鉄線が一部運休やら…
震災後の混乱で行けなかったので、今日は気合を入れて!
受付を済ませるとイスを担いだ師匠が舞台裏から出てこられて、
挨拶するとニッコリの笑顔だったので…絶好調?
こういう日は期待なのである。その通りに実によかった。

林家しん歩:子ほめ
柳家小満ん:七八一九
柳家小満ん:将棋の殿様
柳家小満ん:猫の災難

一席目は「七八一九」。調べてもこの噺は出てこないので
新作で師匠の作であろうと…後でわかったことだが、
昭和56年に作った噺でそれからもう30年になるそうである。
物知り…というか、ちょっと怪しいところもあって
知ったかぶりともいえるご隠居のところに八つぁんが来るという
落語らしい風景の幕開けだが、気の合わない仲間で
トラベルに行くと…気が合わないのでトラブルになる…
東北に行くことになったのだが、「奥の細道」とはどこ?という質問。
それで松尾芭蕉の歌と名所巡りで東北・北陸を旅するという噺。
こういう噺は小満ん師匠らしくて、何とも心地のいい時間が流れる。
それからしばらくして…旅行の土産(キヨスクで買った文明堂のカステラ)と
報告をしようと再び隠居のところだけど、後半で題名はどういうこと?…って
するとシャレがある「松尾芭蕉もシッチハイク(七八一九)」というオチ。
えっ!こう来るか!という。ヒッチハイクに漢字を当てるとこうなるの…
ダジャレ好きな師匠だけど…でも「七八一九」というのはセンスを感じるな。
続いて二席目は、しっかり古典落語の「将棋の殿様」。
「盃の殿様」とか…師匠がお得意の殿様もの(大名のお噂)だけど…
将棋にちなんで実にバカバカしい…これがこの噺の何とも魅力で
平和でのんびりとした時間が過ぎる。わがまま放題の殿様は
実にかわいらしくて…それに振り回される近習の者たちは必死な訳だが、
その光景が真剣であればある程に…こちらは笑ってしまう。
大名をからかってしまう、バカにするというのは…
江戸の頃には極めて危険なことだったろうけれど、
それとも…こういう噺は明治になって作られたのか?
しかしどちらにせよ…今となってみれば害のない長閑な噺だ。
仲入り後に「猫の災難」である。今日はこれだろう!
小満ん師匠の酒飲み風景は毎度のこと絶品で今日も最高だった。
あの笑顔!光り輝く満面の笑み…こういうときの小満ん師匠は絶好調!
表情が豊かで頬の丸みに照明が当たると師匠の顔が光る!いい!
酔っ払って…歌も唄って陽気に…ここは小満ん師匠の演出か?
酒をこぼして、畳から吸い上げて…顔や頭に酒をピタピタ塗りつけて…
こういうところは面白くて面白くて…会場も大いに盛り上がり!
「猫の災難」は明るく楽しく…こちらも害のない…いい噺だ。
ということで…次回は7月20日(水)第105回 横浜 柳家小満んの会
演目は「蚊いくさ」「臆病源兵衛」「青菜」の三席です。
まさに夏という噺三題。今から楽しみだ。

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5月18日の感想

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わが家の窓からも見えるのだが、
歩いて10分ぐらいのところに
赤白に塗り分けられた巨大な鉄塔ができて、
いま電線を張っているところである。
高所作業中の様子は写真でおわかりか?
人がこんなにも小さく見える恐ろしい高さである。
私も建築の仕事をしていると屋根に上がったり
架設足場でかなり高いところにも行くけれど
高所恐怖症ではないが…この鉄塔の高さは無理!
この高さで下が見えてしまって…
バランスよく仕事をテキパキ進めているという…
まさに特殊技能をお持ちの特別な方々だ。

今日の夜は、横浜で柳家小満んの会。
小満ん師匠に会えるのが楽しみ!

