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2012年10月31日 (水)

横浜の風景から 273

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旭区善部町の善部神明社から新幹線のガード下をくぐって、
ねこ塚への坂道の入口だが、ここは毎年、正月のどんど焼で
お馴染みの場所だけど、今後は中止されるそうだ。

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小正月に門松や正月のお飾りなどを持ち寄って焼く…
という「どんど焼き」だけど、ダイオキシンの発生で
野焼きは禁止、焼却灰の処理が難しいということで
環境問題への配慮から伝統行事が中止されることになった。
火に暖まりながら酒がふるまわれる…というような感じだけど、
私はその場には行ったことないのだが、昔から続いてきたことが
いまここでなくなる…というのは、非常に残念である。
横浜市内の各地域で一月の中旬にどんど焼きが行われているが、
やはり同じように来年から取りやめということになるのだろうか?

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2012年10月30日 (火)

アマデウス四重奏団 3

アマデウス四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲を
録音年代順に聞いていきたい。今日は昨日に続いて、
弦楽四重奏曲 第9番 「ラズモフスキー第3番」。
1959年4,5月にハノーヴァーのベートーヴェン・ザールで収録。
そして有名な1959年のシューベルトの「死と乙女」であるが、
この「ラズモフスキー」の三曲と同じときに録音されたのであり、
昔から大好きな演奏だが、一緒に聞いてみることにした。
本当に素晴らしい。心に響いてくる魂の音色、熱い想いに感動。
スケール雄大に豪快な歩みで突き進むのであり、この迫力!
私は…本当は繊細で緻密な演奏が好きなはずなのだが、
アマデウス四重奏団は格別だ。それだけの圧倒的な密度、
こんなにもシンフォニックで凝縮された演奏にはそうは出会えない。
すでに50年が過ぎて、これぞまさに歴史的名演といえるのだろう。

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2012年10月29日 (月)

アマデウス四重奏団 2

アマデウス四重奏団によるベートーヴェンの弦楽四重奏曲を
録音年代順に聞いていこうと思う。今日は第7番と第8番。
1959年4,5月にハノーヴァーのベートーヴェン・ザールで収録。
この弦楽四重奏曲全集で1959年に最初に録音されたのが、
第7番から第9番で…いわゆる「ラズモフスキー」の三曲である。
力強い推進力に満ちた…まさに偉大なるベートーヴェンだ。
アマデウス四重奏団の演奏には、今日的なシャープな感覚は
どうも見られないのだけれど、かなり古くさい印象はあるのだが、
こんなにも味わい深い演奏はそうは聞けないし、とにかく感動的。
ずっしりとした…しっかりと重みのある感触が独特の個性なのであり、
四人の奏者がそれぞれに押しの強い主張を行って、実に骨太な迫力。
明日はもう一曲の第9番「ラズモフスキー第3番」を聞こうと思う。

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2012年10月28日 (日)

キース・ジャレット 15

1975年のキース・ジャレットで有名な「ケルン・コンサート」。
録音年代順に聞いてきたが、やっとここまでたどり着いた。
1975年1月24日のケルンのオペラ・ハウスでのライブ録音である。
大学生の頃にとにかく聞きまくったのだが、今日は久しぶりなので、
すごく新鮮な気持ちで接している。何とも懐かしい感じがするのだけど
それは音楽の中に…親しみやすさやどこか人懐っこい印象もあって、
熱狂的に世界中の人々から愛され続けているのには、その辺に
理由があるのではないかと。人々の心をしっかりとつかみ、
巨大な興奮へと導いていく…即興演奏ではありながら、
キース・ジャレットの構成の見事さ、そのセンスに感動してしまう。
一方で後に顕著となってくる神秘性や瞑想的な性格は、
まだそれほど見られず、ずっと身近な存在にあるともいえよう。

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2012年10月27日 (土)

今日の月は…月齢11.6

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16時22分、日没の少し前、月齢11.6の月。
瀬谷区阿久和南3丁目にて、山の上に出てきたばかり。

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こちらは16時35分に阿久和南1丁目にて、
見晴らしがよい場所できれいな月が東の空に見えた。

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横浜の風景から 272

今日は出掛けよう!と思っていたのだが、
午前中、出そびれてしまって、結局は午後から
歩いて行ける範囲で泉区の方をまわってきた。

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阿久和川の榎橋(えのきはし)で…
瀬谷柏尾道路を離れて、中田方面を目指す。
泉区新橋町のこの辺はよく知っているので、
特に地図がなくても自由に歩ける。

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弥生台、西が岡の近辺を通り抜けて、
泉区中田北にある御霊神社に到着。
前回、こちらを訪ねたのは2010年12月23日で
ということは、1年10か月ぶりということになる。
すごく心落ち着く…私の好きな神社である。

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参道にある庚申塔で…宮司さんによる説明を読むと
今年(平成24年)四月、御霊神社に移設されたそうである。
元あった場所は中田東2丁目だが、開発で鎮祭できなくなったと。
前回、来たときには、なかったのだ。そういえば、なかった気がする。
「嘉永六癸丑二月吉日」とあり、1853年の造立である。
右の側面には「右とつか道」とある。「右」と「道」しか読めない…
「とつか」はもちろん「戸塚」なのだが…戸塚宿へ至る道。

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左の側面には、「東かしを道」…「かしを」は「柏尾」であり、
大山不動の辺り(戸塚区柏尾町)で東海道と合流するということであろう。
また「西大山道」とあり、こちらは大山に至る…かつての街道である。

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この庚申塔はたいへん有名で…横浜市で最古のものといわれている。

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三猿(みざる・きかざる・いわざる)が三面に分かれている。

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「寛文六丙午年四月吉日」とあり、1666年の造立。
たしかに周辺の他の庚申塔と比べても古いと思う。

