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2012年10月15日 (月)

落語につぶやき 181~鍬潟

そして柳家小満ん「おさらい会」のもう一席は「鍬潟」。
はじめて聞いた。珍しいのでは?演目を教えてもらっても
過去に全く記憶のない…出会ったことのない噺であったのだ。
落語事典で調べるともちろん載っていたが、元は上方の噺であり、
五代目の三遊亭圓生が得意にしていたとのことである。
男が小さく、女の方が大きい夫婦のことを「蚤の夫婦」というが、
落語に出てくる夫婦はまた特別に極端な例なのであり、
この男は背が二尺二寸しかない。隣の甚兵衛さんのところで
小さいことをぼやいて、大きくなりたいと愚痴をいっていると
上方の鍬潟という力士は、三尺二寸という小さな体ながら…
知恵を使って、大関の雷電為右衛門を負かしたという話を聞かされる。
江戸の十日相撲で千秋楽の取組に大きいのと小さいのをぶつけようと
小さい鍬潟と大きい雷電の一番が組まれる。鍬潟は快く受けるが、
雷電は鍬潟のような小さな力士は相手ではないと大いに罵った。
その取組…鍬潟は「待った」を繰り返し、大きな体の雷電を疲れさせようと
気の緩んだ瞬間に機を逃さず鍬潟が立ち上がって、今度は土俵の上を
逃げ回った。雷電は捕まえようとするのだが、鍬潟の体には油が塗ってあり、
滑って、捉えることができない。ついに鍬潟が後ろに回って、
雷電の膝の裏を押して、大きな体を押し倒してしまう。
鍬潟の卑怯な戦法に雷電は怒り狂い、鍬潟の宿所に押し掛けるのだが、
すでに上方に向け出立した後。次の上方場所で雷電は先の恨みから
鍬潟の家に乗り込んだ。するとそこでは、妻や子たちと食事をしているところで
その光景を目の当たりにし、力士というものは、妻子を持つと弱くなるものだが、
鍬潟はそんなこともなく、実に立派な力士であると…義兄弟の契りを結ぶことになる。
雷電は自分が負けたのだから兄貴分は鍬潟だと褒め称え、小さな体の鍬潟が
大きな体の雷電を率いて街を歩く姿は、それは大そう立派であったと…
甚兵衛さんは小男に小さな鍬潟の話をしてやった。すると自分も鍬潟になると
相撲の弟子入りをすると…相撲部屋を紹介してくれといい出す始末。
甚兵衛さんは仕方なく、心安い相撲部屋への紹介状を書いてやったが、
この小男、廻しをいくら巻いてもまだ余っているし、稽古をはじめたら
付きではるか向こうに飛んで行って、塩の山に頭から突っ込んで、
これでは塩漬けになってしまう。しかし稽古をしたから背が伸びるとご機嫌で
家に帰ると疲れてすぐに寝込んでしまった。ご飯の支度ができたと
おかみさんに起こされて…すると布団から手と足が出ている。
相撲の稽古をするものだ!もう体が大きくなっていると喜ぶのだが、
おかみさん「当たり前だよ。掛けているのは座布団だもの」という。
ちょっと記憶違いもあるかもしれないけれど、このような感じで…

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