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2012年9月30日 (日)

マウリツィオ・ポリーニ

ポリーニの最新盤でショパン・アルバム。
入荷したとの情報ですぐに買いに行って、
早速に聞いているのは、やはりポリーニだからか。
この数年、レコード業界の不況で新譜そのものが減っているし、
興味をひくものも少なく…新譜への関心も薄れているのだが、
今回のポリーニのショパンは楽しみで久しぶりに飛びついた。
24の前奏曲 作品28、2つの夜想曲 作品27、
4つのマズルカ 作品30、スケルツォ 第2番 作品31
2011年5,6月にミュンヘンのヘルクレスザールで収録。
24の前奏曲とその前後の作品を組み合わせた選曲である。
マズルカ以外はすべて再録音であり、ポリーニという人は
あまり録音を繰り返すタイプではないので意外な気もするが、
しかしファンとしては現在の演奏を聞けるのはうれしいし、
いまショパンを聞かせたいというポリーニの想いにも感激。
予測はしていたのだが、やはりすっかり肩の力が抜けて、
より自由に…極めて自然体に音楽が流れている。
テンポ設定は相変わらず速い。ますます速くなっている。
しかしここで…その速度意識が全く気にならないというのは、
ポリーニが50年…いや60年かもしれないが、ずっと弾き続けて
その先にあるのがこの演奏なのであり、この上なく安定しているのだ。
昔のポリーニには、作品解釈における明確な意図や音楽の構築性、
ポリーニだから特別な…という強い力が聞き手に伝わってきたのだが、
現在の演奏からはそうしたものが消えて、どこか安らかである。
何かを超越した…といってもいいのかもしれないが、
この柔らかさや自在な響きも加わった現在のポリーニが魅力的。
緩急強弱のメリハリはなくなっているが、作為的なところはないし、
あくまでも音楽に緊密に寄り添うポリーニの姿勢に感動する。

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2012年9月29日 (土)

横浜の風景から 268~かなさわ道

東海道保土ヶ谷宿の金沢横丁に
「かなさわ道」の道標が立っているのだが、
その保土ヶ谷宿につながる金沢道を歩いてみようと
今日は京浜急行の南太田駅へ出掛けてみた。

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南太田と井土ヶ谷の中間にある
南区南太田2丁目の杉山神社。
「太田総鎮守」ともあり「水天宮」とも。

「南センター入口」から金沢道を歩きはじめ、
山越えの坂が続くが、史跡などは見つからなかった。

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しばらく歩いて、保土ヶ谷区岩井町の北向地蔵尊。
「天下泰平」「国土安全」を祈念しているのだが、
保土ヶ谷宿からの金沢・浦賀往還への途中ということで
旅人の道中安全も祈願して建立されたとある。

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「是より左の方かなさわ道」とある。

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「是より右の方くめう寺道」とある。
「くめう寺」って、何だ?と思ったら
どうやら「弘明寺」のことだそうだ。
保土ヶ谷から来て、真っ直ぐに進むと金沢方面で
右に曲がると弘明寺という分岐点なのかも。

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北向地蔵尊から保土ヶ谷方面に
「いわなさか(坂)」を下っていくと…
途中に庚申塔を見付けた。

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庚申塔の左にある階段を上がると御所台地蔵尊である。

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御所台地蔵尊には多数の石塔が集められており、
階段を上がって右側の庚申塔二基である。

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そしてさらに奥にある二基の庚申塔だ。

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「いわなさか(坂)」を下りて、保土ヶ谷に出るが、
JRの線路を渡って、保土ヶ谷宿の金沢横丁。
歩いてきた「かなさわ道」の道標がある。

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保土ヶ谷宿の軽部本陣跡。

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右の土蔵は軽部本陣跡だが、
東海道の現在の様子である。

ここからはいつもながら法泉や今井町を通り、
南本宿で三國家の塩ラーメンを食べて帰宅。

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2012年9月28日 (金)

三田落語会 志ん輔・一朝

iTunesで配信されている三田落語会の録音で
昨日に続いて、第7回三田落語会(夜席)から
仲入り後の志ん輔師匠「愛宕山」と一朝師匠「藪入り」。
2010年4月24日に仏教伝道センターホールで収録。
前半では一朝師匠が「片棒」と志ん輔師匠が「大工調べ」という
早口で聞かせる噺が鮮やかに決まって、堪能したのだが…
後半は志ん輔師匠が「愛宕山」で見せる噺を披露して、
一朝師匠は「藪入り」でじっくり聞かせるという素晴らしい展開。
「藪入り」というと夫婦のやり取りが印象的だが、そこに
少し会わない間にすっかり成長した亀ちゃんが帰ってきて、
この家族の風景、ささやかな幸せが実に感動的であり…
一朝師匠の「藪入り」…これはいい!私は好きだ!

