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2011年6月30日 (木)

落語につぶやき 100~そば清

「そば清」と「蛇含草」だが、
そばと餅、噺の設定、情景も全然違うし、
別の噺だけど、聞くと同じではないかと思ってしまう。
「そば清」では、おそば屋さんで清さんを囲んで
そばを何杯食べられるかのそば賭けである。
「蛇含草」はご隠居を相手に餅をたくさん食べられると
大口をたたいてしまったことをきっかけに
ならば…ここにあるのを全部食べてみろと。
しかし両方とも草をペロペロ舐めたら
きれいにとけて…そばが羽織を着ていた。
餅が甚兵衛を着ていた…というサゲ。
中身は別だが、終わりが同じだと…似てしまう。

これらの噺、今回も「落語事典」で調べてみた。
やっぱり同じだそうである。
「蛇含草」は、元は上方の噺で
江戸では、餅をそばに変えて演じたそうだ。
酒賭け、醤油賭け、そば賭け…と
どれだけ飲めるか?どれだけ食べられるか?
金を賭けて、みんなで盛り上がっている光景が
江戸ならではということなのか?江戸っ子の賭け好き?
「蛇含草」も今日では、東京でよくかかるし、
三代目桂三木助が十八番にしていた…ということで
今日伝わるのは、桂三木助にたどり着くのかもしれないけれど
様々な形で餅を食べるところが見せどころということだろう。

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2011年6月29日 (水)

金原亭馬生「船徳」「そば清」

現在の馬生師匠も大好きなのだけど
今日聞いているのは、先代の馬生師匠で
夏の噺を選んで「船徳」と「そば清」。
何とも心地のよい響き。癒される。
とにかく暑いので…噺の方でも夏の情緒。
「そば清」って、まあバカバカしいところが、
障りなく楽しめる…実に長閑な展開で
しかし「そばが羽織を着ておりました」という
サゲに関してはブラック・ユーモアであり…
結局は欲というものが冷静な判断を狂わせて、
そば清さんは破滅する…教訓噺でもあるのだ。

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2011年6月28日 (火)

6月28日の感想

このところ、すごく忙しくて、心に余裕はなく…
音楽を聞こうという気も起きなくて、
落語については、人の声を聞くというのは
癒しの効果があるのだろう…すごくいいのだが、
それでも今日は、何にも接する暇はなし。
夕方からちょっと時間もできたのだが、
結局は何にも手つかずで、疲れもたまって、
とりあえず早寝しようと思うのだけど、暑い。

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2011年6月27日 (月)

「JIN-仁-」 感想と質問

昨日の最終回の感想を書いたら
アクセス数が通常の5倍にも増えてしまって、
それだけでもいかに注目のドラマであったということか!
数で表れるところでも…最終回の平均視聴率は26.1%。
瞬間最高視聴率はというと…31.7%だそうで、
ドラマでその数字って、普通はないだろう。

南方先生が歴史を変えてしまったという点では、
婚約者であった友永美紀さんの存在が消えてしまって、
なんと野風さんの子供で安寿ちゃんは咲さんの養女となり、
その子孫は、百年後の東京で橘美紀になっているという。
最後のシーンで橘美紀さんが緊急搬送され、
友永美紀さんと同じく脳の手術を受ける…というところ
そこの成り行きが全く不明のままであり、
もしこのドラマの続編が作られるのならば、
その先の展開が気になるところ。期待!
原作を読んでいる方々はもう知っているのかな?

ひとつずっと気になっていたことがあり、
その野風さんのことなのだが、
年が明けて、吉原の外に出て、普通の町人になり、
しかしずっと花魁の言葉を使っていたところ。
そういうものなのだろうか…ものすごい違和感。
詳しい方がいらしたら、ぜひ教えてほしい。
禿(かむろ)で子供の頃から吉原にいるから
通常の江戸言葉を知らないということか?
客は江戸っ子なのだから、そんなはずはない。
その後の人生において…長屋暮らしで諍いをさけるためには
吉原での過去は伏せたいであろうし、
周囲に合わせて、言葉も改めるはずである。
それとも吉原で太夫を務めたともなれば、
誇りもあるし、威厳を示しているということなのだろうか?
この点だけは不思議でならなかったのだが、いかに?

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2011年6月26日 (日)

「JIN-仁-」 最終回

「JIN-仁-」の最終回で二時間スペシャル。
これまで毎週楽しみに見てきたが、
最後の最後まで釘づけの面白さだった。
後半の30分以上は、現代に戻っての謎解きで
江戸好きの私としては、ちょっと寂しかったのだが、
橘咲の一生を振りかえり、すべてがつながるところでは感動。
現代に戻ることで江戸における南方仁という存在が
完全に消去されてしまったところは悲しいことであるけれど
しかし歴史を少しずつ修正し、江戸の人々の生活に
少なからぬ影響を与えていたところ、その辺は、
南方仁にとっても…見ている我々にとっても救いである。
つながるはずのない江戸と現在の東京が、時間を越えて、
そこに生きている人々によって結びつくところ、
その緻密な設定に説得力を感じ、物語に夢中になれた。
幕末の事情についてはあまり詳しくないし、歴史マニアでもないけれど
坂本龍馬と勝海舟は、このドラマでも実に魅力的な人物に描かれており、
ますます興味を感じるし、勉強しないといけない…と改めて思っている。
昨年の「龍馬伝」もよかったけれど、NHKの大河ドラマがどうも最近、
歴史考証を緩めて、娯楽に走っている印象で…中途半端であり、
その点、こちらの「JIN-仁-」はすべてがフィクションでありながら
細部まで丁寧に描かれており、断然こちらの方が面白い。
一昨年だったか?前回のシリーズは未解決のままの最終回であったが、
今回は本当に完結している仕上がりであり、それもちょっと寂しいのである。

