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2012年7月30日 (月)

落語につぶやき 170~禁酒番屋

昨日の黒門亭で白鳥さんの「禁酒番屋」を聞いてきたのだが
今回は白鳥版「禁酒番屋」ということで…様々な工夫があり、
いくつかすごくよかったので、せっかくなので記録しておきたい。
通常版「禁酒番屋」では、家中きっての大酒飲みで近藤様が
寝酒に用いたいと酒を届けるよう…酒屋に無理を押し付けるのだが、
白鳥版では、なんと近藤様は禁酒番屋で酒を取り締まるお役目で
運び入れようとする酒を見抜いては、飲んで酔っ払っているという。
ここではもうひとりの酒飲みで藤田様というお侍が登場し、
先祖の墓参りにと寺へ出掛けるのだが、酒屋に駆け込み、
酒を飲ませろと…禁断症状で手の震えが出ているあり様だが、
久しぶりのことで…酒の味がわからない。何杯飲んでもわからない。
実はここがポイントで…オチにつながるのだが、それで酒を
自分の部屋に届けるよう…酒屋に申し付けるのである。
油徳利と水カステラで…禁酒番屋で酒は飲まれてしまったが、
今回、横町の小便屋に扮して、仕返しに行くのは、
飯炊きの権助。この展開は「木乃伊取り」と同じ流れである。
禁酒番屋で小便を飲まされたお役人は激怒するのだが、
ここで通常版は「この正直者め!」でサゲとなるところだけど
白鳥さんは見事なひと工夫。なんと近藤様が「通れ!」と
中身が酒でなく、松の木の肥料で小便なのだから
実は番屋を通れるのは当たり前ということであり、
権助は藤田様のところに小便徳利を届けて、
それで藤田様が小便の味を吟味して、驚いて、
酒の味がわからない…小便の味がする…って、
あまりに長いこと酒を飲まなかったので…
ついに味がわからなくなってしまったと勘違い。
それでひと言「禁酒しよう」とオチになるのだが、
この後半は、私はすごく気に入ってしまって、
ぜひ他の噺家さんにもこの形で演じてほしい!
説得力あって、これからひとつの型として残るのではないか!
白鳥版「禁酒番屋」の普及に大いに期待である。

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