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2012年9月27日 (木)

三田落語会 一朝・志ん輔

先日もさん喬師匠の「死神」を聞いたが、
iTunesで配信されている三田落語会の録音が
いろいろダウンロードしてあって、そろそろ順に聞こう!って、
今日は第7回三田落語会(夜席)の一朝師匠と志ん輔師匠。
2010年4月24日に仏教伝道センターホールで収録。
前半で一朝師匠の「片棒」と志ん輔師匠の「大工調べ」。
素晴らしいのだが、またマクラが面白くて、というのは、
一朝師匠と志ん輔師匠の師匠というと…二朝会の
柳朝師匠と志ん朝師匠であり、共通の話題も多く、
爆笑エピソードが次々に飛び出してくる。とにかく面白い。
明日は仲入り後の「愛宕山」と「藪入り」を聞きたいと思う。

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2012年9月26日 (水)

エルネスト・アンセルメ 6

1956年のアンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団で
オネゲルの交響的詩篇「ダヴィデ王」
1956年10月16-30日にジュネーヴのヴィクトリア・ホールで収録。
オネゲルの代表作といわれる「ダヴィデ王」だが、非常に珍しい。
このアンセルメ盤が長らく有名なレコードだったわけだが、
他ではめったに聞くことのできない貴重な演奏である。
しかし素晴らしい作品だ。現代的な響きと古代のイメージが
見事にひとつに融合して、聞いていて、夢中になってしまう。
色彩豊かで、この劇的な音楽は、オペラというより映画に近いかも。
アンセルメの音色に対する感覚は実に魅力的なのだが、
何しろ1956年の録音は古く、当時のスイス・ロマンド管弦楽団は、
少々演奏に苦戦している感もあり、現在の名演を望みたいところ。
デュトワは「ダヴィデ王」を取り上げているのではないだろうか。

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2012年9月25日 (火)

フリッツ・ライナー 1

このところエルネスト・アンセルメをよく聞いているが、
ならばフリッツ・ライナーも聞きたいと50年前の録音である。
フリッツ・ライナー指揮シカゴ交響楽団でマーラーの「大地の歌」。
1959年11月9日にシカゴのオーケストラ・ホールで収録。
私の年代だとシカゴといえば、ゲオルグ・ショルティだが、
その10年前のフリッツ・ライナーの時代も有名である。
ステレオ録音のごく最初の時期なので、音の仕上がりとしては
ところどころに古臭いな…という印象も受けるのだが、
演奏はというと…極めて現代的な感覚を備えているのであり、
その辺がフリッツ・ライナーの魅力でもあって、私は興味ひかれる。
ライナーというと厳格で緻密な表現をするというイメージがあるが、
ここでのマーラーは実に豊かな響きが聞き取れるのであり、
CD化に際して、より色彩的な音を引き出せたということであろう。

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2012年9月24日 (月)

エミール・ギレリス 5

ギレリスが残したベートーヴェンのピアノ・ソナタだが、
録音年代順に再構成して聞いている。
今日はピアノ・ソナタ第6番と第23番「熱情」。
1973年6月にベルリンのヨハネ修道院で収録。
本当に素晴らしい。やはりギレリスのベートーヴェンは格別だ。
「熱情」が有名だけど、第6番も隅々にまで聞き惚れてしまう。
ギレリスはベートーヴェンが記した音を精密に再現しており、
まさに硬質な響きで…音楽もまたこの上なく硬派な演奏である。
感情に流される起伏の激しい「熱情」ではなく、客観性に支配され、
極めて冷静なコントロールによる演奏であり、遅めなテンポもあって、
ギレリスならではの「熱情」に仕上がっていると思うのだが、
久しぶりに聞いてみると…やはりこれは歴史に残る名演である。
1970年代のギレリスの存在感というのは圧倒的なものがあり、
この「熱情」が現れたとき…いかに衝撃であったことだろう。
40年が経過した現在であってもその凄まじさは変わらない。

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2012年9月23日 (日)

柳家さん喬 「死神」

三田落語会からiTunesで配信されている
第3回三田落語会(夜席)のさん喬師匠の「死神」。
2009年8月22日に仏教伝道センターホールで収録。
54分に及ぶ長講一席だが、前半14分がマクラで
これが面白い。もちろん噺の方もたいへん見事で
素晴らしい録音である。先月の落語研究会で
喜多八殿下の「死神」を見たのだけど、それ以来…
何となく「死神」が好きで…さん喬師匠も実にいい。
死神のキャラをどう作っていくか?というのが重要で
それで噺の仕上がりが決まってくるのだけど、
さん喬師匠だと…こうなるのか!という。へっへっへ。
それほど不気味でもないけれど、いや、気持ち悪い。

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2012年9月22日 (土)

横浜の風景から 267

泉区和泉町の和泉川沿いの農業地区で
秋の訪れを探してみた。

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まだ青い毬栗である。

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和泉川沿いのキャベツ畑。

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キャベツに近寄ってみた。

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さらに近づいて…まだ出来はこれからだ。

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サトイモの葉である。きれいな葉を探したのだが、
全体はもう枯れてきており、そろそろ収穫の時期か?

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柿の実が色づきはじめた。

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秋といえばコスモス。遠くにいずみ野のマンションが見える。

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横浜の風景から 266

朝から雨の降りそうな天気だったのだが…
午後から少し明るくなってきて、夕方になって、
和泉川沿いに農業地区を歩いてきた。

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瀬谷区宮沢4丁目の和泉川の遊水池である。

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泉区和泉町に入り、双体道祖神。

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新幹線のガード下を抜けると三家集落である。

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農家の垣根にあった…ほおずき。

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お馴染みの日枝神社にお参り。

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橋の架け替えによる日枝神社周辺の工事が完成した。

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2012年9月21日 (金)