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2011年6月25日 (土)

落語につぶやき 99~家見舞い

疲れているときはバカバカしい噺が聞きたくなる…
そして権太楼師匠の声を聞くと元気が出るので
今日は寝る前に「家見舞い」の一席。面白すぎ。
水瓶と肥瓶の形状の違いって、わからないが…
道具屋のおやじは「見てわかるでしょ」って
さかんに繰り返しているのに…このふたり気付かず。
でも家見舞いで瓶をプレゼントした兄貴も気付かず。
道具屋さんが肥瓶は「縁が大きくなってる」と説明しているが…

後半、酒や豆腐の冷奴、ご飯をご馳走になるが、
肥瓶の水を使ったものばかりで…ここばかりは気持ち悪く、
汗まみれになって瓶を運んだり、豆腐の冷奴の場面は、
夏のイメージで…季節は決まっていないのだろうけど、
何となくそう思って、いま聞くのがいいのかなと。

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2011年6月24日 (金)

6月24日の感想

強烈な蒸し暑さの中、一日中、CAD図面の修正。
相変わらず…午前中は考えている時間が長くて…
しかし午後になると準備は整ったということか?
軌道に乗りはじめて、夜にはひとつが仕上がった。
もうひとつを明日は進めるのだけど、そちらはそれほど
頭を悩ませる作業ではないと思っているのだが、
やってみないとわからないし、がんばろう。
何にもネタがなくて…これにて。

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2011年6月23日 (木)

6月23日の感想

一日中、夜遅くまでCAD図面の修正。
平面計画もだけど…屋根形状の変更で
考えている時間が長い。こういうときに
実に幾何学的な作図に弱いな…って
ちょっと情けなくなってしまう。
建築的な空間のイメージは慣れているのだけど
大学の講義でいう…「図学」というやつだ!
本来は図面作成って、かなり単純作業の
システマチックなものなのだが、
今日は苦戦。頭切りかえて、また明日。

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2011年6月22日 (水)

アルトゥール・ルービンシュタイン 2

1956年に録音されたルービンシュタインのラフマニノフ。
ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調(1956.1.9)
パガニーニの主題による狂詩曲(1956.1.16)
フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団と共演。
昔から聞いてきた名盤ということはあるけれど
それにしても何とも懐かしい響きにうれしくなる。
ルービンシュタインのピアノが懐かしいのか?
フリッツ・ライナーの存在なのか?よくわからないが、
1956年というステレオ最初期の録音であり、
しかし鑑賞の上では、十分に良好な音質なのである。
というよりも50年以上昔とはとても思えない
臨場感が甦って、実に感動的なラフマニノフだ。
少々編集の継ぎ接ぎが気になるところではあるけれど
どちらも一日で収録されたという記録が残っている。
両巨匠の持ち味だと思うが、ゆったりとした大きさの中に
ロマンティックな音楽が爽やかに駆け抜ける。
そしてさらにパガニーニの主題による狂詩曲では
ルービンシュタインの豪快なヴィルトゥオーゾも聞かれ、
やはり長年、名盤として語り継がれてきたことはある。

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2011年6月21日 (火)

小噺「粗忽の稽古所」

え~、従前はと申しますと…
今ほどに楽しみというものがありませんでしたので
どこの町内にも稽古所というものがありまして
長屋中、そろって習い事に出掛けたという。
ちょっと色っぽい女の師匠だったりしますと
男どもは稽古が目当てなのか?
師匠が目当てなのかわからなかったそうな…

辰つぁん:師匠!稽古に来たよ。
師匠:あら、辰つぁん、早いわね。7時からでしょ。
辰つぁん:仕事が終わって、飛んで来たんだよ。
師匠:まあ、お上がりなさいな。まだ30分あるから
私はその間にちょっと晩ご飯をいただいちゃいますから。

辰つぁん:師匠、いつものように自分でお茶入れてご馳走になってるよ。
師匠:茶箪笥をあけると甘納豆が入ってますから、それでもどうぞ。
八つぁん:師匠!稽古に来たよ。
辰つぁん:なんだ、おめえ。俺が稽古だよ。
八つぁん:はあ、おめえは7時だろ。俺の方は7時半だ。いま何時だい?
師匠:まだ6時半ですよ。一時間も早いじゃありませんか。
八つぁん:まだそんな早いのかい。弱っちまったな。
師匠:八つぁんはそそっかしいわね。まあ上がって、お茶でも飲んで…
八つぁん:じゃあ、待たせてもらおうかな。
辰つぁん:八!おめえ、師匠の顔を見たくて、早く来ただろ。
八つぁん:まあ、そんなところだ。おめえだって、そうなんだろ。
辰つぁん:まあ、そうだけどよ。…。
熊さん:師匠!稽古に来たよ。
師匠:あら、やだ。熊さん、あなたは8時の約束じゃないの?
熊さん:いまは何時だい?
八つぁん:熊、バカやろう!いまはまだ6時半だ。
熊さん:あら~そうかい。じゃあ、待たせてもらおうかね。
辰つぁん:まあ、いいじゃねえか。おめえもこっちに来な。
半ちゃん:師匠!稽古に来たよ。
師匠:半ちゃん、あなた9時の約束でしょ。まだ6時半よ。
半ちゃん:あれ~そう。…。そんなことはわかってるんだけどね。
師匠:本当にあなたたち、なんでそう、そそっかしいのかね。
ちゃんと時間を見て、来て下さいな。うちは髪結床じゃないんですよ。
甚兵衛さん:こんばんは。師匠!稽古に来ました。
師匠:あらっ甚兵衛さん、あなたは明日でしょ。
甚兵衛さん:今日は何曜日でしたかな?一日早かった…
師匠:本当に困ってしまう。まあ上がって、お茶でも飲んでいきなさいな。
甚兵衛さん:師匠、これ、うちのおっかぁが、持っていきなって。
師匠:どうもいつもすみませんね。何ですか?
甚兵衛さん:いやいや…つまんないもの。いつもの甘納豆。
辰つぁん:何?いつも師匠んとこでご馳走になってる甘納豆って、
甚兵衛さんが持ってきてたのかい。

