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2012年5月31日 (木)

マリア・ジョアン・ピレシュ 2

先日も聞いたピレシュによるショパンのピアノ協奏曲第2番だが、
その5年後に録音されたピアノ協奏曲第1番を今日は聞いている。
こちらはエマニュエル・クリヴィヌ指揮ヨーロッパ室内管弦楽団。
協奏曲は1997年4月にパリで収録されているが、
後半は1998年7月のリスボンでの演奏で幻想曲、幻想即興曲、
そして子守歌という選曲になっている。文句なしの素晴らしさ!
細やかにディテールを追及していくあたり、そのこだわりは
マニアックの一歩手前という印象だが、さすがにピレシュは
聞かせ上手でもあり、個性的でありながら、極上の美しさである。
ヨーロッパ室内管弦楽団で比較的小編成の演奏かと思うのだが、
エマニュエル・クリヴィヌがまた独特なアプローチで…こちらも個性的!
ピレシュの勢いに流されない…丁寧に音楽と向き合っていく姿勢、
どの瞬間にも深い想いが込められているが、強い意志によって、
ひとつの線のようにまっすぐに貫かれているところ、感動的である。

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横浜の風景から 248

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緑園7丁目の住宅地にある庚申塔だ。
道路の反対側で石塔のある場所は戸塚区名瀬町。
この石塔は保存状態がいいと思うのだけど
「寛政元酉十月吉日」とあり、1789年の造立。
この年の干支は「己酉」で、1月25日以前は「天明」、
それ以後は「寛政」と年号が改められている。
新しい感じがするけれど、それでも220年以上が経過。

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2012年5月30日 (水)

マレイ・ペライア 5

1977年のマレイ・ペライアでモーツァルトを聞いている。
イギリス室内管弦楽団を弾き振りしたピアノ協奏曲。
1977年2月26,27日に収録された第11番 ヘ長調 K.413、
そして同じく1977年2,6月の第20番 ニ短調 K.466。
ヘ長調は細やかな表情付けが実に魅力的で
耳慣れないこの作品が、何とも楽しく聞けるのである。
そしてニ短調が名演で…私はこの演奏が好きだ。
いわゆるベートーヴェン的な要素が姿を消して、
終始、優しく繊細なタッチ、弱音で弾かれるのであり、
激しさや力強さは感じられないが、これがいいのだ。
とはいえ…第1楽章はベートーヴェンのカデンツァにより、
第3楽章はそれにペライアが手を加えて演奏している。

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2012年5月29日 (火)

ホルヘ・ボレット 1

ホルヘ・ボレットによるリストの作品集。
ハンガリー狂詩曲 第12番、愛の夢 第3番、
メフィスト・ワルツ 第1番、葬送曲、
リゴレット・パラフレーズ、ラ・カンパネラ
1982年2,9月にロンドンのキングズウェイ・ホールで収録。
私は昔からホルヘ・ボレットの演奏が大好きで…
こういう人こそが本当の名ピアニストであるとずっと思っている。
19世紀的なロマンティックな表現は少々昔のスタイルだけど
しかしそのしなやかな表現とこの上なく華やかな音色は最高だ!
DECCAにおけるリストの録音はボックスセットにまとまって、
それでボレットの演奏をすべて集めることができたのだが、
今日は1984年に制作された最初のCDで聞いている。

DECCA 410 257-2

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2012年5月28日 (月)

5月28日の感想

昨日は埼玉の現場に出掛けて、
23時30分すぎまであちらにいたので
帰宅は今日になって、2時近かった。
寝たのは3時を回っていたと思うので
さすがに今朝は寝坊をしてしまって
でも午前中は快調だったのだけど
午後の昼食後は少々眠くなったか?
それが夕方以降、眠くて…眠くて…
今日は早寝して、明日は早起きしよう。

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2012年5月27日 (日)

現場レポート~リフォーム

20120527

5月27日の話を翌28日に書いているが、
埼玉県でリフォーム工事をやっていて、
浴室の改装からスタートしたのだが、
28日(月)がTOTOのユニットバスの工事で
その前に26日と27日の二日間で解体工事を実施。
解体の状況を見届けようと現場に行ってきた。
東京を経由して、関越で行くので…渋滞を避けて、
5時30分の出発。よって起床は4時30分。
8時10分に順調に到着することができたが、
解体してみると…給水・給湯の設備配管で
いろいろな問題が出ていて、つまりは
すべての配管を新しくすることになり、
急遽、材料を調達して、様々な対策。
古い壁・床の斫りにも相当手間取ってしまったが、
最終的に高さを出して、土間コンクリートが打てたのは、
23時20分であった。すぐに撤収、帰路についたけれど、
なんと帰宅は翌28日の1時45分。たいへんだった。
もう少しで24時間起きっぱなしという展開で、
しかし無事に準備も終わって、これで28日は朝から
TOTOの指定業者によるユニットバスの組み立て工事である。

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2012年5月26日 (土)

落語につぶやき 158~洒落小町

「洒落小町」という噺は、題名だけ知っているけれど
これまで聞いたことがなかったので、ネット上に
圓生師匠の録音を見つけて、聞いてみている。
こういう噺だったのだ…お焼餅の噺である。
状況は「厩火事」に似ている気がするけれど
浮気な亭主を引きとめようとするところでオウム返し。
疲れて帰ってきた旦那のご機嫌をうかがうのに
洒落のひとつでもいえれば…夫婦円満ということだが、
そこで大失敗。教わってきた足止めの和歌も通じず…
亭主は逃げ出して、狐の歌で「穴入りに出掛けた」というオチ。
この噺は、夫婦のやり取りで状況そのものが面白いのだが、
でも細かいところは何度も聞かないとなかなか複雑で難しい。
「穴入り(あなっぱいり)」とは、辞書で調べると
「女や遊び場に入りびたること」という意味だそうである。
ここでは「浮気相手の女のところに行く」という使われ方だ。

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2012年5月25日 (金)