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御霊神社にお参り。森に囲まれ、静かで…癒される。

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長後街道に出て、実は今日の目的地!
泉区中田西2丁目にある「麺屋 めんりゅう」。
ラーメン(並)650円を麺固めで注文!
「家」ではないので、家系でもないと思うのだけど
濃厚しょうゆ味という感じで、しかし何ともまろやかな口当たり。
しょうゆ味でありながら…しょうゆの香りが強すぎない調和が魅力…
こういう味が私は大好きで…これはぜひまた食べに行きたい。
実は昼食をきちんと食べていたので…このラーメンがおやつで
もっと空腹で来ればよかった…ということなのだが、
これがおいしくて、ペロッと余裕で食べてしまった。
もっといけそうな感じ。さすがに二杯は食べないけれど。

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長後街道を渡って、道路の反対側から「麺屋 めんりゅう」。

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長後街道を立場方面へ歩いていたのだが、石塔群を発見!
この場所は知らなかった。電柱には「中田北1丁目25」とあった。
中央の文字塔が…読めないのだけど「…地神」とある。
それを四基の庚申塔が囲んでいる。

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2012年10月26日 (金)

エミール・ギレリス 6

ギレリスが残したベートーヴェンのピアノ・ソナタだが、
録音年代順に再構成して聞いている。
ピアノ・ソナタ第25番と第26番「告別」そして第27番。
1974年12月にベルリンのヨハネ修道院で収録。
感動的だ!ギレリスのベートーヴェンは大好きである。
硬質な響きで…これ以上のない端正な造形を築き上げる…
非常にまじめで…誠実な音作り、まさに堅い演奏なのだけど
しかしこれが何とも美しく感じられるのはギレリスならではだ。
全く隙のない完璧な表現なのだけど、そこで…歌に関しては、
強弱のコントロールも見事だし、豊かな余韻を生み出して、
とにかくギレリスのベートーヴェンは何もかもが最高!
1970年代の全盛期のギレリスは、向かうところ敵なしだ。

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2012年10月25日 (木)

ロサンゼルス・フィル 2011/2012

エサ・ペッカ・サロネン指揮ロサンゼルス・フィルによる
2011年12月のウォルト・ディズニー・コンサートホールでのライブ録音。
昨日の「オランゴ~プロローグ」に続いて、ショスタコーヴィチの交響曲第4番。
演奏会の後半プログラムである。歌劇「オランゴ」と同時期の作曲ということで
この交響曲が選ばれているようだが、この作品もまた…初演の準備中に
作曲者自身が発表を中止してしまい、改訂を加えて、日の目を見たのは、
25年後の1961年というから、歌劇「オランゴ」と似たような存在なのかもしれない。
サロネンのしなやかな音作り…昨日も書いたが…深刻になり過ぎない響きは、
たいへんに聞きやすい…心地のよいショスタコーヴィチを作り上げている。
そしてもちろん、この交響曲の謎に満ちた部分…答えがないといわれているが、
極めて複雑で多様な様式をもち、それがときに支離滅裂な動きを見せる…
そうした知的領域に作用してくる面白さ、問題性の提示も見事である。
明瞭と混沌を繰り返す音楽で…サロネンの表現は透明感に満ちており、
非常に均衡のとれたバランス感覚、いつもながら清々しい仕上がりなのだが、
ロサンゼルス・フィルの音色も魅力的だし、会場の空気を伝えるライブ録音、
これは素晴らしいディスクである。私的には、最高評価のショスタコーヴィチだ。

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2012年10月24日 (水)

ロサンゼルス・フィル 2011/2012

エサ・ペッカ・サロネン指揮ロサンゼルス・フィルによる
2011年12月のウォルト・ディズニー・コンサートホールでのライブ録音。
ショスタコーヴィチの歌劇「オランゴ」からプロローグを聞いている。
この作品は2004年にプロローグ部分のピアノ・スコアが発見され、
ジェラード・マクバーニーによって、オーケストラ用に編曲されたそうである。
その世界初演となる演奏会で…後半は同時期に作曲された交響曲第4番。
歌劇「オランゴ」は風刺的なテーマを含み、いろいろ問題のある内容でもあって、
作品は完成に至らなかったそうである。こうして聞いてみると…音楽としては
まさに皮肉とユーモアにあふれており、たいへんに面白く、気軽に楽しめると思う。
サロネンの引き出す音色が非常にしなやかなで、深刻さのない…明るい響き、
私はすっかり魅了されてしまったが、これが後半の交響曲でどうなるのか?
楽しみであり、その注目の交響曲第4番は、明日聞きたいと思う。

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2012年10月23日 (火)

アルディッティ四重奏団 1

急に現代音楽が聞きたくなることがあるのだけれど
今日はアルディッティ四重奏団による2006年の録音で
ヘルムート・ラッヘンマンの弦楽四重奏曲。
「グリド(2001/2002)」-弦楽四重奏曲 第3番
「グラン・トルソ(1971-1972/1978)」-弦楽四重奏のための音楽
2006年6月26-28日にボンのベートーヴェン・ハウスで収録
「聖霊の踊り(1988/1989)」-弦楽四重奏曲 第2番
2006年11月21,22日にボンのベートーヴェン・ハウスで収録
いわゆる弦楽四重奏曲を聞いているという感覚はなく、
ラッヘンマンの作品はまさに現代音楽という…これぞ前衛だ。
特殊奏法の連続で…高度な技法、緊張感の持続には圧倒される。
1970年代の「グラン・トルソ」、1980年代後半の「聖霊の踊り」、
そして21世紀になってからの「グリド」であり、年代に違いがあって、
もっと作風に変化が出るのではないかと予測したのだが、
思った以上にラッヘンマンの作品には一貫した方向性がある。
点描的な書法により…エネルギーの発散よりも…
むしろそこに力強い凝縮が生まれる…静寂もまた激しさであり、
この辺にはノーノとの共通性も感じられるが、それにしても…
凄まじい集中力…ラッヘンマンの作品は素晴らしい。
ウォルフガング・リームとともに最も関心のある作曲家だ。

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2012年10月22日 (月)

