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2012年10月 2日 (火)

エマール リスト・プロジェクト

2011年にリストの生誕200年を記念して
ピエール・ローラン・エマールがウィーンで行った演奏会。
今日は第1夜で「リスト・アスペクテ:単一楽章のソナタ」
リスト:悲しみのゴンドラ
ワーグナー:ピアノ・ソナタ 変イ長調
リスト:暗い雲
ベルク:ピアノ・ソナタ
リスト:凶星!
スクリャービン:ピアノ・ソナタ 第9番「黒ミサ」
リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調
2011年5月18日にウィーン・コンツェルトハウスでライブ収録。
前半はリスト晩年のモノトーンで暗く不安な色合いによる作品と
テーマである単一楽章のソナタ…同じ時代を生きたワーグナーと
リストの影響を受けたであろう後のベルクとスクリャービンを交互に…
そして後半はリストのピアノ・ソナタロ短調が演奏されるという
実に考え抜かれたプログラムで、これは素晴らしい企画である。
しかし聞いてみると…ここでのエマールはかなり豊かな響きをさせて、
ちょっとイメージしていたのと違うのだが…ピアノの音色が重い。
作品に鋭敏に切り込んでいくクリアな解釈を期待したのだけど
どうもそういうのとは違う方向性のようだ。それともホールの音響?
リストのピアノ・ソナタロ短調が大好きな私にとっては、
エマールの最新録音を聞けるというのは、何ともうれしいのだが、
これがまた…聞いたことのないタイプの演奏であり、
抑制を効かせて、音楽そのものに語らせていく…というのでは
どちらかといえば、ブレンデルの演奏をイメージさせるのだけど、
エマールは独特の仕上がりで、かなり個性的であると思う。
しかし終始、客観的な視線でリストの音楽に向かっているのであり、
感情の動きによる音楽の表情の変化というものは存在せず、
つまりはあまり面白くない。何とも不思議な感じで戸惑いだ。
というように書いている段階で…私は付いていけていないのかも。
エマールのこの演奏がこれからの時代の主流となっていくのか?
それを先取りしているものなのか?私にはまだわからない。

DG 00289 477 9439

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