ウラディーミル・アシュケナージ 10

1992年のアシュケナージでショパンの作品を聞いている。
24の前奏曲とピアノ・ソナタ第3番、マズルカ作品68-4という選曲。
1992年6月24,25日にメッゲンの聖チャールズ・ホールで収録。
少々残響の長すぎる不思議な録音だが、会場の空気がよく伝わってきて、
アシュケナージ独特の骨太な音色がたっぷりと響き渡り、ゆったりと
ほどよく肩の力の抜けた…自由な演奏には貫録すら漂っている。
前奏曲集も全体の統一感や求心力を追及する演奏ではないけれど
アシュケナージの解釈には余裕が感じられて、それぞれの小品で
豊かな発想による主張のある音楽が展開されている。
実に草書体なのであり、熟練した仕上がりには奥行が感じられるのだ。
ソナタはさらにスケール雄大で…さすがに説得力ある演奏には感動する。

DECCA 436 821-2

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2012年5月24日 (木)

リッカルド・ムーティ 4

ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団による
レスピーギの「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭り」
1984年11月10,12日にフィラデルフィアのメモリアルホールで収録。
ローマの三部作の決定盤ともいうべき有名なディスクである。
思い切りのいいムーティならではの大胆なサウンドが冴えわたり、
迫力ある響きへと高揚していく盛り上げの巧さなど格別だし、
いま聞いても圧倒的な存在感は全く色褪せていない。
しかし録音から30年近くの年月が過ぎていると思うと驚きだ。
ローマの三部作はその後もムーティにとって最も重要な作品であり、
度々取り上げてきているので、現在のムーティで録音を残してほしいと
どうしてもそうした思いが出てきてしまうが、こちらも大切にしたい演奏。
それにしてもローマの三部作は、暑い夏に聞くには最高の音楽だ。

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2012年5月23日 (水)

落語につぶやき 157~突き落とし

昨日の柳家小満んの会で聞いてきた「突き落とし」。
私の中で…現在聞けるこの噺は三遊亭の型と古今亭の型とで
少しずつ違っている…という勝手なイメージをもっているのだが
昨日の小満ん師匠の「突き落とし」は三遊亭の方であり、
つまりは六代目圓生の録音で聞ける内容に近いのではないかと。
しかしそれはあくまでも私の中での根拠のない推測にすぎないので
ちょっとここで…落語事典で調べてみることにした。
すると紹介されているのは、三代目三木助の速記によるものであった。
「突き落とし」は桂三木助のネタであったのか。本当に勉強になる。
私は圓生の録音をよく聞いていて、それが基本となっているのだが、
この噺はオチがないことでも有名であり、どうなっているかというと
「品川へ行ってやり損うというお馴染みの突き落としでございます」
というのが圓生のサゲである。何かいかにも続きがありそうな…
でもここまでが(上)でこの後に(下)があるということでもないようだ。
悪事は一度上手くいったけど、二度は成功しないということであろう。

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2012年5月22日 (火)

第110回 柳家小満んの会

今日は夕方から柳家小満んの会である。
早めに出て、用事を済ませてから横浜へ行ったのだが、
順調に運びすぎて、途中に時間調整をしつつ…
17時すぎに…いつもながらの「おはな商店」で
豚骨ラーメンの夕食。おいしかった。この味が好き!
そして関内ホールへ。今日のテーマは…
ズバリ「五月の噺」ということであろう!
「突き落とし」については、わからないが。
「百川」のマクラでも三社祭の話題からで…まさにいま!
旬な噺という印象で…落語の季節感は本当に素晴らしい。

古今亭半輔:牛ほめ
柳家小満ん:五月幟
柳家小満ん:突き落とし
柳家小満ん:百川

三席とも大好きな噺だし、とにかく楽しくて、今日は最高だった。
「五月幟」は以前に「日本の話芸」の圓窓師匠で聞いただけで
落語事典などにはしっかりと載っているけれど、今日では
非常に珍しい噺なのではないかと…でもこの噺はすごく面白い。
子供の初節句で人形を買いに…懐に金を入れて出掛けるのだが、
それが例によってアクシデントに見舞われ…弟分の喧嘩の手打ち!
酒を勧められ、飲んだら気が大きくなって大切な金を恵んでしまう。
相変わらず落語の熊さんというのは、台無しにしてくれるのだが、
でもこの噺、後半に行って、ちょっと気が利いていて、言葉遊び的な
買えなかった人形のしくじりを見事に挽回するのである。
酒の場面は楽しいし、サゲが実に気持ちのいい…スッキリする噺だ!
そして「突き落とし」!これは極悪な噺で…悪戯の過ぎる痛快噺。
でもこれがまた…ワイワイと楽しくて、何ともいいのである。
細かいことをいうと…推測ではあるけれど…今日の小満ん師匠は
圓生型の「突き落とし」であろう。古今亭の型も聞いたことがあるが、
そちらは与太郎なども出てきて、少々滑稽な仕上がり。
バカバカしくまとめるか…極悪な茶番劇に仕立てるか…
どちらにしても「突き落とし」は、やっぱり最高に面白い。
この辺まで来て、ちょっと気づいたのだが、今日のテーマで
「挽回する」という共通性があるのかも。考えすぎ?
「突き落とし」でも金がないのに遊びに行って、筋書き通りに
見事に無銭遊興を成し遂げて…この開き直りはすごいよ!という。
三席目は夏の噺でお馴染みの「百川」である。
去年の小満んの会(日本橋)での録音も聞いているし、
「百川」といえば、知り尽くしているような印象もあるけれど
これがやはり楽しかったのだ。百兵衛さんは最高である。
細かいことでひとつ気付いたことだが、先日の「おもと違い」で
以前は「質に入れる」ことを「ぶち殺す」といったそうだけど…
今日も「四神剣(四神旗)を伊勢屋にぶち殺した」って、
落語の表現は深いな…って、聞けば聞くほど面白い!
たいへん人気のある「百川」だが、やはりこの噺の可笑しさは
百兵衛さんのキャラ作りにあり、大いに笑いを取っているけれど
小満ん師匠の百兵衛さんは、それほど特殊なキャラ性ではなく、
むしろすごく自然体の田舎者で…素朴な印象でもあり、
師匠もいっているが、気の短い江戸っ子ともう一方の田舎者を
やり取りの中でその差というものを際立たせることで
江戸の情景がいきいきと描かれる…そこにこだわりがあるのだ。
何で言葉が通じないのだろう…勘違いしてしまうのだろう…という
出来すぎの面白さだが、これが実話に基づくというのだから…
真実にこそ滑稽があり、そこにはどんな創作も及ばないという究極か!
ということで…次回は7月18日(水)第111回 横浜 柳家小満んの会
演目は「花棒」「お初徳兵衛」「お化け長屋」の三席です。夏です!

