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2012年6月20日 (水)

南西ドイツ放送交響楽団

ミヒャエル・ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団で
マーラーの交響曲「大地の歌」を聞いている。
録音が少々複雑であり、ジークフリート・イェルザレムの歌う
第1,3,5楽章は1992年11月にハンス・ロスバウト・スタジオで収録、
それに対して、コルネリア・カリッシュの歌う第2,4,6楽章は
2002年11月にフライブルクのコンツェルトハウスでの録音という
時期もちょうど10年違うし、会場も別々とは何とも事情がありそうだが、
しかしレコードの仕上がりはというと…見事に統一感がなされており、
全く違和感がない。ここまで調整できるものかと…驚かされる。
でも演奏というか、その中身に注目すれば、違いは歴然として
1992年の演奏の方がいい意味で荒々しさ剥き出しなところがあり、
精妙さと細部の輝きでは、圧倒的に2002年の方が優れている。
ギーレンならではのドライな感覚は1992年の方が顕著な印象だが、
その点で昔の方がよかったというファンも多いのかもしれないけれど、
私としては、カリッシュとの2002年の演奏に強く惹かれた。
今日ではギーレンのマーラーといえば、その最高評価は
不動の存在であるように思えるけれど、過度に感情移入しないその姿勢、
作品に対する客観性を徹底して、常に一定な距離を保ち続ける…
その透明感とほどよく冷たさも感じられる音色が、この大地の歌の
孤独感の漂う音楽性、永遠の彼方を求める響きにぴったりなのである。
やはりギーレンという指揮者は、私はたまらなく好きなのであり、
ここでの大地の歌もひたすら感動してしまって…名演であると思う。

Hanssler CD 93.269

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