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2013年5月31日 (金)

ケルンWDR交響楽団

セミヨン・ビシュコフ指揮ケルンWDR交響楽団による
ラフマニノフの合唱交響曲「鐘」と交響的舞曲を聞いている。
2006年9月にケルン・フィルハーモニーで収録されている。
「鐘」に参加しているのは、タチヤナ・パヴロフスカヤ、
エフゲニー・アキーモフ、ウラジーミル・ヴァネーエフ、
WDR合唱団とレーゲ・アルティス室内合唱団である。
感動的な演奏だ!ビシュコフのラフマニノフは、私は好きである。
きびきびと勢いよく動き回るところと一方の濃厚に歌い上げるところで…
そのメリハリのよさ、鮮やかに音楽を描き出す引き締まった音作り、
とにかく素晴らしい。大音響での迫力も力強く…その臨場感に興奮である。
このシリーズの録音の優秀さは極め付きで、鑑賞の喜びを満喫だ。

Profil PH07028

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2013年5月30日 (木)

バイエルン放送交響楽団

マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団による
ブラームスの交響曲全曲を収録順に聞いている。
今日は2007/2008シーズンの演奏から交響曲第1番。
2007年10月30,31日にミュンヘンのヘルクレスザールでライブ収録。
少し前に聞いた2006年の第2番に続き、同じくちょっと意外な印象。
ゆったりとしたテンポで…雄大な音楽。明るい響きで…膨張型の仕上がり。
角が取れて、音も柔らかであり、激しさよりも全体に穏やかな時間が流れる。
ヤンソンスならば、もっとシャープな音作りで…スタイリッシュな演奏かと思った。
前回も書いたけれど、どうもヤンソンスよりは、マゼール的なイメージである。
しかしそれゆえに深く感動的なブラームスであることも事実であり、
聞いている人の心に濃厚に訴えかけてくる場面を魅力としなければ!

BR KLASSIK 900112

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2013年5月29日 (水)

パスカル・ロジェ 3

今日はパスカル・ロジェとピエール・アモイヤルのデュオで
フォーレのヴァイオリン・ソナタ 第1番イ長調と第2番ホ短調、
初見視奏曲、アンダンテ、ロマンス、子守歌を聞いている。
1992年6月にウォルサムストウ・アッセンブリー・ホールで収録。
久しぶりに出してみたが、このCDも以前からお気に入りで
これだけまとめてフォーレを聞けるなんて…うれしくなってしまう。
柔らかな音色で、しなやかな演奏は実に素晴らしいのだが、
特に第1番のソナタなど、音量のバランスに関して、
ロジェのピアノはしっかり聞こえるが、アモイヤルが遠いのか?
ヴァイオリンの音が弱い印象があって、ちょっと残念である。
私もロジェのピアノを聞きたいという方ではあるけれど、
アモイヤルのヴァイオリンは大好きで…本当に魅力的!

DECCA 436 866-2

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2013年5月28日 (火)

今日の風景から~甲斐大泉

昼前にお蕎麦を食べに行く!ということで
その前に朝の高原散歩に出かけてきた。

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北杜市大泉町西井出にある白旗神社。
現地に行ってみないとわからないのだが、
森の中にひっそりの神社であった。

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自然石を組み合わせて建立した多層塔は、
全国でも極めて珍しいそうで、逸見四郎有義が、
この地に白旗を埋めて、後に神社を祀ったそうな。
逸見四郎有義とは、平安時代の甲斐源氏か?
現在の北杜市で逸見荘を拠点としたとある。

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続いて船形神社を目指そうと…北杜市高根町長澤へ。
森林を抜け、視界が広がるが、水田の田植え後。

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北杜市高根町長澤にある船形神社。

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長い参道が奥まで続く。
鳥居の先に随神門が見える。

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船形神社にお参り。社殿の右側に舞台があった。

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こちらが舞台の写真。お祭りで何かを奉納するのか?
境内も広いし、立派な神社である。朝なので…ひっそり。

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北杜市高根町東井出の辺りだと思うのだが、レタス畑である。
横浜でキャベツ畑ばかり見ているけれど、やはりこちらは高原!

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すっかり曇り空だが、昼前にほんの短い間、赤岳が見えた。
雲が切れて、八ヶ岳の山々が少しだけ拝めたのだけど
南の方角に見えるはずの富士山は、今回はダメだった。残念。

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2013年5月27日 (月)

今日の風景から~甲斐大泉

両親を乗せ、車を運転して、
山梨の叔父の家に一泊の旅。

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到着後に夕方、近所を散歩。
甲斐大泉駅の周辺から小海線に沿って歩く。
小海線は、いまは八ヶ岳高原線で親しまれているのか?

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赤松の林が果てしなく続く。
松茸とれるのかな?とかつい考えてしまうが…

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2013年5月26日 (日)

黒門亭で清麿・彦いち・一九

今日は一九師匠を聞きに黒門亭へ!…とその前に
湯島天神が例大祭なので、お参りしてきた。

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御徒町の駅から真っ直ぐに湯島方面へ。
男坂の階段を上がって、まずはお参り。
お祭りなので、屋台も出ているし、すごい人出だ。
しかし受験シーズンほどではないような。

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何とも懐かしい感じ。屋台の店はいつまでも変わらない?
やっぱり一番はしゃいでいるのは、子供たちである。

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湯島天神の坂下だが、神輿が出発。

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神輿が大通りに出て、歩道からの見物だけど、
なかなか近づけない迫力である。祭り見物はいい!
ちょっとだけ…「佃祭」の次郎兵衛さん気分に。