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2011年5月17日 (火)

リッカルド・ムーティ 1

今日はムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団による
シャブリエの狂詩曲「スペイン」、ラヴェルのスペイン狂詩曲、
ファリャの「三角帽子」から第1組曲と第2組曲。
1979年12月に収録された「スペイン」を特集したアルバムである。
ラヴェルのスペイン狂詩曲から「三角帽子」組曲へという
ムーティは日本公演でも披露しているが、得意のプログラムであり、
ウィーンフィルやバイエルン放送交響楽団や世界中で演奏している。
フィラデルフィア管弦楽団とのこのレコードが原点なのか?
その辺はわからないが、ムーティのスペイン情緒は素晴らしい。
色彩的で独特の活気にあふれ、しなやかな躍動感。
香り立つような…スペインの大気や熱が伝わってくるようで…
しかしながら…これは録音のせいもあると思うのだが、
1979年のこの時点では、ちょっとまだ堅い印象で
現在のような豊かな響きは聞かれない。それは残念。
ムーティも若かったということか…鋭いリズムで
きびきびと動き回る…隙のないアプローチで
しかしその一方で情景へのイメージにつながる余韻に乏しく、
あまり描写的とはいえない…シンフォニックな仕上がり。
デジタル録音の初期って、こういう音が多かったのだが
痩せた音で音楽の輪郭がはっきりしすぎて、広がりがない。
でもファリャの「三角帽子」はいい。何て心地のいい音楽だ。

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「リッカルド・ムーティ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年5月16日 (月)

アンドレ・プレヴィン 3

今日は懐かしいCDを引っ張り出して
アンドレ・プレヴィン指揮ロサンゼルス・フィルによる
プロコフィエフの古典交響曲と交響曲第5番。
1986年5月5,6日にUCLAのロイス・ホールで収録。
プレヴィンの演奏は、何といっても親しみやすさ。
とにかく楽しくて、その音楽が大好きになってしまう
魔法の音作りである。これぞプレヴィン・ワールドだ。
プロコフィエフの交響曲は、その後の今日では
デュトワのシャープで明瞭な響きにすっかり慣れてしまって
そちらに比べると…あまり端正な感覚ではないが
プレヴィンのこの心地よさは、やはり魅力である。
でもそれだけでなく、プロコフィエフならではの荒々しい…
迫力のサウンドがヒステリックに吠えだす瞬間もあり、
さすがにプレヴィンはよく心得ているというか…
この音楽の面白さが、内から次々と噴出してくるよう。
プロコフィエフをわかりやすく導いていると思うが、
テンポ設定は速めで、流れよく展開させて、
もっと響きを精妙に扱っている演奏もあるけれど
プレヴィンは何よりも音楽が神経質になることを避けて
聞いているこちらとのこの一体感というのは、
他では味わえないプレヴィンならではのものである。

PHILIPS 420 172-2

「アンドレ・プレヴィン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年5月15日 (日)

圓生百席 「真景累ヶ淵(一)」

去年に続き、圓生百席の「真景累ヶ淵」を聞こうと思う。
このところすっかり夏らしくなり、噺の方も怪談である。
三遊亭圓朝作「真景累ヶ淵」から今日はその(一)で
「宗悦殺し」の場面…年末の冬の情景だ。
借金の催促に来た按摩の宗悦を手討ちにする前半が
非常に緊張感のある展開だけど…後はその死骸の始末で
宗悦の死体が入っている葛籠をめぐって、長屋でひと騒動…
この辺はいかにも落語らしい…ちょっと怪談からはなれるが、
後半再び、宗悦は幽霊になって深見の屋敷に姿を現し、
深見新左衛門は狂った末に殺されるという…
長編怪談噺のスタートである。今日のところは序幕だ。
よく夏に「鰍沢」を聞くと冷房なしで寒くなるというけれど
ここでの「宗悦殺し」も冬の場面であり…寒くなる。
それだけ噺に集中させる圓生師匠の語りは
圧倒的な素晴らしさであり、やはり「真景累ヶ淵」は格別だ。

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2011年5月14日 (土)