甚兵衛さん:まあ、そういうことですかな。つまんないもんで。
辰つぁん:いや、うめえけどよ。そういう先回りは困んだよな。
与太郎:師匠…こんばんは。お稽古に来たよ。
師匠:あら、与太さん、あなたは来週じゃなかったの?
与太郎:ええ?そうなのかい?そういわれるとそうかもしれないけど…
てえいってもね、あたいは曜日とか何日とか、よくわかんないんだよ…

辰つぁん:バカ!与太!おめえみてえなバカに稽古事なんかできんのか!
与太郎:辰つぁんねえ、そうはいうけど、ここにいるみんなと大して変わんない。
辰つぁん:うるせえ!おめえにいわれたかねえや。
与太郎:あたいは頭が悪いから、何度教わっても覚えが悪いけど…
師匠:あらそんなことないわよ。辰つぁんよりも与太さんの方が先に進んでるのよ…
辰つぁん:えっ?そんなんですか。
八つぁん:おめえは偉そうにしてるけど、まわりのことが見えてねえんだよ。
郵便:速達です。郵便です。
甚兵衛さん:はいはい。師匠、郵便ですよ。
半ちゃん:速達か。何なのかね。何か重要なことなのかい?
師匠:あら、うれしいわ。
辰つぁん:何なんですか?
師匠:大師匠から稽古所を開く免許状が届いたのよ。
熊さん:…。どういうこと?ここは稽古所じゃないの?
師匠:みなさん、そういうことで来月から稽古所を開かせてもらいますんで
どうぞ御贔屓によろしくお願いいたします。

辰つぁん:この長屋、粗忽者ばかりが揃ってるけれど
中でも師匠が一番そそっかしい。


ありがとうございました。

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2011年6月20日 (月)

柳家権太楼 「幽霊蕎麦」

今日は権太楼師匠の「幽霊」二席。
幽霊といっても怪談噺ではなく、楽しい滑稽噺。
「幽霊の辻」と「幽霊蕎麦」を聞いている。
二席とも新作だが、「幽霊の辻」についてネットで調べると
上方噺で小佐田定雄という方の作、桂枝雀が演じたとある。
そしてお馴染みの「幽霊蕎麦」は本田久作さんの作だが、
インターネット落語会で配信された2007年圓朝まつり…
奉納落語会(2007年8月5日谷中全生庵)での録音。
これは面白い。聞けば聞くほど…強烈に面白い。
「幽霊の辻」で…さんざん幽霊の話を聞かされた後、
堀越村へ出発しようとして、茶店の婆さんが消えてしまうところ、
日没の暗くなりかけの薄気味悪い空気が実に見事!
「幽霊蕎麦」もいい。何とも独特の味わいがあって、
噺もいいし、マクラから爆笑の一席でテンション高い!
「柳家ごん坊」で前座時代のほたるさんの話が出て、
妖怪好きということで…この辺もはまってしまうのだけど。
やっぱり権太楼師匠は最高だ!「幽霊」で気分は夏!

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2011年6月19日 (日)

6月19日の感想

今日は13時から施主との打ち合わせで
2時間ぐらいかかるかな?とは思っていたけれど
なんと!終わったら17時近かった。
まあ、それほど充実した打ち合わせだったということで。
今日は手書き図面で話を進めていたのだが、
決まった内容を元に明日からはCADで図面化する。
帰ってきたときは、疲れた…というよりも腹減ったで
夜は「江」に「仁」を見て、今は疲れたのでもう寝ます。

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2011年6月18日 (土)

圓生百席 「真景累ヶ淵(二)」

この夏も三遊亭圓朝作「真景累ヶ淵」を聞いているが、
圓生百席から今日はその(二)で「深見新五郎」。
発端の「宗悦殺し」と有名な「豊志賀」の間にあって、
この「深見新五郎」はつなぎのような印象ではあるのだが、
深見の若様で新五郎と宗悦の次女でお園が偶然にも出会い、
ふたりの父の因縁がその子にも及んで…という
「真景累ヶ淵」の人間関係はすべてそれによっているのだが、
新五郎はお園に惚れ、お園はそれが嫌で仕方ない…
しかしそれにしてもここまで拒否される新五郎…なんとつらい。
そしてまた、これも最悪の偶然が重なるのだが、
新五郎はお園を殺してしまうという…悲劇的な噺である。
そういえば…ここがつなぎと感じられるのも
「深見新五郎」の一席は、特に怪談噺ではないのである。

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2011年6月17日 (金)

キース・ジャレット 13

今週も1974年のキース・ジャレットを聞いている。
「Belonging」というアルバムで、ヤン・ガルバレク、
パレ・ダニエルソン、ヨン・クリステンセンの参加する
ヨーロピアン・カルテットによるECMへの録音だ。
1974年4月24,25日にオスロで収録。
ヤン・ガルバレクの役割が大きいということか…
それとも当時のECMの方向性ということか…
このアルバムもなんか違う…というのが私の印象。
アメリカン・カルテットの方が好みなのか?
しかし全く別のスタイルを生み出すという
そこは聞かなければいけないし、注目すべきところ。
落ち着きのある夜の音楽。汚い音は存在しない…
この辺にキース・ジャレットとマンフレッド・アイヒャーの
意図するところが見えてきて、頭を切りかえないと…

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2011年6月16日 (木)

