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2011年8月17日 (水)

落語につぶやき 119~みりんの噺

みりんはよく調味料として料理に使われるが、
飲み物として飲むというのは、最近はあまり聞かない。
六代目圓生師匠の「真景累ヶ淵」を聞いていると
酒乱の深見新左衛門が酒の過ちから宗悦を殺してしまい、
しかしその子である新五郎と新吉の兄弟はというと
なぜか酒は一滴も飲めないのである。
新五郎は出先でみりんをご馳走になり、
甘く口当たりがいいので、つい飲み過ぎてしまって、
酔って戻ってくるが、その勢いでお園を口説き拒否される。
それから十七年が過ぎて、「豊志賀」の場面だが、
病の豊志賀を置き去りにして、新吉がお久と寿司屋に入るところ、
新吉は酒が飲めないからとみりんを注文している。
この年の離れた兄弟は、ほとんど接点がないのだが、
なぜかみりんを好むところは似ていて、不思議な因縁である。

もうひとつだけ…この兄弟は草刈りの押切にも縁があり、
刈った草の下に置いてあった押切の上にお園を押し倒し、
刃が突き刺さって、新五郎はお園を殺害してしまう。
同じくして、新五郎は押切の刃で足を怪我し、捕縛される。
再び十七年後だが、豊志賀の死後、お久と駆け落ちの新吉は、
累ヶ淵の土手にて、やはり草刈りの鎌で足を怪我してしまい、
豊志賀の亡霊に襲われ、その鎌でお久を殺してしまう。
すべては宗悦の呪いにはじまっているのか?
新五郎と新吉の兄弟につきまとう怨念…何とも恐ろしい。

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