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2013年5月26日 (日)

黒門亭で清麿・彦いち・一九

今日は一九師匠を聞きに黒門亭へ!…とその前に
湯島天神が例大祭なので、お参りしてきた。

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御徒町の駅から真っ直ぐに湯島方面へ。
男坂の階段を上がって、まずはお参り。
お祭りなので、屋台も出ているし、すごい人出だ。
しかし受験シーズンほどではないような。

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何とも懐かしい感じ。屋台の店はいつまでも変わらない?
やっぱり一番はしゃいでいるのは、子供たちである。

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湯島天神の坂下だが、神輿が出発。

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神輿が大通りに出て、歩道からの見物だけど、
なかなか近づけない迫力である。祭り見物はいい!
ちょっとだけ…「佃祭」の次郎兵衛さん気分に。

第2部
三遊亭多ぼう:粗忽の釘
夢月亭清麿:東急駅長会議
林家彦いち:長島の満月
柳家一九:死神

湯島から黒門町へ…黒門亭の第2部が開演である。
前座さんは多ぼうさんで久しぶりだ。来月から二ツ目である。
6月中席なので…正確には6月11日からということだが、
昇進も決まって、二ツ目の存在感が出てきたのか?
何だか…上手くなっている?噺も「粗忽の釘」だし。
演じ分けの抑揚も出ているし、あとは間の取り方か?
その点は、いまは持ち時間の関係で余裕がないということもあるし、
自由に演じられるようになれば、さらに変化や緩急も出てくるのかも。
二ツ目になるときには、二ツ目らしくなってきているのであり、
経験も積み上げられて、それで二ツ目となる。合格なのだろう!
いや、まだ全く…未完成の「粗忽の釘」だけど、ここからがスタート。
続いて、清麿師匠。毎度、書いているけれど、この雰囲気が大好きで。
今日は「東急駅長会議」であった。「実験落語」が生んだ名作である!
そしてこの春の東横線の副都心線への乗り入れ、埼玉との直通運転など、
最新のネタも盛り込まれているから、実はいまが旬なのかもしれない。
渋谷駅の大発展で…渋谷駅長の渋谷さんもますます偉そうに!
今日は新作が続くけれど、彦いちさんが実話をそのまま落語にしたそうで、
鹿児島県の長島というところから…大学進学で東京へ出てきたそうである。
国士舘大学で空手部に所属して、硬派の安田くんが合コンに参加!
楽しい会話の中で…何が普通で何が常識?というのがわからなくなってしまう。
これは面白すぎだ!やはり実際にあったこと、真実こそが、本当の笑いを生む。
ひとり取り残された安田くんが、町田の空に…長島で見たのと同じ満月に出会う!
ああ…「長島の満月」だ。この題名は聞いたことがある。彦いちさんの有名な噺。
いい噺が聞けた。極真空手に通う素朴な安田くんが、何とも味な存在。
安田くん…つまりは若き日の彦いちさんがいいなあ!ということで
それを語る現在の彦いちさんがまた実にいい!ということである。
今日のトリでお目当ては、一九師匠の「死神」である。一九師匠は大好きで!
日本の八百万の神様やグリム童話の死神の名付け親の話題で、マクラも洒落ているし、
小満ん師匠の「死神」が一九師匠に伝わっているのかな?と思うのだけど、
その点は未確認。でも他と違って、追加されている表現などを聞いていると
何となく小満ん師匠のイメージが、しっかりとお弟子さんの一九師匠に移っていて
毎度のことながらうれしくなってしまう。一九師匠の様子や声の印象が、
薄気味悪い死神のイメージではないようで、むしろ古くからの因縁によって、
医者の仕方を教えてやり、世話をして、助けてやっているという設定である。
その古くからの因縁というのが、三歳のときに井戸に落ちて、水をがぶがぶ飲んで、
そのまま死ぬはずだったのが、まだ幼いというので、死神に仏心が出してしまった。
死神に仏心というのもユーモアだけど、怪談ではないので、こういうのこそが魅力。
「死神」という噺は、そういう噺である。センスのいい笑いが聞きどころでもあって、
しかし一九師匠は、豊富なクスグリも今風のネタを挟まない…
以前に診てもらった医者は見放したというので、どんな医者だい?
板橋終点先生で「もう先がない」。板橋が終点というのは…昔の都電の終点?
その辺はよくわからないが、どこか古い昭和の時代を感じさせる言葉、
こういうところに…私などはかえってうれしくなってしまう。
死神退散の「アジャラカモクレン…」の呪文も時事ネタを挿入しない基本形。
オチに関しては、死神が「消えるよ、消えるよ」で、仏壇の鈴がチンって鳴ると
バサっと倒れる本来のサゲである。「しぐさオチ」というのだったか?
現代の感覚による…いろいろと作り込まれた「死神」もいいのだけど…
本来の形に近いのかな?という…こうした「死神」も大喜びである!
この魅力的な顔付けで…幸せな日曜日を堪能したのであった。

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