落語につぶやき 179~永代橋

「柳家小満んの会」で聞いてきた「永代橋」だが、
噺の方ではなく、永代橋の崩落事件について、
マクラで小満ん師匠の歴史解説を聞けたので
思い出しつつ、年号などは調べつつ、記録しておく。
中央区新川1丁目と江東区永代1丁目そして佐賀1丁目に
架かる橋が永代橋である。永代通りというそうだ。
まずは深川観光協会の説明を読むと元禄11年(1698)に
日本橋と深川を結ぶ橋として建設されたそうで、
赤穂浪士の討ち入りでも帰りに義士たちが永代橋を渡ったと…
これについては、小満ん師匠のお話の中にもあった。
そして橋の一部が落ち、多数の水死者が出たという大惨事は、
文化4年(1807)のことだそうである。深川の富岡八幡祭礼の日。
ここからは小満ん師匠の説明で聞いた話…記憶をたどっていくが、
元禄時代に造られた橋であり、百年以上の月日が経過して、
大川の河口に近い永代橋は、かなり老朽化していたわけだが、
文化4年という年は、十数年の間、中止されていた深川の祭りが、
再開されるとのことで…深川方面へ渡ろうとする見物客が、
永代橋に殺到して、しかし二ツ橋家のお姫様が船で橋の下を通ると
よって通過時刻の前後半時ずつ…現在の二時間だが、橋が閉鎖され、
見物客たちは、橋の日本橋側で止められてしまったのだ。
向こう岸からは祭りの賑わいが聞こえてくるのであり、
見物客は苛立って、通行が許可されると群衆が橋になだれ込んだ。
その重みに耐えられず、橋の一部が陥落し、後から後からへと
人が押し寄せてくるので…止められず、次々に川へ落ちて行った。
水死者が数百人出たともいわれ…ここから噺の方へと入っていく。
大田南畝…つまり蜀山人が残した狂歌を見付けた。
永代と かけたる橋は 落ちにけり きょうは祭礼 あすは葬礼

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2012年9月20日 (木)

今日の月は…月齢4.0

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夕方の月は久しぶりで…西の空に月齢4.0の月。
三日月に見えるが、一日たって、月齢4.0であった。
18時02分で日没からしばらく時間がたっているので
空もすっかり暗くなり、写真としてはイマイチだが、
まわりに薄い雲が漂っている。あと10日で
9月30日(日曜日)が中秋の名月である。楽しみ。

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2012年9月19日 (水)

第112回 柳家小満んの会

今日は夕方から柳家小満んの会である。
雨はやんだのだけど、するとひどく蒸し暑くて…
ちょっともたついて、出るのが遅くなってしまい、
「おはな商店」のラーメンは食べそこなってしまった。
関内ホールのすぐ近くにあるTURRY'Sで
ロイヤル・ミルクティーでお茶してから行ったのだが、
すると小満ん師匠とおかみさんと娘さんが来られて、
あら!という感じにご挨拶。馬車道って、なんと楽しい!

入船亭辰じん:手紙無筆
柳家小満ん:孝行糖
柳家小満ん:永代橋
柳家小満ん:名月若松城

前座さんは辰じんさんで…今日で小満んの会を卒業かな。
辰じんさんは小満ん師匠もお気に入りの前座さんだったようで
小満んの会にはよく来ていたのだけど、いよいよ二ツ目である。
今日は中秋の名月にちなんで、何といっても「名月若松城」だが、
小満ん師匠の三席、その演目について、聞いていて気付いたのだが、
今日のテーマというか…共通性は、孝行の徳(孝行糖)、
普段からの心掛けで助かった(永代橋)、そして忠義の男(名月若松城)、
一点の曇りない名月のような美しい男たちが描かれるのである。
いや…与太郎と武兵衛はちっとも美しくない。ヒーローは西村権四郎だ!
一席目は軽やかな印象で「孝行糖」である。後が重いので、前半は短めに。
「孝行糖」のマクラって、昔の様々な売り声が紹介されるのだが、
今日は「大根(でいこ)とごぼう(ごんぼ)」など、代表的なところをいくつか。
マクラが長くなりすぎないように…まさに導入といった感じだったのだが、
聞いていて、あらゆる売り声紹介を小満ん師匠で聞いてみたいかも!などと
つい思ってしまった。噺の方は与太郎の登場で明るく楽しい仕上がりである。
続いて「永代橋」だが、実演で聞くのは今日がはじめてだ。
彦六の正蔵師匠の録音をもっていて、でも考えてみると聞くのは何年ぶりか?
すごく新鮮な気分で接することができた。というか、中身はすっかり忘れていた。
財布を掏られて、その掏った男が永代橋の落橋で水死するのだが、
死体から出てきた財布の書付で武兵衛が死んだことになってしまう…
その辺はよく記憶していたのだけど、長屋の大家さんが太兵衛であり、
「多勢に無勢」が「太兵衛に武兵衛」となるオチ!この辺は聞いた後に気づくという
そういえば、マクラで「多勢に無勢」の話題が出てきた…聞き逃してはいけない!
落語は肝心なことを聞き逃すとオチなくなってしまう…気が抜けないのである。
そこが面白さであり、また楽しさであり、夢中になってしまうところでもある。
この大家さんの太兵衛が、粗忽なお方で…「永代橋」って、粗忽シリーズだが、
本人を相手に「お前は死んでいるよ!」とまるで「粗忽長屋」であり、
武兵衛の方もかなり抜けているというか…一緒に死体の引き取りに
行ってしまうという、財布を掏られたと口にして、はじめてお役人が気付く!
何とも間抜けな展開で…面白い。「永代橋」って、こんなに面白い噺だったのか。
しかし一方で、祭り見物に出かけて、財布を掏られて、それで面白くなくなって、
帰ってきてしまった…それで助かった!掏った男は落橋で死んでしまうのだから
そこに何かの力が働いており、正しい者は幸運にも救われるというような…
この辺はどこか教訓めいたものも込められているような気がする。
本人が自分の死体を引き取りに行くのだから…基本はバカバカしいのだが、
小満ん師匠は前半で…永代橋の崩落事件について、歴史的な部分も
きちんと説明してくれたので、むしろ全体の印象は非常に格調高くもあり、
バカバカしいことがおかしさになってもくだらなくならない…まさに絶妙なメリハリ!
この辺が小満ん師匠ならではの落語の仕上げ方で素晴らしい一席だったと思う。
仲入り後は待望の「名月若松城」である。三年前の日本橋の会だったか?
やはりこの時期に一度だけ聞いたことがあって、小満ん師匠でしか知らないけれど、
「名月若松城」は講釈ネタで…講談をよく聞かれる方には有名な噺なのかも。
こちらは重厚な噺で…私などは歴史に弱いので…必死になってしまうのだが、
戦国武将の蒲生氏郷を中心として、登場人物も多く…その辺は難しさでもあり、
しかし一方で聞き終えたときの心がすっきりと晴れる心地よさ、それは感動的で、
忠臣である西村権四郎の真っ直ぐな人柄に心打たれる…これぞ偉大な作品である。
清らかな人々が描かれるのは、やはり何よりも素晴らしいことであるし、
中秋の名月の美しい情景に重なる後半の展開は、簡単には言葉に表せない…
すごく大切なものにふれている気がして、噺の透明な世界に心が熱くなる。
などと書き連ねてみて、この想いというのは、やはり上手くは表せない…
ということで…次回は11月19日(月)第113回 横浜 柳家小満んの会
演目は「粗忽の使者」「子別れ(中)」「三井の大黒」の三席です。
2012年も最後の会となるが、なんと「三井の大黒」である。うれしい!
それに私は「子別れ」の(中)が大好きで…二年前だったか横浜の会でも
「(上)強飯の女郎買い」が取り上げられており、その続編としても期待である。