ゲオルグ・ショルティ 13

サー・ゲオルグ・ショルティ指揮シカゴ交響楽団による
バルトークの管弦楽のための協奏曲と舞踏組曲。
1981年1月にシカゴのオーケストラ・ホールで収録。
中学生の頃にショルティ指揮ウィーンフィルによる
この管弦楽のための協奏曲のライブ録音を聞いて、
すっかりバルトークが好きになった…ということがあり、
ショルティのこの作品は、私にとっては特別な想いがある。
そのウィーンフィルとの演奏よりは少し前になるのだが、
シカゴ交響楽団とのこのCDは広く知られる名盤だ。
改めて聞いてみると…ショルティは血が騒ぐ!というのがあるのか?
かなり豪快に突き進む…少々荒療治的な激しさも感じられ、
停滞することのない独特の勢いで一気に聞かせてしまうのには、
圧倒されるし、まさにショルティの個性が全開で…感動的だ。
この終始張りつめた緊張感、集中力というのは凄まじいものがある。

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2012年10月21日 (日)

横浜の風景から 271

綾瀬市から厚木飛行場の南側を経由して、
大和市へ…高座渋谷の近辺を通って、
横浜市との境界である境川まで戻ってきた。

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大和市上和田の上和田団地の中に
小さな神社で…そこに庚申塔を見付けた。
左は庚申塔なのだが、右はよくわからない。

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下分橋で境川を渡ると横浜市である。

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泉区上飯田町の柳明神社だが、
屋根の塗り替えが行われたようだ。
向かいの柳明天満宮の鳥居も鮮やかに!
日向山の四号家で遅いお昼を食べて、
16時すぎに帰宅。海老名から4時間半。

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今日の風景から~綾瀬市

海老名市国分寺台から綾瀬市へ入った。
こういっては失礼だが、綾瀬市に入った瞬間に
急に長閑な田園風景となり、この違いは驚きである。
市の境が、はっきりと地域性の境界を形作っている。

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綾瀬市早川で第六天神社のすぐ隣だが、
不動講中供養塔である。お不動さまだ。
横には「相州高座郡土早川邑」とあり、
左側面には「嘉永元戊申七月吉日建之」とも…
1848年で江戸後期の造立による石塔である。

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そして綾瀬市早川にある第六天神社。

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第六天神社を少し離れたところから見ると…
横に大きな桜の木があり、それも名所として
昔から地域の人々に大切に守られてきた神社だそうである。

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綾瀬市早川の虚空蔵橋にて目久尻川の上流を見ている。
正面の北の方角に見えるのは、東名高速である。

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虚空蔵橋のすぐ横に石塔が四基。
左の石塔は「青面」とあるので庚申塔かも。
左から二番目がよくわからない。下の方は「地佛」と読めるが…
右から二番目は、近年作られたと思われる道祖神。
そして右は庚申塔の文字塔である。

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綾瀬市早川で五社神社を目指して山の方へと向かっていくと
「尾ノ井(おのい)」という池があった。湧水だそうである。
五社神社の境内が亀の甲の形に似ていて、
その尾の位置に池があるので「亀ノ甲ノ井」と呼ばれたそうだ。
それが現在では「尾ノ井」として知られているのである。

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そしてこちらが綾瀬市早川にある五社神社。
鳥居から奥の社殿にまで長い参道が続く。

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五社神社はたいへんに立派だ。
こんなに大きな神社だとは思っていなかったので驚き。

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五社神社から東の方へ少し歩き、分かれ道のところに
こちらもお不動さまだろうか?「左大…」と読めるので
「大山道」とか…道標も兼ねているのかもしれない。
横には「右…」とあるが、よくわからない。

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しばらく歩いて、横浜道(峰通り)という旧道だが、
同じく綾瀬市早川にある江川天神社。
敷地内には、菅原社とも表記されていたが、
天神さまなので、菅原道真公である。

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江川天神社にも境内に湧水があり、
昔から大切に守られてきているそうである。

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今日の風景から~海老名市

快晴の日曜日に…海老名から自宅まで歩く!という
今まででは最も長いと思われる距離に挑戦!
というのも相鉄線の終点が海老名なので、
そこまでで一区切りである。綾瀬市を経由して、
厚木飛行場の南側を通るコースを選択して、
するとますます遠い印象があるのだが、どうなるか!

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海老名市勝瀬にある八坂神社。
鳳勝寺の横にあって、階段を上がっていく。

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八坂神社の社殿。きれいで立派。

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八坂神社からの景色だが、高台で素晴らしい。
天気にも恵まれて、丹沢の山々がよく見える。

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2012年10月20日 (土)

今日の月は…月齢4.6

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昨日に続いて、月齢4.6の月。
こうして比べてみるとわずか一日で
三日月の厚みがずいぶん増していて、
改めて驚いてしまう。いまさらながらだが…
17時10分に西の空の高い位置。
今日の日の入り時刻はちょうど17時00分。
夕方の時間が早くなっていて、それも驚き!

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2012年10月19日 (金)

今日の月は…月齢3.6

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今日は月齢3.6の三日月で…気にしていたのだが、
夕方まできれいな青空で、西の空に見ることができた。
17時20分で日没後、辺りはだいぶ暗くなっている。
これから満月までのしばらくの間は、秋の夕暮れに
満ちていく月が見られるので、楽しみである。
10月22日(月)が上弦の月、30日(火)が満月。

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2012年10月18日 (木)

ハーゲン四重奏団 1

なぜかしばらく…室内楽を聞いていなかったのだけど
すっかり秋も深まってきて…聞きたい気分の季節である。
今日は1985年のハーゲン四重奏団でシューベルト。
弦楽四重奏曲 第13番 イ短調 D.804 「ロザムンデ」
弦楽四重奏曲 第10番 変ホ長調 D.87
弦楽四重奏曲 第12番 ハ短調 D.703 「四重奏断章」
1985年9月にザルツブルクの大学講堂で収録。
ハーゲン四重奏団のDGへの最初の録音である。
ちなみに発売されたのは、後のドヴォルザークの方が先。
それはいいとして…何とも夜の世界で心地よい響き。
明るい音色で表情豊かに歌い、細やかな動きも繊細に美しく、
何よりシューベルトの音楽をこの上なく感傷的に聞かせて、
有名な「ロザムンデ」など、うっとりと聞き惚れてしまう。
変ホ長調の四重奏曲も比較的有名で印象に残る作品だが、
ハーゲン四重奏団の演奏がまた何とも楽しく、幸福に満ちている。
そして「四重奏断章」は、激しさはそれほどではないが、
美しい仕上がりの中にもシンフォニックな世界が展開されており、
私にはたいへん魅力的な演奏だ。穏やかであまり押しは強くないが、
それゆえに聞き手の心をしっかりとつかむ癒しのシューベルトである。

