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2011年11月22日 (火)

落語につぶやき 138~心中時雨傘

昨日の柳家小満んの会で聞いてきた「心中時雨傘」、
忘れないうちに噺の大筋を記録しておく。
江戸も末期の慶応元年(1865)11月21日に
日暮里の諏訪神社で実際に起きた心中事件に基づくそうである。
お初と金三郎の夫婦がそこに至るまでの一部始終が語られる。
どっこい屋のお初は、夜店の商売を終えて、遅く帰路につくが、
途中の穴の稲荷で悪い三人組に襲われそうになる。
それを助けたのが、隣町に住む形付職人の金三郎で
しかし打ち所が悪かったのか…ひとりを殺してしまった。
お初は金三郎を家に案内し、母に事の次第を話して、
一生、金三郎に仕えたいと夫婦になる約束をする。
しかし翌日、人殺しの疑いでお初は召し捕られ、
金三郎もすぐに…殺したのは自分であると名乗り出る。
詮議の結果、真相が明らかになり、ふたりは無罪放免となる。
それにより…お初と金三郎は晴れて祝言を上げた。
ふたりの世話をした家主の頼みで酉の市の熊手売りに出掛け、
しかしその留守中に長屋が火事になり、ふたりは急ぎ戻るが、
火の中に取り残された母を助けようとして金三郎が怪我を負う。
右肩を骨折して、仕事もできなくなり、寝たきりになってしまう。
その後、母は亡くなり、日暮里の花見寺に埋葬。
お初が商売に出て、かろうじて生活をつないでいたが、
金三郎は腕の痛みとこれ以上の迷惑をかけたくないと
石見銀山鼠取り売りから鼠を殺す薬を買い、死ぬ決意を固める。
しかしそれをお初に見られ、死ぬのなら、自分も供に死ぬと
心中を決める。翌日、近所の親しい者、恩のある大家に
故郷に戻ると挨拶をしてまわり、天ぷら屋で食事を済ませ、
時雨に一本の傘を買い、母の墓前で手を合わせて、
たまたま矢立を拾ったことから…傘の内側に
私どもは夫婦者でございます。どうぞ一緒に埋めてください…と記し、
死に場所と決めていた日暮里の諏訪神社境内で命を絶った。
「心中時雨傘」という題名は最後の場面から来ているわけだが、
何とも透明感あふれる美しい情景描写に感動的であった。

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