小噺「車のほめ方」

え~、よく噺の方には愚かしいものが出てまいりますが、
バカで与太郎という…与太郎なるものが現れますと噺の幕開けで…


お父つぁん:おい、与太郎。大の大人が昼間からぶらぶらして…
やることもねえなら…おじさんのとこに使いに行ってきな。

与太郎:やることもないっていうけれど、なくもないんだぜ。
お父つぁん:何かお前、用事があったのか?
与太郎:口で息したり、鼻で息したり、忙しいや。
お父つぁん:お前は幸せだね。お父つぁんはうらやましいよ。
与太郎:へへ。そうかい。口を噤んでも鼻で息はできるんだぜ。
お父つぁん:あのな、おじさんのところに行ったら、車をほめてきな。
おじさんは車道楽だから、また新しい車を買ったそうだよ。

与太郎:何ていって、ほめるんだい?
お父つぁん:まあ、大そう格好のいいお車で、いつの日か私も
こんなに立派な車に乗れるよう、なりとうございます…とでもいっておきな。
そうすれば、おじさん、機嫌がよくなって、小遣いくれるぞ。

与太郎:小遣いくれるのか?いくらくれる?
お父つぁん:いいから、早く行ってきな。

与太郎:へへ、ごめんなさい。へへ。ごめんなさい。
おじさん:誰か外で謝ってるね。いたずらでもしたのか?
うちには来たばかりの新車が置いてあるんだよ。
傷でも付けられたらたまらない。何だい?

与太郎:へへ、ごめんなさい。
おじさん:なんだ、与太郎か。どうかしたのか?
与太郎:へへ、来たんだよ。
おじさん:何か謝ってただろ。
与太郎:ごめんなさいは挨拶だよ。
おじさん:それをいうなら、ごめんくださいだ。
与太郎:へへ、それ。
おじさん:それというのがあるか。
与太郎:おじさん、車をほめに来た。
おじさん:おお、そうかい。うれしいね。
新しいのが来たばかりだから乗せてやるぞ。

与太郎:おじさん、黙っててくれよ。今ほめるんだから。
おじさん:おお、じゃあ、お願いしようかな。
与太郎:大そう格好のいいお車で、いつの日か私も
こんなに立派な車に乗れるよう、なりとうございます…
とでもいっておきな。
おじさん:ははあ。お父つぁんにそういえっていわれたな?
与太郎:小遣いくれるか?
おじさん:帰りに持たせてやるよ。
与太郎:おじさん、この車はハイブリッドのプリウスかい?
おじさん:よく知ってるな。おじさんの車は外車だ。
与太郎:被害者?エコカー減税の対象外だな。
おじさん:アルファ・ロメオだよ。
与太郎:マルハでロデオ?
おじさん:イタリアの車だ。
与太郎:当たり屋?おじさん、車ぶつけて、修理代だまし取ろうとしてるな。
よっ、悪党!保険金詐欺。音羽屋!外車は修理代が高い。
おじさん:おじさんの商売は、知っての通り、水産加工品会社の社長だよ。
威勢のいい魚を解体して、スーパーに納めたり、加工して
食品を作ったりしてるんだ。若い頃はでかいマグロに馬乗りになって、
人前で解体ショーをやったりもしたもんだ。

与太郎:ああ、それでおじさんの車、マルハでロデオか。

失礼いたしました。

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2011年6月15日 (水)

スヴャトスラフ・リヒテル 2

今日は1988年のスヴャトスラフ・リヒテルを聞いている。
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭における録音で
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番(1988年6月7日)
ショパンの練習曲作品10から1,2,3,4,6,11,12(1988年7月10日)
協奏曲はクリストフ・エッシェンバッハの指揮による
シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭管弦楽団と共演。
ゆったりとしたテンポで恐ろしく雄大な音楽である。
リヒテルの音色も何とも柔らかい響きでまさに巨匠風な演奏。
肩の力を抜いて、穏やかに安らかにすべてが自然体。
1980年代後半から最晩年の1990年代…リヒテルはこの音だ。
ショパンの練習曲は、ベートーヴェンに比べれば、
凄みのある迫力も健在だけど、しかし音はやはり柔らかく、
激しさと抑制とが共存する…何ともリヒテルな仕上がり。

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2011年6月14日 (火)

落語につぶやき 98~安兵衛狐

日曜日に黒門亭で馬生師匠の「安兵衛狐」を聞いてきたが、
以前に一度だけ聞いたことあったのが馬石さん。
ネットで調べると白酒さんも演じているようで
みなさん、十代目金原亭馬生師匠の一門である。
となると「安兵衛狐」は古今亭の噺なのか?とも思うけど
必ずしも古今亭限定というわけではないらしい。
ネット上に志ん生師匠の録音を見つけて聞いている。
現在、東京で聞けるのは、志ん生師匠から伝わっているのだろう。

落語事典で「安兵衛狐」と調べたのだが、載っていない。
不思議だ。やはり基本的には珍しい噺なのか?
ネット上には、三代目小さんが上方から移したという記述もあり、
となれば、もちろん古典で、上方では「天神山」「墓見」という演目。
すると落語事典でも見つけることができた。別名「狐安兵衛」。
志ん生師匠は…安兵衛の女房でおこんが狐ではないかと
長屋の衆が安兵衛の留守に詰め寄ると逃げてしまって、
そうなると安兵衛も狐かもしれない…というので、
おじさんのところに安兵衛の消息を聞きに行くが、
「安兵衛さんは来ませんか?」「安兵衛は来ん(こん)」
「ああ、おじさんも狐だ」というオチ。
先日の馬生師匠は…おこんが長屋の衆に詰め寄られて、
障子に「恋しくば訪ねて来てみよ…」と歌を書き残し、
狐は同じ場所には二度と「もうコンコン」と姿を消す…
こちらは元の上方噺のオチであるらしい。なるほど。

