« 柳家権太楼 「らくだ」 | トップページ | 落語につぶやき 173~錦の舞衣 »

2012年8月26日 (日)

柳家小満ん「おさらい会」

「総ざらい柳家小満んの会」と聞いていたのだが、
「おさらい会」という名前に変わったそうで…
というのは、冒頭の師匠の挨拶にもあったように
日本橋の小満んの会は四十年以上続いているわけで
総ざらいするためにはそれだけの時間を要する…
「総ざらい」は大袈裟じゃない…ということになったそうだ。
四谷三丁目に近い新宿区荒木町の「橘家」にて。

柳家小満ん「おさらい会」其の一
柳家小満ん:桂文楽の一日
柳家小満ん:錦の舞衣(上)
柳家小満ん:青菜


35名ほどのお客だが、師匠も今日のお客は、
「ファミリーだからね」とおっしゃっていたけれど、
いつも以上にリラックス・ムードでお出迎え。
荒木町で迷子になっているお客がいないかと…
予約の全員が集まったところで開演!
新しい会のスタートで、まずは自己紹介から…
「私、柳家小満んと申します。」にはじまって、
弟子入りから文楽師匠の元での内弟子生活、
修行時代の想い出を語る「桂文楽の一日」。
そういえば出囃子が「野崎」であった。
内容は「べけんや」の本にも詳しく書いてあって、
小満んファンの間ではお馴染みのネタであると思うけど
この話題、私も大好きである。文楽師匠の描写が実に魅力的。
小満ん師匠にとって、文楽師匠は永遠に美しい存在であり、
その話を聞いて…客もまた文楽師匠に憧れる…素晴らしい一席。
軽やかな話題の後は、一気に重厚な噺となり、はじめて聞く…
これは何という噺だろう。終演後に師匠に教えていただいたのだが、
「錦の舞衣(まいぎぬ)」であった。これだったのね。ついに聞けた。
サルドゥの「ラ・トスカ」を三遊亭圓朝が江戸を舞台に翻訳して、
この物語が世界的に知られるのは、プッチーニがオペラ化した…
ということによるのだが、この圓朝作品の方が実は古いそうなのである。
圓朝の名前が出てきたら…なるほど複雑で緻密な作品であり、
一筋縄ではいかないこの難解さが、何とも面白さでもあって、
聞いている人を夢中にさせる…取り込まれてしまうのである。
絵師の狩野毬信は追われている身の宮脇数馬を匿うのであり、
捕り方がついに踏み込んでくるのだが!この納まりはまた次回…という
なんと劇的な切れ場だろう…続きが気になる!ということで次回に期待。
仲入り後は季節のネタで…まさに旬…お馴染みの「青菜」であった。
去年の横浜小満んの会でも聞いているが、何か所かクスグリが多くて、
終わって師匠に教えてもらったのだけど、さらにさらに本寸法の「青菜」である。
師匠も…毎年、季節に一回はやりたいネタということだが、
私にとっても今年はじめて聞く「青菜」で…録音では何度も聞いているけれど
やっぱりこの暑い夏に…さらに暑くてたまらない「青菜」を聞くのが実に避暑!
ということで…次回の小満ん「おさらい会」は10月13日(土)午後一時半開演
場所は浅草「ことぶ季亭」になり、予約受付ももうはじまっている。
ぜひ早めにご予約を ⇒ http://www.comann.info/

|

« 柳家権太楼 「らくだ」 | トップページ | 落語につぶやき 173~錦の舞衣 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/55518546

この記事へのトラックバック一覧です: 柳家小満ん「おさらい会」:

« 柳家権太楼 「らくだ」 | トップページ | 落語につぶやき 173~錦の舞衣 »