« ニューイヤーコンサート2013 | トップページ | 東京の風景から 8~四谷 »

2013年2月 9日 (土)

柳家小満ん「在庫棚卸し」

今日は小満ん師匠の「在庫棚卸し」第2回で
東横線から銀座線と丸ノ内線を乗り継いで
最初から四谷三丁目へ行ってしまったのだが、
今回も早めに行って、新宿区左門町と須賀町の周辺を散策。
於岩稲荷田宮神社、天白稲荷神社、須賀神社にお参り。
12時半になったので…新宿区荒木町の橘家へ。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第2回
柳家小満ん:饅頭こわい
柳家小満ん:操競女学校~お里の伝
柳家小満ん:明烏


今回の三席でテーマは「友達」「仲間」というのがあるような気がして
二席目の「お里の伝」では、それが「仇討ち」へと応用される…という
まあ、あまり関係ないのかもしれないけれど、何となくそんな印象で
まずは…なんと!「饅頭こわい」である。これぞ「棚卸し」ということで
「少々埃のかぶった在庫」だそうだが、それが実にいいのである!
仲間たちが集まってやってくると…部屋は薄暗く…何の趣向だと
すると「今日は俺の誕生日だ」となるわけで、少しずつ普段聞けない
細やかな工夫が小満ん師匠の語りからは伝わってくるのであり、
恐いムシをお互い喋り合おうと…ヘビ、カエル、アブラムシ、ムカデ、
オケラ、ミミズ、クモ、馬、アリ、…と種類はいつものところだけど
どういうふうに恐いの?というところで…ちょっと詳しいのである。
ごくお馴染みの「饅頭こわい」だが、いい噺が聞けた!という感想。
そして二席目は、はじめて聞く噺であったのだが、「孝女お里の伝」という
なるほど!圓朝作の「操競女学校(みさおくらべおんながっこう)」である。
その中でも有名なのが「お里の伝」。演目は知っていたので、
すぐに調べがついた。やはりなかなか複雑で…内容は簡単には書けないが、
親の仇討ちにまつわる噺で…見事に本懐を遂げるのが孝女お里というわけだ。
貴重な噺が聞けたので…忘れぬうちにあらすじを復習しておきたいけれど
緻密に人間関係が発展されていく三遊亭圓朝の噺は、私は大好きである。
基本的には渋いと思うのだが、今回もすっかり物語に引き込まれてしまった。
仲入り後は…今日は「初午(はつうま)」だそうで、つまり二月最初の午の日で
となるとお稲荷さんだが、それにちなんだ噺を!ということで…「明烏」である。
浅草の観音様の裏手にある…大そう流行っているお稲荷。黒助稲荷ってんで。
小満ん師匠の「明烏」は、黒門町の文楽師匠譲りという…これぞ十八番!
という噺であると思うのだが、師匠ならではの演出で…浦里花魁の部屋で
若旦那がもじもじしている場面、部屋の様子が美しく語られ、素敵なところだけど
今回は、障子に穴をあけて覗き見していた源兵衛と太助が追い払われて、
「でもちょっとだけ中の様子が気になりますので、もう少し覗いてみますと」
というような入り方で…ここはまさに小満ん師匠ならではの魅力的なところ。
堅物の若旦那が一夜にして、柔らかくなっていく…その変化は、
激変というのではない…何ともかわいらしい初心な様子なのであり、
「明烏」は何度聞いても…毎回いいなあとうれしくなってしまうのである。
次回は3月10日だそうで、ひと月後にはすっかり春の噺か?楽しみだ。

|

« ニューイヤーコンサート2013 | トップページ | 東京の風景から 8~四谷 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/121598/56735413

この記事へのトラックバック一覧です: 柳家小満ん「在庫棚卸し」:

« ニューイヤーコンサート2013 | トップページ | 東京の風景から 8~四谷 »