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2012年12月23日 (日)

黒門亭で三之助・志ん弥

午前中は東海道の大森から大井町の周辺を散歩して、
JRの大井町の駅に到着したのが、13時前で
少し早かったので…駅ビルで買い物をして、
京浜東北線で御徒町へ移動。いや…正確に書くと
日曜日の午後は、秋葉原で山手線に乗換えなのだが…
黒門町に到着したのが、13時40分頃だったか。
第1部は「満員札止め」となっていた。
菊之丞さんが出演で…今日は「景清」だったそうだ。
ちなみに鬼〆さんが「粗忽長屋」、錦平師匠は「夢金」、
そしてトリのはん治師匠の「猫の災難」がはじまったのが、
13時50分ぐらいで…それから30分はかかるだろうと…
待っている間、外は寒かった。冬はさすがに厳しい。
その間に三之助さんが来て、にっこりの笑顔でちょっと幸せ。
今日のお目当ては、三之助さんと志ん弥師匠である。

第2部
三遊亭ふう丈:子ほめ
柳家三之助:替り目
古今亭志ん弥:大工調べ
林家源平:愛宕山

今日の前座さんは圓丈一門のふう丈さんだが、
前に聞いたことがあるはずで…帰って調べたら5月だった。
この「子ほめ」は知っている!…というので前回も「子ほめ」。
記憶に残っているぐらいなので…ふう丈さんは上手い!
そして三之助さんだ。年末年始は、忘年会に新年会と
酒を飲む機会も多いと…酒の話題から「替り目」へ。
これがよかったのだ!お馴染みの「替り目」なのだけど、
よく知っていても…いい「替り目」を聞くと実に味わい。
本当に丁寧な仕上がりで…しっかり描きこまれている。
まずは主人公の酔っぱらいだが、目がすごい!千鳥足。
こういう酔っぱらいが来たら…まさに関わりたくはないという。
順番に絡んでくるのが、車屋さん、おかみさん、うどん屋さん、
新内流しの兄妹(お前たち、夫婦だろうとからかわれていたが…)、
酔っぱらいとの対比が、とにかく見事で…情景に引き込まれた。
うどん屋に燗を付けさせて、怒らせて、追っ払ってしまうのだが、
その後の新内流しの場面が、三味線の鳴り物入りで
それに合わせて…唄を歌うのだけど…ここが実によかった。
「替り目」もここまで来ると…本当に感動してしまうのであり、
内容はいつもの酔っぱらいネタだから…三之助さんの芸の力である!
このように…おでんを買いにまだ出掛けていなかったおかみさんに
すっかり元帳を見られてしまって、続く…うどん屋と新内流しと…
「あの家はちょうど今頃、銚子の替り目」で…今日はオチまでであった。
続いて、お待ちかねの志ん弥師匠。江戸っ子の「五月の鯉の吹き流し…」
「江戸っ子は塩辛にはならなかった」と来て、まさか「大工調べ」なの!って、
そう!「大工調べ」だったのだ。今日は来てよかった。なんと幸せな。
この型は…古今亭の「大工調べ」である。志ん弥師匠にうっとり!
与太郎が間違いだらけの啖呵を切って、爆笑で大いに盛り上がる場面だが、
時間のこともあるし、今日はここまで…お調べはなし。それは残念。
でもとにかく素晴らしい「大工調べ」を聞けたので…堪能した!という感じである。
今年の黒門亭…今日は最終日だが、大トリは源平師匠の「愛宕山」。
なのだけど…実は源平師匠の「愛宕山」は二度目で…さらにマクラというか…
前半はかなり長い健康漫談で…「愛宕山」はいろいろな場面を省いて、
短縮バージョン。ちょっと残念な印象で…ここまで短いと別な噺というような。
的に向かって、小判を投げる…その前のかわらけ投げの場面もなかったし…
「愛宕山」は旦那と幇間の主従関係が重要で…様々なやり取りが積み上げられて、
怒ったり、喜んだり、褒めたり、貶したり、実に豊かな人間模様が描かれていく。
傘をさして飛び降りたり、竹をしならせて飛び上がったり、見せる噺でもあるけれど、
アクションだけで笑わせてしまったのでは、この噺はもったいないような気がして、
という点では、私が聞きたい「愛宕山」とはちょっと違っていたようだ。
古くは黒門町の八代目文楽師匠の「愛宕山」が有名だし、
現在は古今亭の一門でも…志ん朝師匠の型が元になっているのか?
よく演じられているが、それとは別に林家の「愛宕山」というのがあるのだろうか?
今年も黒門亭ではたくさん聞かせていただきました。ありがとうございました。
また来年も楽しみに…いろいろな企画を期待して、よろしくお願いします。

20121223

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