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2012年8月27日 (月)

落語につぶやき 173~錦の舞衣

小満ん師匠の「おさらい会」ではじめて聞いた「錦の舞衣」。
この噺は圓朝作品で…ずっと気になっていたのだが、
ついに出会えることができた。10年以上も前に横浜で
「柳家小満んの会」で演じられているという記録を
見たことがあるのだけれど、久々の再演なのではないだろうか。
「舞衣」は「まいぎぬ」と読む。「名人くらべ」という題もあるらしい。
フランスの作家で…ヴィクトリアン・サルドゥの「ラ・トスカ」を
三遊亭圓朝が翻訳して、舞台を江戸に移し、噺にまとめた。
この物語が世界的に知られているのは、プッチーニがオペラ化して…
現在も広く親しまれている歌劇「トスカ」の存在が大きいのだが、
歌劇の初演が1900年であり、圓朝がこの作品を新聞連載したのは
明治24年というから…つまり1891年で…こちらの方が先なのである。
忘れる前にあらすじを少し記録しておくと…絵師の狩野毬信は
芸者のお須賀を妻に迎えたいと…静御前の舞の絵を描き、届けさせるが、
お須賀は手の形がおかしいと墨をつけてしまう。毬信もその出来を認め、
上方でのさらなる六年の修行の末、再び、静御前の絵をお須賀に見せ、
今度はその素晴らしさにお須賀は毬信の妻となることを快く承諾。
時は過ぎ…毬信が寺にこもり、天人の姿を描いていると
その顔が芸者の小菊に似ているとお須賀は嫉妬する。
寺に逃げ込んできた者があったが、その男は宮脇数馬であり、
大塩平八郎の乱の残党で追われている身…妹の小菊が用意した
女姿に扮して、その場を逃げ出し、毬信は数馬を根津の自邸に匿う。
それを小菊と密会していたと誤解したお須賀が再び毬信を問い詰め、
毬信は数馬との義理を立てて、一度は小菊とのことを認めるが、
見るに見かねて、数馬はお須賀に名乗り出るのであり、
しかしそこへ捕り方の連中が踏み込んできて、数馬を渡せと
絶体絶命に追い込まれたところで…この納まりはまた次回!
なんと劇的な切れ場だろう…「錦の舞衣」の(上)であった。
この続きは次回の「おさらい会」で…いまから楽しみにしている。

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