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2012年10月17日 (水)

ゾルターン・コチシュ 4

ゾルターン・コチシュによるラフマニノフのピアノ協奏曲を
録音年代順に再構成して聞いているが、今日は1984年の演奏。
ピアノ協奏曲第2番とパガニーニの主題による狂詩曲
エド・デ・ワールト指揮サンフランシスコ交響楽団と協演。
そして最後に一曲…コチシュ自身の編曲によるヴォカリーズ。
1984年10月13,14日にデイヴィス・シンフォニー・ホールで収録。
本当に見事で…コチシュのラフマニノフは最高だ。
快速なテンポによる爽快感とその鮮やかなテクニック、
ラフマニノフのロマンティックな音楽を抒情的に歌い上げる点でも
その独特の雰囲気ある世界は申し分なく魅力的である。
ラフマニノフのピアノ協奏曲は数多くの名演があり、
私もいろいろ聞いてきたが、その中でも特にコチシュを選びたい。

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2012年10月16日 (火)

南西ドイツ放送交響楽団

ミヒャエル・ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団による
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は先週に続いて交響曲第2番と第7番。
1998年6月16,17日にフライブルクのコンチェルトハウスで収録。
この演奏は素晴らしい!私はとにかく好き。久々に大興奮!
ギーレンというと…何となくドライなのではないか?と思ってしまうが、
解釈上は非常にシャープで…鋭い切り込みが特長ではあるけれど、
無機質にしない明るい音色と躍動感、血の通ったベートーヴェンである。
緻密な表現で細部までくっきりと聞かせるのだが、その一方で
音楽の骨格はドイツ的ともいえる重厚な響きに支えられており、
こういう演奏こそが、現在が求めている理想なのではないかと!
第2番も最高だし、第7番はこれまで聞いてきた中でも最上級の名演だ。
心の奥底にまでに深く語りかけてくる喜びの音楽であり、ひたすら感動!

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2012年10月15日 (月)

落語につぶやき 181~鍬潟

そして柳家小満ん「おさらい会」のもう一席は「鍬潟」。
はじめて聞いた。珍しいのでは?演目を教えてもらっても
過去に全く記憶のない…出会ったことのない噺であったのだ。
落語事典で調べるともちろん載っていたが、元は上方の噺であり、
五代目の三遊亭圓生が得意にしていたとのことである。
男が小さく、女の方が大きい夫婦のことを「蚤の夫婦」というが、
落語に出てくる夫婦はまた特別に極端な例なのであり、
この男は背が二尺二寸しかない。隣の甚兵衛さんのところで
小さいことをぼやいて、大きくなりたいと愚痴をいっていると
上方の鍬潟という力士は、三尺二寸という小さな体ながら…
知恵を使って、大関の雷電為右衛門を負かしたという話を聞かされる。
江戸の十日相撲で千秋楽の取組に大きいのと小さいのをぶつけようと
小さい鍬潟と大きい雷電の一番が組まれる。鍬潟は快く受けるが、
雷電は鍬潟のような小さな力士は相手ではないと大いに罵った。
その取組…鍬潟は「待った」を繰り返し、大きな体の雷電を疲れさせようと
気の緩んだ瞬間に機を逃さず鍬潟が立ち上がって、今度は土俵の上を
逃げ回った。雷電は捕まえようとするのだが、鍬潟の体には油が塗ってあり、
滑って、捉えることができない。ついに鍬潟が後ろに回って、
雷電の膝の裏を押して、大きな体を押し倒してしまう。
鍬潟の卑怯な戦法に雷電は怒り狂い、鍬潟の宿所に押し掛けるのだが、
すでに上方に向け出立した後。次の上方場所で雷電は先の恨みから
鍬潟の家に乗り込んだ。するとそこでは、妻や子たちと食事をしているところで
その光景を目の当たりにし、力士というものは、妻子を持つと弱くなるものだが、
鍬潟はそんなこともなく、実に立派な力士であると…義兄弟の契りを結ぶことになる。
雷電は自分が負けたのだから兄貴分は鍬潟だと褒め称え、小さな体の鍬潟が
大きな体の雷電を率いて街を歩く姿は、それは大そう立派であったと…
甚兵衛さんは小男に小さな鍬潟の話をしてやった。すると自分も鍬潟になると
相撲の弟子入りをすると…相撲部屋を紹介してくれといい出す始末。
甚兵衛さんは仕方なく、心安い相撲部屋への紹介状を書いてやったが、
この小男、廻しをいくら巻いてもまだ余っているし、稽古をはじめたら
付きではるか向こうに飛んで行って、塩の山に頭から突っ込んで、
これでは塩漬けになってしまう。しかし稽古をしたから背が伸びるとご機嫌で
家に帰ると疲れてすぐに寝込んでしまった。ご飯の支度ができたと
おかみさんに起こされて…すると布団から手と足が出ている。
相撲の稽古をするものだ!もう体が大きくなっていると喜ぶのだが、
おかみさん「当たり前だよ。掛けているのは座布団だもの」という。
ちょっと記憶違いもあるかもしれないけれど、このような感じで…