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2012年9月18日 (火)

落語につぶやき 178~短命

小里ん師匠の「小さん芸語録」で「短命」の項を読むと
小さん師匠は「ブリのアラ」は演じなかったって。えっ?
「ブリのアラ」って、なんのこと?と思ってしまったのだけど
柳家の方では「ブリのアラ」は出てこないことが多いそうで
ということは、私は柳家の「短命」を聞いているということか?
すると先日、黒門亭で聞いてきた藤兵衛師匠の「短命」で
「ブリのアラ」が出てきたのだ。おお!目からウロコ!
伊勢屋に来た二番目の婿さんが「ブリのアラ」。
最初の婿さんが、色白の役者のようにいい男で…
死んでしまったので…今度はそれではいけないと
二番目の婿さんは、真っ黒な丈夫な男を迎える。
太っていて、脂ぎっていて、顔は不細工だけど…
それを例えるならば…「ブリのアラ」みたいな。
ちょっと確認してみると…小さん師匠が演じなかったのだから
さん喬師匠も権太楼師匠ももちろん「ブリのアラ」はなし。
ネット上に白酒さんの映像を見つけ、すると「ブリのアラ」があった。
血生臭い…脂ぎってる…嫌な臭いのする…という二番目の婿さん。
なんと「ブリのアラ」以外の例えも見付けた。圓太郎師匠の映像で
二番目の婿さんは丈夫の塊で…顔も体も真っ四角、真っ黒で
みんなで「鉄下駄」と名付けた…というのもあるのだ。
「短命」を聞かれる際には、二番目の婿さんにご注目を!

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2012年9月17日 (月)

東海道の風景から 10~品川

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品川駅前の東海道の現在の様子である。

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京急品川駅のすぐそばで、港区高輪4丁目の高山稲荷神社。
お祭りの準備中のようで、今日は入口で失礼した。
次回は品川からなので…ここをスタート地点としよう。

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東海道の風景から 9~高輪

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港区高輪2丁目の「泉岳寺」交差点に稲荷神社があった。
階段を上って、社務所のビルの上に社殿がある。

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港区高輪2丁目の高輪神社。こちらも立派な神社。

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高輪神社にお参り。

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東海道の風景から 8~三田

東海道歩きの続きで…今回は田町から品川へ。

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港区三田3丁目の「札の辻」交差点で
東海道と交差する桜田通りの正面に
東京タワーが見えて、何だかうれしくなってしまい…
珍しいこともないのだけど、ちょうどよい距離感で
東京タワーの全景が見えるというのが魅力かと。

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少し寄り道をして、三田4丁目の亀塚稲荷神社。
港区指定文化財の弥陀種子板碑がある。

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再び東海道に戻り…三田3丁目の御田八幡神社。
森に囲まれた立派な神社である。

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御田八幡神社にお参り。

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2012年9月16日 (日)

黒門亭で藤兵衛・志ん橋

午前中は東海道歩きの続きで…田町から品川へ。
少し時間が早かったので…品川からお茶の水へ出て、
神田明神にお参り。そしていつもながら黒門町へ。
今日は大好きな志ん橋師匠が出演なので
黒門亭の第2部を聞いてきた。落語協会に到着すると
ただいまリニューアル工事中で、仮囲いで覆われている。
お馴染みの落語横丁だが、ちょっといつもと違った印象。

