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2013年1月13日 (日)

第259回 柳家小満んの会

黒門亭の後、上野広小路から銀座線で三越前へ。
夜は新年最初の「柳家小満んの会」である。
日本橋の会には、土日開催のときに行っているので
昨年の五月以来で…実にうれしい!去年から楽しみにしていた。

柳家さん坊:真田小僧
柳家小満ん:一目上がり
柳家小満ん:田能久
柳家小満ん:紺屋高尾


一席目は「一目上がり」だが、師匠もこの噺は前座噺だと…
一目ずつ上がるので…おめでたいということで
正月にはよくかかる噺ではあると思うのだが、
小満ん師匠で聞ける前座噺というのが貴重だし、また魅力的!
マクラでは、茶道具に関する…(価値が)よくわからないけれど、
何か褒めなければならない状況で…という「褒め方講座」であり、
「感服七種」という書物があるのだそうだが、
その感服する情景をひとつひとつ師匠が演じてくださり、
それが面白くて…面白くて…いきなり楽しくなってしまう。
「一目上がり」に登場の掛け軸だが、詩や悟にアレンジを加えて、
ここはさすがに小満ん師匠という…前座噺が逸品に化けてしまう瞬間、
実に楽しい…そして奥行きの感じられる「一目上がり」であった。
二席目は巳年にちなんで…「田能久」である。蟒蛇(うわばみ)の登場だ。
「田能久」は2010年に横浜の小満んの会で聞いており、二年半ぶり?
この噺は…阿波が舞台であったり、夜の峠越えで蟒蛇も出て来るけれど、
独特の印象で…小満ん師匠の「田能久」は、私は大好きである。
根底に「親孝行の徳」というテーマがあるので、久兵衛さんの真っ直ぐな性格など
すごくいい噺ではあるのだが、横浜ではサゲも「親孝行の徳」であったのが、
今回は天から小判が降ってきて、「スロットマシーン」のような…
正月ならではの実に華やか!ますますおめでたいという…これまた明るい一席。
仲入り後は「紺屋高尾」である。聞き終えて、まず思うのは、本当にいい噺。
それは紺屋の職人で久蔵さんの一途な想いであり、正直な性格、その想いが
高尾太夫に通じたということに尽きるのだけど、今日の小満ん師匠で感じたことは、
久蔵さんのまわりにいる人々で…お玉が池の先生がまたいい人であり、
紺屋の親方も先生から聞いて、事情は知っていたのだが、聞かなかったことにして…
それで三年間、立派に働き抜いた久蔵の給金で…九両の金に一両を足して、
十両にしてやるという…親方も立派な人。悪い人がひとりも出てこなくて、
登場するみんながいい人である。この噺は、聞き終えて何とも清々しいし、
そういうので正月にふさわしい噺なのかも。この久蔵が高尾と力を合わせ、
後に自分の店を立派にした…という、サクセスストーリーとしてもおめでたい!
それで今週の金曜日は、1月18日(金)の第114回 横浜 柳家小満んの会
演目は「三助の遊び」「探偵うどん」「阿武松」の三席である。まもなくだ!

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