第2部
三遊亭多ぼう:粗忽の釘
夢月亭清麿:東急駅長会議
林家彦いち:長島の満月
柳家一九:死神

湯島から黒門町へ…黒門亭の第2部が開演である。
前座さんは多ぼうさんで久しぶりだ。来月から二ツ目である。
6月中席なので…正確には6月11日からということだが、
昇進も決まって、二ツ目の存在感が出てきたのか?
何だか…上手くなっている?噺も「粗忽の釘」だし。
演じ分けの抑揚も出ているし、あとは間の取り方か?
その点は、いまは持ち時間の関係で余裕がないということもあるし、
自由に演じられるようになれば、さらに変化や緩急も出てくるのかも。
二ツ目になるときには、二ツ目らしくなってきているのであり、
経験も積み上げられて、それで二ツ目となる。合格なのだろう!
いや、まだ全く…未完成の「粗忽の釘」だけど、ここからがスタート。
続いて、清麿師匠。毎度、書いているけれど、この雰囲気が大好きで。
今日は「東急駅長会議」であった。「実験落語」が生んだ名作である!
そしてこの春の東横線の副都心線への乗り入れ、埼玉との直通運転など、
最新のネタも盛り込まれているから、実はいまが旬なのかもしれない。
渋谷駅の大発展で…渋谷駅長の渋谷さんもますます偉そうに!
今日は新作が続くけれど、彦いちさんが実話をそのまま落語にしたそうで、
鹿児島県の長島というところから…大学進学で東京へ出てきたそうである。
国士舘大学で空手部に所属して、硬派の安田くんが合コンに参加!
楽しい会話の中で…何が普通で何が常識?というのがわからなくなってしまう。
これは面白すぎだ!やはり実際にあったこと、真実こそが、本当の笑いを生む。
ひとり取り残された安田くんが、町田の空に…長島で見たのと同じ満月に出会う!
ああ…「長島の満月」だ。この題名は聞いたことがある。彦いちさんの有名な噺。
いい噺が聞けた。極真空手に通う素朴な安田くんが、何とも味な存在。
安田くん…つまりは若き日の彦いちさんがいいなあ!ということで
それを語る現在の彦いちさんがまた実にいい!ということである。
今日のトリでお目当ては、一九師匠の「死神」である。一九師匠は大好きで!
日本の八百万の神様やグリム童話の死神の名付け親の話題で、マクラも洒落ているし、
小満ん師匠の「死神」が一九師匠に伝わっているのかな?と思うのだけど、
その点は未確認。でも他と違って、追加されている表現などを聞いていると
何となく小満ん師匠のイメージが、しっかりとお弟子さんの一九師匠に移っていて
毎度のことながらうれしくなってしまう。一九師匠の様子や声の印象が、
薄気味悪い死神のイメージではないようで、むしろ古くからの因縁によって、
医者の仕方を教えてやり、世話をして、助けてやっているという設定である。
その古くからの因縁というのが、三歳のときに井戸に落ちて、水をがぶがぶ飲んで、
そのまま死ぬはずだったのが、まだ幼いというので、死神に仏心が出してしまった。
死神に仏心というのもユーモアだけど、怪談ではないので、こういうのこそが魅力。
「死神」という噺は、そういう噺である。センスのいい笑いが聞きどころでもあって、
しかし一九師匠は、豊富なクスグリも今風のネタを挟まない…
以前に診てもらった医者は見放したというので、どんな医者だい?
板橋終点先生で「もう先がない」。板橋が終点というのは…昔の都電の終点?
その辺はよくわからないが、どこか古い昭和の時代を感じさせる言葉、
こういうところに…私などはかえってうれしくなってしまう。
死神退散の「アジャラカモクレン…」の呪文も時事ネタを挿入しない基本形。
オチに関しては、死神が「消えるよ、消えるよ」で、仏壇の鈴がチンって鳴ると
バサっと倒れる本来のサゲである。「しぐさオチ」というのだったか?
現代の感覚による…いろいろと作り込まれた「死神」もいいのだけど…
本来の形に近いのかな?という…こうした「死神」も大喜びである!
この魅力的な顔付けで…幸せな日曜日を堪能したのであった。

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2013年5月25日 (土)

今日の風景から~大和市

昼から出掛けて、相鉄線で大和まで行き、
大和市深見の境川に沿った地域を歩いてきた。

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大和の駅からすぐのところ…繁華街を抜けた辺りで
大和市大和南1丁目にある大和天満宮。

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大和天満宮にお参り。

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大和市深見にある深見神社。
こちらにお参りするのは二度目。
「相模國十三座の内 延喜式内」としてあるが、
たいへん立派で…境内も広く、由緒ある神社。

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深見神社から北の方角に相鉄線の踏切を渡って…
石塔が集められていた。すぐ右側が相鉄の線路。
こちらから相鉄線が見えるということは、
車窓からもこの石塔群が見えるということか。

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左が地神塔で…右は庚申塔の文字塔。
庚申塔は安政七年二月吉日の造立。
1860年で安政年間の最後の年。干支は「庚申」。
3月18日からは、年号は「万延」となったそうだ。

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左側の石塔で四基並べられている。
左右の両端が庚申塔か。

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左にある庚申塔。寛政十年霜月の造立。1798年。
道標にもなっており、「東 神奈川道」「西 厚木道」が読める。
「相州深見 入村講中」ともあって、「入村」という地区のようだ。

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大和市深見にある八坂神社。

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八坂神社から北へしばらく歩いた場所に石塔群を発見。
猿田彦大神、庚申塔(帝釈天王庚申講中)、
双体道祖神、地神塔などが祀られている。

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森の中で階段の脇に「新井蔵之助の碑(深見学校跡)」。
明治12年創立の深見学校の初代校長であり、
後に明治33年には、二代大和村村長となった人だそうである。
この碑は、卒業生によって、大正7年に造立されている。

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田んぼに水が入って、田植えが済んだばかりであろうか?
正面に見えるのは、大和東高校である。

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さらに北へ進むと分かれ道のところに石塔群を見つけた。
中央にある文字塔は、地神塔である。

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右側にある石塔五基。庚申塔三基と道祖神など。

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三基の庚申塔であるが、左の庚申塔は、
「享保丙申元年十一月四日」と読めて、1716年の造立。
「奉納庚申供養」の下に三猿がいる。
中央の庚申塔は、「寛文十二壬子年二月吉日」とあり、
1672年の造立である。「庚申供養」の下にきれいな三猿。
右の庚申塔は、「元禄十七年二月吉日」とあり、1704年の造立。
元禄年間の最後の年だ。3月13日からは「宝永」となったらしい。

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境川に出た。正面に東名高速が見えてきた辺りで引き返す。

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境川の中島橋。対岸は横浜市で瀬谷区中屋敷1丁目である。

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境川に沿って、厚木街道にまで戻ってきたが、
「横浜家系ラーメン らっち家」で遅い昼食。
以前は「壱六家 瀬谷店」だったのだが、店が変わってしまって、
そうしたら…どういうことかというと…独立したそうなのである。
壱六家の頃からお気に入りの店だったのだけど、ここはおいしい!
店名が変わって、「多少、味も変わった」という感想も見かけるが、
まろやかスープであり、この感じは私の好みの味。また行こう!

