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2013年5月 5日 (日)

試作品で小ゑん・喜多八

四谷三丁目から丸ノ内線と銀座線で上野へ移動して、
夕方からは「試作品」だ。今日は連休で…並ぶのが早い!
あっという間の行列。予想通りの大入りで…盛り上がった。

柳家小ゑん:猫久
柳家喜多八:寝床
柳家小ゑん:セルフの男
柳家喜多八:居残り佐平次


今日は小ゑん師匠から登場。イヌ派…それともネコ派?という話題で
ペットといえば、金魚に熱帯魚、カブトムシにまで及ぶのだが、面白すぎで
人は猫に例えられて怒る人はいないけれど、犬のように扱われると怒る!
これは「猫久」である!来てよかった。小ゑん師匠の古典は、私は好き!
「腐っちまうよ!イワシ!」「捨てちまえ!」の場面がたまらなく好きだ!
続いて殿下だが、「寝床」である。今日はいい!なんて贅沢な日なの。
「寝床」はお馴染みだけど、何となく聞いたことのないタイプの「寝床」で
これは新鮮な感覚で面白い。殿下ならではの仕上がりというのが魅力!
短気だけど…乗りやすい義太夫好きの旦那のキャラ作りが独特だし、
相手をする重蔵がいちいち露骨に不快な反応をするところがたまらない!
仲入り後は小ゑん師匠の新作だが、はじめて聞く噺だ。これが大興奮!
「懐中電灯をかける釘を打って」というので「粗忽の釘」だ!という
落語ファンはここで一気に引き込まれるのだけど…その先は新作。
ホームセンターで扱われている工具、建材、様々な便利グッズ…
その辺を小ゑんワールドで追及していく!このマニアックさ、最高!
住宅の内装仕上げ、壁の工法、材料、工事の進め方…など
私的には、建築の仕事をしているので…笑うのを忘れて、
小ゑん師匠は調べてるな!よく知ってるな!ホントにすごいね!って、
とにかく夢中になって、今日ばかりは、噺の世界に参加している感覚。
工具の名称や施工方法にまつわる用語が立て続けに飛び出して、
「アキバ」的展開に今回も会場は大爆笑に包まれているのだけど、
そういう中…私はというと「わかるわかる…」って、興味津々で
目を輝かせてしまった。個人的にもホームセンターは好きだし、
仕事柄、工務店の社長や職人さんたちと一緒に大型のホームセンターへ
建材や工具を調達に行くこともあるので…例えば、サンダーやドリルにしても
コンクリート用と金属用で…金属でも鉄用とアルミ用と種類によって様々で
用途に合わせて選ばないと切れなかったり、刃こぼれしてしまったり、
選び違えたら、工具が台無し、高い専用歯を無駄にする…とか、
その辺のことはよく職人さんたちの話を聞いているので、
まさかこのネタを落語で聞けるとは!うれしくなってしまった。
そしてまた、小ゑん師匠がよく描き出している。本当に素晴らしい。
ここでの物語の主人公としては、自称「職人さん」なのだけど、
日曜大工が趣味のおじさんということであって、そこで「DIY」!
「Do It Yourself」で自分の手で工事をする…後で教えてもらったのだが、
この噺は「セルフの男」という題名だそうだ。なるほど!面白い。
ホームセンター好きで行くだけでうれしくなってしまう男性は多いと思うのだけど、
この噺はたくさんの人に聞いてほしい。女性がどう感じるのかはわからないが、
男の人は、器用・不器用はあるけれど、何かを作り出したいという夢があるので
それは子供の頃からそうなのであり、大人になっても、定年になっても…
夢を追いかけ続ける…そこを描き出すのが小ゑんワールドである。
「セルフの男」は傑作だ!私的には大絶賛で…また聞いてみたい。
小ゑん師匠には、ぜひ「セルフの男」をCD化してほしいと思います。
思い出しながら…感想を書いていたら、また興奮してしまったが、
今日のトリは殿下で…なんと「居残り佐平次」である。本当に贅沢な一日。
お調子者の佐平次が実によくって、殿下の「居残り」はかなりいい!
落語研究会の映像を録ってあるので…久しぶりに見直したくなった。
オチに関して、圓生師匠の「居残り」は、「どこまでおこわにかけるんだ」
「あなたの頭がごま塩ですから」という…「おこわにかける」というのが、
現在は全く通じなくなっているのだけど、殿下のオチは違っていて、
旦那が生き仏のような親切な人で知られている…「知らぬが仏」というので
オチも変わってきているのだ。「居残り」はそんなには聞くチャンスもないのだけど
最近はどうなのだろうか?「おこわにかける」はもう消滅しつつあるのか?
ちなみに「おこわにかける」は、相対間男で「おお、恐…」に引っ掛けるそうである。
何とも充実した連休の「こどもの日」を堪能して、気持ちよく帰宅!ご機嫌!

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