横浜の風景から 175~相州道5

20110514m1

先週も歩いた相州道から厚木街道に入る神奈川坂だが、
見落としていた神奈川坂神明社に今日は寄ってきた。
立派な鳥居と参道である。旭区本宿町にて。

20110514m2

狛犬や灯籠が数多く立ち並ぶ。
奉納している氏子さんの力である。

20110514m3

神奈川坂の周辺はかつて多くの店が軒を連ねて
大そう栄えていたそうなので、神社も歴史があるのだろう。

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横浜の風景から 174~相州道4

20110514j1

相鉄線の西谷駅は新幹線と交差しているが、
こちらは旭区西川島町で相州道と新幹線が交差。

20110514j2

そして新幹線からはすぐ先で
再び相州道が帷子川を渡るのは上逆田橋だが、
そのすぐ横の逆田橋から帷子川の下流方向を見る。
正面に見えるのは新幹線である。

20110514k

しばらく歩き、旭区西川島町にて
地図には表記のない地域の神社である。

20110514l

さらに歩き続け、新幹線の下を越えて、
旭区西川島町から川島町へ入るが、
「馬頭観世音菩薩」の石塔である。
この先で三反田町に入ると先週歩いたコース。

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横浜の風景から 173~相州道3

20110514h1

環状2号線の下を通り抜けた辺りで
南側の山の方へ向かって行くが、
その麓には鳥居と階段が見え、
保土ヶ谷区川島町の杉山神社である。

20110514h2

この辺には杉山神社が多く、
先ほども星川杉山神社に行ってきたし、
八王子街道沿いの上星川にも杉山神社がある。
こちらは川島町の杉山神社。

20110514h3

隣には杉山稲荷神社もあった。

20110514i

相州道に戻ろうと新橋で再び帷子川を渡る。

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横浜の風景から 172~相州道2

20110514d1

星川から再び歩き、和田町の駅前を通過して、
保土ヶ谷区仏向町の「正福院入口」交差点で石塔が三基。

20110514d2

左の石塔は庚申塔であった。

20110514d3

右の石塔は地神塔である。右側面に「齋上地神」。

20110514e

保土ヶ谷区坂本町の「蔵王神社前」交差点で
神社の入口には「馬頭観世音」。

20110514f

階段を上がりこちらが蔵王神社。
後方上部を通っているのは、JRの貨物線。

20110514g1

両郡橋で帷子川を渡る。上にはJRの貨物線。

20110514g2

帷子川を渡り、両郡橋とJRの貨物線を振り返る。

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横浜の風景から 171~相州道1

今日も往きだけ電車に乗ることにして…相鉄線で天王町へ。
天王町から保土ヶ谷への道は旧東海道で保土ヶ谷宿である。
保土ヶ谷駅に向かって歩きはじめ、「大門通り」交差点を右折。
ここが今日のスタート地点。相州道を歩く。

20110514a1

保土ヶ谷区神戸町の「神明社前」交差点で石塔が二基。

20110514a2

二基とも庚申塔であった。街道なので草履の飾りも。

20110514b

保土ヶ谷区神戸町の神明社。
よく車で前を通っていたが、中にお参りははじめて。
立派だ。この辺でも最大級の規模であろう。

20110514c

星川駅の周辺にまで来て、山に上っていくが、
保土ヶ谷区星川1丁目にある星川杉山神社。
ここまでは坂道がきつくて…たいへんだった。
こちらも立派な神社である。

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横浜から歩いて帰ると… 2

巨大地震が来て、交通手段を失う…
そのときどうやって家まで帰るのか?
ということは、これからはよく考えて
行動しなければいけないと思うのだけれど
とりあえずは…横浜で震災に遭遇したとして、
自宅までは歩いて戻れるというコース、
そしてその時間やどのくらい疲れるものなのか?
その辺を把握しておこうと…実際に歩いてみる企画である。
3月末に神奈川県庁から保土ヶ谷駅を経由して
自宅まで歩いたのだが、今日は第2弾で
相鉄線の天王町をスタートして自宅まで。
かつては相州道と呼ばれた街道だが、
相鉄線や帷子川と平行に歩くコースである。
本当は横浜駅西口からを想定しているのだけれど
その前半をちょっと省略して、天王町からということで。
結果を先に書いてしまうと…4時間ほどであった。
いろいろ寄り道をしているが、途中休憩も必要だろうし
携帯の歩数計は22350歩で…こんな感じか。
相州道の途中の風景は続きをご覧ください。

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2011年5月13日 (金)

キース・ジャレット 9

今日は1973年のキース・ジャレット。
「Fort Yawuh」というアルバムを聞いている。
デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、
ポール・モチアンが参加するアメリカン・カルテットに
ダニー・ジョンソンのパーカッションも加わっている。
1973年2月24日にニューヨークで収録。
ジャズ・クラブ「ヴィレッジ・ヴァンガード」でのライブである。
1973年に入るとまたいろいろな変化が表れているが、
それぞれの曲での演奏時間がかなり長くなっており、
その辺はライブということもあるのかもしれないけれど
またここに収録の5曲がどれも違った方向性を示して
多彩な音楽、あらゆる可能性に挑んでいくような…
実験的な要素は魅力であり、本当に興味は尽きない。

