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2011年12月 8日 (木)

シュトゥットガルト放送交響楽団

ロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送交響楽団で
マーラーの交響曲第9番を聞いている。
2008年9月5日にシュトゥットガルトのリーダーハレ、
ベートーヴェン・ザールでライブ収録されたもの。
ノリントンがピュア・トーンでマーラーに取り組むようになったのは
ワルター指揮ウィーンフィルの第9番の録音を聞いて、
20世紀初頭のマーラーの時代の響きに確信がもてたからであり、
ここでの演奏は自信に満ちて…ということがいえるだろう。
管弦楽の編成も大きいし、音楽の動きが激しいので、
現在の一般的な演奏に比べ、それほど大きな違いはないけれど、
ときどき…ここはこういう響きだったのだ…という
ハッとする瞬間もあって、さすがにノリントンの解釈である。
いつもながらなぜこんなに新鮮な響きを創造できるのか…
という考えさせられる演奏でもあって、興味は尽きない。
ノリントンは第2楽章で大きく動きを見せて、
舞曲の要素を大胆に強調しているわけだが、
第3楽章の活力ある音楽を聞いても…
マーラーのこの交響曲は死への絶望感よりも
そうした状況の中で作曲を続けていることの喜び…
希望を音に託し、想いを未来に伝えようとしているのではないかと
ノリントンのこの解釈は素晴らしいと思う。ときに明るく輝きに満ちて、
シンプルな中に豊かな跳躍の存在する感動的なマーラーだ。

Hanssler CD 93.244

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