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2012年6月21日 (木)

落語につぶやき 164~白ざつま

先月の落語研究会で放送された
さん喬師匠による「白ざつま」を聞いてみた。
この噺ははじめてである。なかなか難しい。
上方の噺で「菊江の仏壇(きくえぶったん)」だが、
明治時代に初代三遊亭圓右が東京へ移し、その際に
菊江の着ている着物から「白ざつま」となったそうである。
登場人物としては、真面目で堅物の親父(大旦那)と
道楽者で家に寄りつかない若旦那と極めて明解だが、
この若旦那が、病で実家に戻っている女房のお若を避けるようにして、
お若は器量もいいし、評判のいい過ぎた女房で嫌いではないのに…
しかし他所の菊江という芸者の元へ通い続けて、どうもその辺の
真意が量りかねて、この若旦那という人が…とらえどころがない。
実際のところは、遠い昔のことなので…かわいい女房がいても
他所に女をかこっている…というのに尽きるようだが、
この辺が現代には通じなくなっているところでもあり、
出来の悪い自分(若旦那)に比べて、お若はあまりに立派すぎて、
何ひとつ不満はなかったとしても…一緒にいて、息が詰まる、
それで心の許せる…少しも飾らない菊江のところに逃げてしまった…
という設定でここでは語られるのだが、これはさん喬師匠の演出。
結局、若旦那に会えることなく、お若は息を引き取ってしまうので…
あまり後味のよい展開ではないし、菊江を仏壇に隠すサゲも
素直には笑っていられない…どうもしっくりこない結末で
この噺を聞かせるのは難しいだろうな…という珍しい噺である。

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