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2012年10月25日 (木)

ロサンゼルス・フィル 2011/2012

エサ・ペッカ・サロネン指揮ロサンゼルス・フィルによる
2011年12月のウォルト・ディズニー・コンサートホールでのライブ録音。
昨日の「オランゴ~プロローグ」に続いて、ショスタコーヴィチの交響曲第4番。
演奏会の後半プログラムである。歌劇「オランゴ」と同時期の作曲ということで
この交響曲が選ばれているようだが、この作品もまた…初演の準備中に
作曲者自身が発表を中止してしまい、改訂を加えて、日の目を見たのは、
25年後の1961年というから、歌劇「オランゴ」と似たような存在なのかもしれない。
サロネンのしなやかな音作り…昨日も書いたが…深刻になり過ぎない響きは、
たいへんに聞きやすい…心地のよいショスタコーヴィチを作り上げている。
そしてもちろん、この交響曲の謎に満ちた部分…答えがないといわれているが、
極めて複雑で多様な様式をもち、それがときに支離滅裂な動きを見せる…
そうした知的領域に作用してくる面白さ、問題性の提示も見事である。
明瞭と混沌を繰り返す音楽で…サロネンの表現は透明感に満ちており、
非常に均衡のとれたバランス感覚、いつもながら清々しい仕上がりなのだが、
ロサンゼルス・フィルの音色も魅力的だし、会場の空気を伝えるライブ録音、
これは素晴らしいディスクである。私的には、最高評価のショスタコーヴィチだ。

DG 00289 479 0249

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