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落語につぶやき 180~錦の舞衣

土曜日の柳家小満ん「おさらい会」で聞いてきた「錦の舞衣」。
前回の(上)に続いて、噺は後半となるのだが、忘れぬうちに
あらすじを記録しておく。あまり省略しては面白くないのだが、
しかしなるだけ簡潔にまとめられたらいいと思うのだけど。
少し(上)を振り返り、大塩平八郎の乱の残党で宮脇数馬を
絵師の狩野毬信は匿っている。妻のお須賀は、毬信が
芸者の小菊を呼び入れていると勘違いし、問いただしに来るが、
捕り方がお須賀の後を付けて、ついに踏み込まれてしまった。
ここからが(下)となるのだが、数馬が潜んでいた奥の女中部屋に
捕り方が入ると数馬はすでにこれまでと…自害して果てていた。
お尋ね者を匿っていた罪で毬信も捕えられ、牢に入れられ、拷問を受ける。
吟味方の金谷東太郎は、毬信を助けてやろうとお須賀に言い寄り、
手下の石子伴作の悪知恵もあって、その証として、金谷は正宗の短刀を
お須賀に預けると…夫のためにとお須賀はついに金谷に身を任せてしまう。
しかしその甲斐もなく、きつい調べはその後も続き、毬信は獄死してしまう。
ある日、お須賀は出入りの道具屋に金谷から預かっている正宗の短刀の
その価値を鑑定させるが、全くの偽物であるということがわかり、
お須賀は夫の仇と金谷東太郎を討ち果たす決意をする。
馴染みの客を集め、渾身の舞で、最後に「巴御前」を踊り、
その夜、金谷を呼び出して、泥酔させて、討ち果たした。
そのまま夫毬信が眠る寺を訪ね、墓前にて自害した。
フランスの作家ヴィクトリアン・サルドゥの「ラ・トスカ」を
三遊亭圓朝が翻訳した「錦の舞衣」、その結末である。

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2012年10月14日 (日)

東京の風景から 5~寿

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台東区寿4丁目に移動して、三島神社。

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階段を上がって、鮮やかな色彩の三島神社である。

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同じく台東区寿4丁目の黒船神社。
雰囲気のある神社でここは好きかも。

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鳥居にある「黒船神社」の文字。

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台東区駒形1丁目の諏訪神社。
夕方になってきたし、浅草線の蔵前から帰路に。

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東京の風景から 4~はなし塚

浅草ことぶ季亭での柳家小満ん「おさらい会」の後、
まだ空は明るかったので、少し田原町方面に歩き、
台東区寿の周辺を散歩してきた。

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台東区寿2丁目の熊谷稲荷である。

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熊谷稲荷を訪ねたら、本法寺というお寺の境内で
ここは有名な「はなし塚」であった。
昭和16年だそうだけど、太平洋戦争へと向かう戦時下で
時局に合わないものとして、花柳界、酒、妾に関する噺、
そして郭噺など53の演目を禁演落語として、この場所に葬った。
落語の台本などが納められたそうである。

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この「はなし塚」を建立したのは、講談落語協会、小咄を作る会、
落語講談家一同、落語定席の席亭だそうで、塀に刻まれている…
寄贈者の名前がすごい!見ているだけで、うれしくなってしまう。

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落語協会、芸術協会、日本放送協会、ラジオ東京、日本文化放送、…

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小咄を作る会、落語研究会、上野鈴本演芸場、人形町末廣、
新宿末廣亭、上野本牧亭、池袋演芸場、浅草末廣亭、…
浅草にも末廣亭があったのだ!かつての人形町末廣は有名だけど…
川崎演芸場、麻布十番倶楽部というのもある。都家かつ江、…

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桂文治、桂文楽、古今亭志ん生、三遊亭円歌、
春風亭柳橋、桂小文治、春風亭柳好、
柳家小さん、鈴々舎馬風、翁家さん馬、
三遊亭圓遊、桂枝太郎、柳亭痴楽、
昔々亭桃太郎、柳家権太楼、林家正楽、
三遊亭百生、金原亭馬生、蝶花楼馬楽、柳家小せん、…
この塀がいつ建てられたのか?というのは不明だが、
昭和16年か…戦後まもなくか、禁演落語の復活記念など、
その時期だとすると時代的には…桂文治は八代目らしい。
文楽は黒門町で、志ん生は五代目だと思うのだけど、
円歌は二代目であろう。先代の「電話」の円歌だと思う。
二代目は芸風に合わないからと「圓」を使わなかったらしい。
小さんも目白の師匠ではなく四代目なのかも。
しかしすると柳家小三治の名前がなく、だとしたら五代目か?
馬風はもちろん先代の四代目。先代は録音でも聞いたことがない。
柳家権太楼も戦前・戦後に大活躍したという初代権太楼。
金原亭馬生は九代目で、お馴染み十代目ではないようだ。
蝶花楼馬楽は戦後に八代目正蔵を名乗る稲荷町ではないかと。

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三遊亭円歌、三遊亭圓生、林家正蔵、春風亭柳枝、
古今亭今輔、桂三木助、三笑亭可楽、三遊亭圓馬、
翁家さん馬、橘家圓蔵、三遊亭小圓朝、柳家つばめ、
雷門助六、三遊亭遊三、春風亭小柳枝、柳家小せん、
桂米丸、古今亭壽輔、桂伸治、…、大名跡が並ぶ!
圓生はお馴染みの六代目で柏木と思われるが、
正蔵は七代目で…つまり林家三平の父ではないかと。
古今亭今輔はどうやら五代目の「おばあさん」の今輔のようで
三木助は三代目、可楽は八代目であろう。この辺はお馴染み。
圓蔵だけど七代目か?とすると…戦後しばらくしてということに。
詳しくはわからないけれど、歴史を感じ、興味は尽きない。

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東京の風景から 3~蔵前

蔵前へは横浜から京急と都営浅草線で乗り換えなしに行ける。
11時30分に到着。柳家小満ん「おさらい会」の開場まで
一時間ほど余裕があったので、台東区蔵前の周辺を散歩。

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台東区蔵前3丁目にある蔵前神社。
落語「元犬」でもおなじみの「蔵前の八幡さま」である。

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落語好きのお知り合いに…以前に教えてもらって、
写真も見ていたのだが、元犬がいるのである!

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「古典落語ゆかりの神社」と紹介されている。
「阿武松」もここだった。江戸時代の勧進大相撲発祥の地。

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蔵前神社で「林家正蔵」を発見!
場所的には…稲荷町の八代目正蔵師匠かな?と思うけど
まだ新しいので…現在の九代目か?ご存知の方いますか?

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台東区蔵前4丁目に移動して、二守稲荷神社。
ちょっと荒れてしまっている。先日の台風で倒れたのか?

