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2012年9月24日 (月)

エミール・ギレリス 5

ギレリスが残したベートーヴェンのピアノ・ソナタだが、
録音年代順に再構成して聞いている。
今日はピアノ・ソナタ第6番と第23番「熱情」。
1973年6月にベルリンのヨハネ修道院で収録。
本当に素晴らしい。やはりギレリスのベートーヴェンは格別だ。
「熱情」が有名だけど、第6番も隅々にまで聞き惚れてしまう。
ギレリスはベートーヴェンが記した音を精密に再現しており、
まさに硬質な響きで…音楽もまたこの上なく硬派な演奏である。
感情に流される起伏の激しい「熱情」ではなく、客観性に支配され、
極めて冷静なコントロールによる演奏であり、遅めなテンポもあって、
ギレリスならではの「熱情」に仕上がっていると思うのだが、
久しぶりに聞いてみると…やはりこれは歴史に残る名演である。
1970年代のギレリスの存在感というのは圧倒的なものがあり、
この「熱情」が現れたとき…いかに衝撃であったことだろう。
40年が経過した現在であってもその凄まじさは変わらない。

CDR788

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