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2013年5月24日 (金)

ダニエレ・ガッティ

ガッティ指揮フランス国立管弦楽団によるドビュッシーで
交響詩「海」と牧神の午後への前奏曲(2011年7月11-20日)、
そして管弦楽のための「映像」(2011年9月16,17,19日)。
このCDは昨年の発売で、どうしたことか…情報を見落として、
存在を知ったのは年末のレコード・アカデミー賞であった。
2012年の管弦楽部門の受賞はこのアルバムである。
バイロイトでも活躍したけれど…この数年のガッティは、
ワーグナー指揮者としても名高く、私にとっても注目の人。
フランス国立管弦楽団との活動も気になって仕方なかった。
この組み合わせでのはじめてのCD制作である。
繊細な表情から恐るべきスケール雄大な表現にまで
音の広がり、その幅は圧倒的であり、とにかく大興奮である。
ガッティの色彩表現の豊かさは周知の通りだが、
「イベリア」などは、夢中になってしまう魅力の情景。
その大胆さや濃密な世界は、実に個性的にも感じられて、
デュトワのドビュッシーなどとは対極の位置にあるような…
そしてこのやりたい放題の面白さはティーレマン級だ。
はまってしまった!最高だ。もっと早く聞くべきだった。

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2013年5月23日 (木)

ウィーンフィル 2008/2009

クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーンフィルによる
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は2008/2009シーズンの演奏から交響曲第4番。
2009年3月にウィーン楽友協会大ホールでライブ収録。
交響曲第3番「英雄」と同じときの録音である。
これまで聞いてきた中では、この演奏が一番好きかもしれない。
やはりテンポを落として、ゆっくりとした表現での深みのある響きに感動。
思い切って濃厚に表情付けするのも…そうした場面でより効果的である。
しかし今回も…ティーレマンのこの音楽には、ウィーンフィルはどうも…
洗練されすぎているし、響きが軽いし、厚みがなく、何かが違うのである。
隅々にまで、どんなに細やかな表現でもきれいに聞こえてくるのは、
それはウィーンフィルならではの魅力であることは理解しているのだが、
ティーレマンの目指すものとウィーンフィルの特長と…その両面が
見事にここで活かされていることは素晴らしいことだけど…
私には何か物足りないし、違和感もある。名演ではあるのだろうけれど。
相変わらず、全体に遅いのだが、第3楽章のスケルツォは急速。
その辺も今のところ…ティーレマンのベートーヴェン解釈に共通している。

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2013年5月22日 (水)

落語につぶやき 203~四つ目小町

昨日の柳家小満んの会で聞いてきた「四つ目小町」だが、
忘れないうちに…あらすじなどを記録しておきたい。
三遊亭圓朝の作による「塩原多助一代記」からの一話である。

さらに遡って、その前の内容にもふれておくと…
無一文になって江戸へ出てきた塩原多助だが、
本当の両親に頼るしかないと屋敷を訪ねてみるけれど、
国詰めとなって、再会は叶わず、途方に暮れてしまう。
川へ身を投げ、死んでしまおうと決意するのだが、
そこを助けたのが、炭を商う山口屋であった。
多助は山口屋の計らいで奉公することになる。

ここからが今回の「四つ目小町」である。
山口屋善兵衛に十年の奉公の後、多助は本所相生町に店を出した。
炭の屑などを集め、塩原屋多助として炭の計り売りをはじめる。
当時は俵で売るのが一般であり、計り売りは庶民に喜ばれ、
真面目で親切で…働き者の多助はすぐに評判となった。
多助と隣に住む樽買いの久八は、本所四つ目通りの茶店で
いつも昼食を取っていたが、毎度、面白い話をしているのを聞いて、
「四つ目小町」と名高い藤野屋の娘でお花が多助を見初める。
藤野屋も多助は大した男と見込んで、娘と娶わせたいと
樽買いの久八にその仲立ちを依頼するのだが、話を聞いた多助は、
身分が釣り合わないからと断ってしまう。見込んだ通りの男であり、
お花を樽買いのところへ養女に出して、多助の元へ嫁がせる。
夫婦で力を合わせ、二十年の後、「本所に過ぎたるものがふたつある。
津軽大名、炭屋塩原」と…津軽十万石の大名と並び称せられるほどになった。
三十万両の金をもって、故郷の沼田へ帰り、潰れた塩原の家を再興するという
故郷へ錦を飾る…「塩原多助一代記」の抜き読みであった。

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2013年5月21日 (火)

第116回 柳家小満んの会

今日は「柳家小満んの会」で関内ホールへ。
夕方から出掛けて…寄り道なしに関内へ真っ直ぐに。
いつもの「おはな商店」で…らーめんの腹ごしらえ。
普段は「濃厚和風豚骨らーめん」を食べるのだが、
ちょっと変えて、「豚骨醤油らーめん」にしてみた。
おいしい!隔月の「小満んの会」のもうひとつの楽しみ。