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同じく蔵前4丁目で吾右エ門稲荷である。
石川五右衛門とは関係があるのか?
五を吾とし、衛をエとしているのだけれど…

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鳥居にある「吾右エ門稲荷」である。
最近、修復されたようで、直っていてよかった。

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2012年10月13日 (土)

柳家小満ん「おさらい会」

今日は小満ん師匠の「おさらい会」で
浅草ことぶ季亭という会場に出掛けたのだが、
田原町に近いと聞いていたのだけど、
地図で調べたら浅草線の蔵前からも距離は変わらず、
ならば…京急で乗り換えなしで行けるではないか!と
少し早めに出て、開場まで蔵前の周辺を散歩。
「元犬」で有名な「蔵前の八幡さま」というのは
現在の蔵前神社のことで…お参りしたのだけど、
そちらは後で報告したいと思う。元犬に会ってきた。

柳家小満ん「おさらい会」其の二
柳家小満ん:錦の舞衣(二)
柳家小満ん:錦の舞衣(三)
柳家小満ん:鍬潟

前回の続きで「錦の舞衣」の後半である。
この噺はサルドゥの「ラ・トスカ」を三遊亭圓朝が翻訳した…
舞台を江戸に移し、「トスカ」を「お須賀」に直したり…という
新聞連載時は「名人くらべ」であったのが、完成して一冊にまとまり、
それで「錦の舞衣」という作品が出来上がったと…長編人情噺だが、
後にイタリアでは、プッチーニが歌劇「トスカ」を作曲し、
オペラにもなっているので、小満ん師匠のオペラ鑑賞の話題から…
ここで原作との比較として、圓朝がどのようにアレンジを加えているのか、
それで前回のあらすじが語られるわけだけど、絵師の狩野毬信が匿った
大塩平八郎の乱の残党で宮脇数馬は、結局は自害して果ててしまう。
お尋ね者を匿った罪で毬信も捕えられ、牢に入れられ、拷問されるが、
そこで吟味方の金谷東太郎が毬信を助けてやろうとお須賀に言い寄る。
手下の石子伴作の悪知恵もあって、お須賀は金谷に身を任せてしまう。
ここで「この続きはまた明晩に…」と圓朝師匠ならば切れ場としたであろう!
ということなのだが、まずは一席目。続いて、小満ん師匠が再び登場で
翌日となり…二席目は…結局は、毬信は獄死してしまうそうだ。そして…
金谷がお須賀に証だと渡していた正宗の短刀も偽物であることが発覚して、
お須賀は金谷東太郎に夫の仇を討つ決意をする。お須賀は渾身の舞で
最後に「巴御前」を舞い、金谷を呼び出して、泥酔させて、討ち果たす。
そして夫毬信の墓前にて自害する。何とも悲しく、行き場のない…
報われない展開が圓朝作品ならではで…夢中になって聞いてしまった。
でもちょっと悲しすぎるし、何とも重苦しい…本当に重厚な噺である。
ということで…ガラリと空気を換えて、仲入り後は「軽い噺」だそうだ。
はじめて聞く噺。相撲の噺って、「花筏」「阿武松」「佐野山」「稲川」…
いろいろあるが、まだ他にもあったのだ!きっと他にもある!
終わってから師匠に教えていただいたのだが、「くわがた!」
「金偏に秋って書くから…秋だからいいと思って!」…そういうこと!
調べてみると「鍬潟」という噺だそうである。鍬潟というのは力士の名前。
上方力士で鍬潟は、三尺二寸という小さな体ながら…知恵を使って、
大関の雷電為右衛門を倒し、雷電は卑怯な手を使ったと恨むのだが、
後に和解をして、雷電は鍬潟の弟分となる。小さな体の鍬潟が、
雷電を率いて歩く姿に…そんな立派な力士がいたのだと…
隣の甚兵衛さんから話を聞いた二尺二寸というこれまた小男。
自分も鍬潟のような力士になると意気込んで、
相撲部屋を紹介してもらい、稽古に出掛ける。
弟子入りを許され…廻しをつけて、相撲の稽古…
…、どんなオチだったっけ?と肝心なそこがわからなくなってしまい、
落語事典で調べてみたら、帰ってきて、疲れて寝てしまい、
「ご飯だよ」とおかみさんに起こされると…布団から手と足が出ている。
相撲の稽古をするものだ!もう体が大きくなったと喜ぶのだが、
おかみさん「当たり前だよ。掛けているのは座布団だもの」という。
そうだ!また珍しい噺を聞けてしまった。上方噺のようである。

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2012年10月12日 (金)

フリードリヒ・グルダ 2

1977年のグルダでモーツァルトを聞いている。
ピアノ・ソナタのイ長調K.331と変ロ長調K.333。
少々こもった音で…濁りがちな印象は残念なのだが、
スタジオとか…狭い空間で録音したことによるものか?
会場の表記はなく、詳細はわからないが、いまひとつ。
しかしグルダの演奏は素晴らしい。さすがに名人芸!
ベーゼンドルファーのピアノを使用していて、
柔らかで表情豊かな音色は、グルダならではの魅力。
かなり穏やかにモーツァルトの音楽を慈しむように…
この辺はベートーヴェンのときとはずいぶんな違いだが、
グルダのモーツァルトへの想いが伝わってくるようで
聞けば聞くほどに感動的である。ジャズを弾くときの
あのグルダならではの世界とはまた違った表情があり、
非常に真面目で…端正な造形感覚と普遍性ある響き、
モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトなど
古典的な様式の作品におけるグルダはまた格別だ。

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2012年10月11日 (木)

ネーメ・ヤルヴィ 14

スウェーデンの作曲家フーゴー・アルヴェーンの作品。
組曲「山の王」 作品37、交響曲 第5番 イ短調 作品54、
そして組曲「グスタフII世」 作品49~エレジー
ネーメ・ヤルヴィ指揮王立ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団
1992年12月17,18日にストックホルム・コンサートホールで収録。
アルヴェーンの交響曲を第1番から順番に聞いてきたが、
今回の第5番が最後の交響曲となる。これがまた素晴らしい作品だ。
組曲「山の王」と組曲「グスタフII世」からのエレジーも魅力的。
後期ロマン派風の壮大な響きが基本となっているのだが、
暗めの色調の中、濃厚にロマンティックな音楽が滔々と流れ、
この音の大海にどっぷりと浸かったなら…それはもう感動的だ。
いつまでも聞き続けていたくなるこの世界観…私はたまらなく好きだ。