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横浜の風景から 170

20110513a

旭区南本宿町にある切割神明社。
この神社があることは地図で知っていたのだが、
近くに行って、何となく帰り道に偶然に見つけた。
こういう出会いはうれしいものである。
正面のイチョウの木が驚くべき巨木で
奥にある社殿は見えないが、参道を進む。

20110513b

雰囲気のある素敵な神社である。
高床式のような…高い位置に祀られているのがいい。
森に囲まれて、近所の住宅も視界に入らないし、
こちらの神社は実に素晴らしい。
ところで「切割」って、何のことだろう…

20110513c

切割神明社から少し下ったところにあるお社。
集落の守り神というような感じだと思うが、
以前は個人のお宅の神社だったのか?とか想像。

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2011年5月12日 (木)

カラヤンの1970年代 16

今日はカラヤン指揮ベルリンフィルによる
1973年と1974年の演奏でウェーベルンの作品を中心に聞いている。
ウェーベルン:管弦楽のための6つの小品 作品6 (1973年3月3日)
R.シュトラウス:ホルン協奏曲 第2番 変ホ長調 (1973年3月8日)
ウェーベルン:弦楽合奏のための5つの楽章 作品5
(1973年11月19,20日、12月6日)
ここまではベルリンのイエス・キリスト教会での録音であり、
1974年に入るとベルリンのフィルハーモニーでの収録になるが
ウェーベルン:管弦楽のためのパッサカリア 作品1 (1974年2月11日)
ウェーベルン:交響曲 作品21 (1974年2月18日)
これらの録音の前後でシェーンベルクやベルクの録音もあり、
新ウィーン楽派作品集として発表されているが、
カラヤンとしては意外なレパートリーでありながら
非常に素晴らしく…この時期を代表する名演だと思う。
ベルリンフィルを精妙にコントロールして
その研き抜かれた響きは圧倒的であり、
とにかく緊張感のある音楽に感動する。

CDR674

「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年5月11日 (水)

落語につぶやき 93~樟脳玉

「樟脳玉」とは、昔、縁日で売られていた長太郎玉が
樟脳の粉を団子状に丸めてできたものであり…火をつけて
手の平の上で転がして…熱くないというものだったそうなのである。

長屋の捻兵衛は女房に先立たれ、
仕事も休んで、一日中念仏を唱えているが、
それに目を付けた悪の二人組が
長太郎玉に火をつけて、長屋の引き窓から下して
捻兵衛を脅かし、女房は着物に気が残って成仏できないと
寺に納めろと騙して着物をまきあげる。
金を取り忘れて、もう一度、長太郎玉で火の玉を起こしたが
捻兵衛はお弔いで金は使い尽くしたと…お雛様ならあります…
すると…家内が気を残しているのはこのお雛様でございます。
蓋を開けると中から樟脳の臭いがして、魂の臭いがいたしました。

落語事典で「樟脳玉」という噺を調べると
この噺には(下)というか続きもあるそうで
明治期の鼻の圓遊が上方噺の「夢八」を元にして
創作したのではないかと考えられているらしい。

捻兵衛はその後、長屋の梁で首をつって死んでしまう。
検死が済むまで八公が見張りをすることになったが
猫が入ってきて、捻兵衛の死体をゆさぶり、
八公に歌を唄わせて、死体がドタリと落ちて…という。

上方の「夢八」とは江戸落語で「伊勢詣り」である。
なるほど!というのは、私が「樟脳玉」をはじめて聞いた
小満ん師匠の二年前の柳家小満んの会で
同じ日にその「伊勢詣り」が演じられていた。
噺はつながっていなかったが、実は関係があったのだ。
そういうこと!納得である。古典落語は深い。

春は眠いといつも夢ばかり見ている八公。
空き家の見張り番を頼まれるが、気付くと
天井から死体がぶら下がっている。
逃げだそうとすると外から鍵がかけられて…
死体は八公に伊勢音頭を唄えといい、
それに調子を合わせて死体が踊りだして、
ドスンと落ちると八公は目をまわしてしまった。
翌朝、起こされると…唄います。伊勢の…で
ああ、伊勢詣りの夢を見ている…という噺。

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2011年5月10日 (火)