柳家圭花:狸札
柳家小満ん:熊の皮
柳家小満ん:四つ目小町
柳家小満ん:大工調べ

今日の三席は…「熊の皮」はおかみさんの尻に敷かれた甚兵衛さん。
続く「四つ目小町」では、その逆に尻に敷かれない塩原多助のお噺で
しかし「大工調べ」では、与太郎はひとりもので…夫婦の噺でもなく、
ここで浮かび上がってくるのは、人と人との「縁」であろうか。
前半の二席では、「夫婦の縁」というものがあげられるのだけど、
「大工調べ」では、大家と店子の間に存在する縁というのがあり、
お奉行さまの言葉にも「縁があって与太郎が店子になったのであるから…
せいぜい労わってつかわせよ」というのがあり、「縁」がテーマなのかも?
一席目は「熊の皮」で…この噺は寄席でもよく聞けるお馴染みの噺だが、
実によかったのだ!よく聞く噺で…今日が特に魅力的!というと
それは他との比較で…ということになってしまうのだけど、
やはり甚兵衛さんとおかみさんのやり取りが絶品なのである。
甚兵衛さんは人がいいとはいいながら…実際のところはぼんやりしている。
それに対して、おかみさんがしっかりしていて、旦那を尻に敷いて、
いいようにこき使っているところ、しかしそこには、夫婦の間での
それぞれの役割があるというか…関係性が成立しているのであって、
特異な夫婦に見えて、実は調和がとれているのだ。そこが面白さであって、
同時に噺のリアリティであって、「熊の皮」っていいじゃん!という。
今日の一般的なオチは、熊の皮は何に使うのか?尻の下に敷く…というので
「女房がよろしく申してました」を甚兵衛さんが思い出すというものだが、
今回は違っていて、口上を申し上げるというので長く正座していたものだから
甚兵衛さんは足がしびれてしまって、しびれを取るにも畳も毛羽立っていないので
熊の皮の毛を抜きはじめる…それで女房の「よろしく」を思い出すのだが、
元々「熊の皮」は艶笑噺で、熊の黒い毛が下がかったものを連想させる…
というオチであったらしいのだけど、「忘れたら足の毛を引っ張って思い出せ」と
それで先生に「毛を抜いちゃいけないよ」と怒られて、口上を思い出すという
こうしたサゲもあるようで、今日の小満ん師匠が途中…その流れであったのか?
ちょっと思い出せないのだけど、珍しい形のオチであった。実に興味深い!
続いて二席目は「四つ目小町」という噺だが、これは三遊亭圓朝の作による…
「塩原多助一代記」の中の一話である。もちろんこの場面を聞くのははじめてだが、
炭屋の山口屋善兵衛に十年の奉公の後、多助は本所相生町に店をもち、
塩原屋多助として炭の計り売りをはじめる。当時は俵で売るのが一般であり、
計り売りは庶民に喜ばれ、真面目で親切で…働き者の多助はすぐに評判となった。
本所四つ目通りで「四つ目小町」と名高い藤野屋の娘でお花に見初められ、
多助と娶わせたいと藤野屋が樽買いの久八にその仲立ちを頼むのだが、
身分が釣り合わないと多助が断ったものだから、お花を樽買いの養女として
晴れて多助と夫婦になるという…「塩原多助一代記」でも後半の話題である。
実に面白かった!爆笑という噺ではない。とにかく夢中になってしまう…
それは塩原多助という人の魅力でもあり、大成功を収める人の器というものか。
こちらもまた…小満ん師匠しか演じていない稀少な噺ということだと思うのだけど
だとしたら…あまりにも惜しい!という一席であり、たくさんの人に聞いてほしい…
「塩原多助一代記」を予習しておいたので、ただいま多助ブームの真最中!
仲入り後は「大工調べ」である。うれしい!大好きな噺だ。
この噺は職人の啖呵だけど、今日の小満ん師匠は絶好調!
政五郎の棟梁としての貫録と…一方の職人ゆえのぞんざいさ、
相反するようなこれらの要素が同時ににじみ出てこなくてはいけないのであり、
与太郎を叱り付けているようで…実に面倒見のいい…大きな心の持ち主であって、
そんな政五郎と抜けている与太郎のやり取りは、やはり何とも魅力的である。
そこに因業大家の源六が絡んできて、これまたこの上ない憎まれキャラなのであり、
「大工調べ」は面白いし、言葉のすれ違いが引き起こす大事件は傑作だ。
小満ん師匠はもちろん、お恐れながらと訴え出てのお白洲の場面もありで…
ここは通常の寄席では時間の関係で聞けないのだが、弱きものが勝って!
やはりその結末まで…成り行きを知りたいし、「大工調べ」はこうあってほしい!
ということで…次回は7月18日(木)第117回 横浜 柳家小満んの会
演目は「たがや」「三年目」「鰻の幇間」の三席です。
これぞ夏の噺!…梅雨も明けて、暑くなっているだろうか?

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2013年5月20日 (月)

落語につぶやき 202~塩原多助

明日は横浜の「柳家小満んの会」だが、
ネタ出しされている「四つ目小町」だけど
圓朝作「塩原多助一代記」の一話だそうである。
志ん生師匠の「塩原多助」の録音が残されているが、
聞いたことはあるのだけど、すっかり忘れてしまったので
今日は予習で…久しぶりに聞き直して、思い出している。
多助がやむを得ずに上州を出る有名な「青の別れ」。
川に身を投げようとするが、山口屋に助けられ、奉公をする。
本当の両親に再会するが、拒まれる「戸田の屋敷」の場面。
道連れ小平が山口屋を強請るが、多助の機転によって、
窮地を脱し、それらの功績によって、後に出世して、
塩原の家を再興、故郷へ錦を飾る「塩原多助一代記」。

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2013年5月19日 (日)

横浜の風景から 316

境川沿いに上流へ向かって歩いてきたが、
泉区上飯田町に入り、長後街道を越える。

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泉区上飯田町の飯田神社にお参り。
飯田神社はサバ神社のひとつに数えられているので
何度も訪れているが、立派な神社である。

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境川を渡って、大和市に入る。
大和市下和田の左馬神社にお参り。

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ここも大好きな場所で…神楽殿の窓越しに
奥の拝殿が見えているというのが、素敵な造り。

藤沢街道に出て、ラーメン壱六家で遅いお昼ご飯。
高座渋谷の駅に出て、大和経由で帰ってきた。

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2013年5月18日 (土)

横浜の風景から 315

いつものコースだが、私のお気に入りの地域である。
まずはいずみ野まで歩いて、相鉄いずみ野線で湘南台まで。
相鉄と市営地下鉄の線路沿いに住宅街を抜けて、境川に出た。

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白鷺橋にて、境川の下流方向である。
正面に見えるのが、相鉄いずみ野線の高架橋。

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泉区下飯田町の左馬神社にお参り。

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そしてこちらもお馴染みの風景だが、
ネギ畑の向こうに見えるのは「ゆめが丘」の駅。

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境川の方へ戻ることにして、美濃口家である。

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美濃口家の長屋門。何度見ても素晴らしい住宅。

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2013年5月17日 (金)