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2012年5月21日 (月)

今日の金環日食は

朝から空はすっかり雲に覆われて…
夜のうちにか…明け方か?雨も降ったみたいで
しかし後から振り返って思うことなのだが、
7時頃から8時すぎまでのあの暗さは、
雲のせいではなく、日食によるものだったのだ。
二時間ほどたって、同じ曇り空には変わらないのだけど
しかし空はずっと明るく、その様子で日食を実感。
完全なリングはテレビの中継で鑑賞した。

これも今回の金環日食が終わって気付いたことで
小ゑん師匠がいつもいっている…皆既日食は
金環日食や部分日食とは比べ物にならないほどすごい!
という話、本当にそうだった。見た感じは、金の輪ができる
金環日食はたいへんに美しく、もちろん感動的な体験である。
しかし現象としては、太陽の前を月が通り過ぎたに過ぎない。
皆既日食は太陽と月と地球の奇跡的な位置関係により
太陽と月がぴったり一致するという…なるほど!…といって、
実体験として理解したわけではないのだけれど、
今回の金環日食を経て、はじめて少しだけわかったことだ。

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2012年5月20日 (日)

マリア・ジョアン・ピレシュ 1

ピレシュがアンドレ・プレヴィン指揮ロイヤルフィルと協演した
ショパンのピアノ協奏曲第2番、そして後半は24の前奏曲。
協奏曲が1992年6月、前奏曲集は1992年9月の収録。
ショパンのピアノ協奏曲は、普段あまり聞かないのだが、
この演奏は素晴らしい。たまに魅力を再発見してしまう。
24の前奏曲はあえて激しい起伏を表現しているようで
動と静、強弱…、感情を露わに剥き出しにしたかと思うと
次の静寂では…気持ちを抑え…二面性を鮮やかに際立たせる。
思う以上に骨太な響きを基本として、ショパンの音楽における
力強さを見事に引き出している。アルゲリッチまででないにしても
一種の荒々しさみたいなものが、音楽にエネルギーを生み出し、
この躍動する力はさすがにピレシュであると夢中にさせるものがある。

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2012年5月19日 (土)

横浜の風景から 247

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相鉄いずみ野線のゆめが丘…そして地下鉄の下飯田から
しばらく田舎道を歩いて、泉区和泉町の鍋屋橋まで来た。
北の方角で和泉川の上流を見ている。

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同じく鍋屋橋にて、和泉川の下流方向だが、
このすぐ先で境川と和泉川は合流し、その先は境川となる。

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泉区和泉町の密蔵院弁財天。
きれいな湧き水の神秘的な場所で…昔の人々は
この場所を選んで、弁財天をお祀りしたのだろう。

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しばらく歩き、戸塚区俣野町に入ったが、
交差点に三基の庚申塔が祀られていた。
左の庚申塔は「安永五丙申 十一月吉日」とあり、
1776年の造立である。かなり風化が進んでいる。注意!
中央は新しい庚申塔で「昭和四十三年戊申十月吉日」。
右の庚申塔は「弘化三丙午 十一月吉日」とあり、
1846年の造立である。江戸後期の庚申塔だ。

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さらに少し歩くと…再び庚申塔が二基。
左の新しい庚申塔は、元禄九年のものを作り直したようだ。

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戸塚区俣野町にある相州春日神社。
こんな立派な神社があることは知らなかった。
奈良と同じく鹿がいて、鹿煎餅も売っていた。

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戸塚区俣野町の俣野神社。
春日神社からすぐの場所であるが、
こちらは地域の神社である。

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森に囲まれて、ひっそりとした俣野神社。

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俣野橋で境川を越えると藤沢市である。
境川の上流で北西方向を見ている。
戸塚区俣野町から藤沢市西俣野へ…
藤沢市亀井野の六会の周辺を歩き、湘南台へ。

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藤沢街道の亀井野交差点を曲がり
湘南台1丁目の「西輝家」でラーメン。
スタンダードにしょうゆを選んでみたが、
こちらのお店もクリーミーな味わいで
私的には好みのスープである。
麺と焼豚もおいしかった。

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横浜の風景から 246

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相鉄いずみ野線のゆめが丘駅。
過去にも同じような写真でお馴染みの風景だが、
あまりに空がきれいだったのと…まわりの草木も
すっかり夏らしい景色になっているので、
季節の変化が伝わるといいのだが。

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ゆめが丘の駅からすぐのところにある左馬神社。
こちらも夏らしい印象で…緑がなんと美しい。

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最初は七サバ参りでここを訪れたのだが、
その後も何度も来ていて、ゆめが丘に来ては立ち寄る。

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左馬神社の社殿の横で境内の奥の方にある庚申塔だが、
「寛延二己巳天 十月吉祥日」とあり、1749年の造立である。
そして横の小さな石塔だが、何の塔なのかは不明だけど
「明和二酉年 十一月吉日」とあり、1765年で干支は「乙酉」。
右側にある「堅牢地神塔」には「万延元年庚申 四月吉日」とあり、
こちらは1860年の造立で…ちなみにこの1860年という年は
3月18日以降は「万延」と年号が改められ、
それ以前は安政七年…四月なので「万延」なのである。