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2011年6月13日 (月)

落語につぶやき 97~長崎の赤飯

昨日は黒門亭で今松師匠の「長崎の赤飯」を聞いてきた。
「赤飯」と書いて「こわめし(強飯)」と読む。
実はネタ出しでは「長崎の強飯」と表記されていたのだが
この噺の場合では、初節句の祝いに人形を贈り、
そのお返しとして、長崎から強飯が届くということなので
お祝いなので「赤飯」であろう…ということで
私は「長崎の赤飯」とさせていただいた。
一方で例えば落語だと「強飯の女郎買い」などもあるが、
昔はお弔いで…長寿で亡くなったりすると
黒豆入りのおこわ(強飯)を配ったという。
さすがにお祝いではないので、小豆でなく黒豆なのだそうだ。
「こわめし」なのだけど、お弔いは黒豆の「強飯」であり、
子供の祝いには小豆の「赤飯」でいいのかなと…そう考える。

落語事典で「長崎の赤飯」を調べてみると
昔、交通の不便だった頃、江戸の人で長崎を知る者は少なかった。
そこで…とんでもない空想的なことをいうと
「そんなことをいうと、長崎から赤飯が来る」といったそうである。
ということは、落語事典の見解では、
この江戸と長崎を行き来する壮大な物語は
空想的な噺ということなのだ。なるほど。
私も不思議な噺だな…とすごく感じるのだけれど
それは空想性によるものなのか…
落語は突飛な発想が基本となっているが、
それにしてもこの「長崎の赤飯」は大胆に空想的である。

おもちゃ屋の五代目金原亭馬生から六代目三遊亭圓生に
受け継がれているとある。今日演じられている「長崎の赤飯」は
恐らく圓生師匠の型が基本となっているのだろう。

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2011年6月12日 (日)

黒門亭で馬生・甚語楼・今松

なんと一ヶ月半ぶりの黒門亭。
4月最後の週からあっという間に時間が過ぎてしまった。
今日のお目当ては馬生師匠と今松師匠だけど
甚語楼さんが若手真打では大好きで期待!
第1部も馬生師匠の出演があるので
通し券狙いで普段より30分も早く出たのだが、
実際に早くから並ぶお客さんもいたけれど
今日はそれほど大騒ぎになることもなく…
しかし第1部も第2部も「満員札止」でやはり人気だ。
顔付けもいいし、第2部はネタ出しの演目も魅力的。

第1部
入船亭ゆう京:寿限無
春風亭正太郎:幇間腹
春風亭勢朝:噺家親子の物語
金原亭馬生:安兵衛狐
柳家甚語楼:ねずみ


今日は知らない前座さんが登場で…まめ緑さんが指導係。
さらに金兵衛さんが番頭さんで、ふたりをしっかり教育だけど…
第1部はめくりも「前座」で自己紹介もなかったので…誰?
次に上がった正太郎さんが「ただ今のは入船亭ゆう京さんでね…」と
それで会場は納得!という反応に一番驚いていたのは正太郎さん。
ということで…ゆう京さんの今日のネタは「寿限無」で
マクラの辺は、何となく不慣れで頼りない印象だったのだが…
「寿限無」のときは、それは作戦!後半の長い名前を連続で言立てる場面、
どんどんスピードを上げていく…早口も鮮やかに決まって、
これはできている印象。また期待の前座さんが入ってきた。注目しよう。
そして正太郎さん。先の前座さんを紹介するマクラから入って
正太郎さんも前座時代は「できる前座さん」だったのだけど、
今では余裕もあって、貫禄もあって、「できる二ツ目さん」だ。
噺はお馴染みの「幇間腹」でお後お目当ての邪魔をしない…
しっかりと自分の一席をこなしている感じだったけれど、
お客の心をつかむ…会場の空気を作るのは見事…さすがだ!
「幇間腹」は幇間の一八が、表と裏を切り替える…というか…
スイッチが入ったり、切れたりというところを聞くのだけど
その辺、正太郎さんの幇間は実に豊かで魅力的。
続いて勢朝師匠。いつもながら爆笑の楽屋噺を連発。
そういえば…前も「ぼやき酒屋」で同じ流れだったのだが、
マクラで様々な芸人の噺をして、その延長で噺に入っていき
楽屋噺は続く…噺の中の人物にも噺家列伝を語らせて…という
今日の「噺家親子の物語」もそうだった。面白すぎ。
仲入り後の馬生師匠は、知らない噺と思ったら…
長屋の源兵衛、安兵衛が出てくるというところは気になったのだけど
この噺、以前に馬石さんで聞いていた。噺の中身が完全に抜けている。
まあ、ちょっと地味な噺というか…でも馬生師匠だとそこに味わいがあって、
歌に関わってくるところなど通好みだし、今日はすごく興味をもった。
「安兵衛狐」はまた聞きたいな…という。聞けば聞くほど、面白い。
というか、やっぱり馬生師匠が素敵だ!本当に絵になる師匠。
第1部のトリは甚語楼さんの「ねずみ」。この噺もよく聞くけれど
ここに登場の左甚五郎、客引きをしている宿屋ねずみ屋の息子、
そしてねずみ屋の主人、それぞれのキャラをじっくり描きこんでいて、
それが甚語楼さん自身の持ち味とぴったり合っていて、素晴らしい。
「ねずみ」は楽しくって、暖かい気持ちにしてくれる噺だが、
甚語楼さんの語りもまさにそうした仕上がりで実によかった。