スヴャトスラフ・リヒテル 3

リヒテルが聞きたい!というのと…これぞ究極の名盤で
チャイコフスキーとラフマニノフのピアノ協奏曲である。
私のCDは古い国内盤だけど、久しぶりに出してみた。
チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、
カラヤン指揮ウィーン交響楽団との協演で
1962年9月24-26日にウィーン楽友協会で収録。
後半はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番で
スタニスラフ・ヴィスロツキ指揮ワルシャワ・フィルと協演。
1959年4月にワルシャワ・フィルハーモニーで収録。
ステレオのごく初期の録音だが、素晴らしい臨場感で
音質に恵まれて、この演奏は本当に世界の宝だ。
カラヤンが豪快な響きをさせているが、それなのに…
リヒテルのピアノの方がさらに存在感があるのには驚き。
ラフマニノフは何もかも…あらゆるすべてが感動的で
50年が過ぎて、現在も決定盤という地位を譲らないのだが、
とにかく貫録が違うし、その表現の深みというか、
音楽の大きさ、単に雄大な演奏というのではない…
ここに込められた想いというのがあまりにも偉大である。

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2013年5月16日 (木)

ウィーンフィル 2008/2009

クリスティアン・ティーレマン指揮ウィーンフィルによる
ベートーヴェンの交響曲全集を収録順に聞いている。
今日は2008/2009シーズンの演奏から交響曲第3番「英雄」。
2009年3月にウィーン楽友協会大ホールでライブ収録。
隅々にまでティーレマンのこだわりによる表情付けがなされているのだが、
創意工夫に満ちているけれど、どうもそれが心に響いてこない。なぜ?
全体に極めて遅いテンポ設定だが、ときどき速くなったり、また遅くなったり、
少々、安定感に乏しい一面もある。その辺が特徴でもあるのだが、
もっと激しさや力強さが前面に押し出されてくるといいのだけど、
穏やかで雄大な印象は、おっとりとした時間の流れを作り出している。
その遅いところでじっくりと深みのある響きが引き出されているところなどは、
やはり何とも感動的な瞬間ではあるのだが、ウィーンフィルの演奏は
基本的に軽やかでしなやかな音色でもあるので、ここではどうも物足りない。
第2楽章などは…さすがにこれはないだろう!というぐらいに遅い仕上がりで
その辺はティーレマンのやりたい放題でもあって、私的には好印象。
しかしティーレマンの「英雄」というので、ちょっと期待が大きすぎたのだが、
ドレスデンかベルリンフィルで聞いてみたいって…つい思ってしまう。
ウィーン的ではないのだが、低音の使い方はさすが!とは認めつつ…

SONY 88697927172

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2013年5月15日 (水)

ラサール四重奏団 1

1971年のラサール四重奏団の演奏で
ドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲を聞いている。
1971年6月にシュヴァイツのヴィンタートゥールで収録。
実はかなりの昔から…ラサール四重奏団が大好きで
しかしながらしばらく聞いていなかったので、今日は久しぶり。
大学生の頃に夢中になって聞いていたのを覚えている。
改めて聞いて…それほど現代音楽的という印象でもないけれど
さっぱりとした歌い方で、明るくスッキリとまとめているところが、
ラサール四重奏団ならでは、といえるのか…やはり名盤だ!
ちょっとこのところ室内楽への関心が復活で…さらに聞こう。

DG 435 589-2

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2013年5月14日 (火)

パスカル・ロジェ 2

今日は1989年のパスカル・ロジェでフォーレを聞いている。
即興曲の第2番と第3番、夜想曲の第1番から第5番、
3つの無言歌(ロマンス)、舟歌の第1番、第2番、第4番、
ワルツ・カプリースの第1番という選曲である。
1989年1月にパリのサル・ワグラムで収録。
この当時のDECCAのピアノの音って、仕上がりに特徴があり、
アシュケナージの音色に近い印象もあるのだが、美しい響きだ。
フォーレの初期の作品ばかりが集められており、実に楽しい。
一方で後期の作品も聞きたかったのだけど、続編がありそうで
その後、ロジェの独奏による第二弾は実現しなかった。残念。
フォーレのピアノ作品はまさに癒しの音楽だけど、私は大好きで
パスカル・ロジェの角の取れた優しさに満ちた響きは最高だ。

DECCA 425 606-2

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2013年5月13日 (月)

クリストフ・エッシェンバッハ 8

1970年代半ばのエッシェンバッハによる
ピアノ・レッスン・シリーズから「ソナタ・アルバム2-3」で
モーツァルトとベートーヴェンのピアノ・ソナタを聞いている。
モーツァルトがヘ長調 K.280、変ロ長調 K.533+494、イ短調 K.310、
これらの三曲は、1974年7月にラス・パルマスでの演奏であり、
ベートーヴェンは、嬰ヘ短調 作品27-2「月光」で
1974年3,4月にベルリンで収録されている。
これでレッスン・シリーズのソナタ・アルバムも最後となるが、
エッシェンバッハのモーツァルトは絶品だ!本当に素晴らしい!
音の美しさもあるし、音楽の勢いとその歯切れのよさ、
一方でゆっくりと弾くところでの深みのある響きは感動的である。
変ロ長調の第3楽章でのテンポを落として、じっくりと歌い、
少しずつ色合いにも変化が出てくるところなんて、実に味わいだ。
そしてベートーヴェンの「月光」だけど、こちらはまたモノトーンで
白黒写真で月の情景を眺めているようでもあり、独特である。
しかしエッシェンバッハならではの細部の描き込みは、
毎度のことながら…私は好きだ。ずっとファンなもので!

DG POCG-2965

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2013年5月12日 (日)

アルバン・ベルク四重奏団 2

また懐かしいCDを出してしまったのだが、
アルバン・ベルク四重奏団のモーツァルトで
弦楽五重奏曲のハ長調K.515とト短調K.516。
1986年12月にセオンの福音教会で収録。
ヴィオラのマーカス・ヴォルフが参加している。
切れ味の鋭い輝きの音色で…発売当時の80年代後半、
たいへん話題になった演奏である。これぞ名盤だと思う。
今日では少々忘れられている印象はあるのだが…
それだけの時間が経ってしまったということか。
イタリア四重奏団によるハイドン・セットを聞きはじめて、
それでこのディスクを久しぶりに聞きたくなってしまったのだが、
アルバン・ベルク四重奏団の響きというのは、室内楽における
いわゆる木質系の癒しの音色ではないのだけれど、
このシャープできびきびとした感触は実に快感である。

EMI CDC 7 49085 2

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2013年5月11日 (土)

5月11日の感想

今日は外出していたのだが、久しぶりに本格的な雨で
しかし出掛けたときは、ちょうど降り出したばかりで
あまり被害はなく…帰りも駅を出たら、やんでいて、
家に着いたら、その後、再び深夜は強く降っていたので
雨に関しては、普段からついている!という印象である。
濡れるのが大嫌いなので…雨は避けているのだが…