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フィッシャー・ディースカウ死去

ディートリヒ・フィッシャー・ディースカウが亡くなった。
昨日(5月18日)のこと。86歳だそうである。
DGの記事を読むと87歳の誕生日まで10日だったとある。
十数年前だったか?歌手から引退すると発表があったとき
ひとつの時代の終わりだなと衝撃を受けたものだが、
その後も指揮者として活動して、また朗読で声を聞くこともできたし、
教育者としても教えを受けた歌手は数えきれないのである。
フィッシャー・ディースカウの歌唱はたくさんの若い歌手たちに
受け継がれているが、お亡くなりになったことは悲しいことである。
歌曲の世界で有名だが、オペラでもベームのモーツァルトや
ワーグナー、ヴェルディまでも様々な録音に参加している。
でもやはりなんといってもドイツ・リートであろう。
エッシェンバッハとのシューマン、バレンボイムとのウォルフ、
そしてやはりジェラルド・ムーアとのシューベルトの歌曲である。
あらゆる歌曲作品を歌い尽くすという…誰も真似のできない…
あまりにも偉大な業績を音楽界に残したわけだが、
これからも永遠に忘れることのできないまさに名歌手であった。

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2012年5月18日 (金)

ヴァレリー・アファナシエフ 2

1992年のアファナシエフでシューベルトのピアノ・ソナタD.894「幻想」。
1992年10月22-24日にラ・ショー・ド・フォンのムジカ・テアトルで収録。
まずは遅いテンポであり、アファナシエフ独特の粘りの強い表現。
このゆったりのテンポ設定というのは、リヒテルの例もあるけれど
しかしリヒテルは後半の楽章に進むにつれ、軽やかに加速していくが、
ここでのアファナシエフは、とにかく最初から最後まで遅いのである。
そして低音部や伴奏の音形に深い意味を追及して、音楽が重い。
この辺に関しては、このままの表現で…もっと弱音が音楽を支配して、
ひたすら繊細な表情で聞かせたらどうなるのだろう…なんて
つい考えてしまうけれど、やはりアファナシエフは恐るべき天才である。
音楽の停滞感はさらに増し、自然な流れというものを拒否しているのだ。
そこから生み出される芸術的創造性というのはあまりに大きいのである。

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2012年5月17日 (木)

イーヴォ・ポゴレリチ 3

今日は1982年の若き日のイーヴォ・ポゴレリチで
ラヴェルの夜のガスパールとプロコフィエフのソナタ第6番
1982年10月15-17日にミュンヘン音楽大学で収録。
久しぶりにこのCDを出してみた。音楽の構造をクリアに
ところどころで音符の中に存在する要素を解体・分析するような
ポゴレリチ独特の才能が見事に発揮されているが、
その後のポゴレリチ、そして現在のポゴレリチに比べれば…
極めて普通な仕上がり、自然体で楽しめるのであって、
まあやはり個性的ではあるが、たいへん好ましい演奏である。
そしていま聞いて、何よりも感じられることが、
ポゴレリチの音色の美しさであり、繊細な表現における
表情付けの巧さは圧倒的である。この辺がまさに天才で
奇抜な発想だけではない…完成された解釈に裏付けられている。

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横浜の風景から 245

20120517

泉区岡津町の西田橋の近くで
西田谷(にしだやと)という地区だが、
ここにはお馴染みの旧道で大山道が通っていて、
そこにある…こちらもよく知っている道祖神と地神塔。
今回はさらに詳しく見てみると…左の双体道祖神だが、
「文化十五寅正月吉日」とあり、1818年の造立である。
この年の干支が「戊寅」で、文化十五年(1818)という年は、
4月22日以降は「文政」と年号が変わっているそうで、
正月吉日に造営されているので「文化」なのである。
もう一方の右側にある地神塔だが、右側面には
「庚申供養造立 巳待祭神」とあり、地神塔ではあるが、
庚申講が造立に関わっているのかと…しかしながら
この周辺の庚申塔は中川地区センターに集められており、
それらとはどうも別に扱われたようである。つまりは
現在の桂坂の住宅地を造成する際に周囲の石塔を分類して
移設したわけだが、地神塔としてこの場所に来たということだ。
左側面には「天下泰平 國土安全」とある。
台座部分は正面に「村津岡」、左に「中谷田西」とあり、
面白いのが右側で「下り かしを道 上り 大山道」と道標である。
「かしを道」というのは、柏尾道のことで…現在の瀬谷柏尾道路と
一致するのか?その辺はわからないけれど…興味深い。

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2012年5月16日 (水)

横浜の風景から 244

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この風景も以前に紹介している気がするのだが、
泉区岡津町で永明寺の近くにある畑。夕日を浴びている。

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横浜の風景から 243

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こちらは以前にも紹介しているのだが、
泉区岡津町の領家谷という地区で
庚申塔や道祖神などの石塔が集められている。
「猿田彦大神」という文字塔も含めると
写真にある六基の石塔はすべて庚申塔だ。

20120516a2

左側の三基だが、左右の文字塔は同じ作りで
「安政六己未歳九月」とあり、1859年の建立である。
中央の庚申塔には「寛延三庚午 十二月吉日」とあり、
こちらは1750年の建立で…さらに百年以上古いことになる。

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右側の三基だが、そのうち…右の塔のみ読み取れたのだけど
「元文五庚申 十月吉日」とあり、1740年とやはり古い。

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2012年5月15日 (火)

圓生百席 「真景累ヶ淵(六)」

「真景累ヶ淵」の続きで(六)「勘蔵の死」を聞いている。
いよいよ後半へと進むのだが、この「勘蔵の死」が私は好きで
叔父の勘蔵が危篤との手紙を受け取り、新吉は再び江戸へ。
大門町の長屋へ到着した場面は、少々退屈な展開なのだが、
病床の勘蔵が、本当は叔父ではなく、深見家の門番であり、
幼い新吉を引き取って育てたのだと打ち明けるところ、
つまりは「真景累ヶ淵」のここまでの話が振り返られるのであり、
感動的である。勘蔵の死後に新吉は再び羽生村へ戻るのだが、
その帰り道…激しい雨で迷った駕籠は千住の小塚原へ
兄の深見新五郎が現れ…それは幽霊というより夢だったのだが、
そこは新五郎が処刑された場所であり、この辺が最高!
そして後半には…また因縁のあるお賤が登場して、
噺はまだまだ続くのである。(七)「お累の自害」へ。

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2012年5月14日 (月)