20110612a

第1部と第2部の間に散歩に出掛けて、
うさぎやさんでどら焼を買ってきた。
今日はまだ食べていないけど、明日のおやつが楽しみである。


第2部 いぶし銀長講
柳家まめ緑:からぬけ
八光亭春輔:文七元結
むかし家今松:長崎の赤飯


第2部は長講噺の特集である。
結果を先に書いてしまうが、50分の噺を二席。
開口一番はまめ緑さんの「からぬけ」だった。
まめ緑さんは、これまで「道灌」を何度も聞いているのだけど
今日は与太郎が登場で…「道具屋」「牛ほめ」ではない「からぬけ」。
こういうと失礼な気もするんだけど…与太郎の口調が上手い!
まめ緑さんは、声も出ているし、ちょっと聞かない間に上達した!
続いて、長講一席目は、春輔師匠の「文七元結」。
春輔師匠は今日がはじめてで…でも落語協会の自己紹介映像で
以前から知っていたのだが、師匠である彦六の正蔵師匠の口調がそのまま。
何でこんなに似ているのだろう。八代目正蔵師匠が目の前にいるみたい。
重厚な語り口ではあるので…「文七元結」のような人情噺では引きこまれる。
吾妻橋の身投げの場面が、やはり最も緊張感のある場面で
春輔師匠もより一層力強く演じられていたが、「文七元結」って、
人情噺の代表みたいだけれど、意外に笑うところはたくさんあって、
でも今日は、笑いは控えめの真剣な感じが独特の印象であったと思う。
そして本日のトリは今松師匠だ。噺は「長崎の赤飯」という。うれしい。
この噺は以前に小満ん師匠で聞いて以来、実演では出会ったことがない。
圓生百席で圓生師匠の録音が残っているので、聞くことはできるのだが、
実演では、この先、次はいつ聞けるのか…という点では貴重なチャンス。
いうまでもなく…素晴らしかった。もちろん今日一番の感動的な一席で
噺の筋は知っているので、驚かないのだけれど…この噺は相変わらず
後半の展開が劇的で…舞台は江戸だけど…解決のトリックとか
新作なのではないか…というような…不思議な噺なのである。
今松師匠もマクラで「とんでもなく長いことを長崎から強飯が届くといった」
そこを強調しておられたが、江戸と長崎の距離感…その果てしなく遠い…
現代人では理解できないほどの隔たりというものが存在していたという…
その辺を少しでも理解しようと…思い浮かべつつ聞くと
また何ともスケールの雄大な噺で…やはり不思議な印象である。
今日のタイトルも「いぶし銀」となっていて、今松師匠って
渋いとか…地味だけど味わい…とかよくいわれるが、
私にとっては、今松師匠って、すごく耳に心地のよい声で
今日もうっとりと聞き惚れてしまったのだが、
「長崎の赤飯」は聞けてよかったと思う。これは宝物だ。

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2011年6月11日 (土)

小噺 「エコ生活」

おじさん:おい!与太郎はいるか?
与太郎:なんだ、おじさんか。小遣いくれるのか?
おじさん:バカやろう。何かというと小遣いくれだ。
少しはまともに生きてみろ。
自分で金を稼ごうってえ了見はお前にはねえのか?
こうやっておじさんがお前のことを心配して、
ときどき見に来てやってるてえのも少しは感謝をしろ!
世間でお前のことを何といってると思ってんだ。
おじさんは恥ずかしくて、ろくに町内も歩けやしない。

与太郎:人がいいのは甚兵衛さん。バカで与太郎と申します。
おじさん:自分でいってら。本当のバカだね。こいつは。
与太郎:おじさんは、そうやって、すぐにお小言だ。
あたいだって、世の中のためになるっていうことをやってるよ。
おじさん:バカやろう。お前が何の役に立つってえんだ!
与太郎:そうポンポンいわなくても…じゃあ、見ていくか?
おじさん:何だ、お前!扇風機を何台も並べて何やってるんだ。
与太郎:この間、テレビ見てたら、電子力発言っていうのがね、止まっててさ。
おじさん:バカやろう。それを言うなら原子力発電だ。
与太郎:ハハア。その発電ってえのがね。電気が足らないから…
風力発言というのを…ああ、風力発電というのをね。するんだって。
おじさん:そうだ、お前。風力発電とか太陽光発電とか…
自然の力で電気を作る発電をこれからは増やさないといけないんだ。
与太郎:だから…その風力発電というのは、羽がたくさんまわってたからさ、
長屋中の扇風機を借りてまわって、風力発電をしてるんだよ。偉いだろ。
おじさん:まあ、お前にしては、そういう考えが出てきたというのは上出来だ。
でもお前、扇風機が回ってるけど、コンセントに入れてるだろ。

与太郎:おじさん、当たり前だ。扇風機はコンセントに入れないとスイッチが入らない。
おじさん:だから、お前はバカだってえんだ。電気を使って、扇風機をまわしても
節電とか、発電とか、そういうのにならないだろ。おじさんは恥ずかしいよ。

与太郎:でもね、おじさん。あたい、電気代払ってないから、電気止められてるんだよ。
おじさん:じゃあ、お前、どうやって扇風機は回ってるんだ?
与太郎:だから、さっきからいってるだろ。扇風機の羽がまわって、
風力発電というので電気を発電して、扇風機が回ってるんだよ。
おじさん:お前のいうことはどうもよくわからねえ。
与太郎:エネルギーが循環するって、こういうのをエコ生活っていうんだよ。
おじさん:ああ、お前のはエコじゃねえ…発想がセコすぎる。

ありがとうございました。

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2011年6月10日 (金)

6月10日の感想

昨日の夕方からの緊急の図面修正は今日も続き、
一日中、パソコンに向かって、肩は凝るし、背中は痛いし、
マウスのクリックで手は腱鞘炎になるのではないかという…
そんな大袈裟な…まあ、何とかなって、目途はついた。
明日の午前で仕上げて、午後は確認をとらないといけない。
世の中の節電に逆らって、夜中まで仕事をしてしまった。
疲れ果てて、もう今日はこのまま寝よう…お疲れさまでした。