第2部
柳家さん坊:つる
柳家花いち:泥泥
桂藤兵衛:短命
古今亭志ん橋:野晒し

前座さんはさん坊さん。今日がはじめてだ。
不思議とこれまで遭遇したことがなかったのだが、
最初のうちは「道灌」かな?と思って聞いていたのだけど…
こんなに丁寧に細かく演じて、間に合うの?と思っていたら、
途中から「つる」ではないか!この噺は定席の寄席では、
かなりの頻度でかかっていると思うのだけど、私にとっては
なかなか珍しい。長らく聞いていなかった。ということで
新鮮ではあるのだけど、しかし特に面白い噺ではないのである。
花いちさんも久しぶり。実は二ツ目になってから、はじめて?
何となく慌ただしい…落ち着かない芸風は変わらないが、
そこが二ツ目の実力を発揮で上手くなった!はじめて聞く噺だ。
泥棒のネタなのだが、帰りにわかったのだけど、「泥泥」という噺。
これは泥棒が二人出てくるというので「泥泥」なのだろう。
クビ寸前の間抜けな泥棒で…今月中に空き巣をして来いと…
あと二日あるから、今日はもういいや…明日にしようって、
長屋の自分の部屋に戻ってくると…するとそこには泥棒が、
この泥棒がまた間抜けな男で…仕方なく手伝いをはじめる始末。
自分の部屋であることもわからなくなってしまって…
手伝ってもらったからと盗んだものを半分ずつに分けて…
落語事典にもないし、もしや新作?面白い!私は好き。
藤兵衛師匠が「短命」だった。ちょうどこの噺について
小里ん師匠の「小さん芸語録」を読んだばかりで
伊勢屋の二番目の婿さんが「ブリのアラ」というのを
小さん師匠は演じなかったそうで…つまり柳家の方では
「ブリのアラ」は出てこないことも多いそうなのだが、
私はどうも柳家の「短命」を聞いていることが多いようで
「ブリのアラ」って、なんのこと?と思ってしまったのだけど
今日の藤兵衛師匠のでは、「ブリのアラ」が出てきたのだ。
先ほど書いた通り、二番目の婿さんをそう例えるのだけど
太っていて、色が黒くて、脂ぎっていて、不細工な男。
おまんまの食べ方も面白く、なかなかの衝撃キャラで
これは「目からウロコ」の「短命」であった。覚えておこう!
藤兵衛師匠の察しの悪い八五郎が実にいい感じ。
そして今日のトリは志ん橋師匠。ネタは出されていなかったが、
マクラで…太鼓には馬の革を張るそうで…ときたから
これは「野晒し」である。それもオチまで行く場合の入り方。
オチまで行かない場合には、バカの番付で釣りのマクラのみで
そこに競馬の話題で…太鼓に馬の革と来るとオチまで行く!
志ん橋師匠の「野晒し」は今日で三回目だと思うのだけど、
幇間が訪ねてきて、「お前は誰だ!」「幇間(たいこ)だ」
「さっきの骨は、馬の骨だったのか!」のオチまで…
というのは、はじめてである。これはうれしい。
志ん橋師匠の「野晒し」は絶品なのだが、時間がないときは
向島の釣りの場面で、歌いながら水をかき回して、
賑やかに盛り上がったところで切ってしまうことが多い。
その釣りの場面が実にいいのだけど、師匠の幇間がまた最高!
「野晒し」って、秋のネタとかいうが…楽しいし、華があって、
本当にいい噺!今日は本寸法の「野晒し」を聞けてよかった。
お見送りの志ん橋師匠と少しだけお喋りできたのだけど
「月村さん!」って、師匠から声をかけてくださり、
そういうところもうれしくて、ますます大好きな師匠である。
実は志ん橋師匠…体調を崩されてお休みしていたそうだが、
こっそり聞いてみたところ、お元気になられたそうである。
今日は「野晒し」を35分たっぷりで…「試してみたの!」って、
明るく、師匠ご自身が楽しそうに演じられていたので…ひと安心!

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東京の風景から 2~神田明神

午前中は東海道歩きの続きで…田町から品川へ。
午後は黒門町に行って、落語を聞いたのだが、
その前に少し時間が早かったので
品川からお茶の水へ出て、神田明神にお参り。

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神田明神は立派である。江戸総鎮守とあるし。
この象徴的な門だが、随神門というそうである。
昭和天皇の即位五十年を記念して、
昭和50年に再建されたそうだ。

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随神門を斜めから見るとこんな感じ。
松下幸之助氏奉納とある。神田明神も?
浅草寺の雷門も松下幸之助の奉納で
東京にある数々の代表的な建造物が
昭和の時代に松下の力で再建されていたのだ。

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御社殿にお参り。結婚式が行われていた。
昭和9年の竣工だそうで、今もたいへんに美しい造りだが、
平成6年から11年にかけて、塗替え、修復が行われたそうである。

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鳥居にある「神田神社」を望遠で撮影。
明治時代に「神田明神」から「神田神社」へと
社名が変更されたそうである。
いまも一般的には「神田明神」で親しまれているけれど
正式には「神田神社」というのが正しいのかも?

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2012年9月15日 (土)

横浜の風景から 265

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旭区さちが丘で曲がったことのない道に入ってみると
結果的にそこは行き止まりの場所だったのだが、
なんと集合住宅の一角に庚申塔が祀られていた。
下に三猿がいる文字塔である。この周辺は、
蔵屋敷という地区か…日吉神社の近くだけど
厚木街道沿いの古くからの集落であり、
多くの石塔は日吉神社に集められているが、
まだこのように他のものも残されていたのだ。
日没後の辺りは暗くなってからの写真で
あまりよい写りではないが、宝探しの喜びである。

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2012年9月14日 (金)

キース・ジャレット 14

久しぶりにキース・ジャレットを聞いている。
古い方から録音年代順に来ているのだが、
しばらく中断してしまったけれど、最近になって
ふと急にキース・ジャレットが聞きたくなったので
1974年の「Death and the Flower」というアルバム。
デューイ・レッドマン、チャーリー・ヘイデン、
ポール・モチアンが参加するアメリカン・カルテットに
ギレルミ・フランコのパーカッションが加わっている。
1974年10月9,10日にニューヨークで収録。
多様な表現を自在に聞かせている印象があり、
より完成されてきている感があると…実験的な要素は
あまり見られなくなって…すると面白くないのだが、
音楽的な成熟の反面でエネルギーの発散は控えめだ。

