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2013年3月18日 (月)

第115回 柳家小満んの会

今日はまた春の嵐で…でも日中は晴れていたので
神奈川県庁に年度末の書類を提出に行って、
それが受付終了時刻の16時半の少し前で
開港記念会館を眺めつつ…関内をぶらぶら…
そして有隣堂で時間調整をして、17時もまわって、
いつもながらの「おはな商店」で豚骨ラーメンの食事。
おいしかった。腹ごしらえもできたので、関内ホールへ!
夜は柳家小満んの会である。これが何よりもの幸せ!

古今亭半輔:寄合酒
柳家小満ん:羽衣
柳家小満ん:花見心中
柳家小満ん:山崎屋

今日の三席は…「天女」「心中」「花魁」という噺なのだけど、
一席目は「羽衣」で…もちろんはじめて聞いたのだが、
これは三保の松原の漁師で伯龍が、天女に女房になってくれたら
羽衣を返してやると…それで返したら…そのまま天に上っていってしまった…
という有名な噺であり、でも少々落語ならではの様子にアレンジされているのが、
飲んだくれの伯龍が、今日も酔っ払って、かなり柄の悪い印象で笑えるのと
天女さんを口説くのも「俺の色になってくれよ!」なのであり、
そしてこの天女もまた…最初は天女の言葉を丁寧に喋っていたのだが、
突然、感じ悪くなって、天の川で心中して、幾度も泥水を飲んでいる…とか、
天女さんも擬人化で、俗っぽく身近に描いてしまうのが落語ならでは…である。
念のため…その天女のイメージダウンの話題は「空ごと(ウソ)」というオチだが。
続いてもはじめて聞く噺で、「花見心中」という噺。明治の噺である。
江戸(慶応)から明治に変わる混乱期の様子であり、知り合いをたどって
上方から江戸へ出てきた商人だが、王政復古の大変革の時期であり、
その知り合いも所帯をたたんで、国に戻ってしまっていた。当てもなく、
何をやっても上手くいかない状況であり、桜の木に上って、首をつろうと。
すると…下では、若い男女が心中の相談をはじめて、毛氈を広げて、
傘を置いて、心中の始末をする人に迷惑がかかるからと十両の金も用意して、
その様子が「花見」のようだ…ということで、時期は春ではないのだけれど、
刀を抜いた刃先が木の上の自分の顔の目の前に来たものだから
驚いて、木から落ちてしまう。心中者のふたりも驚き逃げ出して、
手に入れた十両の金を元手に…心を入れ替え、今度は商売も上手くいき、
表店を構えた数年が経ったある日のこと…その心中の夫婦が
子供に買い与える袴を探しに来る。つまりはみなが助かった!という
ある意味、おめでたい結末ではあるけれど…何とも心中に首つりという
明治維新の暗い雰囲気が独特なのであり、こういう噺は繰り返し聞けば聞くほど
味わいも出てくると…そういう印象もあるのだが、ぜひまた聞いてみたい。
しかし小満ん師匠以外に演じる人のいない…やはり珍しい噺であろう。
「花見心中」については、また改めていろいろ調べてみたいが、貴重な噺だ。
そして仲入り後はお待ちかねの「山崎屋」である。待ってました!お目当て!
小満ん師匠なので…今日はもちろんオチまで。つまりはマクラにて
吉原に関するしきたりや様々な知識が解説される。それがないと
後半のオチに至る部分がさっぱりわからないのである。この辺については、
以前にも調べて、すっかり誤解のやり取りについて、まとめてみたが、
「山崎屋」という噺は面白いし、言葉巧みにすれ違う場面はお気に入り!
やはり何といっても番頭さんが一計を案じて、店の旦那が見事に騙される…
そしてこの旦那というのが、ケチで欲ばりで…知りたがりで…という
登場人物のキャラも実にいい!その点では、堅物の番頭さんが、
非常に二面性のある…融通のきかせられるお方なのであって、
こんなにも出てくる登場人物が、みんな強烈な存在感を放っている噺も
他にないであろう。なぜか今年は、「山崎屋」に何度も出合う不思議な年なのだが、
基本的には大ネタであって、難しい噺であり、だからこそ聞いて面白い!という
これでまた…めったに聞けなくなってしまうことであろうから…やはり宝物!
今日は小満ん師匠の「山崎屋」を聞けて…本当によかったと大満足!
ということで…次回は5月21日(火)第116回 横浜 柳家小満んの会
演目は「熊の皮」「四つ目小町」「大工調べ」の三席です。
「大工調べ」だ。うれしい!「四つ目」というのは四つ目屋さん?
すると…破礼噺(バレ噺)?全く関係なかったら失礼しました。

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