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2012年3月15日 (木)

クリフォード・カーゾン 3

1967年のクリフォード・カーゾンを聞いている。
イシュトヴァン・ケルテス指揮ロンドン交響楽団と共演した
モーツァルトのピアノ協奏曲で…1967年12月の録音は
ニ長調K.537「戴冠式」と変ロ長調K.595である。
カーゾンはひとつひとつの音を丁寧に響かせて、
繊細な表情を備えつつも…ある程度の重量感ある音色であり、
決して弱音中心による音楽づくりではないが、しかしそこで
カーゾンならではの気品あふれる佇まいが美しく、
やはりこれぞ究極の名盤といえる魅力と輝きなのである。
淡々と弾くカーゾンに比べ…ケルテスの音楽は表情豊かだが、
ここでこれは録音の上での話だと思うのだけど、
非常に艶やかに色彩的なオーケストラの音色に比べ…
なぜかカーゾンのピアノはこもりがちで…モノトーンな色合いで
このレコードの仕上がりは実に不思議である。
何となくケルテスの方が得をしているような印象があり、
カーゾンの音を聞きたい私にとっては不満が残る。
そうした文句も出るけれど…マイナスがあったとしても
このモーツァルトは楽しさと幸福感に満ちている。

CDR733

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どの部分をとっても、嫌みがない美しさ、高貴さを漂わせており、モーツァルトの音楽の魅力がダイレクトに伝わってくる。 [続きを読む]

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