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2012年9月13日 (木)

マレイ・ペライア 6

1979年のマレイ・ペライアでモーツァルトを聞いている。
イギリス室内管弦楽団を弾き振りしたピアノ協奏曲。
1979年4月に収録された第8番 ハ長調 K.246、
そして同じく1979年4月4,5日の第13番 ハ長調K.415。
傑作揃いのモーツァルトのピアノ協奏曲にあっては、
正直なところ…あまり面白いとはいえない2曲なのだが、
思った以上にペライアがいきいきと豊かに弾いており、
特にK.415の方では勢いに満ちて、躍動感が魅力である。
繊細なタッチで聞かせるペライアなのだが、ここでは同時に
積極性ある表現が絶妙なコントロールでアクセントとなっており、
作品の面白さをより前に引き出して、気付かせてくれるのである。

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2012年9月12日 (水)

ネーメ・ヤルヴィ 13

スウェーデンの作曲家フーゴー・アルヴェーンの作品。
岩礁の伝説 作品20、交響曲第4番「海辺の岩礁から」 作品39
ネーメ・ヤルヴィ指揮王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
1990年10月4-6日にストックホルム・コンサートホールで収録。
これまでアルヴェーンの交響曲を第1番から順番に聞いてきたが、
今回は第4番で…だいぶ後年の作品となり、より内面的な表現となって
風景の描写でもないし、民謡風でもないし、かなり成熟した感がある。
4つの部分からなっているが、連続する単一楽章の長大な音楽であり、
歌詞のないソプラノとテノールの歌手も声で参加する感動的な作品だ。
なるほど…楽劇「トリスタンとイゾルデ」の第2幕を思ってしまう。
後期ロマン派的な壮大な響きであり、しかしそれほど膨張傾向でもなく、
洗練された透明な感覚は、北欧の作曲家ならではと考えたい。

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2012年9月11日 (火)

コリン・デイヴィス 6

サー・コリン・デイヴィス指揮ボストン交響楽団で
シベリウスの交響曲第4番と交響詩「タピオラ」。
1976年11月29日から12月4日にかけて
ボストンのシンフォニーホールで収録。
交響曲全集も今回の第4番で完成である。
シベリウスの交響曲は7曲とも大好きなのだが、
この第4番は格別な作品で…最初に聞いたときは、
なんて付き合いにくい音楽なのだろう…と思ったものだけど
これが一旦、魅力に気付いたなら…あとはもう…
どうしようもなく感動的な作品なのであり、偉大である。
コリン・デイヴィスの緻密にして、深い分析、明晰な音作りは、
気難しい音楽をますます難解なものにしている印象もあるけれど
聞けば聞くほどに…この精妙な表現に引き込まれていくのだ。
「タピオラ」も研き抜かれた演奏で…実に素晴らしい!名演である。

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2012年9月10日 (月)

ゾルターン・コチシュ 3

ゾルターン・コチシュによるラフマニノフのピアノ協奏曲を
録音年代順に再構成して聞いているが、
今日は1983年録音のピアノ協奏曲第3番である。
エド・デ・ワールト指揮サンフランシスコ交響楽団と協演。
1983年10月17,18日にデイヴィス・シンフォニー・ホールで収録。
これだけだと…少し時間に余裕があるので、
エド・デ・ワールト指揮サンフランシスコ交響楽団の
同じく1983/1984シーズンの演奏から
サン・サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」を後半に
1984年4月にデイヴィス・シンフォニー・ホールで収録。
コチシュのピアノ協奏曲第3番は大好きな演奏で
何度聞いても惚れ惚れする名演だが、今日も堪能して、
もう一方の…有名なサン・サーンスの「オルガン付き」が、
実は…私はあまり聞かないということがあり、
今回もずいぶん久しぶりなのだが、エド・デ・ワールトが
私のお気に入りの指揮者なので…すると楽しめる!
エド・デ・ワールトのディテールの描き込みが素晴らしい。
そしてサンフランシスコ交響楽団の鳴りっぷりのよさも魅力的だ。

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2012年9月 9日 (日)

アルフレッド・ブレンデル 10

今日はブレンデルが聞きたくなって、CDを出してきた。
リストの巡礼の年第2年「イタリア」である。
1986年3月24-26日にロンドンで収録されている。
このCDは高校生の頃に夢中になって聞きこんだのだが、
それ以来、ずっとお気に入りで、ブレンデルの名盤であると思う。
巡礼の年というとラザール・ベルマンの演奏も有名で
そしてこの録音よりも少し前にホルヘ・ボレの名演もあって、
それらとは少し違った味わいもあるように思われるが…
ブレンデルのリストは独特の趣をもっているように感じられる。
柔らかい感触のほどよい重さをもった音色が実に心地よくて、
色合い豊かな美しい情景と…ブレンデルのリストは本当に素晴らしい。
表面的な華麗さに走らずに…落ち着きある深い響きに感動する。

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2012年9月 8日 (土)

落語につぶやき 177~粗忽長屋

小里ん師匠の「小さん芸語録」を読んでいるのだが、
今日は「粗忽長屋」の項を読んでみて、その後に
小さん師匠のこの噺を実際に聞いてみている。
お馴染みの噺で…私自身も小さん師匠の「粗忽長屋」で
落語を好きになったということもあるし、そんな…
いまさら「粗忽長屋」なんて…って、思ってしまうけれど
これがたしかに…芸談を読んでから聞くと実に深い。
小さんという人は、リアクションで笑いを取る芸ではなく、
ここでの人間関係…粗忽の世界観、リアリズム、…
「粗忽長屋」という噺だからこそ描き出せる情景があって、
今度この噺を聞けるときには、全く新しく楽しむことができそうだ。