落語につぶやき 156~おもと違い

昨日の柳家小満んの会で聞いてきた「おもと違い」という噺。
忘れないうちに…あらすじやオチなど、復習しておきたいと思う。
現在では演り手のない…たいへんに珍しい噺である。
小満ん師匠も初代三遊亭圓左の速記本から起こして、
わかりやすく…面白く…というので独自に手を加えたそうである。
質に入れることを「放り込む」「ぶち殺す」などといったそうだ。
棟梁は兄から…万年青(おもと)の盆栽を預かっていたが、
半年ほど前にバカをして、大きな穴(借金?)を作ってしまい、
質屋の旦那が万年青道楽なのを思い出して、
万年青を質に入れ、金を工面したのだが、そのことを口にして、
「おもとをぶち殺して、穴を埋めました。兄貴にごく内(緒)で願いますよ」って、
それを聞いてしまったのが、お店の清蔵(権助キャラの田舎者)で
「おもとをぶち殺して、穴に埋めた」と店の旦那に急いで報告。
というのは、親戚筋のおもとさんを棟梁は人間が堅いからと
預けていたのだ。棟梁は金に目がくらんで殺したと清蔵は勘違い。
旦那も大慌てに…棟梁の兄のところに清蔵を確認に行かせる。
兄は棟梁をすぐに呼び出して、ことの次第を聞きだすのだが、
おもとさんを殺したのではなく…万年青の盆栽を質に入れたということが
明らかになり、川上の質屋に入れてあると…しかし清蔵はまた勘違いで
「川上でぶち殺したって、いつのことだ!」「半年前のことですよ」
「それではもう流されてしまった」「いいえ、利上げはしてあります」というオチ。
川上という質屋と川の上流を勘違いで…すると「質に流れる」と「川に流される」
という誤解が生じるのであり、利上げをして質流れにはなっていないとオチがつく。
この噺はかなり面白いと思う。質屋の仕組みについては、落語ファンならば
大体のことは理解していると思うけれど、人間関係が少々複雑か?

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2012年5月13日 (日)

第255回 柳家小満んの会

上野広小路から銀座線で三越前へ。
改札を出て…出口に向かおうとすると…あれ?目の前に
「あっ、師匠!こんにちは」って、小満ん師匠にバッタリ!
三越前の周辺は、すごい勢いで再開発が進んでいるけれど
「この辺は変わっちゃったよな…わかんなくなっちゃうよ…」って
以前はここに○×ビルがあったって、いろいろ教えて下さいました。
お江戸日本橋亭までの道のり、師匠と楽しくお喋りをして、
いつも飾らずに…普段のお姿がまた何とも素敵で!
夜は「柳家小満んの会」である。今日は「髪結新三」だ!

古今亭半輔:たらちね
柳家小満ん:おもと違い
柳家小満ん:髪結新三(上)
柳家小満ん:髪結新三(下)

一席目は「おもと違い」。落語事典で予習していったのだが、
これまた非常に珍しい噺であろう。現在では演り手のない…
というのは、小満ん師匠も初代三遊亭圓左の速記本から起こして、
わかりやすく…面白く…というので独自に手を加えたそうである。
質に入れることを「放り込む」「ぶち殺す」などといったそうで
植木の万年青(おもと)を質に入れて、金を工面した…というのが、
「おもとをぶち殺して、穴を埋めた」という表現になるのであり、
それを権助キャラで田舎者の清蔵さんが聞きつけて、
棟梁のところに預けてある親類筋のおもとさんだが、
「おもとをぶち殺して、穴に埋めた」となってしまったのであり、
それからひと騒動!面白かった!こういう噺は大好きである。
まさに絶品!小満ん師匠ならではの…地味な噺がいきいきと語られる!
そして「髪結新三」である。白子屋のお熊さんを新三が誘拐するまでの…
前半部分は、以前に馬桜師匠の「白子屋政談」で聞いたことがあるので
よく知っていたのだが、その後の…車力の善八が弥太五郎源七親分に
相談に行くところ…ここも知っていると、そういえば、落語研究会で
雲助師匠の「髪結新三」を聞いていたのだ…前半はよく知っている。
圓生師匠の録音なども残されているし、いろいろ勉強する手段はあるのだが、
後半はあえて知らない状態で聞くことにして、それが面白かったのだ。
新三と弥太五郎の駆け引き、そして大家の長兵衛もそこに加わり、
この大家というのが、さらにさらに食わせ者で…悪知恵の働くやつであり、
最後はいいところをすべて持って行ってしまって、これは痛快噺!
新三の鼻もへし折られるのであり、なかなかに笑える展開なのだ。
お熊さんの拉致監禁、白子屋への強請と…前半はシリアスな展開だが、
この辺はまさに芝居を思わせるのであり、しかし後半へ行くにつれ、
笑う場所も多く、明るく軽やかになっていくあたりが、落語というべきか。
「髪結新三」を上下の通し口演で物語もひとまず完結する印象だし、
とにかく夢中になってしまう…今日は素晴らしい噺を聞くことができた。
ちなみに…白子屋でのその後の騒動、弥太五郎による新三の殺害で
お熊と弥太五郎はそれぞれ白洲で大岡越前守の裁きを受ける…
大岡政談として有名なのであり、これで「白子屋政談」なのである。
そして楽しみはまだまだ続き、来週は横浜での「小満んの会」だ!
5月22日(火)第110回 横浜 柳家小満んの会
演目は「五月幟」「突落し」「百川」の三席。今から楽しみ!

