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2013年3月19日 (火)

落語につぶやき 195~花見心中

昨日の柳家小満んの会で聞いてきた「花見心中」という噺。
落語事典で調べると…名人の橘家圓喬の速記が残っているそうだ。
やはり他にやり手なし…とあるので、小満ん師匠ならではの貴重な一席。
思い出しつつ、落語事典を参照しつつ…あらすじを記録しておく。
「花見」とあるけれど、心中の様子が花見みたいな…というので、
季節はこの桜の時期というわけではなくて、花見を連想させるというので
そこがこの春に聞くには、何とも粋な演出というか、味わいだ!

年号が慶応から明治に変わる幕末維新の混乱期であり、
上方者の善次郎は、重兵衛という知り合いをたどって、江戸に出てきた。
しかし重兵衛は、所帯をたたんで、国に戻ってしまった後で
重兵衛の世話人という男が面倒を見てくれて、江戸に残ってみたものの
何をやってもうまくいかず、豆腐の角に頭をぶつけて死んでしまえと
ついに見放されたものだから、桜の木で首をつろうと向島の土手へ来る。
木に上っていると…下では、若い男女が心中の相談をはじめて、
この世で添い遂げられないのなら、来世で添い遂げようと…
毛氈を広げ、傘を開き、心中の始末をする人に迷惑がかかるからと
傍らには十両の金を用意して、いざ!刀を抜いて振りかぶると
刃先が木の上の善次郎の顔の目の前に来たものだから
驚いて、木から落ちてしまう。心中者のふたりも驚き逃げ出して、
残った十両の金を拝借してしまった。一応、大家に相談はしたものの
混乱の江戸であり、届け出ても無駄だと家賃を払って、借金を返し、
それを元手に…心を入れ替え、呉服の商売をはじめる。すると今度は
何もかもがうまくいきはじめ、表店を構えた数年が過ぎたある日のこと…
その心中者の夫婦が子供の袴を探しに店に現れた。善次郎は…
残してくれた十両の金のおかげで店をここまでにすることができました。
一方の心中夫婦も…あのとき逃げたおかげで…家族に見つかってしまい、
そこまでするのならと親の許しを得て、夫婦になることができました。
そして子供までなすことができ…あなたさまは命の親でございます。
三人が口をそろえて、「命の親」「命の親」と繰り返しているところへ
奥から出てきた善次郎の母が、「善次郎の親は私ですよ!」というオチ。

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