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2012年9月 7日 (金)

エミール・ギレリス 4

ギレリスが残したベートーヴェンの27曲のピアノ・ソナタだが、
これから録音年代順に再構成して聞いていきたいと思う。
今日はピアノ・ソナタ第21番「ワルトシュタイン」と第28番。
1972年1月にベルリンのUFAスタジオで収録。
DGのこのシリーズで最初に録音されたのがこの2曲であった。
ギレリスの演奏はよく「鋼のような…」と表現されるが、
まさに硬派のベートーヴェンであり、無類の安定感…
ギレリスというピアニストを深く理解した上で聞かないと
その崇高な精神に親しみをおぼえるような種類の演奏ではなく、
ベートーヴェン演奏における一つの究極がこれなのである。
1970年代前半のまさに全盛期のギレリスを聞くことができる。

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2012年9月 6日 (木)

クリスティアン・ツィメルマン 2

1979年のクリスティアン・ツィメルマンの演奏で
ショパンのピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調
アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ
カルロ・マリア・ジュリーニ指揮ロサンゼルス・フィルと協演。
1979年11月14日にロサンゼルスで収録されている。
ツィメルマンの最初の頃の録音だが、若いときの演奏も素晴らしい。
ピアノの音色の美しさ、内面的なところでの力強さを感じさせる音楽。
まだまだ新人、若手の扱いであったろうけれど、圧倒的である。
そのようにすべてが揃って…何ひとつ不満は存在しないのに…
しかしどこかで…堅さか?力みか?窮屈な印象があるのは、
やはりそこが若さなのか?完璧な演奏というのは、
同時に完璧ならでは堅苦しさみたいなものが付きまとう…
それは仕方ないことなのであろう。勢いで突き進み、
より感興豊かなものを期待できるライブの方がよかったのかも。

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2012年9月 5日 (水)

落語につぶやき 176~居残りに注意

落語好きの人が「居残り佐平次」の噺にちなんで
「居残り」という言葉を使っていることがあるのだが、
例えば…昼の落語会に行って、夜も別の会に梯子しよう
というときに…「今日は居残り」という使い方は誤りである。
遊ぶだけ遊んで…翌朝、勘定が追い付かず、
帰してもらえないときに「居残りする」というのであって、
現在でも「居残り勉強」「居残り残業」とか、同じ使い方だが…
自分の意に反して、そこに残されるのが「居残り」だ。
一方で…大金持ちの若旦那が、翌朝も遊び足らずに
そのまま直してしまうのが「居続け」。つまり「居続け」が正解。
「居続け」を「居残り」といってしまうと…たいへんな違いなので
「居残り」にならないように財布の中身には注意しましょう!

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2012年9月 4日 (火)

ネーメ・ヤルヴィ 12

スウェーデンの作曲家フーゴー・アルヴェーンの作品。
ダーラナ狂詩曲(スウェーデン狂詩曲 第3番) 作品47
交響曲 第3番 ホ長調 作品23、バレエ組曲「放蕩息子」
ネーメ・ヤルヴィ指揮王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
1989年5月25-27日にストックホルム・コンサートホールで収録。
「ダーラナ狂詩曲」が感動的だ。実に深みのある陰影に富んだ音楽で
静かな中に内面的な高揚や力強さを感じる。描写よりも魂の響きだ。
スウェーデン狂詩曲は本当に素晴らしい。スウェーデン人の心であろう。
交響曲第3番も楽しくて、親しみある旋律が心に響いてくる。
ここでは全体に…グリーグのような…民謡風な作品が集められており、
バレエ組曲「放蕩息子」などは、民族的な舞曲の要素が特長的である。

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2012年9月 3日 (月)

コリン・デイヴィス 5

サー・コリン・デイヴィス指揮ボストン交響楽団で
シベリウスの交響曲第3番と第6番。
1976年11月29日から12月4日にかけて
ボストンのシンフォニーホールで収録。
このシリーズのボストン交響楽団は重厚で、
渋い響きを聞かせているが、ここでもシンフォニックで
作品にますます壮大な印象までも与えている。
この二曲を久しぶりに聞いているということもあるけれど
こんな曲だったっけ?…って、興味深く聞いている。
第6番は作品の性格もあるが、より繊細な音色が美しく、
コリン・デイヴィスの緻密な音作りと相まって、感動的だ。
それにしても折り目正しい…端正な造形である。

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2012年9月 2日 (日)

東海道の風景から 7~芝浜

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芝5丁目には「江戸開城会見之地」の碑が…
西郷隆盛と勝海舟である。有名だけど、ここだったのだ。
地図を持って歩いているが、こうした歴史の碑については、
全く下調べをしていないので、思いがけずに出会えると
うれしくなってしまう。歴史ファンの間ではお馴染みの場所かも。

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海の方へ…JRの線路近くに…芝4丁目の御穂鹿島神社。

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御穂鹿島神社には「芝濱噺子の碑」があった。
落語「芝浜」の舞台で…つまりは江戸の頃には浜だった場所。

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「芝浜」の魚屋さんが仕入れに行く芝の魚河岸…
日本橋の魚河岸に対して、こちらは小魚を専門に扱っていたそうで
「雑魚場」と呼ばれていたそうだけど、現在の本芝公園である。
御穂鹿島神社の向かいでJRの線路沿いにある公園だ。

