« 今日の月は…月齢13.2 | トップページ | 桂三木助 「ねずみ」「ざこ八」 »

2012年11月28日 (水)

圓生百席 「三井の大黒」

圓生百席から「三井の大黒」を聞いている。
先日、柳家小満んの会でこの噺を聞いてきたのだが、
それ以来…私の中では「三井の大黒」ブームの到来で
今日は…以前から聞く機会を伺っていた圓生師匠の長講一席。
ずっと慣れ親しんでいるのは、三代目三木助師匠の録音だが、
ここで聞ける圓生師匠ならではの演出というのを書き記しておく。
まず左甚五郎の呼び名だが、一般には「ぽんしゅう」だけど
圓生師匠は「ぬうっとして、ぽうっとしている」というので
「ぬうぽう」だそうである。それにはまず驚いた。
三木助師匠の甚五郎は、おっとりとした性格で
棟梁の政五郎も実に懐の深い…大きな存在だが、
圓生師匠は、甚五郎が大そう皮肉屋で…口が悪い…
まわりに対してもたいへんに手厳しく、まさに圓生風である。
政五郎も江戸っ子で大工というので…ずばり荒っぽい印象。
三井の依頼による大黒様だが、来年三月までにという注文である。
一般的には…甚五郎の方から出来たら連絡するから…との約束で
ここでは…天下の三井が期限を切らずに仕事を頼むはずがない…
という…圓生師匠の解釈によるものなのかもしれない。
また大黒様が完成して、風呂屋(湯屋)から帰ってきた甚五郎が、
「甚五郎は名人だ」と褒められて、自分が甚五郎とは名乗り損ねたと
改めて…私が左甚五郎であると自ら名乗り出るところも圓生流ではないかと。
というので…甚五郎が決して抜けているのではない…立派に見えるのだ。
三木助師匠の甚五郎はめったに風呂にも行かない無精者なのだが、
ここでの甚五郎は、大そう風呂好きという…几帳面な性格のようである。
細かいことでは、大黒様の大きさもちょっと違って、こちらは二尺もあるとのこと。

|

« 今日の月は…月齢13.2 | トップページ | 桂三木助 「ねずみ」「ざこ八」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/56212305

この記事へのトラックバック一覧です: 圓生百席 「三井の大黒」:

« 今日の月は…月齢13.2 | トップページ | 桂三木助 「ねずみ」「ざこ八」 »