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2013年5月10日 (金)

5月10日の感想

急な図面描きと面積計算を頼まれて、午後から緊急の作業。
飲食店の営業申請に必要な図面だけど、最近はやかましいそうな。
建築図面の平面図(躯体)と手書きの実測図(内法寸法)をもらって、
内装の仕上げ寸法をいかに導き出すか?実測も室内の状況で
誤差が出てくるので…そこにいかに整合性をもたせる
かである。
さっきまで…遅くまで作業をしていたので…これにて、おやすみなさい。

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2013年5月 9日 (木)

落語につぶやき 201~長崎の赤飯

日曜日に小満ん師匠の「長崎の赤飯」を聞いてきたのだけど、
実はこの噺をはじめて聞いたのが、もうかなり以前にやはり小満ん師匠で
その後、圓生師匠の録音が残されているので…そちらも聞いてみて、
記録を調べてみたら、そういえば今松師匠でも聞いたことがあったのだが、
今回、久しぶりに長講人情噺の「長崎の赤飯」に再会できたのである。
「長崎から赤飯(強飯)が来て、天竺から古褌が来るよ」という言葉があり、
空想的な突拍子もない話をすると…そういうことをいったそうなのだが、
「長崎から赤飯が届く」というのは、「そんなことはありえない!」という
現在は朝のうちに炊いた赤飯は、航空便で昼には東京に届いている…
そんな時代だけれども、江戸時代には長崎から江戸へといったら、
何日かかったことであろうか。赤飯を贈るなんて、無理な話である。
長崎という場所は、江戸から見て、途方もなく遠い場所だったのだ。
この噺は「長崎の赤飯」であるから、ありえないことばかりである。
だからこそ、どういう展開になるのか?ハラハラ、ドキドキしてしまう…
そこが面白いのであり、ありえないことが起こりうるというので
親子の情や夫婦の情や…様々な想いが浮かび上がってくるのだ。

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2013年5月 8日 (水)

バイエルン放送交響楽団

マリス・ヤンソンス指揮バイエルン放送交響楽団による
ブラームスの交響曲全曲を収録順に聞いていきたい。
今日は2005/2006シーズンの演奏から交響曲第2番。
2006年3月16,17日にミュンヘンのヘルクレスザールでライブ収録。
非常に迫力のサウンドだが、一方でヤンソンスにしては、少々…
膨張傾向の音の仕上がりで、その辺は違和感がなくもないのだけれど
つまりはよく歌われているし、奥行きのある豊かな響きは雄大である。
現在のイメージだと、もっとシャープなブラームスを想像していたのだが、
なかなか濃厚な表情付けも存在して、興味深い瞬間もある。
バイエルン放送交響楽団のブラームスという点では、どちらかというと
前任者のマゼールのイメージに近いような気もするのだけど、
しかし終楽章のスピード感や盛り上げ方は、私は好きである。

BR KLASSIK 900111

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2013年5月 7日 (火)

横浜の風景から 314~水道橋

三保市民の森のはずれに有名な水道橋がある。
旭区若葉台側は「大貫谷戸水道橋」であり、
こちらの緑区三保町側の名称はわからないのだが…

20130506b1

山から水路が姿を現したところである。
コンクリートの道のようだけど、この下に水路が流れている。

20130506b2

この先は、三保町側の水道橋となり、通行止めだ。

20130506b3

フェンス越しに望遠で撮ると水道橋のはじまりはこのような感じ。

20130506c

こちらは若葉台側の大貫谷戸水道橋のはじまりである。
同じくフェンス越しに撮影しているので、この先は通行止め。

20130506e

緑区三保町の水道橋を下から見上げている。
相変わらずその迫力には圧倒される。昭和27年建設。

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2013年5月 6日 (月)

横浜の風景から 313

連休最後の日、三ツ境からバスに乗って、
霧が丘高校前まで、三保市民の森に行ってきた。

20130506a

緑区三保町にある三保市民の森。
旭区と緑区の境界に位置する広大な森である。
中に入ってみると尾根から谷へ高低差があり、
驚くほど山深い。ちょっとしたハイキング気分。

20130506d

三保市民の森の緑区側の入口に
庚申塔の文字塔を発見。道標にもなっていて、
「左大山」とある。右はよくわからない。

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2013年5月 5日 (日)