三遊亭圓生 「樟脳玉」「突落し」

今日は六代目三遊亭圓生師匠による
「樟脳玉」と「突落し」の二席を聞いている。
どちらも珍しい噺だと思うのだけど
「樟脳玉」は小満ん師匠の柳家小満んの会で
そして「突落し」は志ん橋師匠で聞いたことがあり、
他では全く出会ったことがないけれど
後でわかったこと…圓生師匠が演じていたのだ。
それぞれこうして録音が残っていることはありがたい。
これらの二席、今日のテーマはというと…
「こいつら悪党だ!」という極悪噺である。
本当にひどい奴があるもんだ…ということだけど
しかしこういう噺ほど、圓生師匠のような
人物描写の素晴らしい…名人の語りで聞くと
とにかく面白くて、場面がいきいきと夢中になってしまう。

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2011年5月 9日 (月)

落語につぶやき 92~金魚の芸者

「金魚の芸者」という噺を落語事典で調べると
鼻の圓遊…つまり初代三遊亭圓遊の作であり、
明治期の噺ということである。
子供が金魚を手づかみで遊んでいるのを
金魚屋さんが小遣いをやってもらい受け、
それから大切に育てて大きくしたところ
金魚の丸っ子が人間になって、芸者になって、
恩返しをするという噺である。

小満ん師匠は速記本を元にして、再構成したそうで
少し設定が変わっており、魚屋さんが金魚を拾って、
庭の池で大切に育て、金魚道楽も認める美しい金魚に
それである日、金魚の芸者が夢枕に立って、
かわいがってもらったお礼に芸者で恩返しをするという噺。

小満ん師匠の「金魚の芸者」を聞いて、
すごく好きなところがあるのだが、
金魚の芸者で更紗の丸っ子が訪ねてきて
魚屋さんはもてなそうとするのだけれど
まあ、とにかくお茶を…いけない(熱いから)
汲みたての水っていうのも愛嬌がないからなあ。
何かねえか?三ツ矢サイダーかなんか…
それともカルピスかなんか…
これで場面は現代になるのだけれど
平成ではない…どこか昭和の香りがして…
三ツ矢サイダー…この一言で何とも清涼感。
風情があるなあ。暑い夏に氷のチリンって音がする。

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5月9日の感想

先日、菓子づくりの歴史を紹介する番組にて
長崎の老舗カステラ専門店の製造風景を見て
カステラ作ってみたい!と思ってしまったのだが、
今日は昼ごはんに…ちょっとだけ実験で
小麦粉と砂糖、卵、水あめ、バターを少々加えて
水で丁寧に滑らかになるまでかき混ぜて
本当はオーブンで上からも下からも焼くのだが、
そんな高度な火加減を実現する設備はないので
簡単にして…というか手抜きをして…
フライパンで焼いてしまい、弱火で蓋をして…
こうするとホットケーキみたいな感じになるのかな?と
すると食べてみたら、これは「どら焼」の皮だった。
なるほど!味はいい。和菓子の仕上がりだ。

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2011年5月 8日 (日)

横浜の食風景から 6~寿々木

20110508i

「横浜の風景から」に「食」を加えて
旭区南本宿町の「菓匠寿々木」。
こちらは明治神宮献上銘菓の「子持最中」が有名で
素敵な和菓子屋さんだが、「柏餅」の張り紙がしてあったけど
とっくに売り切れのようで…柏餅は連休中に食べたので
生菓子はよすことにして…保存のきく菓子を買って帰ろうと
そこでどら焼、桃山、みるく饅頭を買ってきた。
前回に寄ったときもみるく饅頭を買ってきているのだけど、
おいしかったし…今回もつい選んでしまうのは、好みのようで。

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横浜の食風景から 5~三國家

20110508h

「横浜の風景から」に「食」を加えて
旭区南本宿町の「ラーメン三國家」。
横浜家系のとんこつスープだが、
ここの「塩ラーメン」が大好きで
まろやかで…なめらかで…優しい味がする。
麺との相性もいい幸福のスープだ。
今日は遅い昼食だったが、おいしかった。