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黒門亭で甚語楼・一琴・鬼丸

今日は夕方から日本橋で柳家小満んの会なので
のんびりお昼から出掛けて、黒門亭の第2部だけ
聞こうかなと考えていたのだが、顔付けを見ていて、
やっぱり朝から気合いを入れて行こうと通しである。
第1部はわさび・甚語楼・一琴と柳家の若手実力派が集合。
一日落語三昧を企てたのは、実は生の落語を聞くのは
三月下旬以来で6週ぶりなのである。

第1部
三遊亭ふう丈:子ほめ
柳家わさび:だくだく
柳家甚語楼:鰻の幇間
翁家小花:太神楽
柳家一琴:三くだり半


前座さんははじめての方とございますさんの二人。
ございますさんが指導係なのだろう。第1部が新人さんで
自己紹介で…圓丈一門の三遊亭ふう丈さんだった。
「子ほめ」だけど…上手い!落研出身者だろう。きっと。
前座さんが「道灌」や「子ほめ」で妙に上手いと…
昔の名人の録音がコピーされているようで…違和感を覚える
そういうことが多々あるのだが、ふう丈さんはそうしたこともなく、
というのは、ふう丈さん自身が楽しんで落語を演じている…
それがこちらにしっかりと伝わってきて、共有できるからだろう。
続いてわさびさん。お得意の「だくだく」は前にも聞いたことがある。
近目(近眼)で乱視のドジな泥棒が部屋の中を物色する場面、
寄り目で視点の合わないようなパントマイムになるのだが、
この辺がまさに「泥棒しているつもり」で何度見ても魅力的!
甚語楼さんが幇間のマクラから一八登場!で「鰻の幇間」だ。
そろそろ夏の噺も聞けて、うれしい。大好きな噺である。
甚語楼さんの幇間は実にいい!ぶつぶつと愚痴を言っている…
それが客の前では勢いよくヨイショ!でスイッチのオンオフが重要だが、
やたら明るく能天気の一八だけど…素に戻るとどこか弱々しい…
情けなくなってしまうような面持ちに…そこに引き込まれてしまうのである。
一八は見事に騙されて…もうどうしようもない状況に陥るのだが
そこで悲しげな一八に思わず同情してしまう…感情移入してしまう…
というのは、甚語楼さんの幇間像が見事に完成されているからだ!
甚語楼さんはいつもしっかり細部にまで描きこまれているけれど、
今回の「鰻の幇間」でもやはり細やかな演出が魅力的だった。
仲入り後は小花さんの太神楽。毎回書いているけれど
黒門亭のような小さな空間で見る太神楽は感動的である。
第1部のトリは一琴さん。知らない噺だ!うれしい。
お見送りの一琴さんに聞いてみたら「三くだり半」という
新作落語だそうで…以前に文朝師匠が演じていたそうな。
とはいっても描かれているのは、長屋の貧しい生活で
仕上がりは古典落語の雰囲気である。店賃も入れられない…
浪人のお侍が大家の紹介で代筆の仕事をはじめるところから…
という噺なのだが、一琴さんがすごくよかった。珍しい噺は大好き!
はじめて聞く噺でこれだけ物語の情景に引き込まれるのだから…
一琴さんはやはり実力派!ということで…いい噺が聞けた。

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湯島天神にお参り。受験シーズンも終わって、
屋台の店も片付いて、静かな湯島天神に戻っていた。
5月26日(土)と27日(日)がお祭りだそうで
下旬は再び賑わうのだろう。


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鳥居のイチョウも夏っぽく感じられて…

第2部
三遊亭ございます:ゆとりくん
林家時蔵:身投げや
柳家福治:片棒
三遊亭鬼丸:猿後家

第二部の開口一番はございますさんで新作だ!ゆとりくんの噺。
言葉を聞き違えたり、使い方を誤るととんでもない展開に!
という噺で…ゆとりダメ男くんのキャラ設定も絶妙だし、
その破天荒さに辟易する上司にも思わず同情する苦笑で
ございますさんの新作は好きかも!先日の「テロ弁当」もよかった。
時蔵師匠が「身投げや」だ。実にいい!
自然体の語り口でこのじんわりと来る感じ、魅力的である。
どうも最近…やたらと爆笑をとる芸風は好ましくなくて…
丁寧に描きこまれて、静かに雰囲気が伝わってくるのが好き。
福治さんが三ぼうのマクラから「けちん坊」へ…「片棒」である。
「片棒」は面白い!大すきな噺だ。親父のからくり人形を作って
算盤をはじきながら苦い表情をしている…というところ
電線に引っかかって、首をつっているという描写で…
ここは毎回笑えるのだが、福治さんの顔が最高だった!
今日のトリは鬼丸さん!「猿後家」である。お得意の噺かな。
こちらもよかった。ご機嫌斜めのおかみさんだが、
ひきこもりで…被害妄想で…暗い影が漂っているのだが、
おだてると…露骨なヨイショが笑えて…するとハニカミながら
ニコッとテレながらに微笑むところが絶妙で…この辺が
鬼丸さんならではの猿後家像なのだろう!とすごく好印象。
のんびりと楽しい黒門亭での一日であった。

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さて、ここからだ。ラーメン横丁「青葉」で腹ごしらえをして、
上野広小路から銀座線に乗って、三越前へ。

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2012年5月12日 (土)

落語につぶやき 155~雑俳

よく小ゑん師匠の「雪てん」を聞きながら歩いているのだが
お馴染みの「雑俳」がオチまで行くと「雪てん」となるのである。
落語事典などをみると本来は「雪てん」という演目で
オチまで行くことが少なくなったので「雑俳」となったとある。
八つぁん、熊さんなるものが横町のご隠居さんのところにきて、
ご隠居さんの道楽で「発句」…俳句つくりに挑戦するのだが、
へなちょこな句ばかりを詠んで…言葉遊びのような噺である。
後半でご隠居の俳句仲間のお使いの人が訪ねてきて、
できた句(獣詠み込みの狂歌)が披露されるが…
優秀作品は「天になる」というので…横で聞いていた八五郎は、
「初雪や 五尺余りの大イタチ この行く末は何になるらん」
するとご隠居が「これならテンになる」というのがオチ。
獣の貂(てん)と採点の天をかけているという…
途中に出てくるので…どん歌七度返し…大好きな句がこれで
「猫の子の この子の猫の この猫の 子猫この猫 この子猫猫」

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2012年5月11日 (金)

古今亭志ん朝 「百川」「雛鍔」

今日は志ん朝師匠を聞いているのだが、
季節の噺で「百川」と「雛鍔」の二席。
「百川」は夏の間、よくかかるけれど
「雛鍔」は五月でまさにいま聞かないと!
いうまでもなく最高に素晴らしいのだが、
噺の中身をしっかり聞いていくと…
志ん朝師匠の台詞は極めてスタンダードで
というと間違った受け取り方だろうけれど…
今日ある型…語られている噺というのは、
やはり志ん朝師匠が基本になっているなって。
私にとって…「雛鍔」などは、さらに昔の噺家で
三代目の金馬師匠の録音で親しんだのだが、
いまではそれほど聞けないけれど…この噺は楽しい。
一之輔さんも演じているし、もっと広まってほしい!

