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2011年7月19日 (火)

落語につぶやき 109~からっ風侍

今日は八代目正蔵師匠の「からっ風侍」という噺を聞いている。
この噺も珍しいのだろうけれど、落語事典にも載っていないし、
ネットで調べても正蔵師匠のこの録音の情報以外に出てこない。
時期は幕末から明治維新の頃であり、薩長軍が江戸に入り、
幕府直参の彰義隊が上野に集結し、激しく抵抗したという…
噺はここにはじまる。江戸は制圧され、船で奥州石巻を目指すが、
途中滞在した常陸国で鉄砲傷がもとで仲間とはぐれてしまい、
そのまま、明治の時代に生き延びるのである。
ひとりは長屋住まいに身を落として車力に…
そしてもうひとりの主人はというと…立派ななりをしていたけれど…
ある日、ガマの油売りをしている姿に再会してしまう。
明治になり、職にあふれたものたちの「武士の商法」なのであり、
苦しい身上ではあるけれど、しかし決して希望は捨てずに…という
なかなか感動的な噺であった。いまは聞けない噺だけど、惜しい。

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