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2012年10月10日 (水)

クリスティアン・ツィメルマン 3

1979年3月11日のクリスティアン・ツィメルマンのライブ録音で
ショパンのピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 作品11
キリル・コンドラシン指揮アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団で
オランダN.O.S.ラジオによる音源を1986年にCD制作されたものである。
そして後半にアンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズだが、
こちらは1975年10月のワルシャワでのライブ録音。
ショパン・コンクールの本選会での演奏か?それとも優勝後の演奏か?
本当に素晴らしい演奏である。なんでこんなに魅力的なのだろう…って、
ツィメルマンのピアノはとにかく圧倒的だ!この勢いと迫力、輝き!
キリル・コンドラシンの指揮も活気に満ちて、引き締まった表現であり、
そして歌にあふれ、オーケストラも見事である。1981年3月7日という
このわずか二年後に急死してしまうのだから…この名演を聞いてしまうと
改めて残念で仕方ならない気持ちになる。大成功のライブということだが、
この前年のロサンゼルスでの録音よりもいいのではないかと思ってしまう。
本当に隙のない…すべてにおいてが楽しくて仕方のない大名演である。

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2012年10月 9日 (火)

南西ドイツ放送交響楽団

ミヒャエル・ギーレン指揮南西ドイツ放送交響楽団による
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いていく。
今日はその最初の演奏だが、交響曲第5番と第6番。
1997年11月29日と12月1日にフライブルクのコンチェルトハウス。
ギーレンの二度目の全集ということになるのだが、こちらの演奏は
映像収録されたものから音のみを取り出してCD化されている。
いかにもギーレンらしい演奏で…思わずうれしくなってしまうが、
大袈裟にいうのなら…かなりの過激さが追及されているし、
そう簡単に片付けられるものでもなく、ギーレンの厳格な姿勢、
目指す音楽への徹底したこだわりには、ここでも圧倒されてしまう。
指揮者もオーケストラもとにかく力強く、音楽の集中力は格別だ。
まずは特徴として、やはり非常に快速なテンポ設定が挙げられるのだが、
しかし今日では、この速度感覚というのは、他でも多々接しているし、
とはいえ…この演奏が1997年というと15年前のことになるのだから
やはりギーレンは時代をリードしていたともいえると思う。
その15年前ということを考えると…恐るべき新鮮さにあふれた録音で
今回のリマスターが成功した…ということかもしれないけれど
音楽がいま目の前で生まれているような興奮と感動である。
ギーレンの演奏はとにかく話題が尽きないのだが

残り7曲の交響曲があるので、少しずつ考えていきたいと思う。

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2012年10月 8日 (月)

マリア・ジョアン・ピレシュ

ピレシュの最新盤でモーツァルトのピアノ協奏曲。
第27番 変ロ長調 K.595と第20番 ニ短調 K.466。
クラウディオ・アバド指揮モーツァルト管弦楽団と協演。
2011年9月にボローニャのテアトロ・マンツォーニで収録。
これは素晴らしい。文句なし今年最高のモーツァルト!
こんなに魅力いっぱいの演奏に出会えるなんて、喜びだ。
ピレシュの美しい音色を言葉に表すのは難しいのだが、
装飾的な要素、華やかさや色彩といったものは削ぎ落とされて、
スッキリとシンプルに…この透明な境地は長年の成果であるが、
モーツァルトの記した音に真摯に向き合って、その音楽は
極めて明瞭である。繊細な印象が基本となっているのだが、
どの音にも…どんな瞬間にも、内に強い力が秘められており、
こんなにも集中力に満ちたモーツァルトは久しぶりだ。

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横浜の風景から 270

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瀬谷区阿久和南でお馴染みのお墓山である。
夕方の写真で…曇ってきて、ちょっと薄気味悪い印象。

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お墓山から宮沢方面に歩いてみた。
こちらも毎度ながら…めがね橋にて和泉川。

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2012年10月 7日 (日)

ピエール・ローラン・エマール

昨日に続いて、エマールによるドビュッシーの前奏曲集だが、
これが聞けば聞くほど素晴らしい!すっかりはまってしまった。
最初に聞いたときには、思ったよりも普通だな…と感じたのだけれど、
というのは、現代音楽的な方向には向かわずに…響きの余韻もあれば、
音色の揺らぎによる光の陰影など、いかにもドビュッシーの表現である。
とはいえ…エマール的にも感じられるのは、色彩は極力に抑制されており、
モノトーンでモダニズム的な傾向は昨日も指摘の通りである。
でも繰り返し聞く中で…耳に馴染んでくるわけで、色彩もこれで十分だ。
エマールもテクニックの面での切れ味は以前ほどではないようで…
その分を表現でカバーしようという…そうした印象もなくはないのだが、
細部における精妙なタッチ、微妙な描き分け、その冴えと輝き…
それらは聞けば聞くほどに魅力的にも感じられてくるのであって、
昨日の感想は少々訂正も必要かと…改めて…本当に見事な演奏だ!