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2011年6月 9日 (木)

6月9日の感想

午後、打ち合わせをしてきて、図面を緊急に修正中。
土曜日中に最新の平面と立面を完成させる予定。
修正といってもほとんど新しい案というような大幅な変更で
明日、どれくらいはかどるか…たぶん大丈夫だけど。
2月にスタートした仕事で…途中震災で停滞した時期があり、
先月は連休後の建築コストの検討でひと月が過ぎてしまい…
6月に入って、やっと動きはじめたが、これでどう展開するか?
前進してほしい。円滑に仕事が成立することだけを願う。

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2011年6月 8日 (水)

小澤征爾 2~フォーレ

小澤征爾指揮ボストン交響楽団によるフォーレの作品を聞いている。
組曲「ペレアスとメリザンド」、チェロと管弦楽による「夢のあとに」、
パヴァーヌ、エレジー、そして管弦楽編曲版で組曲「ドリー」。
1986年11月にボストン・シンフォニーホールで収録。
フォーレのピアノ作品と室内楽が大好きなのだが、
管弦楽作品というとフォーレはそれほどでもなく…
「ペレアスとメリザンド」には、フルートの名曲でシチリア舞曲が収録され、
チェロのためのエレジーや合唱の入るパヴァーヌは有名だが、
「夢のあとに」と組曲「ドリー」は管弦楽用に編曲されたものである。
癒しの響きに満たされるが、全体に穏やかで主張する作調ではない。
しかしそうはいっても…フォーレ好きにはたまらないモノトーンな色調で
何とも心地のよい…ゆったりとした時間が流れている。

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2011年6月 7日 (火)

リッカルド・ムーティ 2

今日はムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団による
ムソルグスキーの「展覧会の絵」(ラヴェル編曲)
ストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲(1919年版)。
1978年3月15,18日にフィラデルフィアのオールド・メットで収録。
ムーティはフィラデルフィア管弦楽団と「展覧会の絵」を
二度録音しているが、こちらは最初の方である。
「火の鳥」もだが、これは圧倒的な名演だ。
若き日のムーティであり、実にシャープな仕上がりで
メリハリのきいた鋭い音が耳に飛び込んでくる。
テンポ設定もかなり速くて…まさにムーティだなという…
強烈な個性が発揮されて、聞いていて気持ちがいい。
ストラヴィンスキーもあまりロシア的な雰囲気は感じられないが、
これはすべてがムーティ一色なのであり…
ファンにとってはそれでいいのである。大満足。

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「リッカルド・ムーティ」に関する記述はホームページにもございます
http://homepage3.nifty.com/tsukimura/

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2011年6月 6日 (月)

ズービン・メータ 1

今日はズービン・メータ指揮ウィーンフィルによる
ブラームスの交響曲 第1番 ハ短調。
1976年2月10,11,17日にウィーンのソフィエ・ザールで収録。
夏でこんなに暑くなってきて、なんて堅い音楽を聞いているの!って、
自分でも思ってしまうのだけれど、しかしブラームスはやはり感動的だ。
若き日のメータによるウィーンフィルの極上の名演奏である。
メータという人は、昔からそれほど挑戦的なことをする人ではなく、
この演奏を聞いてもブラームスの音楽をスタンダードに聞かせているが、
しかしそれゆえに…真正面からひたすら感動が押し寄せてくるのである。
この少し前の1975年5月には、ウィーンフィルはカール・ベームと
ブラームスの交響曲第1番を録音しているが、レコード会社が違っても
短い時期に続けて同じ作品の録音が行われたのは実に不思議なことだ。
当時のことは知らないけれど…何か特別な経緯があってのことなのだろうか。
しかし1972年3月にもアバド指揮、1973年2月にはケルテス指揮と…
1970年代にはブラームスの録音が非常に多かったということか。
この5年後の1981年10月にはバーンスタインとの録音が実現する。
その後は1991年4月にジュリーニ指揮、1993年8月にはレヴァインの指揮で。

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2011年6月 5日 (日)

桂文楽 「よかちょろ」「寝床」

今日は黒門町の八代目桂文楽師匠を聞いている。
「よかちょろ」「かんしゃく」「悋気の火の玉」「寝床」の四席。
もう毎回になってしまっているけれど…ネタがくっ付いて
今回のテーマは「癇癪もち」というか…70分にわたって、
文楽師匠はずっと怒りっぱなしという…それがまた激しい。
「よかちょろ」とか…大好きな噺なのだけど、実に楽しく、
名人桂文楽によるまさにこれぞ名人芸なのだが、
怒っている調子のけたたましい…それが心地よくて
という何とも変なことをいっているが、それにしても感動的だ。
桂文楽の徹底して無駄のない…完成された芸とは、
こういうのをいうのだろうという…ここで実感するのである。

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2011年6月 4日 (土)

横浜の風景から 185

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保土ヶ谷区新井町にある伏見稲荷堂。

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伏見稲荷堂の下には石塔が六基。
左から毘沙門大王、地蔵尊、牛頭供養塔
庚申塔、地蔵尊、庚申塔の順で並んでいる。

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右側にある庚申塔と地蔵尊だが、
ちょうど西日の逆光でわかりにくい写真になってしまった。

この先、もう少し行くと「下白根」で八王子街道にぶつかる。
鶴ヶ峰からは厚木街道を歩いて、夕方になってしまったが、
空腹感も極まり…途中から本宿町方面に向きを変えて、
旭区南本宿町にあるラーメン三國家に寄ってきた。
いつもながら「塩ラーメン」を選んで、幸福のスープを堪能。
家系ながらまろやかな味わいで麺の甘みを引き出すという絶品。

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横浜の風景から 184

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保土ヶ谷区上菅田町の「笹山」バス亭の近くで
庚申塔と堅牢地神塔。左も庚申塔だろうか…
壊れてしまっているのでわからない。

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庚申塔のある「笹山」バス亭のところから
西側の農業地域に入っていき、
同じく保土ヶ谷区上菅田町だが、明神社。
こちらも地図ではもっと大きな神社かと思ったが、
森の中にひっそりとあった。

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鳥居から階段を上がって、小さな祠がある。
森の中で暗いし、静かで…人気がない。

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上菅田町と緑区竹山の区境で農道をしばらく歩く。
「竹山橋」を渡った少し先に石塔。道祖神だろうか?

