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2012年10月13日 (土)

柳家小満ん「おさらい会」

今日は小満ん師匠の「おさらい会」で
浅草ことぶ季亭という会場に出掛けたのだが、
田原町に近いと聞いていたのだけど、
地図で調べたら浅草線の蔵前からも距離は変わらず、
ならば…京急で乗り換えなしで行けるではないか!と
少し早めに出て、開場まで蔵前の周辺を散歩。
「元犬」で有名な「蔵前の八幡さま」というのは
現在の蔵前神社のことで…お参りしたのだけど、
そちらは後で報告したいと思う。元犬に会ってきた。

柳家小満ん「おさらい会」其の二
柳家小満ん:錦の舞衣(二)
柳家小満ん:錦の舞衣(三)
柳家小満ん:鍬潟

前回の続きで「錦の舞衣」の後半である。
この噺はサルドゥの「ラ・トスカ」を三遊亭圓朝が翻訳した…
舞台を江戸に移し、「トスカ」を「お須賀」に直したり…という
新聞連載時は「名人くらべ」であったのが、完成して一冊にまとまり、
それで「錦の舞衣」という作品が出来上がったと…長編人情噺だが、
後にイタリアでは、プッチーニが歌劇「トスカ」を作曲し、
オペラにもなっているので、小満ん師匠のオペラ鑑賞の話題から…
ここで原作との比較として、圓朝がどのようにアレンジを加えているのか、
それで前回のあらすじが語られるわけだけど、絵師の狩野毬信が匿った
大塩平八郎の乱の残党で宮脇数馬は、結局は自害して果ててしまう。
お尋ね者を匿った罪で毬信も捕えられ、牢に入れられ、拷問されるが、
そこで吟味方の金谷東太郎が毬信を助けてやろうとお須賀に言い寄る。
手下の石子伴作の悪知恵もあって、お須賀は金谷に身を任せてしまう。
ここで「この続きはまた明晩に…」と圓朝師匠ならば切れ場としたであろう!
ということなのだが、まずは一席目。続いて、小満ん師匠が再び登場で
翌日となり…二席目は…結局は、毬信は獄死してしまうそうだ。そして…
金谷がお須賀に証だと渡していた正宗の短刀も偽物であることが発覚して、
お須賀は金谷東太郎に夫の仇を討つ決意をする。お須賀は渾身の舞で
最後に「巴御前」を舞い、金谷を呼び出して、泥酔させて、討ち果たす。
そして夫毬信の墓前にて自害する。何とも悲しく、行き場のない…
報われない展開が圓朝作品ならではで…夢中になって聞いてしまった。
でもちょっと悲しすぎるし、何とも重苦しい…本当に重厚な噺である。
ということで…ガラリと空気を換えて、仲入り後は「軽い噺」だそうだ。
はじめて聞く噺。相撲の噺って、「花筏」「阿武松」「佐野山」「稲川」…
いろいろあるが、まだ他にもあったのだ!きっと他にもある!
終わってから師匠に教えていただいたのだが、「くわがた!」
「金偏に秋って書くから…秋だからいいと思って!」…そういうこと!
調べてみると「鍬潟」という噺だそうである。鍬潟というのは力士の名前。
上方力士で鍬潟は、三尺二寸という小さな体ながら…知恵を使って、
大関の雷電為右衛門を倒し、雷電は卑怯な手を使ったと恨むのだが、
後に和解をして、雷電は鍬潟の弟分となる。小さな体の鍬潟が、
雷電を率いて歩く姿に…そんな立派な力士がいたのだと…
隣の甚兵衛さんから話を聞いた二尺二寸というこれまた小男。
自分も鍬潟のような力士になると意気込んで、
相撲部屋を紹介してもらい、稽古に出掛ける。
弟子入りを許され…廻しをつけて、相撲の稽古…
…、どんなオチだったっけ?と肝心なそこがわからなくなってしまい、
落語事典で調べてみたら、帰ってきて、疲れて寝てしまい、
「ご飯だよ」とおかみさんに起こされると…布団から手と足が出ている。
相撲の稽古をするものだ!もう体が大きくなったと喜ぶのだが、
おかみさん「当たり前だよ。掛けているのは座布団だもの」という。
そうだ!また珍しい噺を聞けてしまった。上方噺のようである。

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