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2012年5月13日 (日)

第255回 柳家小満んの会

上野広小路から銀座線で三越前へ。
改札を出て…出口に向かおうとすると…あれ?目の前に
「あっ、師匠!こんにちは」って、小満ん師匠にバッタリ!
三越前の周辺は、すごい勢いで再開発が進んでいるけれど
「この辺は変わっちゃったよな…わかんなくなっちゃうよ…」って
以前はここに○×ビルがあったって、いろいろ教えて下さいました。
お江戸日本橋亭までの道のり、師匠と楽しくお喋りをして、
いつも飾らずに…普段のお姿がまた何とも素敵で!
夜は「柳家小満んの会」である。今日は「髪結新三」だ!

古今亭半輔:たらちね
柳家小満ん:おもと違い
柳家小満ん:髪結新三(上)
柳家小満ん:髪結新三(下)

一席目は「おもと違い」。落語事典で予習していったのだが、
これまた非常に珍しい噺であろう。現在では演り手のない…
というのは、小満ん師匠も初代三遊亭圓左の速記本から起こして、
わかりやすく…面白く…というので独自に手を加えたそうである。
質に入れることを「放り込む」「ぶち殺す」などといったそうで
植木の万年青(おもと)を質に入れて、金を工面した…というのが、
「おもとをぶち殺して、穴を埋めた」という表現になるのであり、
それを権助キャラで田舎者の清蔵さんが聞きつけて、
棟梁のところに預けてある親類筋のおもとさんだが、
「おもとをぶち殺して、穴に埋めた」となってしまったのであり、
それからひと騒動!面白かった!こういう噺は大好きである。
まさに絶品!小満ん師匠ならではの…地味な噺がいきいきと語られる!
そして「髪結新三」である。白子屋のお熊さんを新三が誘拐するまでの…
前半部分は、以前に馬桜師匠の「白子屋政談」で聞いたことがあるので
よく知っていたのだが、その後の…車力の善八が弥太五郎源七親分に
相談に行くところ…ここも知っていると、そういえば、落語研究会で
雲助師匠の「髪結新三」を聞いていたのだ…前半はよく知っている。
圓生師匠の録音なども残されているし、いろいろ勉強する手段はあるのだが、
後半はあえて知らない状態で聞くことにして、それが面白かったのだ。
新三と弥太五郎の駆け引き、そして大家の長兵衛もそこに加わり、
この大家というのが、さらにさらに食わせ者で…悪知恵の働くやつであり、
最後はいいところをすべて持って行ってしまって、これは痛快噺!
新三の鼻もへし折られるのであり、なかなかに笑える展開なのだ。
お熊さんの拉致監禁、白子屋への強請と…前半はシリアスな展開だが、
この辺はまさに芝居を思わせるのであり、しかし後半へ行くにつれ、
笑う場所も多く、明るく軽やかになっていくあたりが、落語というべきか。
「髪結新三」を上下の通し口演で物語もひとまず完結する印象だし、
とにかく夢中になってしまう…今日は素晴らしい噺を聞くことができた。
ちなみに…白子屋でのその後の騒動、弥太五郎による新三の殺害で
お熊と弥太五郎はそれぞれ白洲で大岡越前守の裁きを受ける…
大岡政談として有名なのであり、これで「白子屋政談」なのである。
そして楽しみはまだまだ続き、来週は横浜での「小満んの会」だ!
5月22日(火)第110回 横浜 柳家小満んの会
演目は「五月幟」「突落し」「百川」の三席。今から楽しみ!

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