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のんびりとした道を歩き、区境の向こう側は
緑区竹山から鴨居7丁目へと移ったが、
分かれ道のところに石塔が一基。
こちらも道祖神?わからない。

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横浜の風景から 183

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保土ヶ谷区上菅田町にある福生寺にて庚申塔。
この庚申塔はすごく保存状態がよくて、きれいだ。
下にいる三猿が何となくリアルで、動きがある。

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福生寺からちょっと脇道にそれてしまったのだが、
すると偶然にも石塔群を発見して、これは収穫。
道祖神だろうか…わからないのだが。

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その反対側にも馬頭観音と庚申塔が二基。

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「あさひはし」を渡ったところに二十六夜塔。
月の満ち欠けで二十六夜の晩に集会をする
二十六夜講の記念の石塔である。

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二十六夜塔の横に「歳ノ神」。これって男根神だ。
存在は知っていたが、実際に見るのははじめて。
驚き。こんなに普通に目立つ場所にあるのだ。

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横から見るとまた大そうご立派である。
何だかたいへんなものを見てしまったような…
しかしなぜか…見ているとうれしくなってしまう。

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しばらく歩いて、「上菅田町」バス亭の近くに
また「歳神」を見つけたが、こちらは丸型だった。

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横浜の風景から 182

今回も往きだけ電車を利用することにするが、
相鉄線で西谷駅まで行って、西谷をスタートして、
「梅の木」交差点から鴨居方面に向かう道を歩き、
竹山の辺りでしばらく田舎道を西へ向かって、
鴨居から白根へ抜ける道を歩いて戻ってきた。

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「梅の木」周辺はよく知っているし、
先月も富士山神社を訪ねてきたので
今日は西谷駅から新幹線沿いに農道を歩く。

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保土ヶ谷区上菅田町にある石崎稲荷。
森の方に鳥居だけが見えて…正直なところ驚きで…
地図ではもっと大きな神社を想像していた。
参道というのか…細い道が鳥居までつながっている。

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鳥居から階段を上ると小さな祠があった。
ちょっと荒れている様子であり、森の中で暗いし、
忘れられてしまったのかな…という印象を受けた。

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石崎稲荷から少し行ったところだが、
町内会掲示板の地図を見ると
どうもここにも以前は神社があったらしい。
階段の横に馬頭観世音のみ残されている。

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その馬頭観世音がこちらである。

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同じく歩いてすぐのところだが、
保土ヶ谷区上菅田町の松野稲荷大明神。

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2011年6月 3日 (金)

キース・ジャレット 12

今日は1974年のキース・ジャレット。
「Treasure Island」というアルバムを聞いている。
デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、
ポール・モチアンが参加するアメリカン・カルテットに
ダニー・ジョンソンとギレルミ・フランコのパーカッション、
一部の曲でサム・ブラウンのギターも加わっている。
1974年2月27,28日にニューヨークで収録。
二週連続で1973年のソロ・コンサートを聞いていたので
再びアメリカン・カルテットの演奏に戻って、
ずいぶん印象が違って、頭を切りかえないといけないけれど
ちょっとここでは、親しみやすく、やけに健康的…というのが、
どうも違和感をおぼえて、どこかこれまでと違うのである。
そういう中では、これはいつも書いていることであるが、
チャーリー・ヘイデンのベースに強く惹かれる。
7曲目の「Angles (Without Edges)」はなかなか破壊的であり、
こうした方向性の曲はこのアルバムでは唯一の存在で
そのエネルギーの発散は感動的で…これに尽きる。

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2011年6月 2日 (木)

エルネスト・アンセルメ 1

エルネスト・アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団による
ラヴェルのバレエ音楽「ダフニスとクロエ」(全曲)を聞いている。
1964年5月にジュネーブで録音された有名な演奏。
私はこの「ダフニスとクロエ」が、特に全曲版がいいのだけど
昔から大好きで、最近では久しぶりに聞いているような気がするが
やはり素晴らしい。どちらかというと混沌とした音楽であると
しかしこの雰囲気が独特な色合いを生み出すのであり、
一度好きになったら…たまらなく魅力なのである。
ブーレーズの名盤もあるし、1980年以降はデュトワやアバドや…
今日では決して珍しいレパートリーではないけれど
やはりこの1964年のアンセルメ盤が原点といっていいのでは。
当時としては、録音も優秀で…とにかく感動的だ。

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2011年6月 1日 (水)

小澤征爾 1~フランク

今日は小澤征爾指揮ボストン交響楽団による
フランクの交響曲ニ短調とプーランクのオルガン協奏曲。
交響曲は1991年11月、協奏曲は翌月で12月の録音である。
ジャケットがオルガンの絵で…そして後半には
オルガン協奏曲が収録されているという点でも
フランクのオルガン的な響きに着目しているということか…
しかし仕上がりとしては、重く厚く聞こえることを嫌っているようで
音楽のしなやかなうねりは心地よく…美しい音色は魅力的。
かなり爽やかな印象なので、ちょっと軽いのかな…とは思うが、
独特の中庸なバランスで平衡感が秩序を生み出す…
刺激に気をとられることのない…真正面から接する感じだ。

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