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2012年8月21日 (火)

落語につぶやき 172~年枝の怪談

日曜日の黒門亭で時蔵師匠がはじめて聞く噺で
主人公が春風亭年枝という噺家であり、年枝?
「年枝の…」という噺があったなって、
これが「年枝の怪談」だったのだ。
こういう噺は好きである。地味だけど味わいがあって、
怪談…という、でも恐いよりは笑う場面の方が多いし、
きちんとオチもつくのだが、どちらかといえば人情噺の印象。
新橋~横浜に鉄道が開通して、横浜にも寄席ができて、
横浜と神奈川の寄席を人力車で移動して、
二つの寄席を掛け持ちして、興行を打ったという。
つまりは明治の噺ということだが、ここで登場するのが
春風亭柳枝とその弟子で春風亭年枝という噺家である。
ある日、宿屋で年枝は按摩を呼んで揉ませていると
柔術は免許皆伝だというから…ならば締めてごらんなさい…
というから年枝は按摩の首を締めるのだが、すると
息をしなくなって、年枝は死体を蚊帳にくるんで押入れに
逃げ出してしまう。年枝はそのまま東海道を西へ…
興行を打ちながら名古屋へ…そして加賀へ。
そこで按摩の幽霊に悩まされるようになり、
ついに出家してしまう。それからさらに時は過ぎて、
新潟で師匠の柳枝と再会。按摩は死んでいなくて、
翌朝、元気に帰って行ったと聞かされる。
それで再び噺家に戻らないかと師匠に勧められ、
祝いに手を締めようと…いえ、締めるのは懲り懲りです。
調べてみたら…この噺は落語事典には載っていないようだ。
彦六の八代目正蔵師匠の録音が残されている。
どうやら…正蔵師匠による新作のようである。
詳細は不明だが、そういう記述を見つけた。
つまり正蔵一門の噺家さんはこの噺をよく演じるのだろう。

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