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2012年5月10日 (木)

横浜の風景から 242

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戸塚区上矢部町の片曽橋にて。
阿久和川の上流で瀬谷方向を見ている。

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同じく片曽橋だが、こちらは下流で戸塚方向。

今日は大気が不安定で…午後は落雷という
天気予報も出ていたのだけど、案の定…
この後、あっという間に空は真っ暗になって、
雷がピカピカ…ゴロゴロ、雨と風で傘をさしてもずぶ濡れ。
濡れたところが冷たいし、靴の中にも水が浸入!
荒れ模様のたいへんな午後であった。夕方は再び晴天。

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横浜の風景から 241

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戸塚区上矢部町にある松尾神社。
参道の入口に「松尾神社」という石塔を偶然に見つけ、
奥に行ってみると…鳥居には「松尾大神」とあった。

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木々に囲まれて、立派な神社である。

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境内には…「松尾大明神」なる石塔も。

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2012年5月 9日 (水)

エルネスト・アンセルメ 4

アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団による
1957年のストラヴィンスキーのバレエ音楽「春の祭典」、
そして1958年4,5月のデュカスのバレエ音楽「ラ・ペリ」、
1958年5月のドビュッシーのバレエ音楽「遊戯」。
音質的に仕上がりとして、あまり洗練されていないのが残念だが、
「春の祭典」などは独特の重い足取りで見事に雰囲気を演出しており、
やはりアンセルメのストラヴィンスキーは注目せずにはいられない。
1950年代の演奏なので、今日のオーケストラのレヴェルからすると
聞き苦しい場面も少なからずあるのだが、しかしこれらの演奏が、
当時の最先端であるストラヴィンスキーの「春の祭典」を
世界に広く紹介したことは忘れてはいけないことであろう。
デュカスの「ラ・ペリ」は非常に珍しいが、これが素晴らしい作品。
なんでもっと演奏されないのだろう…って、不思議である。
そしてドビュッシーの「遊戯」は、アンセルメのお得意であろうし、
さらにさらに魅力的であり、こちらは文句なしの名演だ。

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2012年5月 8日 (火)

ヴァレリー・アファナシエフ 1

ロッケンハウス音楽祭1985からのライブ録音で
アファナシエフによるシューベルトのピアノ・ソナタD.960。
この演奏は…私は好きである。これぞ名盤だ。
1980年代半ばのアファナシエフであり、まだまだ発展途上?
独特のアファナシエフ・スタイルはすでに聞き取れるものの…
ここではまだ…完成への道のりにあることは明らかで、
お得意のシューベルトであるが、比較的スタンダードな仕上がりだ。
それほどにテンポが遅いということは気にならず…
重くなりすぎずに…柔らかい響きを多用して、美しい歌が魅力。
アファナシエフならではの停滞する音楽ではなくて、
むしろ心地よい流れがあり、自然体な響きにも好感をもつ。
後年のように強烈な個性が発揮されているわけではないが、
これこそ理想というべきシューベルトであると!私は思う。

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2012年5月 7日 (月)

ギドン・クレーメル 2

クレーメルの独奏によるブラームスのヴァイオリン協奏曲。
カラヤン指揮ベルリンフィルとの協演で1976年3月6,7日の収録。
この録音がクレーメルの西側へのデビュー盤となったわけだが、
カラヤンとベルリンフィルに迎えられるというところに
当時のクレーメルへの注目度、期待の大きさが感じられるのである。
しかしクレーメルにとっては、この演奏の出来は不本意なものであったとか…
この数年後にはバーンスタイン指揮ウィーンフィルと早々に再録音を行うし、
カラヤンとのレコードはこの一枚だけに終わったというところに
あまり相性がよくなかったのだろう…ということは容易に推測できるのである。
というのもカラヤンが何もかもを支配して、クレーメルがやりたいことは
あまり実現されていない…ということだと思うのだが、これらは推測の域で
しかし聞いてみると…私などはたいへんに好ましい演奏なのである。
クレーメルという点では、普通すぎて…面白くないのかもしれないけれど
若き日のクレーメルが正面からスタンダードな手法のみで取り組んでおり、
美しい音色を駆使して、誠実に音楽に向かっていることがよく伝わってくる。
そしてカラヤンも…もっとやりたい放題かと思いきや…重厚になりすぎず…
音楽を豊かに歌わせて、望みうる最高のブラームスであると私は思う。
クレーメルの演奏であることに過剰な期待をせずに、素直な気持ちで
ブラームスの協奏曲を楽しむのであるならば、これは素晴らしい名演だ。
カラヤンはムターとも名盤を残しているけれど、こうして聞いていると
やはり私は、どうもカラヤンのブラームスが好きでたまらないらしい。

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2012年5月 6日 (日)

今日の月は…月齢14.8

昨日は快晴で…夜にはほぼ満月の月がきれいに見えたのだが、
先月からずっと曇りと雨の連続で…月も見ていなかったので、
久しぶりに確認してみたところ…月齢13.8の月であった。
つまりは今日が月齢14.8の満月である。
月の出が18時51分で暗いので写真はないが、
20時頃には、東の空の低い位置に姿を現した。
美しい満月で…大気の状態によるものか?黄色い月。
午後は竜巻注意報の強風と雷、突然の雨で
荒れ模様だったが、夕方から晴れて、夜には天気も回復。
21時30分頃、再び見てみると…今度は普段の白い月であった。
たしかに大きく…明るい気がする。月は楕円軌道を描いており、
いまがちょうど地球に一番近い位置にいて、この時期の満月を
「スーパームーン」と呼ぶそうだ。この満月は見る価値あり!