試作品で小ゑん・喜多八

四谷三丁目から丸ノ内線と銀座線で上野へ移動して、
夕方からは「試作品」だ。今日は連休で…並ぶのが早い!
あっという間の行列。予想通りの大入りで…盛り上がった。

柳家小ゑん:猫久
柳家喜多八:寝床
柳家小ゑん:セルフの男
柳家喜多八:居残り佐平次


今日は小ゑん師匠から登場。イヌ派…それともネコ派?という話題で
ペットといえば、金魚に熱帯魚、カブトムシにまで及ぶのだが、面白すぎで
人は猫に例えられて怒る人はいないけれど、犬のように扱われると怒る!
これは「猫久」である!来てよかった。小ゑん師匠の古典は、私は好き!
「腐っちまうよ!イワシ!」「捨てちまえ!」の場面がたまらなく好きだ!
続いて殿下だが、「寝床」である。今日はいい!なんて贅沢な日なの。
「寝床」はお馴染みだけど、何となく聞いたことのないタイプの「寝床」で
これは新鮮な感覚で面白い。殿下ならではの仕上がりというのが魅力!
短気だけど…乗りやすい義太夫好きの旦那のキャラ作りが独特だし、
相手をする重蔵がいちいち露骨に不快な反応をするところがたまらない!
仲入り後は小ゑん師匠の新作だが、はじめて聞く噺だ。これが大興奮!
「懐中電灯をかける釘を打って」というので「粗忽の釘」だ!という
落語ファンはここで一気に引き込まれるのだけど…その先は新作。
ホームセンターで扱われている工具、建材、様々な便利グッズ…
その辺を小ゑんワールドで追及していく!このマニアックさ、最高!
住宅の内装仕上げ、壁の工法、材料、工事の進め方…など
私的には、建築の仕事をしているので…笑うのを忘れて、
小ゑん師匠は調べてるな!よく知ってるな!ホントにすごいね!って、
とにかく夢中になって、今日ばかりは、噺の世界に参加している感覚。
工具の名称や施工方法にまつわる用語が立て続けに飛び出して、
「アキバ」的展開に今回も会場は大爆笑に包まれているのだけど、
そういう中…私はというと「わかるわかる…」って、興味津々で
目を輝かせてしまった。個人的にもホームセンターは好きだし、
仕事柄、工務店の社長や職人さんたちと一緒に大型のホームセンターへ
建材や工具を調達に行くこともあるので…例えば、サンダーやドリルにしても
コンクリート用と金属用で…金属でも鉄用とアルミ用と種類によって様々で
用途に合わせて選ばないと切れなかったり、刃こぼれしてしまったり、
選び違えたら、工具が台無し、高い専用歯を無駄にする…とか、
その辺のことはよく職人さんたちの話を聞いているので、
まさかこのネタを落語で聞けるとは!うれしくなってしまった。
そしてまた、小ゑん師匠がよく描き出している。本当に素晴らしい。
ここでの物語の主人公としては、自称「職人さん」なのだけど、
日曜大工が趣味のおじさんということであって、そこで「DIY」!
「Do It Yourself」で自分の手で工事をする…後で教えてもらったのだが、
この噺は「セルフの男」という題名だそうだ。なるほど!面白い。
ホームセンター好きで行くだけでうれしくなってしまう男性は多いと思うのだけど、
この噺はたくさんの人に聞いてほしい。女性がどう感じるのかはわからないが、
男の人は、器用・不器用はあるけれど、何かを作り出したいという夢があるので
それは子供の頃からそうなのであり、大人になっても、定年になっても…
夢を追いかけ続ける…そこを描き出すのが小ゑんワールドである。
「セルフの男」は傑作だ!私的には大絶賛で…また聞いてみたい。
小ゑん師匠には、ぜひ「セルフの男」をCD化してほしいと思います。
思い出しながら…感想を書いていたら、また興奮してしまったが、
今日のトリは殿下で…なんと「居残り佐平次」である。本当に贅沢な一日。
お調子者の佐平次が実によくって、殿下の「居残り」はかなりいい!
落語研究会の映像を録ってあるので…久しぶりに見直したくなった。
オチに関して、圓生師匠の「居残り」は、「どこまでおこわにかけるんだ」
「あなたの頭がごま塩ですから」という…「おこわにかける」というのが、
現在は全く通じなくなっているのだけど、殿下のオチは違っていて、
旦那が生き仏のような親切な人で知られている…「知らぬが仏」というので
オチも変わってきているのだ。「居残り」はそんなには聞くチャンスもないのだけど
最近はどうなのだろうか?「おこわにかける」はもう消滅しつつあるのか?
ちなみに「おこわにかける」は、相対間男で「おお、恐…」に引っ掛けるそうである。
何とも充実した連休の「こどもの日」を堪能して、気持ちよく帰宅!ご機嫌!

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柳家小満ん「在庫棚卸し」

今日は小満ん師匠の「在庫棚卸し」第5回で
東横線と副都心線の直通で新宿三丁目まで行って、
丸ノ内線に乗り換えて四谷三丁目へ向かうという…
前回からこの路線を利用しているのだが…
新宿三丁目での乗り換えも少し慣れてきた。
やはり今回も思うのは、便利になったけれど…
東横線はどうも時間がかかる。荒木町の橘家へ。

柳家小満ん「在庫棚卸し」第5回
柳家小満ん:蜀山人
柳家小満ん:紙屑屋
柳家小満ん:長崎の赤飯


まず今回の三つのお噺だけど、蜀山人は長崎奉行として、
二度、長崎へ赴いている…つまり「長崎の赤飯」と「長崎」つながり。
「紙屑屋」と「長崎の赤飯」は「勘当の若旦那」つながり…ということで
後半の大ネタ「長崎の赤飯」に至る物語の流れが素晴らしい!
この辺の演出は、さすがに小満ん師匠!って、思うのだけど、
「紙屑屋」の若旦那は道楽者でまさにダメな若旦那であり、
「長崎の赤飯」の若旦那は勘当されているとはいえ、立派な人で
対照的なふたりを比べることで…後者がまた実に感動的なのである!

20130505a

開演前に小満ん師匠が、持参された軸を壁に掛けていて…
これは大津絵で「鬼の念仏」だ。とすると「十八壇林」である。
「鈴振り」のマクラとしてもお馴染みの関東十八壇林を巡る小噺を
小満ん師匠が新作で…「十八壇林」という一席に作り直されて、
そこで蜀山人の讃がある「鬼の念仏」として、紹介されている。

20130505b

正直なところ読めないのだが、「十八壇林」の録音を聞き直してみると
左に流れる…というのが蜀山人の癖であり、たしかに左に流れ…
「念仏をもうすこころのやさしさは鬼も十八壇林の僧」だそうである。

20130505c

こちらが僧侶の姿をした鬼であり、「心のやさしさは」とあるので
恐そうな印象はなく、むしろ愛嬌のある表情をした鬼にも見えるのだが、
一席目のマクラにて…「十八壇林」の噺を作っている頃に
ちょうどこの掛け軸に出会って、迷わず購入を決めたそうである。
噺の中で「鬼の念仏」が出てくるので蜀山人の狂歌は知っていたのだが、
実際に小満ん師匠がお持ちで…噺の情景になっているとは知らなかった。

