グリモー&ガベッタ duo
エレーヌ・グリモーの最新盤はソル・ガベッタとの共演で
シューマンの幻想小曲集 作品73
ブラームスのチェロ・ソナタ 第1番 ホ短調 作品38
ドビュッシーのチェロ・ソナタ ニ短調
ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタ ニ短調 作品40
2012年5月22-25日にエッセン・フィルハーモニーで収録。
まるでコンサートのような多彩なプログラムで
その魅力的な選曲に…まずは楽しんでしまう。
ソル・ガベッタのチェロははじめて聞いたのだが、
しなやかな音色でもちろん非常にいいのだけど
この録音の仕上がりとして、両者の音のバランスだが、
やはりグリモーのピアノにすっかり引き込まれて、
その辺はDGによるグリモーのための企画なのかなと…
チェロ・ソナタのCDにしては、ピアノが目立つ印象である。
ピアノ・マニアとしては、グリモーを聞けるのでありがたい。
前半がシューマンとブラームスによる愛情のこもったドイツもので
後半はドビュッシーとショスタコーヴィチという20世紀モダンの
ずっと色彩も豊かに雰囲気のある作品が並んでいるが、
演奏は4曲とも優れており、私はすぐに気に入ってしまった。
そういえば…ショスタコーヴィチのチェロ・ソナタは久しぶりである。
ハレルとアシュケナージのCDに出会って以来、大好きなのだけど
しばらく聞いていなかったので、今日は非常に新鮮な気分だ。
DG 00289 479 0090
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