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2012年7月31日 (火)

落語につぶやき 171~鮑のし

お馴染みの「鮑のし」で…甚兵衛さんが
おかみさんに習って、鮑をお祝いにもっていく口上の中に
「長屋からつなぎが参ります。」というのがあって、
甚兵衛さんは「長屋から地震…長屋から津波が参ります」と
間違えてしまうのだが、去年の東日本大震災以降、
その「津波」という表現が禁止となっている。
志ん吉さんだったか?「長屋から鰻が参ります」でやった
という話を聞いたことがあるが、ちょうど夏で今の時期などは、
「鰻が参ります」はいいのではないか!と思うのだけど、
一昨日の黒門亭で彦丸さんは「長屋からつまみが参ります」と
演じていた。いろいろ工夫をして、「鮑のし」を演じている。
でもふと思ったのだが、もうこの「鰻」や「つまみ」が
元の「津波」に戻ることはないのかも…ということである。
江戸や明治の頃にも国内で津波の被害はあっただろう。
しかし江戸・東京であったわけではないから…
特に問題になることもなかったのかもしれない。
しかし現在では、日本中、世界中で…映像を通して
津波の被害を知っているのであり、その悲惨な状況は
目に焼き付いて、記憶から消えることはないであろうから…
「鮑のし」のこのフレーズも一時的な変更ではなく…
変化していくことが求められているのかもしれないのだ。

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