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横浜の風景から 169

20110508g1

旭区本宿町の保土ヶ谷バイパスの下で
「金刀比羅宮」という石碑を発見。
何かあるのか…階段の先…遠くに鳥居。

20110508g2

途中…道がないのだが、畑の脇を歩かせてもらい
再び階段を上がると神社が祀られていた。
左上に見える青い鉄橋は保土ヶ谷バイパスである。

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横浜の風景から 168~相州道

20110508c1

旭区市沢町から三反田町を経由して
二俣川へ向かう道…この道を相州道と呼ぶそうだが
道路脇の斜面にお稲荷さんがあって、
庚申塔も祀られていた。三反田町である。

20110508c2

地蔵尊の庚申塔。大切に受け継がれている。

20110508d1

地図には表記がなかったのだが、地域の神社で
戻って調べると三反田稲荷神社というらしい。

20110508d2

境内には地神供養塔と奉造宮庚申塔があり、
庚申塔には「右保土ヶ谷道・左神奈川道」の道標も。

20110508e

さらに歩くとお地蔵様があり、
こちらも戻って調べられたのだが、
「六十六部供養地蔵」だそうである。
六十六部は落語などでもよく聞くけれど
どういう人なのかというと…六十六部廻国聖の略で
書き写した法華経を全国六十六ヶ所の霊場に
一部ずつ納めるため、諸国の寺院を巡る
宗教者のことだそうである。

20110508f

そしてしばらく歩き…新幹線を越えて、
本宿町に入って…本宿小学校の前の坂、
ここを「神奈川坂」と呼んだらしい。
神奈川宿と厚木を結ぶ厚木街道(神奈川往還)の
ちょうど中間地点の辺りで、かつては店も並んで
馬に水をやったり、休憩の場所であったそうな。
ここは厚木街道だそうなので…ということは、
どこかで相州道と合流したのだろう。

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横浜の風景から 167~水道道

往きだけ電車に乗ることにして…相鉄線で鶴ヶ峰へ。
水道道を歩きはじめる。東に向かって…というか
横浜方向に…というか、川島町や市沢町を目指す。

20110508a

旭区川島町の正一位平本稲荷神社。
地図にも載っていたし、「稲荷神社入口」という
近所にバス亭もあるけれど、プライベートな神社のようだ。
平本さんのお稲荷さんか?入口には門扉があって、
入れないようになっている。外から写真だけ撮らせてもらった。

20110508b1

少し歩いて、市沢町に入り、市沢小学校下の熊野神社へ。
その前に隣にある正一位稲荷大明神。
奉納は上町講中とある。現在の町名は市沢町だが、
以前は上町と下町に分かれていたのだろうか?

20110508b2

こちらが熊野神社。立派な神社である。

20110508b3

社殿の横に地神塔が一基と庚申塔が五基。
地域の庚申塔はここに集められているのだろう。

20110508b4

上の写真だと中央の地神塔が見えないので
斜めに見るとこのような配置である。

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2011年5月 7日 (土)

柳家さん喬 「棒鱈」「妾馬」

今日はさん喬師匠の「棒鱈」「妾馬」を聞いている。
この二席は本当にいい。楽しいし、ずっと笑いっぱなし。
例によって、これらの噺はくっ付くのだけど
今回のテーマは「お侍をからかう町人」ということで。
「棒鱈」は久しぶりに聞くような気がするけれど
やっぱり面白い噺だ。情景が目に浮かぶ。
隣の部屋の田舎侍をさんざんバカにするけれど
酒癖の悪いどうしようもない江戸っ子だが、
さん喬師匠の酔っ払いの描き方って、
悪質な感じにならなくて、微笑ましい「棒鱈」である。
そして「妾馬」だが、紋付き袴の晴れ姿を
八五郎が母親に見せに…家に寄る場面があったり
妹の鶴に対面するところなども…人情噺の要素が色濃くて、
荒っぽく乱暴な八五郎だけど…心根のいい人間であり…
それを瞬時に見抜いたお殿様は実に立派。
大家さんもいい人。鶴の出世は、長屋の誉れということだ。

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2011年5月 6日 (金)

