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2012年6月25日 (月)

イーヴォ・ポゴレリチ 4

ポゴレリチによるショパンの24の前奏曲作品28を聞いている。
1989年10月にハンブルクのフリードリヒ・エーベルトハレで収録。
ポゴレリチならではの才能あふれる個性的解釈ではあるのだが、
いま聞くとそれほど変わってはいなくて、イメージよりはずっと普通…
個性的でもないように感じられてきて…というのは、奇をてらうというより
ポゴレリチの中できちんとした解答が見つかって、解決しているのであり、
響きの隅々にまで確信に満ちて、強い説得力を感じるのだ。
ゆっくりの曲で極端に遅いテンポで弾いている曲もあるのだが、
速い曲はより速く、技巧も鮮やかに快調に駆け抜けるので
メリハリが効いているのであって、速い曲が全体の構成を引き締めて
全24曲が有機的に結びつき、間延びするところはどこにもない。
この時点でポゴレリチの前奏曲集は見事に完成されているが、
しかし現在の彼が再びこの作品に挑んだなら…全く違った方向性が
見えてくることは間違いなく、だからこそ鬼才なのであり、
イーヴォ・ポゴレリチというピアニストから目が離せないのである。

DG POCG-9010

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