« 東海道の風景から 11~品川宿 | トップページ | エミール・ギレリス 9 »

2012年11月 5日 (月)

落語につぶやき 182~蜆売り

土曜日に伯楽師匠で聞いてきた「汐留の蜆売り」。
泥棒といっても…落語によくある間抜け泥ではなくて、
あの有名な鼠小僧次郎吉の登場である。
「汐留」というのは、次郎吉が博打でとられて…
外はすっかり雪になっており、芝汐留の伊豆屋という船宿から
船に乗る…というので「汐留」なのである。
その伊豆屋で酒をやっていると…蜆売りの少年が来て、
蜆を買ってやり、放生会で川に放してやるのだが、
そこで…かつて箱根の湯治場で困っていた江戸者に
与えてやった二十両が元で捕えられてしまったこと…
いいと思ってしたことがかえって仇となってしまったという
ことのてん末を蜆売りから聞かされるのである。
次郎吉は思い悩み…蜆売りの姉夫婦を助けてやりたいと
策を練るのだが…これは江戸落語の「蜆売り」という噺。
一方で鼠小僧が出てこない「蜆売り」の噺もあり、
聞いたことあるのは落語研究会で九代目正蔵さんが演じていたが、
蜆を買ってやるのは、町内でも人望のある頭だったと記憶しているけれど
金に困って身投げしようとしている若い夫婦を助け、金を与えてやる…
しかし急に大金を手にしたことで盗みの疑いをかけられ捕えられてしまった…
どうやらこちらの型は、上方の「蜆売り」によるものらしい。
伯楽師匠はもちろん江戸の鼠小僧次郎吉の出てくる型であり、
以前は志ん生師匠も演じていた「汐留の蜆売り」なのである。

|

« 東海道の風景から 11~品川宿 | トップページ | エミール・ギレリス 9 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/56051258

この記事へのトラックバック一覧です: 落語につぶやき 182~蜆売り:

« 東海道の風景から 11~品川宿 | トップページ | エミール・ギレリス 9 »