それで蜀山人のお噂が出たところで…噺の方も「蜀山人」である。
この噺は、以前に横浜の小満んの会で演じられており、
つまりはさらに以前に日本橋でも取り上げられているのではないかと思うのだが、
たくさんの狂歌が次々に紹介されるので…相当に狂歌への理解がないと
噺についていけなくなってしまうのではないかと思うのだが、実は私は…
こちらも横浜での録音をもっていて、歩きながら…しょっちゅう聞いているので
ここでの狂歌はほぼ心得ている。この「蜀山人」という噺は、渋いけど楽しい。
まさに粋な世界であり、でもその粋さが現代には失われてしまっているという…
つまりはなかなか手ごわい噺でもあるのだが、そこが味わいで心地よいのである。
ちなみに「蜀山人」という演目は、落語事典にも載っていて、古典落語であるのだが、
聞いていると…おそらく小満ん師匠がほとんど全部作り直してしまったのではないかと
そんな印象も受ける…蜀山人の噺ながら…これぞ小満んワールドなのである。
一席目の「蜀山人」が、なんと40分ほどかかってしまったそうで、
二席目は時間調整に…と「紙屑屋」であった。ここで勘当の若旦那が登場。
居候(権八、ごんぱ)の分際でありながら生意気でいいたい放題の若旦那が
また小満ん師匠だと実にいいのだけど、道楽者の粋な様子が絶品で
そこは黒門町の文楽師匠の粋さが受け継がれている小満ん師匠ならではか!
仲入り後は、なんと「長崎の赤飯(こわめし:強飯)」であった。
長崎から赤飯が送られる…まさかそんなことがあるわけがない…という
このとてつもないスケール雄大で、大どんでん返しの展開は、夢中になって、
噺に引き込まれてしまうのだが、長崎と江戸という…実に珍しい噺である。
今日は端午の節句で、初節句の祝いに贈った武者人形のお返しとして、
長崎から赤飯が送られてきた…その点で今日の話題にぴったりなわけだ。
実は私がはじめて小満ん師匠に出会ったのが、この「長崎の赤飯」だった。
小満ん師匠の「長崎の赤飯」を聞いて、それ以来、ずっと師匠が好きである。
それもあって、今日は「長崎の赤飯」がはじまったら、懐かしくって、うれしくって、
心にじんと来てしまって、とにかく幸せな気分になって、これが喜びというもの。
在庫の棚卸しがされたので…久々の名作に再会できて…本当にありがたい。
実に堪能した連休後半の日曜日なのだけど、いまもまだ余韻に浸りつつ…
次回は6月2日(日)だそうである。もちろん予約は済んでいる!

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2013年5月 4日 (土)

横浜の風景から 312~連休の横浜

連休後半の半ばで「みどりの日」である。
横浜の港の様子を報告。さすがに大混雑だ。

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赤レンガ倉庫の方から大桟橋を見ているが、
客船ターミナルだけど、ちょっとわからないか?
海の上に浮いている島のようにも見える?

20130504b

横浜税関である。クイーンの塔。
私的にはこの建物が一番好き!

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象の鼻パークの方から対岸の税関や
みなとみらいのランドマークタワーも見える。

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連休中、神奈川県庁の知事室が公開されている。
正面に黒岩知事が座っているが、これはパネル展示。

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県庁新館の12階から上って、屋上から港を見ている。
税関のクイーンの塔と大桟橋の客船ターミナル。
それに右下には「象の鼻」の先の方も写っていて…

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同じく県庁新館の屋上より赤レンガ倉庫。

20130504f1

県庁本館の6階から屋上へ上がり、
神奈川県庁のシンボルである塔を間近に見ている。

20130504f2

県庁本館の屋上より大桟橋の客船ターミナル。

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2013年5月 3日 (金)

横浜の風景から 311

今日は連休後半の初日で「憲法記念日」である。
午後から泉区の「鯉のぼり大会」を見に行ってきた。

20130503a

大坪橋にて、お馴染みの和泉川の風景である。
風が強いのだが、今日は天気に恵まれた。

20130503b

いずみ野を越えて…和泉川も下流へと向かったが、
宮下新橋で…まもなく会場の和泉遊水地である。

20130503c1

和泉遊水地にて…恒例の「鯉のぼり大会」。
今日(5月3日)と明日(4日)行われている。
毎年、ポスターを見ては、来よう来ようと思いつつ…
去年も来ようと思ったのだけど、嵐だったのだ。
雨天決行ではあるけれど、雨がひどくて断念した。
今年は見事な青空で…ついに来た!

20130503c2

どうやって鯉のぼりを泳がせるのだろう…って
気になっていたのだが、ワイヤーに鯉のぼりをセットして、
両側のクレーン車が引っ張って、位置を固定するのである。

20130503c3

風が強かったので…鯉のぼりも力強く泳いでいた。
でも写真に撮るのは難しい。風が強すぎるとねじれてしまうし、
風がやむと垂れ下がってしまうし…これまた苦労の成果。

20130503d

和泉遊水地から近所の佐婆神社にお参り。
今日はここで引き返して、楽しい連休初日であった。

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2013年5月 2日 (木)

シュロモ・ミンツ 2

また懐かしいCDを出してきて、久しぶりの感覚を楽しんでいるが、
シュロモ・ミンツとイエフィム・ブロンフマンのデュオで…1985年の演奏。
フランクとドビュッシー、そしてラヴェルのヴァイオリン・ソナタ。
1985年6月7-10日にラ・ショー・ド・フォンのムジカ・テアートルで収録。
シュロモ・ミンツの美音と鮮やかなテクニックは圧倒的な存在だが、
やはり若き日のイエフィム・ブロンフマンの演奏に注目してしまう。
この頃は、シュロモ・ミンツとのデュオというイメージしかなかったので、
室内楽ピアニストなのかと思っていたのだが、その後にソニーと契約して、
プロコフィエフやラフマニノフで成功を収め、世界的になったわけである。
最近のチャイコフスキーもあるし、ロシアもののイメージが強いのだが、
ここでは、ドビュッシーなども弾いているので…その点では興味深い。
音の美しさも魅力だし、しなやかな表現と躍動するリズムで素晴らしい。

DG F35G20033

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2013年5月 1日 (水)

クリストフ・エッシェンバッハ 7

1970年代半ばのエッシェンバッハによる
ピアノ・レッスン・シリーズから「ソナタ・アルバム2-2」で
ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを聞いている。
ハイドンは変ホ長調 Hob.XVI:28、モーツァルトが変ロ長調 K.333、
1974年7月にラス・パルマスでの演奏であり、
ベートーヴェンは変イ長調 作品26「葬送」で
1974年9,10月にベルリンで収録されている。
はじめてCD化された…買ってきた当初で…20年ほど前になるのだが、
そのときもたいへん気に入ったのだけど、いま久しぶりに聞き直してみると
さらにさらに味わい深くて、感動してしまう。なんて素晴らしいのだろう。
ここに収録されている作品も私好みというのもあると思う。とにかく楽しい。
ベートーヴェンの第12番のピアノ・ソナタは偉大な作品であるのだが、
一方のハイドンとモーツァルトもシンプルながら…たまらなくいいのである!
ベートーヴェンの「葬送」では、思い切ったスロー・テンポを採用して、
このじっくりと描きこんだ表情付けは、いかにもエッシェンバッハらしい。

DG POCG-2964

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