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2011年8月22日 (月)

落語につぶやき 122~疝気の虫

「疝気の虫」はCDになっている権太楼師匠の音源で聞いているが、
実演ではというと…まだ一度も出会ったことがなくて、
「疝気」を研究しているお医者の先生が、その熱心さのあまりに
夢の中で発見をする…と考えれば、ありがちなストーリーな気もするけれど
後半に疝気の患者の中にいる疝気の虫と対決して、そばで誘き寄せて
旦那の方から奥様の体に移して、唐辛子の液で撃退するという…
実に不思議な噺であり、落語とはいえユニークな存在だと思うのである。
医学といっても江戸的な印象だし、何しろ「疝気」なので…噺は古典だ。
でも物語の展開や疝気の病が虫として登場するところなど
発想は江戸落語というより…新作っぽい?…といっても明治的だけど
しかしそう感じるのは私だけのようで、落語事典で調べてみたのだが、
「疝気の虫」の出所に関する解説は見つからない。

「悋気は女の慎むところ、疝気は男の苦しむところ」であり、
女は嫉妬で男は疝気…どちらも用心しなければいけないということだけど
その「疝気」って何?となるのだが、調べてみたら…睾丸炎だそうな。
それで噺の中で…疝気の虫は別荘(陰嚢)に逃げ込むと…
そういうことだったのだ。「夢金」でも「疝気」の話題が出るけれど
寒さで疝気が起きた…腰がメリメリいう…ということだったので…
腰痛みたいなものかと思っていた。大きな勘違い!
下の病であるが、一方で江戸の頃には、専門的な医学は
庶民の間には普及していなかったし、下腹の痛み、苦しみは
何でも「疝気」で片付けていたのかも。

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