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2012年5月18日 (金)

ヴァレリー・アファナシエフ 2

1992年のアファナシエフでシューベルトのピアノ・ソナタD.894「幻想」。
1992年10月22-24日にラ・ショー・ド・フォンのムジカ・テアトルで収録。
まずは遅いテンポであり、アファナシエフ独特の粘りの強い表現。
このゆったりのテンポ設定というのは、リヒテルの例もあるけれど
しかしリヒテルは後半の楽章に進むにつれ、軽やかに加速していくが、
ここでのアファナシエフは、とにかく最初から最後まで遅いのである。
そして低音部や伴奏の音形に深い意味を追及して、音楽が重い。
この辺に関しては、このままの表現で…もっと弱音が音楽を支配して、
ひたすら繊細な表情で聞かせたらどうなるのだろう…なんて
つい考えてしまうけれど、やはりアファナシエフは恐るべき天才である。
音楽の停滞感はさらに増し、自然な流れというものを拒否しているのだ。
そこから生み出される芸術的創造性というのはあまりに大きいのである。

CDR754

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