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2012年10月 6日 (土)

ピエール・ローラン・エマール

ピエール・ローラン・エマールの最新盤で
ドビュッシーの前奏曲集第1巻と第2巻。
2012年5月にスイスのラ・ショード・フォンで収録。
私は昔からドビュッシーの前奏曲集が大好きで
今回はエマールの新譜というから大いに期待したのだが、
思ったよりも普通であった。もちろん優れているのだけど
エマールだと…何か今までに聞いたことのないような…
新しい発見があるのではないかと注目したのだが、

どちらかといえば、冷静に手堅くまとめている感がある。
ドビュッシーに独特のピアノの運動性を強調した作品で
エマールならではの鮮やかで精妙なコントロールにより…
面白い効果を上げている作品もある。この点でも
第2巻の方がより目が離せないというか…興味ひかれ、
色彩については全体に抑制方向のようだけれど、
この透明感は魅力であろう。モノトーンな印象は、
清潔感を生み出し、絵画的な仕上がりを目指さない…
印象派というよりもモダニズムとしてのドビュッシーである。

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2012年10月 5日 (金)

三田落語会 喜多八・一朝

iTunesで配信されている三田落語会の録音で
昨日の続き…第14回三田落語会(夜席)の仲入り後は、
喜多八殿下の「へっつい幽霊」と一朝師匠の「宿屋の仇討」。
2011年6月25日に仏教伝道センターホールで収録。
実は一朝師匠の「宿屋の仇討」が聞きたくて、
この録音を特に選んでダウンロードしたのだ。
一朝師匠の江戸っ子三人組は最高!とにかく威勢がよくて、
元気で荒っぽくて…何かというと喧嘩っ早いという。
こんなに素晴らしい江戸っ子は聞いたことないよ!
それが…隣がお侍と聞くと…あっけなく素直になるところ、
これがまた江戸時代の旅籠の風景なのだなって、納得!
私は「宿屋の仇討」が大好きなのだけど、本当に楽しい。

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2012年10月 4日 (木)

三田落語会 一朝・喜多八

iTunesで配信されている三田落語会の録音から
今日は第14回三田落語会(夜席)の一朝師匠と喜多八殿下。
2011年6月25日に仏教伝道センターホールで収録。
前半で一朝師匠の「たがや」と殿下の「笠碁」。
そろそろさすがに秋だけど…もうちょっと夏の噺を聞いて
「たがや」と明日の「へっつい幽霊」は季節の噺である。
10月だけど…もう少しだけ夏の余韻に浸るとして、
そしてもう一席は「笠碁」だが…殿下のマクラが面白すぎる。
噺の方もこれぞ柳家の「笠碁」で…何度聞いてもいい噺だ。
一朝師匠も殿下も実に素晴らしい。今回も最高である。
明日は仲入り後の「へっつい幽霊」と「宿屋の仇討」を聞く。

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2012年10月 3日 (水)

エマール リスト・プロジェクト

2011年にリストの生誕200年を記念して
ピエール・ローラン・エマールがウィーンで行った演奏会。
今日は第2夜で「リスト・アスペクテ:預言者リスト」
リスト:巡礼の年 第3年~エステ荘の糸杉に-悲歌I
バルトーク:4つの挽歌~第4番
リスト:2つの伝説~小鳥に説教するアシジの聖フランシス
マルコ・ストロッパ:タンガタ・マヌ
リスト:巡礼の年 第3年~エステ荘の噴水
ラヴェル:水の戯れ
メシアン:鳥のカタログ 第2巻~カオグロヒタキ
リスト:巡礼の年 第1年「スイス」~オーベルマンの谷
2011年5月20日にウィーン・コンツェルトハウスでライブ収録。
こちらも素晴らしい選曲である。実に深い!これは感動的だ。
リストとバルトークを並べて弾くと…バルトークの音楽は
まるでリストの作品のように響く。というのがエマールの意図。
「小鳥に説教するアシジの聖フランシス」は圧倒的名演だ。
そして同様にマルコ・ストロッパのタンガタ・マヌという作品は
リストの作品の延長線上に存在するような…という印象である。
「エステ荘の噴水」の後、ラヴェルは「水の戯れ」を作曲し、
メシアンの「カオグロヒタキ」は「オーベルマンの谷」と
その世界観で共有するものがある…というのが趣旨である。
「エステ荘の噴水」もこれまで聞いてきた中で最高の演奏といえる。
この二日前の第1夜「単一楽章のソナタ」は、私としてはどうも…
いまひとつ煮え切らなかったのだが、こちらの方が断然魅力的!
エマールのコンセプトも大成功だし、何より演奏が冴えている。

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2012年10月 2日 (火)

エマール リスト・プロジェクト

2011年にリストの生誕200年を記念して
ピエール・ローラン・エマールがウィーンで行った演奏会。
今日は第1夜で「リスト・アスペクテ:単一楽章のソナタ」
リスト:悲しみのゴンドラ
ワーグナー:ピアノ・ソナタ 変イ長調
リスト:暗い雲
ベルク:ピアノ・ソナタ
リスト:凶星!
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第9番「黒ミサ」
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
2011年5月18日にウィーン・コンツェルトハウスでライブ収録。
前半はリスト晩年のモノトーンで暗く不安な色合いによる作品と
テーマである単一楽章のソナタ…同じ時代を生きたワーグナーと
リストの影響を受けたであろう後のベルクとスクリャービンを交互に…
そして後半はリストのピアノ・ソナタロ短調が演奏されるという
実に考え抜かれたプログラムで、これは素晴らしい企画である。
しかし聞いてみると…ここでのエマールはかなり豊かな響きをさせて、
ちょっとイメージしていたのと違うのだが…ピアノの音色が重い。
作品に鋭敏に切り込んでいくクリアな解釈を期待したのだけど
どうもそういうのとは違う方向性のようだ。それともホールの音響?
リストのピアノ・ソナタロ短調が大好きな私にとっては、
エマールの最新録音を聞けるというのは、何ともうれしいのだが、
これがまた…聞いたことのないタイプの演奏であり、
抑制を効かせて、音楽そのものに語らせていく…というのでは
どちらかといえば、ブレンデルの演奏をイメージさせるのだけど、
エマールは独特の仕上がりで、かなり個性的であると思う。
しかし終始、客観的な視線でリストの音楽に向かっているのであり、
感情の動きによる音楽の表情の変化というものは存在せず、
つまりはあまり面白くない。何とも不思議な感じで戸惑いだ。
というように書いている段階で…私は付いていけていないのかも。
エマールのこの演奏がこれからの時代の主流となっていくのか?
それを先取りしているものなのか?私にはまだわからない。

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2012年10月 1日 (月)

横浜の風景から 269

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今日は朝から台風一過の快晴で
10月なのに夏日という暑さだったのだが、
旭区東希望が丘にて美しい夕暮れである。
釣り堀の「水郭園」の近くで高台から
南西の方角を見ている。17時54分。

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