らくだ亭 柳家小満ん・春風亭一朝

今日も「落語の蔵」からダウンロード。
2010年11月24日に日本橋劇場で収録された
第30回「人形町らくだ亭」の仲入り後の二席。
小満ん師匠の「厩火事」と一朝師匠の「淀五郎」。
まずは小満ん師匠の「厩火事」から
どこを聞いても完全に小満ん師匠の「厩火事」なのだけど、
お崎さんが調子よく早口になってくると黒門町の語りが出る!
もちろん小満ん師匠は八代目文楽師匠の「厩火事」を
しっかり意識していると思うけど、表面的なものではなくて…
ここでも文楽師匠の芸がきちんと受け継がれていて…
というのを感じると素晴らしい。実に味わい深い一席。
お崎さんはかなり激しく怒っているのだけど
ときどき惚気るとかわいらしいのが魅力的。
そしてこの日のトリは一朝師匠の「淀五郎」。
この噺は「中村仲蔵」と同じく大好きなのだが、
淀五郎と団蔵の関係…そして後半の中村仲蔵との関係…
大看板の役者と若手の役者の間に人間ドラマがあり、
一朝師匠の声は親しみやすいのだけど…仕上がりは渋くて
こちらも味わいだ。それにしても仲蔵という人は立派。
皮肉な団蔵も悪い人ではなくて…芸の厳しさであり、
それは何事にも通ずる…考えさせられることは多い。

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2011年5月 5日 (木)

らくだ亭 小満ん「小言幸兵衛」

今日も「落語の蔵」からダウンロード。
小満ん師匠の二席で「金魚の芸者」「小言幸兵衛」
「金魚の芸者」は第27回「人形町らくだ亭」で
2010年7月5日に日本橋劇場で収録。
「小言幸兵衛」は第29回「人形町らくだ亭」で
2010年10月28日に日本橋劇場で収録。
まずは珍しい「金魚の芸者」という噺。
夏にぴったりだが、風情があって、素晴らしい。
明治・大正の雰囲気が漂い…味わいだ。
というのも明治期の三代目圓遊の作だそうで
速記本を元にして、小満ん師匠が再構成したそうだ。
そして去年秋の「小言幸兵衛」。この少し前に
黒門亭で師匠の「小言幸兵衛」を聞いてきたが、
この録音を聞いても…本当にすごい!
幸兵衛さんの妄想心中がはじまるともう止まらない。
仕立屋さんがついに逃げ出して、その後の花火職人が
「どおりでポンポン言い通し」…このオチが聞けるのもうれしい。

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2011年5月 4日 (水)

横浜の食風景から 4~伊勢屋

20110504n

「横浜の風景から」に「食」を加えて
三ツ境駅の近くで笹野台商店街にある
旭区笹野台1丁目の和菓子「伊勢屋」。
こちらも近所ではないので…たまにだけど
近くへ来るとお土産に買って帰るという
今日は季節の柏餅(こしあん・つぶあん)と
「ふぶき」というつぶあんのお饅頭。
おいしかった。ここは評判のお店。

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横浜の風景から 166~中原街道

20110504i

旭区都岡町で中原街道に出た。
すぐにあるのが「都筑郡役所創設之跡」
明治11年12月2日開庁だそうである。

20110504j

こちらは「指差し観音」と書いてあるが
下には三猿がいて、ということは庚申塔?
かっぱ寿司のすぐ横である。

20110504k

都岡から三ツ境方面へ戻るが、
旭区下川井町で御殿山という地区か…
お地蔵様だけど、こちらも下には三猿。
庚申塔でもあるのかも?

20110504l

下川井インターの近くで消防団の倉庫の脇に
石塔が三基あり、左にあった庚申塔。

20110504m

下川井インターから中原街道の旧道を歩いて、
旭区矢指町に入って、岩船地蔵尊。

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横浜の風景から 165~八王子街道

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旭区上川井町の川井神明神社。
赤い屋根が特長の風情がある境内。

20110504d2

川井神明神社の裏手に庚申塔。
文字塔のようだけど…下の方に何か模様があって、
もしかしたら三猿が彫られていたのか?
風化していて、よくはわからない。

20110504e1

旭区川井本町に入って、 高台の旧道を歩いたが、
お地蔵様が祀られていた。

20110504e2

お地蔵様の横に庚申塔。文字塔。
壊れていて、「塔」がなくなってしまっているが…

20110504e3

お地蔵様の横で庚申塔の奥には道祖神か?
こちらも割れてしまって、顔がなくなっていて…

20110504f

旭区川井宿町に入って、八幡神社。
こちらの神社はたいへんに立派だ。

20110504g

国道16号線でなく、旧道を歩いたが、
旭区都岡町で馬頭観世音と右は道祖神か?