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2012年5月 5日 (土)

横浜の風景から 240~相州道

雨の連休となってしまったが、今日は朝から快晴!
やっと晴れた。強い日差しで…かなり暑い!
相鉄線で上星川まで行き、相州道を歩いてきた。
昔の街道としては相州道。現在は水道道として知られる。

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上星川の駅から商店街を抜けて、水道道に出るが、
帷子川を渡る両郡橋にて。水は濁っていないが、
昨日までの雨でかなり増水している。

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保土ヶ谷区坂本町にある蔵王神社。
ここから西谷浄水場を目指して、水道坂を上る。
かなりの長い坂で…この山越えは最大の難所か!

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西谷浄水場の前の通り。広々と視界が広がり気持ちがいい。
ここは保土ヶ谷区川島町だが、旭区にも川島町があり、
たいへん紛らわしく…二つの区に川島町があるというよりも
二つの区にまたがっているということだと思うのだが、
川島町は広くて、さらに保土ヶ谷区東川島町というのもある。

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保土ヶ谷区川島町にある「らーめん家せんだい」で昼食。
横浜のラーメンを紹介しているブログで評判になっていたので
この店は知っていたが、今日はぜひ寄ってみようと狙っていた。
太麺がモチモチの食感で実においしく、スープとの相性もいい。
麺がスープによく絡む…というか、それは当たり前のようで…
これが意外と麺がスープに馴染んでいない店は多い。
やはり人気のある店というのは、抜かりなく丁寧な味である。
今日はスタンダードに「醤油豚骨」にしてみたのだが、
醤油がかなりしっかりと…味と香りが口に広がるので
私の好みからすると「塩豚骨」の方が向くのかもしれない。
今度行くときは、「塩」にしてみよう。「味噌豚骨」もあった。

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再び相州道に戻って、旭区三反田町に入るが、
三反田稲荷神社である。今日もひっそり静かだが、新緑。

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横浜市の名木古木に指定されているケヤキと
その右側にある六十六部供養地蔵である。
以前も書いたが、六十六部とは六十六部廻国聖の略で
書き写した法華経を全国六十六ヶ所の霊場に
一部ずつ納めるため、諸国の寺院を巡る宗教者のことである。

20120505g

さらに相州道を歩いて、旭区南本宿町まで戻ってきたが、
今日は五月の節句なので、お馴染みの「菓匠寿々木」に立ち寄り、
柏餅を土産に買ってきた。万騎が原を経由して、15時に帰宅。

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2012年5月 4日 (金)

林家正雀 「累草子 親不知の場」

昨日に続いて「落語の蔵」からダウンロード。
第8回「浜松町かもめ亭」からの二席で
この日は正雀師匠による怪談噺の会である。
二代目圓生作「累草紙 親不知の場」と「質屋庫」。
2007年8月23日に文化放送メディアプラスホールで収録。
「累草紙」は圓朝の師匠にあたる二代目の三遊亭圓生の作で
圓朝の「真景累ヶ淵」と区別するために「古累(ふるかさね)」と
かつては呼ばれていた…というのは、圓生師匠の「真景累ヶ淵」で
そうした説明を聞いたことがあるので…おお!これか!という。
「累草紙」は長編怪談噺だそうで…「親不知の場」はその一節。
武士の与右衛門は、宿屋で耳にしたおいそという女の唄声に惚れて、
その夜に忍んで関係をもち、形見の刀を渡して妻とする約束をする。
しかし翌朝、おいその器量の悪さを知り、江戸への旅の途中、
親不知において、おいそを殺害するという…悲しい噺である。
後半の殺害の場面は鳴り物入りの芝居仕立てで素晴らしい!

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2012年5月 3日 (木)

林家正雀 「引窓与兵衛」

今日は「落語の蔵」からダウンロード。
第47回「浜松町かもめ亭」からの二席で
この日は正雀師匠による芝居噺の会。
噺は「田能久」と三遊亭圓朝作「引窓与兵衛」。
2011年7月15日に文化放送メディアプラスホールで収録。
圓朝作の「引窓与兵衛」は聞いてみたいと思っていたのだが、
なるほど…与兵衛という男は極悪キャラである。こういう噺か!
ここでの名主様というのは、わずか29分の間に三回殺される。
死骸になってからもその後、二回殺されるということだが、
ついには井戸に突き落とされ…何とも恐るべき殺人劇。
与兵衛の女房でお早だが、こちらも騙され…最後は殺される。
まさに圓朝ならではの痛快噺。これは面白い!最高である。
正雀師匠はこういう噺を聞かせてくれるので…うれしい。

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2012年5月 2日 (水)

圓生百席 「真景累ヶ淵(五)」

五月になったので、もう夏!って、怪談噺である。
「真景累ヶ淵」を去年の続きで(五)「お累の婚礼」から。
この「お累の婚礼」の場面は、中間にあって繋ぎだなと
それほど面白いところでもないと思うのだが、
でもひとつ特徴的なのは、お久の初七日で墓参りの場面、
そして別の晩には…お累を驚かせ、顔に火傷を負わせ、
さらに新吉とお累の婚礼の夜…豊志賀の呪いが、
蛇の姿になって現れるという…「真景累ヶ淵」という噺は、
後半へ行くと豊志賀の呪いがどんどん薄れていって、
話も次第に別のところへ逸れていってしまう印象だが、
ここでは恐いということもないけれど、そこは怪談である。
そしてこの辺まで来ると…面白いのは新吉よりも
やはり土手の甚蔵の振る舞いであり、悪党だ!

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2012年5月 1日 (火)

マリス・ヤンソンス 7

マリス・ヤンソンス指揮オスロフィルによる
チャイコフスキーの交響曲全集より最後の一枚。
今日はマンフレッド交響曲を聞いている。
1986年11月26-29日、12月5日にオスロで収録。
考えてみると…マンフレッド交響曲を聞くのは十年ぶりのこと。
すっかり抜けてしまった。元々あまり聞いていないのだけど。
ここでもヤンソンスは、スッキリとした音で明瞭な音楽を聞かせ、
オスロフィルがまた透明な響きで…明るい輝きが魅力的であり、
演奏はいいと思うのだけど、しかしこれがあまり面白くない。
先ほども書いた通り、私の中であまり音楽に馴染めない…
ということが大きいのである。マンフレッド交響曲は
これから少し勉強しないといけない。また聞きたいと思う。
それほど録音も種類がなくて…機会がないというのが問題だ。

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