« オレオレ詐欺の現在 | トップページ | 小噺「粗忽の電話」 »

2011年7月26日 (火)

落語につぶやき 112~粗忽長屋

落語に粗忽者の噺はいろいろあるが、
中でも「粗忽長屋」は落語の典型みたいな噺だと
私が聞きはじめた頃に最初に覚えた噺でもあって
大好きな噺なのだが、あまりのそそっかしさに
自分が誰なのかもわからなくなってしまうという…
何ともすごい噺である。その発想は途方もない!

今日では、柳家の噺ということになっていると思うけど、
それは五代目柳家小さんが得意にしていたということが大きい。
しかしそれ以前は、古今亭志ん生が満州から戻って、
戦後、日本の高座で最初にかけたのが「粗忽長屋」であったと
志ん生が得意にしていた噺でもあると聞いている。
つまり戦後まもなくは、古今亭の噺と考えられていたのが、
柳家小さんの「粗忽長屋」が有名になって、
すっかり柳家のイメージが定着したのである。
とはいっても…「粗忽長屋」は最も親しまれた噺であるから
今もあらゆる噺家が持ちネタとしているし
寄席でかからない日はないぐらいのメジャーな存在であろう。

古今亭志ん生の「粗忽長屋」で…マクラで聞けるのだが、
どのようにして粗忽長屋というものが形成されたのか?
つまりはなぜ粗忽者ばかりが長屋に集まることになったのか?
ということを説明していて、ここが私は大好きなのである。
集まったわけではなくて…まともな人もいたけれど
あまりにそそっかしくて、バカバカしいから引越していってしまう。
その後にはそそっかしいのだけが残って、始末に悪いことに。
そういうところには、ますますまともな人は集まらないのだ…

|

« オレオレ詐欺の現在 | トップページ | 小噺「粗忽の電話」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/52316783

この記事へのトラックバック一覧です: 落語につぶやき 112~粗忽長屋:

« オレオレ詐欺の現在 | トップページ | 小噺「粗忽の電話」 »