20110504h

さらに少し先には…「延命地蔵」と書いてあるけれど
左は「堅牢地神」で右がお地蔵様。同じく都岡町。

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横浜の風景から 164~水路橋

三ツ境までは歩いて、三ツ境駅からはバスに乗って
亀甲山で下車。旭区上川井町で八王子街道の旧道。

20110504a

旧八王子道と表記されているが、昔は山越えだったようで
現在は導水路でもあるという…この下に水路があるらしい。

20110504b

旧八王子道の山頂といってもいい場所か…
天照太神が祀られて、施主は大貫谷講中とある。

20110504c1

導水路からここが大貫谷戸水路橋のスタート地点。

20110504c2

水路橋の北側であるが、山の斜面を下りて、
畑の隙間から見える大貫谷戸水路橋。

20110504c3

水路橋の南側であるが、ほとんど真下から見ると
すごい迫力である。昭和27年9月に完成だそうで
長い歴史があることにも驚かされる。

20110504c4

若葉台へ向かう道から上を跨いでいる
大貫谷戸水路橋を見上げる。巨大だ。

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2011年5月 3日 (火)

らくだ亭 志ん輔・雲助・小満ん

今日は「落語の蔵」からダウンロード。
第25回「人形町らくだ亭」の前半で
古今亭志ん輔:七段目
五街道雲助:辰巳の辻占
柳家小満ん:笠碁
2010年5月17日に日本橋劇場で収録。
ここでの三師匠と一朝師匠、さん喬師匠の5人で
らくだ亭のレギュラーとなっているが、
その形になったのが、この第25回からのことで
初回は顔見せということか全員登場で
持ち時間は短いけれど、演目は人気の噺ばかり。
志ん輔師匠の「七段目」は聞いたことあるけれど
芝居の場面がいきいきと楽しいし、定吉がかわいく…
雲助師匠の辰巳の心中場面もそこにいるような臨場感。
何とも素晴らしい。そして小満ん師匠だ!
年寄りの意地っ張りでくだらない喧嘩は実に味わい。
「笠碁」をしっかり聞かせる噺家は名人だ。
噺をそのまま聞くと大した内容もないように思うのだけど
年寄りの心の内がにじみ出てきて、そして雨の情景…
この辺で入り込めるときって、魅力的な噺だなと思う。

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2011年5月 2日 (月)

むかし家今松 「首ったけ」

土曜日に今松師匠を聞いてきたばかりだけど
前からずっと聞きたいと思っていた
今松師匠の「首ったけ」「壷算」「お茶汲み」
この三席を今日はダウンロード。実にいい。
なんていいのだろう。心地いいのである。
「首ったけ」は聞いたことがなかったので
どこかで聞けるかな…と思っていたのだが、
結局は今松師匠のこの録音でということになった。
廓噺でふられるところは「五人廻し」の方向性だけど
その後の展開に変化があって、ふられた後は首ったけ!
オチに関しては…実際に見ないとわからないのかも。
「壷算」もいいのだけど…「お茶汲み」も絶品だ。
この録音は落友舎に所属する志ん五師匠や小袁治師匠、
歌司師匠や小燕枝師匠や…今松師匠もその仲間で
艶笑落語を特集して、ライブ収録された録音を
ダウンロードして聞けるというものである。

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2011年5月 1日 (日)

落語につぶやき 91~薬違い

「薬違い」という噺は…夢を見て恋煩いという前半は
「肝つぶし」にそっくりの展開だが、後半が違っていて、
惚れ薬として知られる「イモリの黒焼き」を相手にふりかけて
こっちを向かせようとするけれど…しかしそこで大失敗!
「イモリ」と「ヤモリ」を間違えた!という噺である。

20110501

小満ん師匠の「薬違い」で出てくる黒門町のイモリの黒焼屋。
元祖と本家があるそうで、与太郎は本家で買ってくるのだけど
写真のこちらは、今も本当にある「総元祖 黒焼」である。
イモリの黒焼きを売っている。他にもミミズやカタツムリ…様々。

では、その惚れ薬の効能はというと
「惚れ薬 十日過ぎても 沙汰はなし」
どういう人が買っていたの?というと
「惚れにくい 顔が来て買う 惚れ薬」
だそうである。あくまでも落語の噺の中でのことなので
お間違いのないように。

与太郎はイモリの黒焼きとついでにどら焼きも買ってくるのだが、
黒門町なので…きっと「うさぎや」さんのどら焼きであろう。

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