雨が降ったりやんだりで…「芝浜」を堪能したところで
今日はこの辺にして、山手線の田町から帰宅。

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東海道の風景から 6~浜松町

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「浜松町一丁目」の交差点で東海道の現在の様子。
品川方向を見ているが、雨が降り出しそう…

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芝大門1丁目にある芝大神宮。

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浜松町2丁目にある讃岐稲荷神社。
ついにここで雨が降ってきた。
向かいのビルの入口で雨宿り中の写真。

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金杉橋にて古川。川の上を首都高が通っている。
屋形船がたくさん停泊していて、ここはいつも
JR東海道線の車窓から気になって眺めていた。
電車から見ていた場所にいま立っているのは
ちょっとうれしいような…不思議な感覚で
写真の正面にちょうど京浜東北線が通過中である。

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東海道の風景から 5~新橋

黒門町で落語を楽しんだ後、御徒町から新橋へ。
東海道を歩く旅の続きで新橋からスタートである。

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山手線からもよく見えるが、線路のすぐ横にある
東新橋2丁目の日比谷神社。新しくてきれい。

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少し歩いて…新橋5丁目の塩釜神社。
公園内にあるが、森に囲まれている感じで
都会の中心にあるとは思えない神秘的な印象。

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昼間でも暗いのだが、塩釜神社にお参り。
新橋のビル街にいるとは思えない…落ち着く。

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塩釜神社の公園と反対の角にこのような史跡が。
消えかかっている「公園奥」という文字が読み取れて、
歴史的には、神社の森を公園として開放したそうだけど、
公園内にある稲荷大明神が元々はこちらにあったのか?
それとも道案内的なものなのか?どうなのであろう。

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2012年9月 1日 (土)

黒門亭で小燕枝・小里ん

今日は朝から不安定な天気で、運よく駅まで降られず…
御徒町の駅から黒門町へも…少し雨が降り出した程度で…
しかし落語協会に着いた途端、あっという間に大降りに…
傘を開かずに済んだので、ついていた。濡れずに助かった。
もちろんお目当ては、小燕枝師匠と小里ん師匠である。
小里ん師匠の「小さん芸語録」出版記念の小さん弟子の会。

第1部 小さん芸語録出版記念
三遊亭しあわせ:子ほめ
柳家さん福:普段の袴
柳亭小燕枝:千早ふる
柳家小里ん:笠碁
小燕枝・小里ん・さん福:対談-小さんを語る

前座さんはしあわせさん。最近、遭遇率が高い!
この前に聞いたときと同じく噺は「子ほめ」だが、
今日、思ってしまったこと…二ツ目になったら化けてほしい!
というのは、きちんと出来ている…優等生的な感覚で
前座さんに特有の必死な印象でもなく、すごく落ち着いて、
一方で何かはじけたいものを押さえつけられているような…
もっている個性が次々に飛び出して来たら、どうなるのかな?って、
崩してみたいな…すると面白いかも…と思わせる「子ほめ」であった。
今日は特別な会なので、二ツ目さんは出演なしで…さん福さんが登場。
噺も小さん師匠にゆかりの「普段の袴」がネタ出しで…そういえば
たしかに「普段の袴」って、実演では聞いたことがなかった。
私が最初に聞いたのは、彦六の正蔵師匠の録音で
市馬師匠の映像を落語研究会だったか…見た記憶もあるけれど
一般には珍しいネタということがいえるらしい。つまりは地味で…
笑うところが少ない…寄席では受けない…という噺であるらしい。
でも今日聞いても…私はこういう噺は大好きで、面白いではないか!って、
むしろどうしてマイナーなのだろう…って、思ってしまうぐらいなのである。
続いて、小燕枝師匠が「千早ふる」。よかったのだ。実にいい!
誰でも知っている…お馴染み「千早ふる」だけど、何でこんなに心地がいい!
聞いていて…いつしか幸せな気持ちになってしまう「千早ふる」である。
大袈裟な…って思うかもしれないが、毎度の噺も…語る人によって、
全く違う仕上がりに聞こえてくることもあるのであって、今日がそれだった。
よく知っているこの噺で…新鮮な感動を与えてくれる小燕枝師匠は素敵!
仲入り後に…トリは小里ん師匠の「笠碁」。実は今回が二度目で、
小里ん師匠の「笠碁」の素晴らしさは、ずっと私の中で
強い印象として残っていたのだけど、ぜひもう一度聞きたいというのと
やはり何度聞いても…小里ん師匠の「笠碁」は感動的であった。
目で落語を語ってしまうのであり、所作の見事さは圧倒的だ。
雨の情景が目の前に広がって、そこで意地の張り合いの可笑しさ、
こういう些細な喧嘩が大事になる…大人だからこそまた厄介な…
「笠碁」に描かれているものって、誰にとっても心当たりはあるのであり、
面白いし、深い内容もあるし、いい噺だなと…堪能させていただいた。
そして最後に…今日の特別企画で「対談-小さんを語る」が楽しかった。
とにかく面白い。小さん一門の大食いの話。内弟子生活、剣道、おかみさん。
「芸は人なり」で芸論になると…最後にもう一度、感動的なのであり、
本当にいい話が聞けた。今日は聞きに行ってよかったと思う。
そして実は、帰りに横浜で「小さん芸語録」の本を買ってしまった。
最初の「青菜」を帰りの電車で読んだのだけど、夢中になってしまう。
ネタごとに興味深い芸論が展開されているので、ぜひ私も勉強したい。

20120901

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