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2012年7月18日 (水)

第111回 柳家小満んの会

今日は夕方から柳家小満んの会である。
「おはな商店」の豚骨ラーメンで腹ごしらえをして、
急ぎ関内ホールへ。あまりの暑さに着いたら汗だく。
夏らしい噺で三席。梅雨明けのこの時期にピッタリ!

林家けい木:元犬
柳家小満ん:牡丹町の女(花棒)
柳家小満ん:お初徳兵衛
柳家小満ん:お化け長屋


「花棒」は小満ん師匠が神輿かつぎに夢中になっていたころの
自作の噺で…それが古典の「片棒」と間違えられたそうで
「牡丹町の女(ぼたんちょうのひと)」にリニューアルだそうである。
はじめて聞く噺が大好きなのだけど…面白かった。
祭りの話題ということで…何より師匠が楽しそうにしゃべって、
親分格の兄さんが若い衆を相手に祭り自慢、神輿自慢で
深川の祭りで…牡丹町でいい女に遭遇して、水をかけるつもりが
バケツが飛んできたと…その女がいまの女房よ!と最後は惚気に。
女房を見せてやると自宅で飲み直そうと子分たちを連れて行くが…
明かりのついた玄関の戸が開いて、「いつまで飲み歩いてるんだい!」って
バケツの水をぶっかけられた。ほら、女房は深川の女!というオチ。
続いて有名な「船徳」の元の噺である「お初徳兵衛」だ。
「船徳」の方は、明るく賑やかだけど…こちらはちっとも面白くないと。
とはいいながらも…若旦那が勘当になって、町を放浪していたが、
以前に面倒を見た船宿の親方に出会って、大喜びに迎え入れられる場面。
そしてもう店には戻れないからと船頭になる決心をする場面、
船頭仲間に「今日から徳と呼べ!」と…あのいつもの大さわぎの一幕だが、
この前半は、今日の「船徳」と全く同じ展開だったので…面白くって、最高!
しかしその後が違っていて、三年が過ぎて、徳さんは一人前の船頭に
芸者衆にも大人気の逞しい男に成長するのだが、ここからが
「お初徳兵衛~馴れ初め」で「浮名の桟橋」という場面である。
たしかに笑う場所はないけれど、夏の雲行きは変わりやすく、
豪雨と雷に襲われ、大川の首尾の松で船を岸に付ける。
お初と徳兵衛が昔のことを語り合い、結ばれるのだが、
この雷雨の情景が、何とも夏らしい雰囲気を出しており…
芝居のよう…というより映画を見ているような…素晴らしい。
「船徳」はもちろん大好きだけど、こちらもいいよ!という。
志ん生師匠の録音が有名で…私は以前に馬石さんで聞いていたが、
今日は久しぶりで、すごくよかった。夏の噺も魅力的!
仲入り後の後半は「お化け長屋」。今日は(上)(下)通しである。
(下)の方は、私は圓生師匠の録音でしか聞いたことがなく、
実演で聞くのははじめてだ。珍しい機会だし、これは楽しみ。
でもこの噺は、やはり前半の古狸の杢兵衛さんの怪談語りが面白く、
小満ん師匠もそちらを丁寧に演じて、せっかく盛り上がったところが
耳馴れない(下)の展開で台無しになってはいけないと…
長屋に引っ越してきてからの後半は簡潔にまとめたようである。
型の違いかもしれないが、「お化けが出た!」と逃げ込んで
「お前は騙されたんだよ!」という…頭のところでサゲとなったが、
圓生師匠の按摩さんを布団の中に仕込んでおく場面はなしだった。
どちらにしても杢兵衛さんの怪談がお見事で…記憶に残るのである。
ここはリアルに恐いような…おどろおどろしい内容が続くのだけど
怪談噺という雰囲気で…しかしそれ以外が、カラッと明るい!
この辺のメリハリが「お化け長屋」の魅力的なところで
そうした演じ分け、ニュアンスの変化は師匠の得意とするところだから
いい噺が聞けたと…ご機嫌の帰宅となるわけである。
ということで…次回は9月19日(水)第112回 横浜 柳家小満んの会
演目は「孝行糖」「永代橋」「名月若松城」の三席です。
キタ!「名月若松城」。この噺はすごい!私は二度目のことで期待!

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