« 落語につぶやき 167~五銭の遊び | トップページ | ネーメ・ヤルヴィ 11 »

2012年7月12日 (木)

カラヤンの1980年代 31

カラヤン指揮ベルリンフィルによるシベリウスで
交響曲第2番と悲しきワルツ(1980年11月16-20日)、
「カレリア」組曲(1981年1月2日)を聞いている。
繊細な表情付けと一方の重厚な響きが絶妙な一体感で
この辺はさすがにカラヤンの名人芸で聞かせているのだが、
正直なところでは、ちょっと集中力が落ちたかな…ということも
つい思ってしまうのである。1970年代の引き締まった感覚から
少しずつ緊張を緩め、穏やかな方向へと向かいつつあり、
統率感よりも豊麗な音楽となる晩年の傾向が見えつつある。
交響曲第2番も…特に後半の壮大な仕上がりには、
聞いているこちらの集中力がもたないようなところがあり、
音楽が外へ外へと鳴っているところは、少々残念な感想も。
最晩年のカラヤンがウィーンフィルとシベリウスを録音していたら
また違った感動的な演奏を残していたかもしれない。

CDR770

|

« 落語につぶやき 167~五銭の遊び | トップページ | ネーメ・ヤルヴィ 11 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/55181754

この記事へのトラックバック一覧です: カラヤンの1980年代 31:

» カラヤン&ウィーン・フィルのベートーヴェン:交響曲第7番、ブラームス:交響曲第3番 [クラシック音楽ぶった斬り]
いずれも、壮年期のカラヤンならでは力強い演奏で、圧倒的な生命力が漲っている。 [続きを読む]

受信: 2012年7月13日 (金) 14:21

» カラヤン&ベルリン・フィルのビゼー:「アルルの女」組曲 、「カルメン」組曲(新盤) [クラシック音楽ぶった斬り]
カラヤンによる名演をSHM−CDによる高音質で味わうことができるのを大いに喜びたい。 [続きを読む]

受信: 2012年7月14日 (土) 16:12

» キーシンのチャイコフスキ-:ピアノ協奏曲第1番(カラヤン)、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番(アバド) [クラシック音楽ぶった斬り]
キーシンの個性があらわれているのはプロコフィエフの方であろうが、より優れた名演はチャイコフスキーの方である。 [続きを読む]

受信: 2012年7月14日 (土) 21:12

» ムター&カラヤンのチャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 [クラシック音楽ぶった斬り]
カラヤンとその秘蔵っ子ムターの共演はこれが最後になったところであり、このコンビによる掉尾を飾るに相応しい至高の超名演。 [続きを読む]

受信: 2012年7月14日 (土) 21:58

» アダージョ・カラヤン・プレミアム [クラシック音楽ぶった斬り]
世界中でベストセラーになったカラヤン最大のヒット作である。 [続きを読む]

受信: 2012年7月17日 (火) 05:30

» バーンスタイン&ウィーン・フィルのシベリウス:交響曲第2番 [クラシック音楽ぶった斬り]
晩年のバーンスタインはあらゆる楽曲をマーラーの音楽であると思っていたのではないかと勘繰りたくもなる。 [続きを読む]

受信: 2012年7月17日 (火) 21:28

» セル&クリーヴランド管弦楽団/ライヴ・イン・東京 1970 [クラシック音楽ぶった斬り]
セルの円熟を感じることが可能な素晴らしい名演に仕上がっている。 [続きを読む]

受信: 2012年7月20日 (金) 13:53

» セル&クリーヴランド管弦楽団/ライヴ・イン・東京 1970 [クラシック音楽ぶった斬り]
セルの円熟を感じることが可能な素晴らしい名演に仕上がっている。 [続きを読む]

受信: 2012年7月20日 (金) 14:00

» カラヤンのヴェルディ:レクイエム(1958年ライヴ)/ブルックナー:テ・デウム(1960年ライヴ) [クラシック音楽ぶった斬り]
人の心をグイとつかむカラヤンのライヴの凄さが伝わる貴重な音源である。 [続きを読む]

受信: 2012年7月26日 (木) 14:29

« 落語につぶやき 167~五銭の遊び | トップページ | ネーメ・ヤルヴィ 11 »