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2012年5月22日 (火)

第110回 柳家小満んの会

今日は夕方から柳家小満んの会である。
早めに出て、用事を済ませてから横浜へ行ったのだが、
順調に運びすぎて、途中に時間調整をしつつ…
17時すぎに…いつもながらの「おはな商店」で
豚骨ラーメンの夕食。おいしかった。この味が好き!
そして関内ホールへ。今日のテーマは…
ズバリ「五月の噺」ということであろう!
「突き落とし」については、わからないが。
「百川」のマクラでも三社祭の話題からで…まさにいま!
旬な噺という印象で…落語の季節感は本当に素晴らしい。

古今亭半輔:牛ほめ
柳家小満ん:五月幟
柳家小満ん:突き落とし
柳家小満ん:百川

三席とも大好きな噺だし、とにかく楽しくて、今日は最高だった。
「五月幟」は以前に「日本の話芸」の圓窓師匠で聞いただけで
落語事典などにはしっかりと載っているけれど、今日では
非常に珍しい噺なのではないかと…でもこの噺はすごく面白い。
子供の初節句で人形を買いに…懐に金を入れて出掛けるのだが、
それが例によってアクシデントに見舞われ…弟分の喧嘩の手打ち!
酒を勧められ、飲んだら気が大きくなって大切な金を恵んでしまう。
相変わらず落語の熊さんというのは、台無しにしてくれるのだが、
でもこの噺、後半に行って、ちょっと気が利いていて、言葉遊び的な
買えなかった人形のしくじりを見事に挽回するのである。
酒の場面は楽しいし、サゲが実に気持ちのいい…スッキリする噺だ!
そして「突き落とし」!これは極悪な噺で…悪戯の過ぎる痛快噺。
でもこれがまた…ワイワイと楽しくて、何ともいいのである。
細かいことをいうと…推測ではあるけれど…今日の小満ん師匠は
圓生型の「突き落とし」であろう。古今亭の型も聞いたことがあるが、
そちらは与太郎なども出てきて、少々滑稽な仕上がり。
バカバカしくまとめるか…極悪な茶番劇に仕立てるか…
どちらにしても「突き落とし」は、やっぱり最高に面白い。
この辺まで来て、ちょっと気づいたのだが、今日のテーマで
「挽回する」という共通性があるのかも。考えすぎ?
「突き落とし」でも金がないのに遊びに行って、筋書き通りに
見事に無銭遊興を成し遂げて…この開き直りはすごいよ!という。
三席目は夏の噺でお馴染みの「百川」である。
去年の小満んの会(日本橋)での録音も聞いているし、
「百川」といえば、知り尽くしているような印象もあるけれど
これがやはり楽しかったのだ。百兵衛さんは最高である。
細かいことでひとつ気付いたことだが、先日の「おもと違い」で
以前は「質に入れる」ことを「ぶち殺す」といったそうだけど…
今日も「四神剣(四神旗)を伊勢屋にぶち殺した」って、
落語の表現は深いな…って、聞けば聞くほど面白い!
たいへん人気のある「百川」だが、やはりこの噺の可笑しさは
百兵衛さんのキャラ作りにあり、大いに笑いを取っているけれど
小満ん師匠の百兵衛さんは、それほど特殊なキャラ性ではなく、
むしろすごく自然体の田舎者で…素朴な印象でもあり、
師匠もいっているが、気の短い江戸っ子ともう一方の田舎者を
やり取りの中でその差というものを際立たせることで
江戸の情景がいきいきと描かれる…そこにこだわりがあるのだ。
何で言葉が通じないのだろう…勘違いしてしまうのだろう…という
出来すぎの面白さだが、これが実話に基づくというのだから…
真実にこそ滑稽があり、そこにはどんな創作も及ばないという究極か!
ということで…次回は7月18日(水)第111回 横浜 柳家小満んの会
演目は「花棒」「お初徳兵衛」「お化け長屋」の三席です。夏です!

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